動画投稿サイトとして世界最大規模を誇るYouTubeは2022年、日本国内の月間ユーザー数が 7,000万人を超えました。
ユーザー数も多いことから有効なマーケティング施策としてYouTube広告を検討するも、「自社にマッチしたYouTube広告が分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、YouTube広告の種類と特徴、選び方を詳しく解説します。出稿方法についても紹介しますので、出稿を検討している方もぜひ参考にしてください。
YouTube広告の5つの特徴
YouTubeは利用者も多く、あらゆる属性に興味関心を促すことのできるプラットフォームです。ここでは、YouTube広告の5つの特徴を紹介します。
- 幅広いユーザーにリーチできる
- ターゲティングしやすい
- 目的に応じて出稿できる
- 効果検証ができるので改善しやすい
- 配信フォーマットや課金形態を選べる
1. 幅広いユーザーにリーチできる
日本におけるYouTubeの月間利用者数は7,000万人以上 (Think with Google、2022年12月時点)となっています。
令和5年6月に総務省情報通信政策研究所が発表したデータによると、幅広い層に利用されていることが分かります。
このように、年齢を問わずに幅広い層にリーチできるのがYouTube広告の特徴です。
▲出典:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
2. ターゲティングしやすい
YouTube広告は、Googleのデータを用いてさまざまなターゲット設定が可能です。年齢、性別、地域といった基本属性情報はもちろんのこと、興味関心やライフイベントに関連するトピック、カテゴリー、キーワードなども設定できます。
YouTubeチャンネルを指定して広告を配信することもできるため、自社に興味関心を持ってくれそうなユーザーに向けて効果的に広告展開が可能。多彩なフォーマットが用意されているうえ、掲載箇所も選ぶこともでき、ターゲットの属性に応じて設定しやすいのも特徴です。
3. 目的に応じて出稿できる
YouTube広告は、企業が配信する目的を自由に決められます。
たとえば、「認知向上」を目的とした場合、成果を評価する指標として「表示回数」、「ユニークリーチ」、「平均表示頻度」を設定します。また、広告を見たユーザーに自社サイトに訪れてもらいたい場合は「Webサイトのトラフィック」を指標として設定します。このように、目的に応じた多種多様な設定が可能です。
目的を入力すると、おすすめの機能や設定が自動で表示されるため、広告出稿に慣れていない方でも広告運用がしやすいというメリットもあります。
4. 効果検証ができるので改善しやすい
YouTube広告は、広告の表示回数、再生数、再生時間、クリック数など、動画を視聴したユーザーのアクションを確認することができます。そのため、配信した動画の評価がしやすく、反応が良かった点や悪かった点を可視化することができます。
「広告を出稿する、結果を見て分析する、次の広告に反映する」といったサイクルを回しやすく、広告の反応率を改善していくことが可能です。
5. 配信フォーマットや課金形態を選べる
YouTube広告は、表示回数や再生時間が一定量を超えなければ費用が発生しないため、費用対効果に優れています。
動画視聴ごとに課金、1,000回以上表示された際に支払いが生じる、YouTubeの表示広告を視聴者がクリックして費用が発生するなど、課金方式が選べるため、気軽に始めやすいでしょう。
YouTube広告の9つの種類
ここでは9種類のYouTube広告の特徴とメリット・デメリットを紹介します。
- スキップ可能なインストリーム広告
- スキップ不可のインストリーム広告
- バンパー広告
- インフィード動画広告
- アウトストリーム広告
- マストヘッド広告
- オーバーレイ広告
- ダイレクトレスポンス広告
- 動画アクションキャンペーン
1. スキップ可能なインストリーム広告
▲出典:動画の長さ | 長さの上限なし(推奨: 3 分未満) |
料金形態 | 動画が30秒間(30秒未満の場合は最後まで)視聴された場合と、企業側のWebサイトにアクセスした場合のみ料金が発生 |
広告費 | 1再生あたり2円〜25円 |
ポイント | ユーザーはスキップできるため、視聴回数にのみ課金される |
スキップ可能なインストリーム広告は、動画の再生前後、または途中で動画コンテンツと同じ場所に表示されるのが特徴。動画開始5秒で広告はスキップできるようになり、興味のあるユーザーに見られた場合のみ料金が発生するため、無駄な広告費用を抑えたい場合おすすめです。
2. スキップ不可のインストリーム広告
▲出典:Google広告ヘルプ スキップ不可のインストリーム広告
動画の長さ | 15秒以下 |
料金形態 | 1,000回視聴されるごとに費用が発生 |
広告費 | 1再生あたり2円〜25円 |
ポイント | ユーザーはスキップできないため、メッセージ全体が視聴される |
スキップ不可のインストリーム広告は、他の動画の再生前、再生中、または再生後に再生される 15 秒以下の動画広告です。
名前の通り、スキップができないため、全ユーザーに最後まで広告を見てもらうことができます。認知向上を目指す場合におすすめです。
3. バンパー広告
動画の長さ | 6秒以下 |
料金形態 | 1,000回視聴されるごとに費用が発生 |
広告費 | 1,000回の表示で400円~600円が目安 |
ポイント | スキップできない短いメッセージのため、認知度を高めたり、他の広告を強化することが可能 |
動画の前後や途中に挿入される6秒以下の広告であり、スキップ不可のため、全ユーザーに広告を見てもらえます。認知度を高めたい場合におすすめです。
6秒という短さから、ユーザーに与えるストレスも少ないとされています。短くて覚えやすいメッセージを発信すれば、ユーザーの印象に残ります。
4. インフィード動画広告
▲出典:動画の長さ | 長さの上限なし(Googleは30秒以下を推奨) |
料金形態 | クリックされた回数に応じて費用が発生 |
広告費 | 1再生あたり2円〜25円 |
ポイント | 情報収集や検索の段階で関心の高いユーザーに広告を表示できる |
インフィード広告は、YouTube動画の右側にある関連動画や検索結果一覧に表示される広告です。
動画内では配信されず、広告をクリックされることで再生されます。すでにサービスに興味を持っている層をターゲットに配信する場合におすすめです。興味がある場合にしかクリックされないため、効率も良く、ネガティブな印象を与えにくいのも特徴です。
5. アウトストリーム広告
動画の長さ | 長さの上限なし(15〜30秒以下を推奨) |
料金形態 | 1,000回視聴されるごとに費用が発生(動画が 2 秒以上再生された場合にのみ料金が発生) |
広告費 | 1再生あたり2円〜25円 |
ポイント | Google 以外のお気に入りのサイトをブラウジングしているユーザーに認知度を高める事が可能 |
アウトストリーム広告は、YouTube動画の外(アウト)に表示される広告です。Web記事の途中やSNSアプリの中に表示されるものが該当します。
画面に広告が表示されると自動的に音声なしで動画が再生されタップしてミュートを解除できます。スクロールして動画を飛ばしたり自社のサイトへ誘導できるため、幅広いユーザーにアプローチしたい場合に有効です。
6. マストヘッド広告
動画の長さ | 長さの上限なし |
料金形態 | 動画が1,000回表示されるごとに費用が発生、もしくは、広告を掲載する日数に応じて費用が発生 |
広告費 | 1日で数百万円発生する場合もあり |
ポイント | YouTubeのホーム画面上部に掲載できるため、大規模なプロモーションに最適 |
マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面上部に掲載できる広告です。最も目立つ部分に広告を掲載できるため、数多くのユーザーにアプローチが可能です。
新しい商品やサービスの認知向上を目指す場合や、短期間で大規模なプロモーションに最適です。予約型広告のため、配信したいときはGoogle の担当者を通じて広告枠を予約しましょう。
7. オーバーレイ広告
動画の長さ | 動画の再生画面の下部20%に半透明で表示される静止広告 |
料金形態 | クリックされた回数ごと、もしくは、広告が1,000回表示されたごとに費用が発生 |
広告費 | 1再生あたり2円〜25円、1,000回表示されるごとに、400円〜600円 |
ポイント | YouTubeのホーム画面上部に掲載できるため、大規模なプロモーションに最適 |
オーバーレイ広告は、動画の再生画面の下部20%に半透明で表示される静止広告です。ユーザーが消さない限り表示され続け、クリックするとWebサイトなどに遷移します。
動画に重なって広告が表示されるため、ユーザーの視界に入りやすいのが特徴です。商品やブランドの認知拡大をしたい場合おすすめです。
8. ダイレクトレスポンス広告
ダイレクトレスポンス広告は、新しいYouTube広告のフォーマットになります。広告を見たユーザーが商品購入や資料請求など、直接のアクションを起こすことを目的とした広告です。動画広告の下部に複数の関連商品画像の掲載が可能です。
商品購入など直接のコンバージョンが目的のため、効果検証をしやすいのも特徴です。また、動画終了後も商品画像が残るため、商品やブランドの認知拡大だけでなく、購買促進効果が期待できます。ECサイトを運営している企業におすすめです。
▲出典:Google:Drive results with new direct response solutions on YouTube
9. 動画アクションキャンペーン
動画アクション キャンペーンは、1 つの自動キャンペーンを使用して YouTubeまたはそれ以外のさまざまな場所でコンバージョンを促進できる広告です。
インストリーム広告やバンパー広告と違いCTAボタンを表示できるため、ユーザーに明確な行動を促し、コンバージョンを獲得しやすくなっています。シンプルですが、高い費用対効果が期待できます。また、1 つのキャンペーンでモバイル・パソコン・テレビに広告を簡単に掲載できるため、簡単に拡大できます。
【目的別】YouTube広告の選び方
YouTube広告は種類によって特徴が異なるため、目的に応じて広告を選ぶことが大切です。
以下4つの目的別に、どのようなYouTube広告が最適かについて解説します。
- 自社サービス・ブランドの認知度アップ
- 商品の比較検討
- 見込み顧客のリスト獲得
- 商品購入などの強い訴求
目的 | 広告の種類 |
---|---|
自社サービス・ブランドの認知度アップ | インストリーム広告 バンパー広告 オーバーレイ広告 マストヘッド広告 アウトストリーム広告 |
商品の比較検討 | インフィード広告 |
見込み顧客のリスト獲得 | インストリーム広告 |
商品購入などの強い訴求 | 動画アクションキャンペーン ダイレクトレスポンス広告 |
1. 自社サービス・ブランドの認知度アップ
ユーザーに商品を購入してもらうには、サービスやブランドの認知度を上げることが必要です。適している広告は、「インストリーム広告」「バンパー広告」「オーバーレイ広告」「マストヘッド広告」「アウトストリーム広告」になります。
特に、6秒間の広告を流せるバンパー広告が認知度向上に最適です。スキップ不可のため確実にユーザーに見てもらうことができます。ただし、ユーザーの興味を引くインパクトが必須になるため、クリエイティブには力を入れましょう。
長尺の動画は、興味のあるもの以外はスキップされるおそれがあります。また、スキップできないインストリーム広告の場合は、ネガティブな印象を与えることもあります。商品やサービスのことを知ってもらいたい場合は、動画視聴に負担のないバンパー広告がおすすめです。
2. 商品の比較検討
商品やサービスの比較検討の行動をユーザーに促すには、「インフィード広告」が効果的です。
本編動画の中ではなく、YouTube動画の右側にある関連動画や検索結果一覧に表示され、広告をクリックされることで再生されます。興味のあるユーザーが動画を視聴しやすく、商品購買やサービス利用へとつながることが期待できます。
3. 見込み顧客のリスト獲得
ユーザーに購入や登録など購買につながるアクションをとってもらうことが目的の場合、「インストリーム広告」が効果的です。
インストリーム広告は、スキップ可能な広告の場合は、最後まで見た人が見込み顧客になる可能性が高いと言えるでしょう。スキップ不可の場合は、商品やサービスの情報をしっかりと伝えることができます。見込み顧客にならなかったとしても、印象を残すことができます。
4. 商品購入などの強い訴求
行動を促すために効果的なのは「動画アクションキャンペーン」「ダイレクトレスポンス広告」です。
ダイレクトレスポンス広告は、ユーザーに多くの商品画像を見せることができます。広告をクリックし、商品ページに遷移しやすいため、購入へとつながる期待が持てます。
動画アクションキャンペーンでは、動画に加えて、具体的な行動を促すCTAボタンを表示できます。YouTubeからの遷移もしやすく、ユーザーもアクションを起こしやすいためコンバージョンを獲得しやすくなるでしょう。
YouTube広告の6つの課金形態
YouTube広告の課金形態は、大きく分けて6タイプです。
配信目的に応じて解説していきます。
- CPV(Cost Per View)
- CPM(Cost Per Mille)
- CPC(Cost Per Click)
- CPD(Cost Per Day)
- vCPM(viewable Cost Per Mille)
- 目標コンバージョン単価
課金形態 | 該当広告 |
---|---|
CPV | スキップ可能なインストリーム広告 |
CPM | スキップ不可なインストリーム広告 バンパー広告 マストヘッド広告 オーバーレイ広告 |
CPC | インフィード動画広告 |
CPD | マストヘッド広告 |
vCPM | アウトストリーム広告 |
目標コンバージョン単価 | 動画アクションキャンペーン |
1. CPV(Cost Per View)
YouTube広告では主流となる課金形態で、動画視聴課金を意味します。
広告が1回再生するごとに課金され、ユーザーが動画を30秒間(30秒未満の場合は最後まで)視聴するか、その前に広告をクリックした際に発生します。
自社サービス・ブランドの認知度アップしたい場合の動画広告に使用できます。広告がどれくらい再生されたかを知るのに適した指標であり、認知拡大と比較検討を促す際に使われる料金形態です。
該当広告:スキップ可能なインストリーム広告
2. CPM(Cost Per Mille)
インプレッション課金を意味します。
広告が1,000回表示される度に発生します。ブランドの認知向上に適しており、コストを高くすればするほどユーザーの目に止まる可能性も高まります。ただし、購入や成約までの経路がわかりにくいというデメリットもあります。
該当広告:スキップ不可なインストリーム広告、バンパー広告、マストヘッド広告、オーバーレイ広告
3. CPC (Cost Per Click)
広告がクリックされるたびに発生する課金方式を指し、興味を持つユーザーにリーチできるため、商品を検討する層をターゲットにする際に適しています。
ただし、反応が鈍い場合、予算を消化できずに効果が得られないおそれがあります。また、競合が激しい場合、コストが増加する傾向があります。
該当広告:インフィード動画広告
4. CPD(Cost Per Day)
固定の日別単価を意味します。
1日1社限定で配信可能なため、事前予約制で1日数百万かかることもあります。他の課金形式と比較して高額ですが、目立つ位置に出稿できるため、新しい商品やサービスの認知拡大において高い費用対効果が期待できます。
該当広告:マストヘッド広告
5. vCPM(viewable Cost Per Mille)
視認可能なインプレッション単価を指します。
視認できると判断された広告インプレッションだけが、課金の対象になります。視認の範囲と見なされる条件は、広告の50%以上が画面に1秒以上(静止画1秒以上、動画2秒以上)の表示になることです。認知度の向上が期待できます。
該当広告:アウトストリーム広告
6. 目標コンバージョン単価
コンバージョン1件あたりの広告費を意味し、5,000円に設定していれば、5,000円で1件コンバージョンが発生するように、入札価格が自動的に調整されます。
コンバージョン設定をしている場合に限り、目標コンバージョン単価の設定が可能です。購買を促したい場合の料金形態になります。
該当広告:動画アクションキャンペーン
YouTube広告の出稿の7ステップ
ここでは広告配信の設定方法について紹介していきます。
- YouTubeに完成した動画をアップロード
- Google広告からYouTube動画広告を作成
- 「達成したい目標」の選択
- 予算など詳細情報を入力
- 配信するターゲットの設定
- 広告グループの作成
- 動画広告の作成
1. YouTubeに完成した動画をアップロード
はじめに、広告用に作成した動画をYouTubeにアップロードします。画面右上の「動画をアップロード」をクリックして進めます。
アップロードした動画は、「公開」または「限定公開」を選択しましょう。「公開」の場合は、すべてのユーザーが閲覧可となり、検索結果・関連動画にも表示されます。「限定公開」の場合は、URLを知っているユーザーのみとなり、検索結果・関連動画には表示されません。「非公開」状態だとYouTube広告として配信できません。
2. Google広告からYouTube動画広告を作成
Google広告にログインし、YouTube動画広告を作成します。
サイドバー「キャンペーン」タブをクリックし、青の「+」をクリックします。
プルダウンの中から「新しいキャンペーンを作成」を選択します。
3. 「達成したい目標」の選択
具体的な目標がある場合は、該当する目標を選択します。ここでは、インストリーム広告と仮定し、「ブランド認知度とリーチ」を選択します。キャンペーンタイプは動画を選択しましょう。
続いて、スキップ不可のインストリームを選択します。
4. 予算など詳細情報を入力
ここでは「入札戦略」と「予算と日程」を設定していきます。
「入札戦略」では単価の上限を、「予算と日程」では「キャンペーンの合計」または「1日別」のどちらかを予算タイプと、配信期間を設定することが可能です。
広告の配信はGoogleの自動審査で行われます。審査に数日かかることもあるため、配信したい日が決まっている場合はスケジュールに余裕を持って広告の作成と承認作業に取り掛かりましょう。
5. 配信するターゲットの設定
次に、地域や使用言語などのターゲットを設定していきます。
地域は市町村単位で指定可能です。「別の地域を入力する」を選択肢、「検索オプション」から、住所・範囲で設定が可能です。
6. 広告グループの作成
広告を配信するターゲットグループを設定します。
「ユーザー」では、年齢・性別など属性を細かく設定できます。オーディエンスセグメントを利用すると、特定のトピックに興味関心を持つユーザーでもターゲティングが可能になります。「コンテンツ」では、配信するYouTubeチャンネルやカテゴリなどを指定できます。
7. 動画広告の作成
最後に広告として配信するYouTube動画を指定します。
動画検索から、YouTubeのURLを入力して、作成した広告動画を選択します。入力が完了したら「広告を保存」を選択し次に進みます。
広告をクリックしたユーザーに表示する最終ページURL 、ユーザーを行動させるフレーズ、見出し、広告名を入力します。見出しはもっともユーザーの目に触れる部分です。一目で惹かれるように、端的で効果的なものにしましょう。
入力が終わったら、「広告を保存」 をクリックして完成です。
すべての入稿が完了後、Google広告側で広告審査が入ります。審査に合格すれば、広告配信が開始されます。審査は通常1営業日以内に完了します。場合によってはさらに時間がかかることもありますが、2営業日を過ぎても審査が終わらない場合は、Googleに問い合わせをしましょう。
YouTube広告で成果を出す3つのポイント
YouTube広告の反応を高めるために、ここでは3つのポイントを解説します。
- 目的を明確にする
- 効果測定をしてPDCAを回す
- 最初の5秒で印象付ける
1. 目的を明確にする
YouTube広告をうまく運用するには、目的に沿った種類の広告フォーマットを選択する必要があります。ブランドの認知拡大なのか、見込み顧客リストの獲得なのか、購買促進なのかにより選ぶべき広告が変わってきます。最初に必ず目的を明確にしましょう。
2. 効果測定をしてPDCAを回す
はじめから広告運用で高い成果を得られるとは限りません。運用を開始したら、効果測定を行い、PDCAを回しましょう。
具体的には、
- クリック数
- 成果数
- 獲得単価
- 視聴完了率
などの数値を計測していきます。
上記の数値を計測するために、
- コンバージョンタグの設置
- アナリティクスの導入
などの設定が必要になります。
コンバージョンタグを設置しないとコンバージョン数の計測ができません。アナリティクスの導入では、ユーザーの行動を分析することができます。クリック数や滞在時間などをチェックして、広告の改善点が見つけられるでしょう。
このようにPDCAを回していくことで、YouTube広告の効果をより高めていくことが可能になります。
3. 最初の5秒で印象付ける
YouTube広告は開始から6秒経つとスキップが可能になります。そのため、最初の5秒でユーザーの興味を惹きつける必要があります。視聴者はその5秒の間に、興味があるか、自分にとって価値があるかを判断し、その後の動画視聴を決めるからです。
問いかけをする、続きが気になるストーリー展開にするなど、視聴者の興味を引く工夫が必要となってきます。自社の商品やサービスが、誰の、どんな悩みを解決するものなのかを整理し、動画広告を作成しましょう。
また、スキップされるとしても冒頭5秒のうちに自社の商品やサービスを入れることで、認知度の向上を図ることも期待できます。
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YouTube広告の種類や特徴についてお伝えしてきました。動画広告は、撮影や編集にこだわる必要があり、ハードルが高いと感じられるかもしれませんが、YouTube市場はこれからも伸び続けることが予想されます。ターゲティングがしやすいこと、テレビ離れが顕著であることから、効果的な広告配信のプラットフォームとして活用しない手はありません。
本記事がYouTube広告への導入の参考になれば幸いです。
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