社内にWebデザイナーが一人はいて欲しいと思うものの、Webデザイナーは人気職種のため、なかなか採用できずに困っている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。また、スキルが高く経験値豊富なデザイナーはコストが高くなるため、自社の採算と合わない場合もあるでしょう。
本記事では、未経験からWebデザイナーを採用できるエージェントを中心に、未経験者を採用する際のポイントや、メリットやデメリットについて紹介していきます。
デザイナー採用はなぜ難しい?
デザイナーの採用は年々難しくなっています。その理由は2つあります。
理由①デザイナー人口が少ない
理由②デザイナー需要が急増
理由①デザイナー人口が少ない
経済産業省が発表した「デザイン政策ハンドブック2020」によると、2005 年に16.5 万人、2010 年に 18.0 万人、2015 年には 19.4 万人と、デザイナーは増加傾向にあります。
(総務省統計局 平成27年労働力調査年報より)
ただでさえ数が少ないなか、転職市場に出てくるとも限りません。さらに自社に求めるスキルや人物像を限定すると、採用難易度が高いことは容易に想像できるでしょう。
また、働き方の多様化により、企業に所属せずにフリーランスとして働くデザイナーが増えてきているのも採用が難しい理由の一つです。
理由②デザイナー需要が急増
近年ではインターネットを通じたビジネスが当たり前となり、Webサイトやバナー広告などWebデザインは必要不可欠となっています。それに加え、スマートフォンの普及によるモバイルアプリの開発需要が急増したことで、UI/UXデザインのニーズも急上昇してきました。
求人サイト「求人ボックス」のデータを見ると、2023年2月から2023年12月までの平均求人数を見ても、求人件数の推移は右肩上がりであり、需要が急増しています。
求めるレベルが高く、経験豊富なデザイナーであればあるほど、採用市場には出にくいです。仮に求人サイトや転職エージェントにいたとしても、採用力や給与の高い大手企業・メガベンチャーに先に採用されてしまうケースもあるでしょう。このような理由からも、デザイナーの採用が難しいと言えます。未経験や経験の浅いデザイナーを活用する選択肢もある
高いスキルを持ったデザイナーの採用は難しいので、未経験や経験の浅いデザイナーを活用する選択肢もあります。基礎レベルのデザインスキルを保有している、コーディングができる、マーケティング知識を持っているなどのスキルがあれば、状況に応じた活躍を期待できます。
未経験から採用できる転職エージェント5選
ここでは未経験から採用できる転職エージェントを5つ紹介します。
- ワークポート
- Webist
- マイナビITエージェント
- doda
- リクルートエージェント
1. ワークポート
▲出典:- IT業界専門の転職コンシェルジュが在籍
- 日本国内42拠点で首都圏だけでなく地方のニーズにも対応
- 転職決定人数No.1が証明する高水準の採用成功率
ワークポートはあらゆる業界、職種に対応できる総合転職エージェントです。IT・エンジニア・クリエイティブ系の登録者が多数登録しています。IT業界に特化したコンシェルジュが在籍しており、豊富な知識を活かしてサポートしてくれます。全体の73%が20代以下の登録者であり、若い人材を採用することができます。完全成功報酬型で初期費用はかかりません。
2. Webist
- 若手クリエイターが多数登録
- 各領域に精通したエージェントが在籍
- 東証1部上場企業のクリエイティブ業界専門の人材会社
Webistは東証1部上場企業のクリーク・アンド・リバー社が運営している、IT・Web業界に特化した人材会社です。各領域に精通したエージェントが在籍しており、さまざまな業界のWebデザイナーの求人を扱っています。
面談したクリエイターのみを紹介しており、経験・スキルをしっかり把握したうえで提案を行うため、多くの企業から就業後のマッチングも評価されています。完全成功報酬型のため初期費用はかかりません。人材紹介派遣・派遣・業務委託など契約形態が選べるのも特徴です。
3. マイナビエージェント
▲出典:マイナビエージェント
- 34歳までの登録者が全体の80%以上
- マイナビグループが有する各種サービスを組み合わせて活用可能
- 20代に信頼されている転職エージェントNo.1(2023年のオリコン顧客満足度®調査)
マイナビエージェントは、マイナビグループが運営する人材サービスです。リクルーティングアドバイザー、キャリアアドバイザーは共に業種・職種別の専任担当制で、適切なアドバイスが期待できます。
完全成功報酬型で、入社後3カ月以内に退職した場合、紹介料を一部お戻しするシステムも完備しているのも特徴です。
4. doda
- 専門性の高い求職者にアプローチが可能
- 専門サイトへ同時掲載が可能
- 厳選した採用ターゲットに効率よくアプローチ
doda(デューダ)は、会員数798万人を誇る、即戦力採用に強みを持っている転職サイトです。求人情報サービス ・人材紹介サービスを同一ブランドで展開しているため、dodaの掲載料金で2サイトに同時掲載が可能です。幅広い業種 ・ 職種で専門性の高い転職希望者にアプローチすることができます。
20〜34歳の若手登録者が約7割を占めており、さまざまな専門スキルを持った即戦力人材の採用が期待できます。
5. リクルートエージェント
▲出典:- 初期費用が不要
- Web・クリエイティブ系のキャリアアドバイザーが効率的な採用を支援
- 国内20拠点で幅広いニーズに対応
リクルートエージェントは年間登録約130万5000名を誇る日本最大級の転職エージェントです。
完全成果報酬型で、初期費用はかかりません。専門のアドバイザーが採用活動を最も効率的に進められるようサポートしてくれます。リクルートエージェントとリクナビNEXTの
データベースを閲覧・スカウトも可能など、求職者に直接リーチできるオプションもあります。
未経験のWebデザイナーを採用する際の4つの見極め方
実務経験がない場合でも、以下の4つのポイントのいずれかをクリアしていれば将来性を期待できるでしょう。
- スクールや専門学校、通信教育で学んだ経験がある
- Webデザイン関連の資格を取得している
- 独学で知識やソフトのスキルを習得している
- ポートフォリオのクオリティが高い
1. スクールや専門学校、通信教育で学んだ経験がある
今や通学でも、オンラインでも学べる環境が整っており、スクールや専門学校、通信教育でWebデザインを体系的に学ぶことが可能です。
スクールでは、色彩設計スキル、フォントデザインスキル、PhotoshopやIllustratorなどのWebデザインに必要なソフトを扱うスキルを身につけることができます。学習期間はスクールにもよりますが、半年〜1年程度が多いようです。
2. Webデザイン関連の資格を取得している
Webデザイナーに必須の資格はありませんが、たとえば、以下の資格を持っていることで、スキルの証明となります。
- ウェブデザイン技能検定(国家資格)
- Webクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定
- Photoshop®クリエイター能力認定試験
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
- 色彩検定
必須スキルとするのは難しくても、自社のニーズとマッチする資格があれば、歓迎スキル・資格として記載しておくと良いでしょう。
3. 独学で知識やソフトのスキルを習得している
近年はデザインに関する書籍やオンライン講座が豊富にあるため、独学で学んでいくことも可能です。スクールと違い、独学では添削などのフィードバックがないため、本当にスキルが身についているのか心配もあるため、ポートフォリオで実際作った制作物を確認することは忘れずに行いましょう。
4. ポートフォリオのクオリティが高い
いくら未経験でも、ポートフォリオを用意できないデザイナーは選考すら応募できない、というケースも少なくありません。
ポートフォリオがあることは求職活動を行うデザイナーにとっては当たり前とも言えます。
逆に、未経験でもスクールなどで学んだ経験をまとめ、優れたポートフォリオを持つデザイナーは少なくありません。経験の量に関わらず、提出された場合はきちんと目を通して評価するようにしましょう。
参考記事:ポートフォリオの採用基準とは?効率的に採用するための6つの評価ポイント
未経験のWebデザイナーを雇う2つのメリット
実際に未経験のWebデザイナーを採用する場合の、2つのメリットを紹介します。
- コストを抑えられる
- 熱意がある
1. コストを抑えられる
Webデザイナーの年収はスキルや実績が重視される傾向にあります。
専門性の高いスキルを保有したデザイナーであれば、採用も難しく、フリーランスで依頼するにしてもコストは割高になります。しかし未経験者の場合、スキル・経験が少ない分、コストが抑えられる点がメリットです。
最初は画像の調整や文字の修正などの「作業」から始め、次にマニュアル化された業務をこなしてもらうことで、スキル・経験値アップが望めるでしょう。
2. 熱意がある
未経験者は、経験者と比べて成長意欲があり、ポテンシャルが高い傾向にあります。
未経験でもWebデザイナーになるという熱意を強く持ち、モチベーションを高く保っている人であれば、学ぶ機会とチャレンジできる場を与えることで自身のスキルをブラッシュアップし続けるでしょう。
また、未経験者の謙虚かつ熱意ある姿勢は、既存社員に刺激を与え、会社全体に活気をもたらす効果も期待できます。
未経験のWebデザイナーを雇う2つのデメリット
メリットがある反面、デメリットも当然あります。
ここでは2つのデメリットを紹介します。
- 業務効率が低い
- リスクがある
1. 業務効率が低い
作業に慣れていないため、期待していたクオリティのものが期日までに仕上がらないおそれがあります。事前にイメージを共有したとしても、事業や商品への理解度が経験者と比べて低いために「納品物がイメージとは違う……」ということも起こりやすくなります。
イメージをわかりやすく伝えるために、「コミュニケーションにかなりの時間がかかってしまった」ということもありえます。このようなことを防ぐためにも、余裕をもった納期設定とこまめな進捗管理を行いましょう。
2. リスクがある
納期通りに仕上がらないおそれがあるため、取引先の信頼を損なうリスクがあります。クライアントの都合で急に納期が早まったり、追加の仕事が生じることもあるので納期は余裕を持って設定しましょう。調整できるのであれば、まずはインハウスの仕事から任せるなどの工夫もおすすめです。
また、情報漏洩のリスクも忘れてはいけません。社外に持ち出してはいけない情報の説明を行うなど、対策をしましょう。
コスト面ではフリーランスデザイナーの活用も
未経験者を雇うメリットである「コストが抑えられる」点でいえば、フリーランスデザイナーの活用もおすすめです。以下で、そのメリットをご紹介します。
費用が抑えられる
正社員でデザイナーを採用する場合、継続的な固定費として人件費が発生します。
発生する費用としては、次のようなものがあります。
- 給与
- 社会保険費用
- 福利厚生費用
- 退職金
- ツールやソフトのライセンス代
- 教育費
業務量が少ない月であっても給与は一定額発生するため、人件費が固定費となります。
しかし、フリーランスの場合は報酬以外は基本的にかかりません。業務量に応じて依頼できるため、変動費となり経費の大幅な削減も期待できます。
専門性の高い技術や知識を必要なときだけ活用できる
フリーランスデザイナーは、企業に属さずとも案件が受注できる高い専門知識や経験豊富な人が多くいます。フリーランスを活用することで、採用など手間のかかるプロセスやコストをすべてカットでき、必要なときに専門性の高いスキルを活かすことができます。
より専門性の高いスキルを持った人と出会いやすく、プロジェクトをすぐに任せられます。このように、教育や研修不要で即戦力として活用できることは、経営上大きなメリットです。
コストを抑えてWebデザイナーを採用したいならクロスデザイナーがおすすめ!
未経験のWebデザイナーのエージェントについてお伝えしてきました。コストが抑えられるなどのメリットもありますが、業務効率が低い、リスクがあるといったデメリットもあります。両方を加味した上での採用をおすすめします。
また、必要なときだけ仕事を依頼したいのなら、経験豊富なフリーランスデザイナーが揃っているクロスデザイナーがおすすめです。
クロスデザイナーは、国内最大規模のデザイナー登録者から、厳正したデザイナーを最適なタイミングでご提案するフリーランスデザイナー専門のエージェントサービスです。現在、7,000人以上のデザイナーが在籍しています。
登録しているデザイナーとの合意があれば正社員採用も可能です。また、スカウトや人材紹介機能もあるため、採用難易度の高い、即戦力デザイナーの採用機会を最大限サポートしています。
エージェントに相談いただければ、最短3営業日でのアサインも可能です。また、週2〜3日の柔軟な依頼も可能なので、自社の作業量に応じて効率的に外注することができます。
こちらより、クロスデザイナーのサービス資料を無料でダウンロードできます。すぐにデザイナーを採用したい方は、【お問い合わせ】ください。平均1営業日以内にご提案します。
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