【企業向け】WebデザイナーとUIデザイナーのスキルと評価ポイントを解説 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

【企業向け】WebデザイナーとUIデザイナーのスキルと評価ポイントを解説

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WebデザイナーはWebサイトのデザインを担当し、UIデザイナーはUI設計を担っています。しかし、これらの職種の違いについて理解がされておらず、デザインの効果を最大限に発揮できていない企業も少なくありません。

本記事では、WebデザイナーとUIデザイナーのスキルの違いについて解説します。学歴や効果的な人材戦略の立案や、適切なデザイン業務の外注判断にお役立てください。

Webデザイナーとは

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを制作する職種です。Webサイトにはそれぞれ目的があり、デザインの力で目的の達成を目指します。見た目の美しさだけではなく、ユーザーがサイトを快適に利用できるように、使いやすさにも配慮したデザインを制作します。

近年、オンラインスクールが増えたことでWebデザイナーも増加し、供給過多の状況となっています。そのため、平均年収は449万円ですが、ボリュームの大きいゾーンは299万~377万円とあまり高くはありません。

関連記事:Webデザイナーの職種と仕事内容|必要なスキルや資格、雇用形態も解説

Webデザインの制作方法

WebデザイナーがWebデザインを制作するプロセスは以下のとおりです。

  1. 目的の明確化
  2. コンセプト設定
  3. 情報設計・レイアウト作成
  4. ワイヤーフレームの作成
  5. デザイン制作
  6. レスポンシブデザインの対応
  7. デザインの実装とテスト

デザイン制作ではフォントの選定や配色などセンスや知識が問われます。経験豊富なデザイナーなら、適切な要素を選択できるでしょう。ビジュアルの品質が大きく変わるフェーズのため、デザインツールの活用レベルも重視されます。

実装作業はエンジニアに任せるケースもあります。エンジニアやライターなど他職種と連携して、プロジェクトを進めます。

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UIデザイナーとは

UIデザイナーはユーザーが操作する部分であるユーザーインターフェース(UI)をデザインする職種です。ユーザーが直接触れるアプリやWebサイトのボタン、ナビゲーションバー、アイコン、入力フォームなどのデザインを担当します。

UIデザイナーは、ユーザーが直感的に操作できるようなデザインを設計するためのスキルが求められます。ユーザーを深く理解するために、マーケティングの知識やデータ分析力などさまざまな知識とスキルが必要です。

そのため、Webデザインに関連する職種ですが、求められるスキルが高いことから平均年収は621万円と高めの傾向があります。ただし、ボリュームゾーンとしては334万~1,056万円のため、経験やスキル差があることがわかります。

関連記事:UIデザインとは? 優れたデザインや事例をわかりやすく解説

UIデザインの設計方法

UIデザイナーは以下のプロセスでUIデザインを設計します。

  1. ユーザーニーズの調査
  2. ビジュアルデザインの制作
  3. インタラクションの設計
  4. プロトタイプの作成
  5. ユーザビリティテスト
  6. デザインの作りこみ・実装
  7. テスト・改善

UIデザイナーはユーザビリティテストやフィードバックをもとに、UIの改善を行い、UXの最適化を目指します。デザインの実装過程でもサポートし、プロダクトが意図通りに仕上がるよう微調整をすることもあります。

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WebデザイナーとUIデザイナーに共通するスキル

WebデザイナーとUIデザイナーはそれぞれ異なる役割を担っていますが、共通するスキルがいくつかあります。

デザインスキル

WebデザインとUIデザインに欠かせないのがデザインスキルです。美しく機能的なデザインを制作するには、色彩やフォントの選定、ビジュアルのバランスなどデザインの原則の理解が欠かせません。

Webデザイナーは、Webサイトのビジュアルデザインを担当するため、タイポグラフィーや画像加工スキル、エフェクトなど視覚にも魅力的なページをデザインします。

UIデザイナーは、ユーザーが直感的に操作できるように、ボタンやナビゲーションバーの配置、アイコンのデザインなど視認性を高めつつ、機能的なデザインを制作するスキルが求められます。

コミュニケーションスキル

WebデザイナーもUIデザイナーも、デザインを制作するときはクライアントやチームメンバーと連携してプロジェクトを進めていきます。そのため、コミュニケーションスキルは必須です。

Webデザイナーは、自身が作成したデザインの意図をクライアントやチームに説明するスキルが必要です。色の選択やボタンの配置などデザインの意図を伝えることで、プロジェクトの目的が達成できるのかをチームで検討できるわけです。

UIデザイナーも同様に、UI設計の意図を説明します。デザインだけではなく、機能の実装やユーザビリティテストの結果なども連携をして意図通りに実現できるように進めていく必要があります。

課題解決力

WebデザイナーとUIデザイナーは、クライアントが抱える課題をデザインの力で解決することが仕事です。たとえばアクセス数は多くてもCVにつながらないことが課題である場合、Webデザイナーはユーザーの動線を調査し、スムーズにCVへ誘導するためのデザインの提案が求められます。

UIデザイナーもユーザーが直感的に操作できるようにデザインを制作し、テストの結果やフィードバックをもとに操作感の向上を図ります。

クライアントの課題やユーザーが抱える問題を理解したうえで、最適な解決策を提示するには論理的思考力とデザイン思考が役立ちます。

関連記事:デザイン思考とは?概要から活用方法をわかりやすく解説|導入するメリットやフレームワークも紹介
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ツールの活用スキル

WebデザイナーとUIデザイナーは、デザインを制作するためにあらゆるツールを使用します。ツールの機能を活用することで、デザインの品質向上を図ることができます。

WebデザイナーとUIデザイナーが使うおもなツールは以下のとおりです。

  • Adobe XD
  • Figma
  • Sketch
  • Phtoshop

ツールの選び方や使い方によってデザインの完成度が大きく変わってきます。ほとんどのツールがオンラインで共有できるため、チームプロジェクトもスムーズに進めることが可能です。

関連記事:デザインツールの種類とは?最新トレンドや案件獲得におすすめのツールを紹介
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WebデザイナーとUIデザイナーの評価ポイント

WebデザイナーとUIデザイナーのスキルを正しく評価するには、スキルレベルの評価基準とUX設計に関する深い理解が必要です。デザイナーを評価するときに押さえてほしいポイントを紹介します。

スキルレベル

Webデザイナーの場合、デザインツールや基本的なコーディングを実務レベルで実践できるかを過去の実績でチェックしましょう。過去の制作物をまとめたポートフォリオや実技試験などの実施で確認できます。デザインの完成度や作業スピードを評価することで、自社のプロジェクトに対応できるかを評価することが可能です。

「レスポンシブデザインをどのように組み込みますか?」といった質問をすることで、基本的なコーディングスキルをチェックできます。UIデザイナーも同様にポートフォリオなどで実際の制作物でスキルレベルを評価することが可能です。

関連記事:Webデザイナーのスキルをチェックする方法は?スキルシートの概要や見方を解説

UX設計関係

UX(ユーザー体験)とは、ユーザーがプロダクトを通じて得られる体験のこと。Webサイトやアプリケーションのデザイン制作において、ユーザーの快適さや利便性に大きく影響します。

デザイナーのUX設計スキルを評価するときは、ユーザー調査や収集データの分析結果をどのようにデザインに反映させたのかをチェックしましょう。Webデザイナーなら、サイトの動線設計やCTAの配置などがあげられます。UIデザイナーも同様にデータをどのようにUIに反映させたのかを聞くとよいでしょう。

関連記事:UX改善の効果と重要性、プロセスや成功事例、役立つツールを解説

【学歴・職歴別】WebデザイナーとUIデザイナーのスキルの違い

WebデザイナーやUIデザイナーへ依頼するときは、候補者の学歴や職歴がスキルにどのように影響を与えるのかを理解しておくことも大切です。ここでは、学歴と職歴別で身につけているであろうスキルについて解説します。

専門学校・大学など

WebデザインとUIデザインはデザイン系の専門学校や美術大学、大学のデザイン学科などで修得が可能です。ただし、同じ教育機関でも目的が異なるため、修得するスキルに差があることを理解しておかなければなりません。

専門学校は実務を意識した教育が行われることが多いため、デザインツールの基本的なスキルを身につけている人が多いです。クライアントワークに対応できるように、納期管理などの実務感覚も養われていることがあります。

大学ではデザイン理論や歴史を深く学びます。色彩学やタイポグラフィなどデザインに関する幅広い知識を備えており、理論にもとづいた表現を理解しています。自主制作やインターンシップで実務を積んでいるケースが多くあります。

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転職・副業

デザイン事務所や制作会社などに勤務しつつ、副業をしているデザイナーや転職活動中の現役デザイナ-は、実際に現場で働いているため、現場で求められる実践的な対応力を備えています。

とくにクライアントワークが多い職場で働いているデザイナーなら、柔軟な対応力でチームにもなじみやすく、円滑なプロジェクト進行が期待できるでしょう。

明確な分業体制がない限り、WebデザイナーがUIデザインを担当しているケースも少なくありません。そのため、実務経験者を採用するときは、WebデザイナーでもUIデザイナーのスキルを備えている可能性があることを理解しておきましょう。

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独学・フリーランス

独学やフリーランスで経験を積んできたデザイナーは、特定の技術やツールの活用に強みをもっていることが多いです。たとえば、Webデザイナーでもコーディングまですべて対応できるデザイナーもいます。

また、フリーランスデザイナーはさまざまなプロジェクトに参画しているため、コミュニケーションスキルが高く、案件に応じた柔軟な対応力を備えているのが特徴です。

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WebデザイナーとUIデザイナー、迷ったときの選び方

デザインの仕事はどちらのデザイナーに依頼すれば良いのでしょうか。

ここでは迷った時の選び方について解説します。

Webデザイナーに依頼が最適なケース

新規のWebサイト制作や既存サイトのリニューアル、ビジュアル重視のランディングページ、コーポレートサイトやブログのデザイン、SEOを考慮したデザインが必要な場合にはWebデザイナーへの依頼が最適です。

小規模なビジネスや個人向けのWebサイト制作や、静的でシンプルなWebサイトや、HTMLやCSSのコーディングを含むプロジェクトもWebデザイナーに依頼するのが適しています。

UIデザイナーに依頼が最適なケース

UIデザイナーへの依頼が最適なケースは、ユーザー体験(UX)の向上が重要な場合や、複雑な機能をもつWebアプリケーションやモバイルアプリ、大規模なEコマースサイトの設計です。

また、ユーザビリティテストや行動分析に基づく改善、複雑なナビゲーションやデザインシステムの構築が必要な場合もUIデザイナーが向いています。

このように、どちらに依頼するかは、プロジェクトの複雑さ、ターゲットユーザーの特性、必要な機能性のレベル、デザインと機能性のどちらに重要度を置くかなどを目安に判断しましょう。

制作するなら?採用と外注のコスト比較

WebデザイナーやUIデザイナーを採用すべきか、それとも外注にするか、迷うこともあるでしょう。

ここではコスト比較をしながら最適なケースについて解説していきます。

採用がおすすめのケース

長期的なプロジェクトや継続的な開発が見込まれる場合には採用が向いています。

社内に専門家を置くことで、一貫したデザインと開発が可能になり、会社の価値観やブランドを深く理解した上でプロジェクトが進行します。また、セキュリティが重要な業界や、機密情報を扱う場合、社内人材であれば安全性を確保しやすくなるでしょう。

採用は、初期費用は高くなるかもしれませんが、長期的に見れば内部に技術やノウハウが蓄積され、コスト効率が良くなることが期待できます。

外注がおすすめのケース

特定のプロジェクトや一時的なニーズの場合には外注が適しています。

外注を活用すれば、必要なときだけ専門知識をもったエキスパートに依頼でき、初期コストを抑えられます。また、採用プロセスに時間をかけられない場合や、トレンドに敏感なデザインが必要な場合、外注を通じて迅速にプロジェクトを進行させることが可能です。

外注と内製については以下の資料でメリット・デメリットを比較しながら詳しく解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひ参考にしてください。


【お役立ち資料】
デザイン外注とデザイナー採用 コスト比較表

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外注はフリーランスがおすすめの3つの理由

外注を検討しているのならフリーランスがおすすめです。以下3つの理由を解説します。

  1. 柔軟な対応が期待できる
  2. コストが抑えられる
  3. 成果物のクオリティが高い

1. 柔軟な対応が期待できる

フリーランスは、雇用関係にある従業員よりも柔軟な対応が可能です。夜間や週末の作業にも対応可能で、プロジェクトの緊急度に応じたスケジュール調整がしやすく、短期・長期問わず必要な期間だけ契約できます。

不足するリソースにすぐ対応することもでき、プロジェクトの要件に合わせて最適なフリーランスを選ぶこともできるため、企業としては大いにメリットがあると言えるでしょう。

フリーランスへ依頼して成果を上げるには、マネジメントやコミュニケーションの取り方で押さえてほしいポイントがあります。以下の資料で、外部人材とのコミュニケーションとマネジメントについて解説しています。


【お役立ち資料】
外部人材とのコミュニケーションとマネジメント

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2. コストが抑えられる

フリーランスを活用することで、正社員を雇用する際に発生する社会保険や福利厚生といった固定費を削減できます。プロジェクトごとや時間単位での契約が可能で、必要な分だけ支払うためコスト管理もしやすくなります。

フリーランスはスキルや経験に応じて料金が変わるため、予算に応じて経験豊富なデザイナーやコストパフォーマンスの高いデザイナーを選ぶことも可能です。固定費を削減しつつコスト管理もしやすくなり、企業全体のコストパフォーマンスが向上するでしょう。

企業の採用予算を適切に使うには、採用コストが高くなる理由などを知ることが大切です。以下の無料でダウンロードいただける資料のなかで、採用コストの削減方法を提案しています。ぜひご覧ください。


【お役立ち資料】
採用コスト見直しガイド

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3. 成果物のクオリティが高い

多くのフリーランスは特定の分野に特化しており、深い知識と経験をもっています。さまざまなプロジェクトを経験し、新しい技術やトレンドにも敏感であるため、常に最新のスキルを駆使して高品質な成果物が期待できます。

特定のスキルをもつ人材へ外注を考えているなら、事前に求めるスキルや経歴を明確にしておくことが大切です。明確にした情報を記した「ジョブディスクリプション」の作成方法は以下の資料で無料でダウンロードできます。


【お役立ち資料】
ジョブディスクリプション作成ガイド

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フリーランスとの契約は原則、業務委託契約です。業務委託契約書のテンプレートを以下より無料でダウンロードできますので、ぜひお役立てください。


【お役立ち資料】
【ポイント解説付き】業務委託に必要な4つの契約書テンプレート

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即戦力のWebデザイナーやUIデザイナーに依頼したいのならクロスデザイナーがおすすめ

WebデザイナーとUIデザイナーについてお伝えしてきました。それぞれ目的と役割、保有スキルが違うため、自社が求めるものは何か、要件や目的を整理してから依頼を検討することをおすすめします。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。