WebデザイナーとUIデザイナーの共通スキルと評価基準|市場動向と採用ポイント | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

WebデザイナーとUIデザイナーの共通スキルと評価基準|市場動向と採用ポイント

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WebデザイナーとUIデザイナーはWeb領域を担うデザイナー職で、共通するスキルも多く存在します。ただし、実際には担当する役割や成果物が異なり、採用するときにはその見極めがポイントです。とくにUIデザイナーは、デジタルサービスの拡大にともない需要が高まりつつあり、即戦力人材を求める企業間での競争も激化しています。

この記事では、WebデザイナーとUIデザイナーの仕事内容や役割に加え、共通スキルと評価基準を整理し、採用市場の動向や人材獲得のポイントをわかりやすく解説します。採用担当者が最適な人材に効率よく出会うための参考にしてください。

WebデザイナーとUIデザイナーの違い

WebデザイナーとUIデザイナーはいずれもWebやアプリなど、デジタル領域でユーザー体験を設計する職種です。どちらも共通してデザインスキルを求められますが、担当する領域や関わるフェーズには明確な違いがあります。

ここでは、採用担当者が混同しがちな「仕事内容」「役割」「キャリアパス」の3つの観点から整理して比較します。

項目WebデザイナーUIデザイナー
仕事内容

Webサイトなどのビジュアルデザインを担当。見た目や情報整理を重視する。

アプリ・Webサービスの操作画面の設計。使いやすさや導線設計を重視する。

役割

ブランドや情報をわかりやすく伝えるデザイン制作。

ユーザーが迷わず操作できる体験設計を担う。

キャリアパス

アートディレクター、Webディレクターなど。

UXデザイナー、プロダクトデザイナーなど。

仕事内容

Webデザイナーは、Webサイトの構成やレイアウト、配色、フォントなどを設計し、情報を視覚的にわかりやすく伝える役割を担います。ブランド価値を高め、ユーザーに行動を促すことが目的です。企業のコーポレートサイトやランディングページなど、マーケティング寄りの領域で活躍します。

UIデザイナーはアプリやWebサービスの操作画面を設計し、ユーザーが目的をスムーズに達成できるよう導くデザイナーです。操作性や一貫性、導線のわかりやすさが重視されます。

関連記事:Webデザイナーの職種と仕事内容|必要なスキルや資格、雇用形態も解説

役割

Webデザイナーは、情報を整理しビジュアルに落とし込む表現の専門家です。企業やサービスの世界観をデザインで表現し、ブランディングの基礎を支えます。

UIデザイナーは、UXデザイナーやエンジニアと協働しながら「ユーザー体験を具体的なインターフェースに変換する」役割を担います。見た目よりも操作性・体験価値を優先するため、データ分析やユーザーテストの結果を反映しながら設計を進めます。

関連記事:UIUXとは?両者の違いやデザインとの関連をわかりやすく解説

キャリアパス

Webデザイナーは経験を積むと、デザイン全体を統括するアートディレクターやWebディレクターへとキャリアを広げることが一般的です。

UIデザイナーは、UXデザイナーやプロダクトデザイナーなど、より上流の「体験設計」職種へ進む傾向があります。採用担当者にとっては、候補者が将来的にどの領域まで関わりたいのかを把握することが、長期的な人材配置や育成戦略を立てるうえで重要です。

関連記事:デザイナーのキャリアパス9選|市場価値が高い職種やスキルも解説

WebデザイナーとUIデザイナーの共通スキルと評価基準

WebデザイナーとUIデザイナーはいずれも「ユーザーが心地よく情報を得られるデザイン」を目的としており、成果物の品質を支える根本的なスキルは共通しています。ここでは、採用担当者が候補者を評価する際に注目すべき共通スキルと評価基準について解説します。

デザインスキル

WebデザインとUIデザインに欠かせないのがデザインスキルです。美しく機能的なデザインを制作するには、色彩やフォントの選定、ビジュアルのバランスなどデザインの原則の理解が欠かせません。

Webデザイナーは、Webサイトのビジュアルデザインを担当するため、タイポグラフィーや画像加工スキル、エフェクトなど視覚にも魅力的なページをデザインします。

UIデザイナーは、ユーザーが直感的に操作できるように、ボタンやナビゲーションバーの配置、アイコンのデザインなど視認性を高めつつ、機能的なデザインを制作するスキルが求められます。

関連記事:Webデザイナーのスキルマップとは?基本から上級スキルまで紹介
関連記事:UIデザイナーに必要なスキルとは?UXデザイナーとの違いも解説

課題解決力

WebデザイナーとUIデザイナーは、クライアントが抱える課題をデザインの力で解決することが仕事です。たとえばアクセス数は多くてもCVにつながらないことが課題である場合、Webデザイナーはユーザーの動線を調査し、スムーズにCVへ誘導するためのデザインの提案が求められます。

UIデザイナーもユーザーが直感的に操作できるようにデザインを制作し、テストの結果やフィードバックをもとに操作感の向上を図ります。

クライアントの課題やユーザーが抱える問題を理解したうえで、最適な解決策を提示するには論理的思考力とデザイン思考が役立ちます。

関連記事:デザイン思考とは?概要から活用方法をわかりやすく解説|導入するメリットやフレームワークも紹介
関連記事:デザイン思考がDXの現場で重要視される理由|推進させるコツも

データ分析スキル

UIデザイン領域ではもちろん、Webデザインでも効果測定の重要性が高まっています。データ分析スキルをもつデザイナーは、感覚だけでなく数値にもとづいた改善提案が可能です。

Googleアナリティクスやヒートマップなどのツールを活用して、成果を定量的に検証できる人材はチーム全体の成長を促します。

関連記事:マーケティングにおけるデザインの役割とは?必要な理由からデザインが重要となる施策まで解説

コミュニケーションスキル

WebデザイナーもUIデザイナーも、デザインを制作するときはクライアントやチームメンバーと連携してプロジェクトを進めていきます。そのため、コミュニケーションスキルは必須です。

Webデザイナーは、自身が作成したデザインの意図をクライアントやチームに説明するスキルが必要です。色の選択やボタンの配置などデザインの意図を伝えることで、プロジェクトの目的が達成できるのかをチームで検討できるわけです。

UIデザイナーも同様に、UI設計の意図を説明します。デザインだけではなく、機能の実装やユーザビリティテストの結果なども連携をして意図通りに実現できるように進めていく必要があります。

関連記事:デザイナーと円滑なコミュニケーションをとるコツは?工程別に解説

ツールの活用スキル

WebデザイナーとUIデザイナーは、デザインを制作するためにあらゆるツールを使用します。ツールの機能を活用することで、デザインの品質向上を図ることができます。

WebデザイナーとUIデザイナーが使うおもなツールは以下のとおりです。

  • Adobe XD
  • Figma
  • Sketch
  • Phtoshop

ツールの選び方や使い方によってデザインの完成度が大きく変わってきます。ほとんどのツールがオンラインで共有できるため、チームプロジェクトもスムーズに進めることが可能です。

関連記事:デザインツールの種類とは?最新トレンドや案件獲得におすすめのツールを紹介
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UIデザイナー採用市場の動向

Webやアプリを中心としたデジタルサービスの拡大にともない、UIデザイナーの需要は年々高まっています。しかし、採用市場に出てくるデザイナーは限られており、即戦力人材を獲得するには戦略的なアプローチが欠かせません。ここでは、需要の動向と採用上の課題について整理します。

需要は高まりつつある

スマートフォンアプリやSaaS、ECなど、デジタル上の接点が増えたことで、ユーザー体験を重視する企業が急増しています。UIデザイナーは単なるビジュアル制作ではなく、UX改善やプロダクト価値の最大化に直結する職種として注目されています。

とくに自社プロダクトを持つ企業では、継続的な改善を行う内製チームのニーズが高く、採用競争は年々激化しています。

関連記事:UIデザイナーとは?求人の成功ポイントと適性人材を採用するコツを解説

採用市場に出てくるデザイナーは少ない

需要の拡大に対し、実務経験を積んだUIデザイナーはまだ少なく、採用市場の供給が追いついていません。求人を出しても応募が集まりにくく、設計から運用まで一貫して対応できる人材は希少です。

また、ポートフォリオだけではスキルの再現性やUXの理解度を判断するのは難しいため、採用時にはプロジェクト経験やチームでの関与範囲を丁寧に確認する必要があります。

経験不足の応募者を採用する場合は、教育コストや育成期間を見込んだ体制をつくる必要があります。

関連記事:企業のデザイナー採用における課題と対策について解説

WebデザイナーをUIデザイナーとして採用する方法

即戦力のUIデザイナーが見つからない場合、Webデザイナーを採用して育成する方法も有効です。採用母集団の多さや教育コスト削減の観点からも検討に値します。

採用ターゲットが多く探しやすい

WebデザイナーはUIデザイナーに比べて人材数が多く、採用市場でも比較的見つけやすい職種です。Web制作会社や広告代理店出身のデザイナーは、デザインの基礎力にくわえて、情報整理力やクライアント対応の経験をもっています。

これらのスキルはUIデザインにも応用しやすく、入社後のスキル転換もスムーズに進められます。

関連記事:デザイナーを社内で育成する方法は?育成するリソースがない時の解決策も解説

教育コストを抑えられる

WebデザイナーからUIデザイナーへの転向は、ゼロからの育成よりも効率的です。すでにデザインツールの操作やビジュアル表現の基本を理解しているため、教育の中心を「UX理解」や「ユーザビリティ設計」に絞ることができます。

社内にUXデザイナーやPdM(プロダクトマネージャー)がいれば、実務を通してUI設計の考え方を習得させる体制を整えることで、短期間で戦力化が期待できます。

関連記事:デザイナーをジョブ型で活用するには?進め方のポイントを解説

Web・アプリとまとめて依頼できる

WebデザイナーをUI領域まで育成することで、Webサイトとアプリなど複数チャネルを横断してデザインできる体制を整えることができます。

まとめて依頼できる人材なら、デザインコンセプトの統一が図れるだけでなく、外注や分業による認識齟齬も起こりにくくなります。

採用担当者は、将来的に自社のデジタル接点を一貫して任せられる人材としてWebデザイナーの採用にも目を向けてみても良いでしょう。

関連記事:即戦力のデザイナーを採用するには?探し方とおすすめサービス5選

UIデザイナーは採用と外注のどちらが良いのか

UIデザイナーの確保には、採用と外注のどちらにもメリットがあります。

自社の事業フェーズやデザイン体制、求める成果物の性質によって最適な選択は異なります。ここでは、採用と外注それぞれの特徴を整理し、自社に合った判断基準を明確にします。

採用がおすすめのケース

長期的なプロジェクトや継続的な開発が見込まれる場合には採用が向いています。

社内に専門家を置くことで、一貫したデザインと開発が可能になり、会社の価値観やブランドを深く理解した上でプロジェクトが進行します。また、セキュリティが重要な業界や、機密情報を扱う場合、社内人材であれば安全性を確保しやすくなるでしょう。

採用は、初期費用は高くなるかもしれませんが、長期的に見れば内部に技術やノウハウが蓄積され、コスト効率が良くなることが期待できます。

外注がおすすめのケース

特定のプロジェクトや一時的なニーズの場合には外注が適しています。

外注を活用すれば、必要なときだけ専門知識をもったエキスパートに依頼でき、初期コストを抑えられます。また、採用プロセスに時間をかけられない場合や、トレンドに敏感なデザインが必要な場合、外注を通じて迅速にプロジェクトを進行させることが可能です。

外注と内製については以下の資料でメリット・デメリットを比較しながら詳しく解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひ参考にしてください。


【お役立ち資料】
デザイン外注とデザイナー採用 コスト比較表

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フリーランスUIデザイナーへ依頼するメリット

UIデザイナーの採用が難しい、または社内リソースだけでは対応しきれないときは、フリーランスUIデザイナーへの依頼を検討しましょう。即戦力スキルをもつデザイナーなら企業の課題を理解したデザインを制作してくれます。外注のなかでもフリーランスUIデザイナーを選ぶメリットについて解説します。

1. 柔軟な対応が期待できる

フリーランスUIデザイナーは、業界やプロダクトの特性に合わせたUI設計を得意としています。

SaaS・EC・アプリ開発など、多様なプロジェクト経験を持つため、企業の課題に合わせた柔軟なデザイン提案が可能です。

また、複数のプロジェクトを経験しているためトレンドや最新ツールにも精通しており、社内のデザイン品質を底上げする存在になります。

フリーランスUIデザイナーへ依頼して成果を上げるには、マネジメントやコミュニケーションの取り方で押さえてほしいポイントがあります。以下の資料で、外部人材とのコミュニケーションとマネジメントについて解説しています。


【お役立ち資料】
外部人材とのコミュニケーションとマネジメント

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2. 採用よりも早く即戦力を確保できる

UIデザイナーの採用には、応募から内定まで数か月かかるケースも少なくありません。フリーランスなら、契約から数日でプロジェクトに参画してもらえる場合もあります。

短期間でリソースを補いたい場合や、新規サービスの立ち上げなどスピードが求められるフェーズでは、フリーランスUIデザイナーを活用することで即戦力を確保できます。

フリーランスへ依頼するときは原則、業務委託契約を結びます。契約書の作成は義務ではありませんが、具体的な条件を定めて双方で確認する必要があります。しかし、初めての業務委託ではわからないことも多いでしょう。以下の資料では、業務委託に必要な契約書のテンプレートを無料でダウンロードいただけます。ぜひお役立てください。


【お役立ち資料】
【ポイント解説付き】業務委託に必要な4つの契約書テンプレート

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3. 成果物の品質とコストのバランスがとりやすい

フリーランスUIデザイナーは、専門領域に特化して活動しているため、制作会社に依頼するよりもコストを抑えつつ品質を維持できます。

個人としての実績が仕事に直結するため、納品物への責任感が強く、デザインの完成度にも期待がもてます。また、契約単位で業務を依頼できるため、固定人件費をかけずにプロジェクト規模に応じた柔軟な運用が可能です。

特定のスキルをもつ人材へ外注を考えているなら、事前に求めるスキルや経歴を明確にしておくことが大切です。明確にした情報を記した「ジョブディスクリプション」の作成方法は以下の資料で無料でダウンロードできます。


【お役立ち資料】
ジョブディスクリプション作成ガイド

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ハイスキルのWeb・UIデザイナーをお探しならクロスデザイナーがおすすめ

WebデザイナーとUIデザイナーのいずれも、デジタル領域の競争が激化する今、即戦力としての需要が高まっています。しかし、両職種をバランスよく理解し、戦略的にデザインを実行できる人材は決して多くありません。そのようなときに頼りになるのがフリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』です。

『クロスデザイナー』は現在、7,000人以上のデザイナーが在籍しており、厳正したデザイナーを最適なタイミングでご提案することが可能です。

登録しているデザイナーとの合意があれば正社員採用も可能です。また、スカウトや人材紹介機能もあるため、採用難易度の高い、即戦力デザイナーの採用機会を最大限サポートしています。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。

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