Webデザイナーを紹介してもらうときは、事前にどんな業務を担当してもらうのか、仕事内容や遂行に必要なスキルを明確にしておくことが大切です。
Webデザイナーは経験やスキルに個人差があり、採用側でしっかりと見極める必要があります。もし、社内にリソースがないときは、専門家の力を借りることで求める人材を確保することが可能です。
この記事では、Webデザイナーを紹介してもらう方法について解説します。仕事内容や必要なスキル、エージェントを活用するメリットも紹介します。
Webデザイナーの採用は難しい
「Webデザイナーを紹介してほしい」という企業は少なくありません。
そもそもWebデザイナーの数は増加傾向にあるため、たくさんいるはずなのです。ではなぜ紹介を求める企業が多いのか、Webデザイナーの採用が難しい理由について解説します。
Webデザイナーのスキルと企業の求める条件が合わない
ハローワークの求人統計データによると、2023年の全職種の有効求人倍率1.27倍に対して、Webデザイナーの有効求人倍率は0.12倍とわかりました。これはWebデザイナーを求める企業の数よりも、Webデザイナーの数が増えたことを示しています。
Webデザイナーが増えている原因として、オンラインスクールの増加があげられます。気軽に学べるようになった一方で、企業が求めているスキルをもつWebデザイナーは少ないのです。
通常、デザイナーは数年のキャリアを積んだら、フリーランスやデザイン事務所など独立する人が多い職種です。そのため、数は多いものの、企業で働こうというデザイナーがいないため、募集をかけても応募は集まりません。
単純に数が多いから、採用しやすいわけではなさそうです。
関連記事:デザイナーの採用が難しい理由は? 採用を成功させる6ステップを紹介
スキルを見極めるのが難しい
Webデザイナーの仕事内容は、デザイン制作だけではなく、クライアントとの打ち合わせや企画立案、コーディングなど多岐にわたります。
デザイン制作だけなら、デザインの基礎スキルを身につけた未経験者でも対応できるかもしれません。しかし、クライアント対応やコーディングなども含めると、それなりの経験やスキルが求められます。
こうしたスキルを見極めるには、採用側も専門知識が必要です。ただし、スタートアップ企業だと採用体制が整わず、専門スキルをもつ人材の確保に悩んでいるところも多いのではないでしょうか。
こうした背景から「Webデザイナーを紹介してほしい」という企業が増えているのです。
以下の資料では、スタートアップが抱えがちな採用課題に対するアプローチについて解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひお役立てください。
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)について」
Webデザイナーを紹介してもらう方法
採用媒体で募集しても集まらないときは「人材紹介サービス」「紹介予定派遣」「知人・友人」に紹介してもらう方法があります。紹介方法として代表的なものを紹介します。
人材紹介サービスを利用する
人材紹介サービスとは、人材を求める企業と求職者を仲介するサービスです。「転職エージェント」とも呼ばれます。以下の3つの形態があり、それぞれ特徴が異なります。
契約形態 | 特徴 |
一般登録型 | 企業と求職者の依頼にもとづいてマッチングを仲介する |
サーチ型 | 企業の依頼にもとづいて人材バンクから検索して引き合わせる |
再就職支援型 | 企業の要望を受けて再就職まで支援する |
人材紹介サービスを利用するときは、契約形態だけではなく、そのサービスが得意とするジャンルを知ることが大切です。Webデザイナーを採用したいなら、クリエイティブ業界に特化したサービスを選びましょう。
予算があるときは、成功報酬型が可能な人材紹介サービスを選ぶことが大切です。契約締結まで費用が発生しないため、コストを抑えて効率よく求める人材を確保できます。
関連記事:人材紹介サービスとは? メリットとデメリットを踏まえた活用方法を解説
紹介予定派遣を利用する
紹介予定派遣とは、直接雇用を前提とした派遣形態を指します。登録型派遣と異なり、将来的に直接雇用が約束されているため、派遣社員にとってメリットのある形態です。
ただし、直接雇用への切り替えは義務ではなく、双方の合意によります。つまり、派遣社員にとっても試用期間というわけです。
対して、無期雇用派遣とは、派遣社員が派遣会社(派遣元)と直接雇用契約を結ぶ形態です。雇用主は派遣会社となるため、派遣先企業に指揮命令権はありません。
マネジメントなどを考えると、将来的に直接雇用契約を結べる紹介予定派遣が良いでしょう。
以下の資料では、業務委託契約と派遣、クラウドソーシングの3つの形態を比較解説しています。自社にとってどの方法が適切なのか検討するためにもお役立てください。
関連記事:【企業向け】派遣と業務委託の違いは? 契約時のメリット・デメリットをそれぞれ解説
知人・友人に紹介してもらう
知人や友人にWebデザイナーを紹介してもらう方法があります。フリーランスのWebデザイナーの仕事獲得の経路でもっとも多いものとして、知人・友人からの紹介が6割です。
取引先からの紹介もあるため、同業者に自社の仕事を受けてもらえそうなWebデザイナーがいないか聞いてみるのも良いでしょう。
関連記事:外注デザイナーを探す方法は?おすすめサービス10選と注意点を解説!
求めるWebデザイナーのスキルを明確にする
Webデザイナーを紹介してもらう前に、業務を遂行するためにどのようなスキルが必要なのかを明確にしておくことが大切です。これにより、フリーランスデザイナーの採用要件の設定に役立ちます。
Webサイト制作の工程をもとに、各工程で求められるスキルについて解説します。
ヒアリング・要件定義
まずは、クライアントの要望を汲み取り、Webサイト制作の目的や要件を定義するためのスキルが求められます。
設定したターゲットにもとづいて、サイト構成やデザインの方向性を定めます。そのために情報を整理し、要件を定義します。クライアントと認識をあわせるため、意見調整や理解の確認などコミュニケーションスキルが重要です。
<スキル・資格>
ワイヤーフレーム作成
ワイヤーフレームとは、Webサイトに掲載する要素を線と四角形を用いて可視化したものです。いわばWebサイトの設計図といえます。
Webサイトへアクセスしたユーザーの目線や行動を考慮して、各要素を並べる必要があります。どの要素が必要なのか情報の優先順位を考慮しながら、ページ構成を設計するスキルが必要です。
<スキル・資格>
関連記事:ワイヤーフレームの作り方|目的と注意点、おすすめツールを徹底解説
デザイン制作
Webサイトのデザインを作りこんでいきます。UI/UXデザインの知識があれば、ユーザーの操作性を意識したデザインの制作が可能です。肩書きがUI/UXデザイナーでなくても、実務経験が豊富なWebデザイナーなら、対応できるでしょう。
デザインソフトの操作スキルや、色、レイアウトなどの基本的な知識は必須ですので確認することが大切です。
基本的なデザインスキルは、オンラインスクールや独学でも習得できますが、現場でしか養われないスキルもあります。経験が浅いと上流工程を意識したデザイン制作が難しいこともあります。
未経験者枠で募集するときはスキルの評価基準を事前に決めておくことが大切です。
<スキル・資格>
コーディング
Webデザインが完成したら、次はHTML/CSS、JavaScriptなどコーディングの工程です。Webデザインだけではなく、コーディングスキルもあると実装を意識してデザインを制作できます。
近年、レスポンシブデザインが必須となり、さまざまなデバイスに対応したデザインが求められるようになりました。レスポンシブデザインに対応するには、Webデザインを制作する段階で意識しておくことが大切です。
コーディングスキルをもつWebデザイナーを採用できれば、スピード感のあるプロジェクト進行が可能です。
<スキル・資格>
アクセス解析・効果測定
完成したWebサイトを公開したら、目的を達成できているか効果測定を実施します。Webサイトのアクセス解析ツールで一般的に用いられるのは『Googleアナリティクス』などです。ツールで収集されたユーザーの行動データを解析できるスキルが求められます。
Webデザイナーにアクセス解析スキルがあれば、UXの改善やCVの向上につながる提案がもらえるでしょう。
<スキル・資格>
デザイナー専門のエージェントサービスを活用するメリット
さまざまなスキルを身につけたWebデザイナーを紹介してもらうなら、デザイナー専門のエージェントサービスへ依頼しましょう!
ここでは、デザイナー専門のエージェントサービスを活用するメリットについて解説します。
Webデザイナーのスキルチェック済み
デザイナー専門のエージェントサービスは、デザイナーの紹介に特化しています。登録デザイナーはすべてスキルチェック済みのため、自社でチェックは不要です。
WebデザイナーでもUIデザインやアプリデザインなどの領域で経験値は異なります。過去の実績やポートフォリオの評価を通して、パフォーマンスを分けているため、求めるスキルをもつWebデザイナーを紹介してもらうことが可能です。
採用コストを抑えて求める人材を採用できる
エージェントサービスの料金形態は成功報酬型が一般的です。実際に契約を結ぶまで利用料金は発生しません。そのため、求める人材を採用できるまで何度でも相談できます。
エージェントサービスによっては、着手金が必要なサービスや定額制もあるため、予算にあわせて選ぶことが大切です。
業務委託契約をサポートしてくれる
エージェントサービスから紹介されたWebデザイナーと契約を結ぶときは原則、業務委託契約です。業務委託契約書は業務内容や条件などを記します。雇用契約とは異なる性質をもつため、慣れていないと不安な方もいるでしょう。
エージェントサービスがこうした業務委託契約もサポートするため、スムーズにフリーランスWebデザイナーと契約を結ぶことができます。
以下は、フリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』のサービス資料です。ご要望に沿った人材を最短即日でご提案します。無料でダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください。
フリーランスWebデザイナーの紹介プロセス
フリーランスのWebデザイナーを紹介してもらう前に、いくつか準備しておくことを解説します。
業務範囲・必要なスキルセットを明確にする
まずは、Webデザイナーへ委託する仕事内容や必要なスキルセットを明確にしましょう。
企業やプロジェクトによって業務範囲は異なるはずです。企画段階から入ってもらうのか、Webデザインのみ委託したいのかでWebデザイナーの必須スキルも変わってきます。
業務範囲と必要なスキルセットを明確にしておくことで、Webデザイナー側も自身がこなせる仕事なのかを判断しやすくなります。以下のように「必須スキル」と「尚可スキル(歓迎スキル)」で区別しておくのがおすすめです。
委託する仕事内容から必要なスキルを洗い出して記したものを「ジョブディスクリプション」と呼びます。スキルや経歴などを明確に記すことで、採用ミスマッチを防ぎ、効率的な採用を目指すことが可能です。
以下の無料でダウンロードいただける資料のなかで、ジョブディスクリプションの作成方法を解説しています。
未経験者の採用も検討する
予算や体制にゆとりがあるなら、未経験のWebデザイナーの採用も検討しましょう。実務未経験者は母数が大きいため、すぐに紹介してもらえる可能性があります。
育成環境を整えることで、自社のプロジェクトに合わせたスキルを身につけてもらうことが可能です。大学やオンラインスクールで基礎スキルを身につけているWebデザイナーなら、プロジェクトに貢献しながら応用力を身につけてもらうこともできるでしょう。
関連記事:未経験のwebデザイナーを紹介できるエージェントとは?
自社にあった採用手法を選ぶ
Webデザイナーの採用手法はさまざまです。複数の手法を組み合わせることで、求める人材の採用を目指せます。
エージェントを利用しつつ、コーポレートサイトに採用ページを設けることで、ブランディングも兼ねた採用活動をおこなうことが可能です。
従業員に知人や友人のWebデザイナーを紹介してもらうリファラル採用を組み合わせるのもおすすめです。自社にあった採用手法を選びましょう。
関連記事:リファラル採用とは? メリットやデメリット、報酬費用や注意点を徹底解説
採用要件を明確にする
どんなWebデザイナーを採用したいのか、採用要件を明確にしましょう。経験の有無を問わず、基本的にスキルの目安となるのが保有している資格や検定です。
Webデザイナーの資格・検定
上でも述べていますが、Webデザイナーのスキルを証明する資格・検定には以下のようなものがあります。
- ウェブデザイン技能検討
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定資格
- Webクリエイター能力認定試験
習得スキルによってランクが分かれているものもあります。ただし、Webデザイナーは資格がなくてもなれる職種です。資格なしのWebデザイナーには、ポートフォリオの提示を求めるとよいでしょう。
関連記事:ポートフォリオの採用基準とは?効率的に評価するためポイント6つを解説
人柄やコミュニケーションスキルをチェックする
業務を進めるにあたり、人柄やコミュニケーションスキルのチェックは重要です。企業文化と相性があうのか、面接時に質問をして判断しましょう。
- これまでのプロジェクトで他職種とどのように協力してきましたか
- フィードバックや批判を受けたときの対処法を教えてください
- デザイン以外で仕事に活かしているスキルや経験はありますか
こうした質問への回答から、コミュニケーションスキルを見極めることが可能です。
関連記事:デザイナー採用基準のポイント7つ! 採用基準の設定方法も解説
報酬・福利厚生を明示する
厚生労働省の『jobtag』によると、Webデザイナーの平均年収は509.3万円です。平均年収は300万~400万円といわれているため、少し高めであることがわかります。
基本的にデザイナーの年収は、経験や実績に応じて高くなる傾向があるため、即戦力を求めているなら、それなりの報酬を用意することが大切です。
関連記事:【企業向け】Webデザイナーの単価や費用相場を契約形態や採用媒体別で紹介!
デザイナーは自身がスキルアップできる環境を求めて転職する人も少なくありません。長く契約を結んでもらいたい場合、スキルアップができる環境を用意することが大切です。具体的なキャリアパスがあれば企業の魅力もアップするでしょう。
フリーランスのWebデザイナーと契約を結ぶにあたり、契約や管理について正しい知識を身につけておくことが大切です。以下の資料でくわしく解説しています。ダウンロードは無料です。
関連記事:フルリモートで働くWebデザイナーと契約する際のメリットやデメリット、成功ポイントを徹底解説
関連記事:デザイナーのキャリアパス9選|市場価値が高い職種やスキルも解説
クロスデザイナーを利用した企業事例を紹介
フリーランスデザイナーの活用を考えているが、いまいち一歩踏み出せない方もいるのではないでしょうか。ここではクロスデザイナーをご利用いただいた企業事例を紹介します。
クロスデザイナーを利用したきっかけや活用法に着目してみてください。
1. 住友商事株式会社 様
住友商事株式会社様は、新規事業のメタバース系ゲームPF『ROBLOX(ロブロックス)』を進めるにあたり、マーケティング観点で広告動画の編集やサムネイルを独自の制作ツールでつくれるデザイナーを探していました。
それぞれの制作物を単発で依頼することも検討されていましたが、柔軟に対応してもらえるスタイルを求めて、クロスデザイナーへご依頼いただきました。
クロスデザイナーからは、チームの一員として並走できるコミュニケーションスキルと実績のある専門性の高いデザイナーをご紹介。結果、プロジェクトの進行がスムーズになり、デザインの品質向上に貢献しています。
2. BUSINESS ALLIANCE株式会社 様
BUSINESS ALLIANCE株式会社様は、新規事業『flowzoo(フローズー)』の開発にあたり、優秀なUI/UXデザイナーを探していました。業務量にばらつきがあるため、フリーランスデザイナーを活用して柔軟に対応したいと考えて、クロスデザイナーへご依頼いただいています。
UI/UXデザインやHTMLメール、LP制作などデザインに関する幅広い業務をお任せいただき、ブランドイメージにあったデザインをすばやく制作してもらえるとたいへん喜ばれています。
一から説明しなくても意図をくみ取って動いてくれるデザイナーは多くはありません。クロスデザイナーなら、こうしたハイスキルのデザイナーも紹介が可能です。
BUSINESS ALLIANCE株式会社様のクロスデザイナー導入事例はこちら
3. ライズネット株式会社 様
ライズネット株式会社様は、社内デザイナーの異動をきっかけにクロスデザイナーへご依頼いただきました。現在、フリーランスデザイナー2名と契約されています。
Webサイトのデザイン改修や広告作成、動画編集、紙媒体のデザイン、写真撮影など、Webデザインの域を超えて幅広い業務を依頼されています。
もともともっているスキルも高いことから、デザインのクオリティが向上したと部署内からも高い評価を受けています。
クロスデザイナーが貴社にあったWebデザイナーを紹介します!
Webデザイナーを紹介してもらうときは、事前に業務内容の明確化やスキルを見極める体制づくりが大切です。しかし、専門的な知識が必要になるため、リソースがないと難しいでしょう。
すぐにでも、求める人材を確保したいなら、エージェントサービスの活用がおすすめです。
『クロスデザイナー』はフリーランスデザイナー専門のエージェントサービスです。グラフィックデザインやWebデザイン、UI/UXデザインなど、様々なデザイナーのニーズに対応することが可能です。
約7,000名の登録デザイナーは、すべて厳正な審査を通過しているため、スキルチェックの手間をかけずに優秀なデザイナーへデザイン制作を依頼できます。以下より【サービス資料】を無料でダウンロードいただけます。即戦力デザイナーをお探しの方は、【お問い合わせ】ください。平均1営業日以内にご提案します。
- クロスデザイナーの特徴
- クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
- 各サービスプラン概要
- 支援実績・お客様の声
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