デザイナー採用

UXデザイナーのスカウトを成功させるポイントとおすすめサービス5選を紹介

2024/12/24

INDEX

この記事では、UXデザイナーの仕事や採用状況、就業形態などをふまえたうえで、スカウト採用が効果的な理由や採用を成功させるポイントなどを詳細に解説していきます。

おすすめのスカウトサービスやそのほかの採用手法の活用についても紹介しているので、UXデザイナーのスカウト採用を検討している企業の方はぜひ参考にしてください。

UXデザイナーはWebやアプリ開発に重要な人材

UXデザイナーは、ユーザーが製品・サービスを利用する中で使いやすさや心地良さを体験できるようなデザインを制作する職種です。

デジタル技術を活用して製品・サービスの変革を行う際に、ユーザー視点でデザインをするUI/UXは非常に重要視されている領域であり、優れたUI/UXデザインがその成功を左右すると言っても過言ではありません。

そのような状況から優秀なUXデザイナーは売り手市場となっており、スカウトで採用を成功させるには、UXデザイナーの仕事の領域や内容について理解を深めることが大切です。

ここからは、UXデザイナーの仕事について、アメリカのUXデザイナーであるジェシー・ジェイムス・ギャレット氏が提唱した「UXデザインの基本プロセス」を元に解説します。

「UXデザインの基本プロセス」では、まず「Strategy（戦略）」でプロダクトの目的とユーザーのニーズを明確化し、次に「Scope（要件）」でプロダクトに必要なコンテンツと要件を定義します。

それを主軸に「Structure（構造）」でコンテンツと機能の全体構造を設計し、「Skeleton（骨格）」でユーザーインターフェース上の情報設計につなげて、最後に「Surface（表層）」でビジュアルデザインを行います。

上記を図に示すと以下のようになります。

参考出典：Jesse James Garrett著書「The Elements of User Experience(5段階モデルで考えるUXデザイン)」より

このようにUXデザイナーの仕事の領域は「Strategy（戦略）」から「Skeleton（骨格）」と幅広く、「Surface（表層）」の段階で初めてUIデザイナーが画面設計を行います。

UXデザイナーの具体的な仕事内容は以下の通りです。

ユーザーのニーズを把握するためのリサーチと分析を行う。
製品・サービスにおけるユーザー体験の方針を決定する。
ユーザビリティを重視したナビゲーション設計を行う。
サービスの骨組みをワイヤーフレームで設計する。
プロトタイプを作成して評価・改善を重ねる。

また、UXデザイナーは事業戦略から関わり、クライアントや多職種・他部署と連携しながら仕事を進めるため、プロジェクト管理能力やコミュニケーションスキルが高い人材であれば、PMを兼務することも可能です。

UXデザイナーの仕事やUXデザインの重要性について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事：UXデザイナーとは？仕事内容やスキルについても解説

関連記事：UX改善の効果と重要性、プロセスや成功事例、役立つツールを解説

UXデザイナーの採用にはスカウトが効果的な理由

スカウト採用とは、企業が自ら候補者を選定して直接アプローチを行い、採用全体をコントロールする手法です。

採用競争率の高いUXデザイナーを獲得するために、スカウト採用を導入する企業が増えている理由は、主に以下の3つです。

UXデザイナーは希少価値が高く採用競争率が高い
UXデザイナーはフリーランスで活躍している人が多い
自社のニーズに合った人材を選定して直接アプローチできる

それぞれ詳しく説明します。

1.UXデザイナーは希少価値が高く採用競争率が高い

UXデザイナーは、ユーザー体験を最適化するための専門知識とスキルを持つ希少な人材です。特にデジタルプロダクトにおけるユーザーエクスペリエンスの重要性が増す中で、ニーズに対してUXデザイナーの供給が追いつかないため希少価値が高く、採用競争率が非常に高くなっています。

そのような状況においても、魅力ある労働条件や職場環境を提示し、適切なコミュニケーションで惹きつけることができれば、スカウトが成功する可能性があります。

2.UXデザイナーはフリーランスで活躍している人が多い

厚生労働省の調査で、UXデザイナーが属する主な職業分類の一般的な就業形態をみると、正社員に次いでフリーランスが多くなっています。

出典：厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag：UX/UIデザイナー」

フリーランスは柔軟な働き方を求める一方で、魅力的な企業とプロジェクトベースで働くことを好む傾向があります。

スカウト採用を導入して、こうしたフリーランスのUXデザイナーに企業の魅力を効果的に伝えることができれば、プロジェクトに参画してもらえる可能性があります。

以下の資料では、デザインのリソースを確保する二つの手法として、外注と採用について比較しながらご紹介しています。無料でダウンロードできますので、デザイナーの採用にお悩みの方はぜひご覧ください。

3.自社のニーズに合った人材を選定して直接アプローチできる

スカウト採用の最大のメリットは、自社のニーズに合ったUXデザイナーに直接アプローチできる点です。

例えば、特定の業界や製品・サービスにおけるUXデザイン実績が豊富であるなど、自社が求めるスキルを明確化し、候補者を自ら選定します。候補者に訴求するメッセージの工夫やコミュニケーショ次第で、採用確度を高めることも可能です。

スカウト採用についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

UXデザイナーのスカウトを成功させるポイント

競争率の高いUXデザイナーのスカウトを成功させるためのポイントについて、スカウト採用の流れに沿って以下の7つのステップに分けて解説していきます。

人材要件を明確にする
採用体制を構築する
UXデザイナーが豊富なスカウトサービスを選定する
求人媒体で会社のビジョンやストーリーを訴求する
スカウト文面を工夫してコミュニケーション量を増やす
課題やポートフォリオでスキルと実績を見極める
PDCAを活用して採用プロセスを改善・最適化する

1.人材要件を明確にする

まずはどのようなUXデザイナーをスカウトしたいか、年齢層やスキル、経験年数、給与などの要素を具体的に言語化します。

特にUXデザイナーのような高度な専門知識とスキルを持つデザイナーをターゲットにする際は、ポジションや職務内容のほか、期待する目標や成果、責任や権限の範囲などを明記したジョブディスクリプションを作成することをおすすめします。

そのうえで、採用ポジションに合った候補者をリストアップすることで、マッチング率を高めることが可能です。

以下の資料は、初めてジョブディスクリプションを作成する方でも安心のテンプレート付となっています。こちらも無料でダウンロードできますので、採用活動にぜひお役立てください。

また、ジョブ型雇用やジョブディスクリプションについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事：デザイナーをジョブ型で活用するには？進め方のポイントを解説

2.採用体制を構築する

スカウト採用は通常の採用手法よりプロセスが多く、手間も時間もかかる可能性があるため、導入する際は社内の採用体制を整えてから開始することも重要です。

自社にUXデザイナーが在籍している場合は、面接への同席やポートフォリオのチェックなどを依頼すると良いでしょう。

一方、UXデザインに関して知見のある人材が社内にいない場合は、スキルや実績の見極めが難しく採用は容易ではありません。

そのような場合には、デザイナーに特化したエージェントサービスを併用することをおすすめします。デザインの知識やスキル、費用相場について熟知した、実績と信頼のあるデザイナー専門のエージェントサービスに依頼すれば、業界に詳しく安心して任せられるでしょう。

3.UXデザイナーが豊富なスカウトサービスを選定する

スカウト採用への注目度が高まっていることから、スカウトサービスの数も増えています。

多種多様なサービスのなかからUXデザイナーの採用で利用するサービスを選ぶ際には、クリエイティブ業界やデザイン領域に強いか、UXデザイナーが豊富かを見極めましょう。

母集団の質や量が少ないと、採用活動の成否に影響する可能性があります。

4.求人媒体で会社のビジョンやストーリーを訴求する

競争率の高い優秀な人材を惹きつけるためには、スカウトサービスを通じて企業文化や労働環境を訴求することが大切です。特にUXデザイナーをはじめとするクリエイティブ職は、企業のビジョンやミッションへの共感が重要なポイントとなります。

スカウトサービスの機能を活用して、候補者に会社の魅力や価値観をストーリー化して効果的に伝え、ビジョンやミッションに合わせてスカウトメールや求人情報をカスタマイズしましょう。

5.スカウト文面を工夫してコミュニケーション量を増やす

スカウトメールは個別にカスタマイズし、求職者の経歴やスキルに合わせた具体的な内容を盛り込みましょう。その際、候補者のポートフォリオや過去のプロジェクトに触れて関心を示し、候補者が企業に対してポジティブな印象を持つように工夫することが重要です。

そのうえで、定期的なフォローアップや追加情報の提供など通じて、適切なコミュニケーションを継続できれば、選考中や内定後の辞退を防ぐことにつながります。

6.課題やポートフォリオでスキルと実績を見極める

課題やポートフォリオを通じて候補者のスキルと実績を見極めることは非常に重要です。

課題は候補者の問題解決能力やクリエイティブなアプローチを評価する際に効果的です。

一方、ポートフォリオを詳細にレビューすることで、候補者のスキルレベルやプロジェクト経験を把握し、企業のニーズにマッチするかを判断できます。

7.PDCAを活用して採用プロセスを改善・最適化する

スカウト採用の成果を評価し、PDCAサイクルを活用して採用プロセスを継続的に改善・最適化することが重要です。これにより採用活動の精度が向上し、効率的に優秀な人材を確保することができるようになります。

関連記事：デザイナーの採用が難しい理由は？採用を成功させる6ステップを紹介

UXデザイナーを採用する際にスカウト型が向いている企業

スカウト型は他の採用手法よりプロセスが多く手間がかかるため、自社に合っているかを検討する必要があります。UXデザイナーの採用でスカウト型を導入するべきか判断する際のポイントは以下の3つです。

自社の特徴を打ち出してカルチャーマッチする人材を自ら選定したい
自社のプロセスやペースで採用活動を進めたい
リファラルで採用していたがリソースの確保が間に合わない

それぞれ詳しく説明します。

1.自社の特徴を打ち出してカルチャーマッチする人材を自ら選定したい

スカウト採用は、自社の特徴を打ち出して、カルチャーマッチする人材を自ら選定したい企業におすすめです。採用ポジションに合った特定のスキルや実績のほか、企業文化や労働環境などに合った候補者を自社でリストアップすることで、採用マッチング率を高めることが可能です。

2.自社のプロセスやペースで採用活動を進めたい

スカウト採用は、求人広告のような従来型の採用手法とは異なり応募待つ必要がなく、自社のペースで採用活動を進めたい企業に向いています。採用プロセス全体をコントロールできるため、積極的に行動して効率良く採用できればコストを抑えることも可能です。

採用戦略の重要性や採用計画の立て方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事：採用戦略の意味と重要性、メリットや優秀な人材の効率的な獲得方法を解説

3.リファラルで採用していたがリソースの確保が間に合わない

リファラル採用とは、社員などからの紹介を通じて新しい人材を採用する手法です。採用ミスマッチが起こりにくい点がメリットですが、社員などのネットワークに依存するため限られた人材プールからの採用となり、必要な人材を十分に確保できない事態も起こり得ます。

そのような場合にスカウト採用を活用すれば、スカウトサービスやポートフォリオサイトの広範な人材プールから、自社に合った候補者を見つけてアプローチすることが可能です。

リファラル採用やタレントプール（人材プール）については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

関連記事：リファラル採用とは？メリットやデメリット、報酬費用や注意点を徹底解説

UXデザイナーの採用におすすめのスカウトサービス5選

ここからは、UXデザイナーの採用で評価の高いスカウト型採用媒体を5つ紹介します。

Workship
Wantedly
ReDesigner
ViViViT
YOUTRUST

1.Workship

Workshipは、デザイナー、エンジニア、マーケターといったクリエイティブ職のフリーランス・副業人材とプロジェクトをマッチングするプラットフォームです。50,000人以上の登録者のなかから、企業はプロジェクトに最適な人材を迅速に見つけることができます。

参考：Workship

2.Wantedly

Wantedlyは、ビジネスSNSとして知られ、企業が掲げる「想い」への共感を基に繋がることを目的としています。給与などの条件だけではなく、企業のカルチャーやビジョンに共感する候補者をスカウトすることが可能です。

参考：Wantedly

3.ReDesigner

ReDesignerは、デザイナーに特化したキャリアプラットフォームです。デザイン会社が運営しており、企業とデザイナーの間に入って適切にマッチングを行うエージェントサービスと、デザイナーのスキルマップやスカウト機能などが利用可能なダイレクトリクルーティングサービスを提供しています。

参考：ReDesigner

4.ViViViT

ViViViTは、利用企業数や登録者数が国内最大級のポートフォリオマッチングサービスです。全国のデザイナーが投稿した110万点以上の作品から、自社のニーズに合ったスキルの高い人材を探し、スカウトすることができます。

参考：ViViViT

5.YOUTRUST

YOUTRUSTは、信頼を基にしたビジネスSNSです。エンジニアが最も多く、デザイナー・事業開発・営業・マーケティングなどデジタル人材も登録しています。友人の友人の範囲でSNSを通じて繋がれるため、スカウト返信率の高さが特徴です。

参考：YOUTRUST

UXデザイナーを探すならエージェントの活用もおすすめ

UXデザイナーを採用する主な手法としては、スカウト型のほか求人広告、リファラル採用などがありますが、スカウト型と併用するならエージェントの利用をおすすめします。企業とUXデザイナーのニーズをもとにエージェントが介在して取引を行い、担当者の負担を抑制して効率よく採用を進めることが可能です。

関連記事：クリエイティブ人材を紹介できるエージェント12選

デザイナー専門のエージェントを利用するメリット・デメリット

デザイナー専門のエージェントサービスを利用することで、多くのメリットが得られる一方で、いくつかのデメリットもあります。以下の表にまとめたので参考にしてください。

メリット

デメリット

1.即戦力となるデザイナーを採用できる。

2.面倒な条件交渉や契約手続きを代行してくれる。

3.契約を適切に運用できるようフォローしてくれる。

4.デザイナーとの間でトラブルが発生した際に仲介してくれる。

5.業務委託から正社員への移行もスムーズ。

1.候補者が少ない場合がある。

2.総合的なスキルを持つ人材の採用が難しい。

上述のとおり、エージェントを介すことで候補者が少なくなる場合があるものの、即戦力となるデザイナーを迅速に採用することが可能です。また、条件交渉や契約手続きを代行してくれるため、スカウト型のデメリットである採用担当者の負担や工数を抑制できる可能性があります。

以下の資料では、デザイナー専門のエージェントサービスである『クロスデザイナー』に登録している注目デザイナーのリストの一部をご覧いただけます。こちらも無料でダウンロードできるので、ぜひご参照ください。

関連記事：デザイナーの採用手法5選おすすめのサービスまでご紹介

UXデザイナーを採用するならデザイナー専門エージェントのクロスデザイナーがおすすめ

本記事では、UXデザイナーの仕事や採用状況、就業形態などをふまえたうえで、スカウト採用が効果的な理由や採用を成功させるポイントなどを詳細に解説しました。

UXデザイナーを採用する主な手法としては、スカウト型のほか求人広告、リファラル採用などがありますが、スカウト型と併用するならエージェントの利用をおすすめします。エージェントを介すことで候補者が少なくなる場合があるものの、即戦力となるデザイナーを迅速に採用することが可能です。また、条件交渉や契約手続きを代行してくれるため、スカウト型のデメリットである採用担当者の負担や工数を抑制できる可能性があります。

その際、UXデザイナーの採用に慣れていない企業は、デザインの知識やスキル、費用相場について熟知した、実績と信頼のあるデザイナー専門のエージェントサービスに依頼すれば、業界に詳しく安心して任せられるでしょう。

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