UIUXデザインにおけるアイコンの役割とは?制作時のポイントと合わせて紹介 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

UIUXデザインにおけるアイコンの役割とは?制作時のポイントと合わせて紹介

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アイコンは、ユーザーに直感的に意味や機能を伝えるための重要な要素として、UIUXデザインに欠かせない存在です。アイコンを効果的に使用することで、デザイン性が向上し、ユーザーがスムーズにWebサイトやアプリを利用できるようになります。しかし、適切なアイコンを選び、効果的に配置するにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。

本記事では、UIUXにおけるアイコンの役割や、アイコンを制作する際に注意すべきポイントを紹介します。効果的なデザインを実現するためのヒントをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

アイコンとは

アイコンは、機能や情報を視覚的に伝える記号や絵柄であり、UIデザインにおいて欠かせない要素です。言語に依存せず直感的に意味を伝えることで、ユーザーの認知を助けています。

例えば、虫眼鏡のアイコンが「検索」を意味するように、一般的なメンタルモデルに基づいたデザインが重要です。メンタルモデルとは「誰もが無自覚のうちに持っている価値観」のことです。数多くのサービスを利用しているうちに、「虫眼鏡=検索」という認知が形成されたからであり、情報を的確に伝えるためにメンタルモデルを考慮してアイコンを選ぶ必要があります。

このように、ユーザーが無意識に理解できるよう設計されています。操作がスムーズになり、ユーザー体験が向上する役割を果たします。

ピクトグラムとの違い

アイコンとピクトグラムは、両方とも視覚的に情報を伝える記号ですが、それぞれ異なる特徴と用途を持ちます。

アイコンはデジタルデバイスに特化し、ピクトグラムは公共の場で広く認識される点が主な違いです。主な特徴は以下の通りです。



アイコン

ピクトグラム

用途

主にスマートフォンやパソコンなどのデジタルインターフェースで使用される記号

日本を含め世界中の公共交通機関、観光施設等で使用され、言語や文化を超えて情報を伝達するものとして使用

デザイン

色の制限がなく、カラフルな表現が可能

基本的にベースカラーとメインカラーの2色で表現

目的

特定の機能やアクションを連想させる簡略化された記号

万人が共通で理解できる「世界共通の言語」として機能

UIUXデザインにおけるアイコンの役割

主に2つの役割があります。それぞれ解説します。

  • 情報を素早く認知させる
  • 世界観を醸成する

情報を素早く認知させる

アイコンを使用することで、テキストによる説明を省略しつつ、機能や情報を直感的に正しく伝えることができます。アイコンがあることでWebサイトやアプリの視認性が向上し、ユーザーは必要な情報を瞬時に把握できます。

例えば、虫眼鏡のアイコンは「検索」を、家のアイコンは「ホーム画面に戻る」を、プリンターのアイコンは「印刷する」を示します。アイコンを使用しない場合、「検索する」「ホームに戻る」「印刷する」などのテキストが画面を埋め尽くし、視認性が低下するおそれがあります。

ただし、アイコンが分かりにくかったり、多義的であったりすると、情報を迅速に伝える役割が失われます。ユーザーのメンタルモデルを理解し、一般的な認知に基づくアイコンを使用することが重要です。

世界観を醸成する

アイコンは、情報を伝達するだけでなく、ブランドやサービスの世界観を表現する役割も果たします。

たとえば、SNSアプリの「ホーム画面に戻る」アイコンは、各アプリごとに異なるデザインを持ち、それぞれのブランドのアイデンティティを表現しています。統一されたデザインのアイコンを使用することで、サービスの世界観を強化し、ユーザーに一貫したブランドイメージを提供することができます。

アイコンの制作時のポイント

アイコン制作時に押さえておきたいポイントを5つ紹介します。

  • 分かりやすさ
  • 一貫性
  • 世界観
  • シンプルさ
  • 目視による微調整

分かりやすさ

まず初めに、「ユーザーが瞬間的に情報を理解できるか」が重要です。アイコンは単体で情報を伝えるため、虫眼鏡=検索、家=ホーム画面など、一般的に認知されているデザインを使用してその形やデザインが直感的に理解できなけばなりません。普段からユーザーが利用しているアプリやサービスを参考にすることで、より分かりやすいアイコンを作成できます。

また、小さい画面でも視認しやすいように、要素を最小限に抑えたデザインが求められます。アメリカのコンピューター ユーザーインターフェースおよびユーザー エクスペリエンスのコンサルティング会社であるNielsen Norman Groupは、「5秒以内に理解できないアイコンは効果的でない」と述べています。可能な限り社内やターゲットユーザーに見てもらい、アイコンの理解に時間がかからないか確認しましょう。

一貫性

アイコン制作において「一貫性」は非常に重要な要素です。一貫性を保つことで、UI全体に統一感をもたらし、ユーザーに対して信頼感を与えることができます。

アイコンの線幅、塗りつぶし、サイズ、角の丸みなどを統一することで、デザインに一貫性が生まれます。制作時にはグリッド(アイコンをデザインする際の補助線)を使いましょう。セーフゾーンとキーラインを設定することで、各アイコンが適切なバランスと配置でデザインされます。セーフゾーンは重要な要素が見切れないようにするための余白エリアで、キーラインは基本図形のサイズや対角線を定義する補助線です。

また、アイコンのデザインは、ターゲットユーザーや提供するサービスのトンマナに合わせることも重要です。たとえば、20代の女性向けのサービスと30代の男性向けのサービスでは、UI全体のトンマナが異なるため、それに応じたアイコンデザインが求められます。これにより、ユーザーにとって親しみやすいUIを実現します。

世界観

アイコンはブランドやサービスの世界観を表現する要素の一つです。そのためには、ブランドやサービスのトンマナと一致するデザインにすることで、統一感を持たせることが求められます。

たとえば、線の太さや密度、角の丸み、色などのディティールを調整することで、ユーザーに与える印象をコントロールします。細い線はシャープな印象を、太い線は力強い印象を与えます。また、角の丸みを大きくすると柔らかく温かい印象になり、直角にすると堅い印象になります。

アイコンのデザインをブランドのビジュアルデザインと調和させることで、ユーザーは一貫した世界観を感じ、親しみやすさが増すでしょう。

シンプルさ

複雑なデザインや過剰な装飾を避け、小さなスマホの画面で直感的に分かる「シンプルさ」が重要です。

シンプルなアイコンは、情報を迅速かつ明確に伝えてくれます。詳細な描写や多色使いのアイコンは、情報量が多くなりユーザーを混乱させるおそれがあります。

また、実際のデバイスでアイコンが小さく表示された場合、複雑なデザインは見づらくなることがあります。そのため、シンプルなデザインにすることで視認性と理解度が向上します。

目視による微調整

アイコン制作において「目視による微調整」も忘れず行いましょう。

数値的に中央に配置されたアイコンでも、実際に見るとズレて見えることがあります。例えば、再生ボタンの三角形は数値上中央に配置しても、視覚的にはズレて見えるため、微調整が必要になります。

このように、グリッドに基づいた配置後も、目の錯覚を考慮して実際に目で見て調整することが大切です。

アイコン制作の依頼先

アイコン制作の依頼先と、それぞれのメリットデメリットを紹介します。

制作会社

制作会社は大規模で一貫したサポートが必要なプロジェクトに最適です。

制作会社に依頼するメリットはデザインだけでなく、マーケティング、開発、プロジェクト管理などの総合的なサポートが可能なことです。

多くのプロジェクト経験と安定したリソースがあるため、信頼性が高く、大規模プロジェクトや複数のデザイナーが必要な案件にも対応してもらうことが期待できます。

一方、デメリットはコストが割高、プロジェクト変更や急な依頼に対する柔軟性が低い場合もある点が挙げられます。

フリーランス

自社でメインの企画をし、特定のスキルをスポットで補完したい場合や、柔軟性とコスト効率を重視する場合はフリーランスがおすすめです。

フリーランスに依頼する大きなメリットは一般的に制作会社よりも低コストで依頼できることです。プロジェクトに変更や急な依頼が発生しても対応してもらえるケースが多く、さらには特定の分野や専門に特化したデザイナーを選ぶこともできます。

一方で、個人で活動するため大規模プロジェクトには対応が難しく、経験やスキルに差があるため、成果物の品質にばらつきが出るおそれがある点は否定できません。

UI/UXデザインでアイコンを依頼するなら、経験豊富なフリーランスが揃っているクロスデザイナーがおすすめ

UIUXにおけるアイコンの制作のポイントについてお伝えしてきました。アイコンは機能などの情報を素早く・正しく伝える役割のほか、ブランドやサービスの世界観を醸成するといった役割もあります。分かりにくいアイコンはユーザーにストレスを与えてしまうため、制作には注意が必要です。ぜひ本記事を参考に、成果につながるアイコンを制作してください。

制作会社とフリーランス、どちらに依頼するかは自社の状況と照らし合わせて判断することをおすすめします。

また、コスト面や柔軟性からフリーランスデザイナーへの外注を考えているのなら、経験豊富な人材が揃っているクロスデザイナーがおすすめです。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。