自社のWebサイトやアプリの改善を図りたいと考えたとき、多くの企業は「どこに依頼すれば良いのか?」という課題に直面するのではないでしょうか。
UI/UXデザインは、売上やコンバージョン率を劇的に向上させる可能性を秘めていますが、そのためには専門的な知識とスキルが必要です。特に、直感的に操作できるデザインや快適なユーザー体験を提供するためには、プロの力が不可欠といえるでしょう。
本記事では、UI/UXデザインのコンサルティングを受けるメリットとともに、依頼先候補を紹介します。
UIUXのコンサルティングとは
UI/UXコンサルティングは、UI/UXデザインを通じてビジネスを成長させることを目的とした専門的な支援を指します。近年、デジタル技術が進み、ユーザーの購買行動も変化してきました。デジタルマーケティングが当たり前となるなかで、競争力の要となっているのがUI/UXデザインです。
UI/UXコンサルは、デザインの美しさだけではなく、ビジネスの課題解決を視野に入れたうえで支援を行います。
UI/UXデザインが重視される理由
インターネットの普及により、ユーザーの購買行動や情報収集の方法が大きく変化しました。ユーザーはオンライン上の体験から、その後の行動を決定します。そのため、快適に利用してもらうためのUI/UXデザインが欠かせません。
サービスの利便性は競合他社との差別化にもつながります。UI/UXデザインはビジネスの成功を左右するデザインとして重視されているのです。
UI/UXコンサルが選ばれる背景
企業がビジネスを成長させ続けるには、UXの向上が欠かせません。しかし、UI/UXデザインの改善には、さまざまなスキルやノウハウが必要です。自社にリソースがないときは、UI/UX改善を行うのは難しいでしょう。
UI/UXコンサルなら、UIデザインの設計をはじめ、システム開発や実装、運用保守まで一貫した支援を実施します。総合的なサポートにより、企業はスムーズにUI/UXデザインの改善を進めることができます。
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UI/UXコンサルのプロセス
UI/UXコンサルティングは、企業が抱えるビジネスの課題を解決し、UX向上を実現するために以下のプロセスを実施します。
- ヒアリング
- 市場調査・分析
- 戦略立案・改善策提案
- デザイン制作・実装支援
- 公開後の継続的な支援
それぞれ簡単に解説します。
1. ヒアリング
まず企業の現状や目標、抱えている課題についてヒアリングが実施されます。より良い解決策を提案するために、企業理解を深めるフェーズです。これにより、UI/UX改善に必要な方向性を明確にします。ここでの内容がプロジェクトの成功を左右するため、できるかぎり詳細な情報を提供しましょう。
2. 市場調査・分析
つぎに、競合他社やターゲットとなるユーザーを調査して、企業やプロダクトを客観的に評価します。ユーザーインタビューやデジタルツールで収集したデータを分析して、問題点を特定するのです。ここでの分析結果は、その後の具体的な施策を考えるための基盤となります。
関連記事:UXリサーチとは? 具体的な手法7つや実施のポイントを解説
3. 戦略立案・改善策提案
調査結果をもとに、戦略を立てていきます。デザインやシステムの具体的な改善案やスケジュールの計画などが含まれます。リソースによっては外注も検討しなければなりません。企業の状況に応じて調整していきます。
4. デザイン制作・実装支援
戦略にもとづいてUI/UXデザインを制作していきます。完成したデザインは、エンジニアと連携して実装します。この段階でユーザビリティテストを実施して、実装した機能がきちんと動くか、デザインの品質を確認します。
関連記事:UIとUXの違いとは?重要性や設計ポイント、外注のメリットも解説
5. 公開後の継続的な支援
サービスやシステムのリリース後も、ユーザーからのフィードバックや収集データをもとに継続的な分析・改善を行います。変化するユーザーのニーズに対応し続けることができるためです。UI/UXコンサルはこうした長期的な支援を実施します。
UI/UXコンサルティングを受けるメリット
UI/UXコンサルティングを受けることで、企業は以下のようなメリットを受けられます。
- 経験豊富な専門家に相談できる
- データにもとづいた施策を提案してくれる
- 専門家による一貫サポートを受けられる
1. 経験豊富な専門家に相談できる
UI/UXコンサルティングを受けるメリットとして、顧客体験の向上に必要な幅広い知識やスキルをもつ専門家に、必要に応じて相談できる点があげられます。マーケティングやデザイン、実装に関する専門知識を身につけるには多くの時間が必要です。
UI/UXコンサルタントは、こうした専門知識を身につけているため、リソースが限られている場合でも、効率的かつ効果的にUI/UXの改善を進めることができます。
2. データにもとづいた施策を提案してくれる
UI/UXを改善するには、ユーザーの快適さやデザインの質といった要素の数値化が重要です。UI/UXコンサルは、ツールや調査で定量的なデータをもとに施策を立てていきます。データに裏付けられているため、勘や経験だけに頼らない改善策を提案してくれます。これにより効率的にPDCAサイクルを回しながらUI/UXの改善を進めることが可能です。
さらに、こうした効果的な調査により、ユーザーニーズを満たすことができるため、満足度や信頼性の向上も期待できます。
3. 一貫サポートで長期的な効果を実現できる
UI/UXコンサルティングは、デザインの改善だけではなく、企業が自ら改善する仕組みをサポートしてくれます。戦略立案から運用方法、ツールの活用法やデータ分析の方法など、施策を通じて内製化の環境を構築してくれるのです。これならリソースがない企業でも、長期的な効果を実現できます。
UI/UXデザインコンサルを依頼できる会社
UI/UXコンサルティングは、UIデザインに力を入れている会社やコンサルティングファームへ依頼できます。優れたデザイン会社とコンサルティングファームをご紹介します。
1. 株式会社GIG
株式会社GIGは、Web制作やシステム開発、DX支援などを行っています。Webコンサルティング事業では、UXデザインでビジネスの課題解決、成功までサポートする『UX Design Lab』を提供しています。
大手企業の支援実績も多く、ノウハウも豊富です。クライアントの事業戦略にあわせた戦略立案、ソリューションを提供しています。
企業名 | 株式会社GIG |
事業内容 | Webコンサルティング、Web制作、システム開発、メディア祭尾制作、Webマーケティング、フリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』の運営、CMS『LeadGrid』の開発・運用 |
実績 | リクルート株式会社、パーソルホールディングス株式会社、Chatwork株式会社など |
公式サイト | https://giginc.co.jp/ |
2. 株式会社グッドパッチ
株式会社グッドパッチは「すべての経営課題をデザインの力で解決する」をモットーに戦略的なビジネスデザインに取り組んでいる企業です。支援実績も1,200件以上とスタートアップから大企業まで幅広い規模のプロジェクトを手がけています。
支援をしながら内製化の体制づくりもサポートしています。
企業名 | 株式会社グッドパッチ |
事業内容 | UI/UXデザイン、ビジネスモデルデザイン、ブランド体験デザイン、組織デザイン、ソフトウェア開発 |
実績 | 弥生株式会社、株式会社ジンズホールディングス、サントリー食品インターナショナル株式会社など |
公式サイト | https://goodpatch.com/ |
3. PwCコンサルティング合同会社
PwCコンサルティング合同会社は、世界151か国におよぶグローバルな規模でDX支援を行うコンサルティングファームです。自動車や製造、流通、公共サービス、金融サービス、情報通信・メディア、医薬など幅広い業種の支援実績があります。
複雑なビジネス課題に対して、UXデザインを含むデジタル戦略を提供しており、グローバルな視点での提案が可能です。
企業名 | PwCコンサルティング合同会社 |
事業内容 | 戦略設計から実行まで総合的なコンサルティングサービスの提供 |
実績 | 大阪ガス、UBE三菱セメント株式会社、あいちフィナンシャルグループなど |
公式サイト | https://www.pwc.com/jp/ja/ |
4. 株式会社アクセンチュア
株式会社アクセンチュアは、大企業向けのITとUXデザインを組み合わせた世界的なコンサルティング企業です。国内外で豊富な実績があります。
データにもとづいた人間中心設計(HCD)を活用した課題解決に取り組んでおり、大規模プロジェクトを得意とする企業です。
企業名 | 株式会社アクセンチュア |
事業内容 | DX支援、ITコンサルティング |
実績 | 横浜銀行、三菱自動車、JFEスチールなど |
公式サイト | https://www.accenture.com/jp-ja |
関連記事:人間中心設計とは? 6つの原則や具体的な設計方法と事例を徹底解説
5. 株式会社ニジボックス
株式会社ニジボックスは、デザイン思考を取り入れたUI/UX設計を得意とする企業です。クライアントのブランド価値を高めるためのブランド戦略やデザインを総合的に支援しています。
課題の発見からコンセプト設計、改善まで一貫した支援を実施している企業です。
企業名 | 株式会社ニジボックス |
事業内容 | サービスプロデュース事業、UX/ディレクション室、クリエイティブ室、デベロップメント室、開発ディレクション室、データエンジニアリング室、経営企画室 |
実績 | 株式会社ネットプロテクションズ、株式会社千葉銀行、株式会社リクルートなど |
公式サイト | https://www.nijibox.jp/ |
関連記事:デザイン思考とは?概要から活用方法をわかりやすく解説|導入するメリットやフレームワークも紹介
関連記事:デザイン思考をビジネスで活用した事例8選|必要性や導入方法も解説
6. シンプレクス株式会社
シンプレクス株式会社は、UI/UXエキスパートによるUXを重視したプロダクト開発を強みとするコンサルティング企業です。銀行や証券、保険など金融業界向けのコンサルの実績が多く、デザインとシステム開発をあわせた支援を行っています。UI/UXコンサルを依頼したい金融機関におすすめの企業です
企業名 | シンプレクス株式会社 |
事業内容 | コンサルティングサービス、システム開発、運用保守 |
実績 | 野村証券株式会社、DMMBitcoin、松井証券など |
公式サイト | https://www.simplex.inc/ |
7. 株式会社ビービット
株式会社ビービットは、ユーザー視点を重視した事業成長につながるデザイン戦略とシステム開発を支援してる企業です。ユーザーのインサイトの分析・調査を強みとし、デザインだけではなくシステム開発まで総合的な支援をおこなっています。従業員向けの研修など企業の内製化も支援しています。
企業名 | 株式会社ビービット |
事業内容 | UXデザインコンサルティング、UXグロースOps、ビジネスインパクト解析、UX・DX研修、UXリサーチ |
実績 | SOMPOホールディングス株式会社、株式会社オプテージ、株式会社フジテレビジョンなど |
公式サイト | https://www.bebit.co.jp/ |
UI/UXデザイン改善をフリーランスへ依頼する選択肢も
UI/UXデザインの改善は、コンサルティングファームやUXデザイン会社へ依頼する以外にもフリーランスのUI/UXデザイナーへ依頼する方法があります。ここではフリーランスのUI/UXデザイナーを探すことができるサービスについて解説します。
エージェントサービス
UI/UXデザイナーは、デザイナーの職種でも比較的新しいジャンルです。即戦力をもつUI/UXデザイナーを求めているなら、事前にスキルチェックを済ませたハイスキルデザイナーが登録しているエージェントサービスを利用するのがおすすめです。
おもなサービスは『クロスデザイナー』や『ReDesigner』があります。それぞれ企業の要望に合った人材を提案してくれるため、求める人材を獲得することが可能です。
関連記事:人材紹介を利用した際のヒアリング項目とは?依頼時のポイントも解説
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスは、仕事を探すフリーランス・副業人材と、人手を探す企業をつなぐサービスです。デザイナーだけではなく、エンジニアやライターなど他職種も登録しているため、「UI/UXデザイナー」で検索をしてプロジェクトに合った人材を探しましょう。
気になるデザイナーへ直接メッセージを送って交渉することが可能です。おもなサービスは『ランサーズ』や『クラウドワークス』があります。
関連記事:デザインをクラウドソーシングするには?発注・受注の方法を解説
以下の無料でダウンロードいただける資料では、業務委託・派遣・クラウドソーシングのメリットとデメリットについて解説しています。優秀な人材を獲得するためにはどうしたらよいのか悩んでいる方はぜひご覧ください。
具体的に求めるスキルがあるなら、事前にジョブディスクリプションを作成してまとめておくことをおすすめします。以下よりジョブディスクリプションの作成ガイドを無料でダウンロードが可能です。ぜひお役立てください。
依頼するフリーランスUI/UXデザイナーの選定ポイント
フリーランスのUI/UXデザイナーへ依頼するときは、以下の3つをチェックしましょう。
- ポートフォリオ
- ユーザーファーストのデザイン設計
- コミュニケーション能力
1. ポートフォリオ
フリーランスのUI/UXデザイナーを選定するときは、まずポートフォリオで実績を確認することが大切です。各プロジェクトの具体的な成果やユーザー体験の向上に寄与した点について説明されているかを確認しましょう。
また。これまでの実績のなかで、自社の課題と似た事例を解決した事例があるか確認することで業界・業務への知識レベルを評価することが可能です。
関連記事:ポートフォリオの採用基準とは?効率的に評価するためポイント6つを解説
関連記事:ポートフォリオの意味や役割、評価ポイントをわかりやすく解説
2. ユーザーファーストのデザイン設計
フリーランスのUI/UXデザイナーを選ぶときは、ユーザーファーストでデザインを制作しているかを確認しましょう。ユーザーファーストとは、ユーザーの視点に立ち、UX向上を最優先に考えたアプローチのことです。
ポートフォリオでも確認できますが、面接での質問を通じて、ユーザーファーストの思考をもっているかどうかを判断できます。
- デザインを制作するときにユーザーの声やデータをどのように活用しますか?
- ユーザーリサーチがビジネスのなかで果たす役割について教えてください
これらの質問を通じて、デザイナーがユーザーファーストの姿勢をもち、課題解決に取り組んでいるかどうかを見極めることが可能です。
関連記事:UI/UXデザイナーの採用方法とは?ポートフォリオの見方や面接の質問例を解説
3. コミュニケーション能力
フリーランスのUI/UXデザイナーを選ぶときは、スムーズにプロジェクトを進めるためにもコミュニケーション能力をチェックすることが大切です。契約締結前にコミュニケーション能力をチェックするには、面接などで過去の実績からクライアントや連携先のチームと協力してきた実績を確認することで、コミュニケーション能力を判断することが可能です。
プロジェクト経験が少ないデザイナーの場合、自身のデザインの意図をわかりやすく説明できるかをチェックします。いくつかの質問に対する答え方、話しやすさなどを総合的に評価するとよいでしょう。
契約後、業務委託の人材を活用する際のマネジメントやコミュニケーションについては、以下の資料で実践方法や注意点を詳しく解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスのUI/UXデザイナーをお探しなら、クロスデザイナーがおすすめ
UIUXのコンサルティングについてお伝えしてきました。メリットを踏まえて、コンサルティングを受ける目的を明確にし、十分なスケジュールと予算を確保してから依頼をしましょう。
UXデザイン会社やコンサルティングファームへ依頼するほど大きな規模でない場合は、フリーランスのUI/UXデザイナーへの外注も検討してみてください。そのときは経験豊富な人材が揃っている『クロスデザイナー』がおすすめです。
クロスデザイナーは、国内最大規模のデザイナー登録者から、厳正したデザイナーを最適なタイミングでご提案するフリーランスデザイナー専門のエージェントサービスです。現在、7,000人以上のデザイナーが在籍しています。
登録しているデザイナーとの合意があれば正社員採用も可能です。また、スカウトや人材紹介機能もあるため、採用難易度の高い、即戦力デザイナーの採用機会を最大限サポートしています。
以下では、クロスデザイナーのサービス資料を無料でダウンロードできます。即戦力デザイナーをお探しの方は、【お問い合わせ】ください。平均1営業日以内にご提案します。
- クロスデザイナーの特徴
- クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
- 各サービスプラン概要
- 支援実績・お客様の声
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