UI/UXデザインを外注・依頼する方法10ステップ! 費用相場や注意点も解説 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

UI/UXデザインを外注・依頼する方法10ステップ! 費用相場や注意点も解説

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ホームページやアプリのUI/UXデザインを外注したいけれど依頼方法や費用感が分からないと悩まれる方も多いのではないでしょうか。

自社にUI/UXデザインのノウハウがない場合、スポットで依頼できる外注はとても有効な方法となります。

そこで本記事では、UI/UXデザインの外注を検討している方に向けて、外注でできることやメリット、依頼方法10ステップを解説します。

外注する際の注意点まで解説するため、ぜひ参考にしてください。

UI/UXデザインの外注でできること

UI/UXデザインの外注は、デザイン制作の依頼をするだけではありません。

外注する際は、ユーザーの目に止まるデザインとは何か、使いやすさや便利さ、どのような体験を得て欲しいかなど、プロダクトやサービスを深く理解し、設計を進めていきます。

そのためUI/UXデザインの外注では次のようなことが依頼できます。

・使いやすいデザイン、UIの設計
・既存サービスのUI/UXの改善
・ユーザーの潜在的に抱えているニーズ(UX)の特定
・プロトタイプ開発
・コンセプト設計
・ユーザーテスト、調査、分析

多くのUI/UXデザイン会社はデザインにとどまらず、コンサルティング的な役割も果たしています。そうして、ビジネスの課題を解決するためのデザインを作り上げていきます。

UI/UXデザインを外注・依頼するメリット3つ

ここでは、外注・依頼することで、どのようなメリットが生じるのかを3つ紹介します。

以下のメリットがきちんと得られるか考慮した上で、UI/UXデザインを外注しましょう。

・自社にないノウハウが学べる
・クオリティの高いデザインを作れる
・人件費を抑えることができる

1. 自社にないノウハウが学べる

UI/UXデザイン会社に依頼をするということは、数多くの業種やサービスのプロジェクトに関わった経験から、自社では思い浮かばなかったアイデアが出てくるなど、専門会社ならではのノウハウを得られるチャンスです。

ユーザーのニーズや求めているコンテンツや機能の設計だけでなく、ユーザーが欲しい情報に辿り着くための戦略や目にするビジュアルデザインなど、最適なプロジェクトを計画・立案してくれます。

今後のデザインに役立つノウハウが学べる点は、メリットと言えるでしょう。

2. クオリティの高いデザインを作れる

専門会社ならではの高いスキルを持ったスタッフが担当してくれるため、一定のクオリティが担保されます。またデザインは、最新の技術やOSのバージョンなどにより、移り変わりが激しいのが特徴です。専門会社であれば、いくつものWebサイトやアプリの制作に関わっているため変化や流行に敏感であり、常に最新のデザインを提案してくれるでしょう。

3. 人件費を抑えることができる

外注は必要なときに依頼できるため、トータルで見るとコストが抑えられます。

内製であれば多くの人材を揃える必要があり、給与などの一定額が固定費としてかかりますが、外注にすれば制作物と業務にかかる経費のみとなります。また、必要な分だけ発注するため固定費ではなく変動費として捉えることができます。

足りないリソースを一時的に外注で補うことは、コスト削減につながりやすくなるでしょう。

UI/UXデザインの外注・依頼方法10ステップ

それではUI/UXデザインを外注する際の方法を10ステップで解説します。

どのステップも丁寧に行うことで、外注の効果を最大限発揮することができるため、ぜひ参考にしてください。

1. 企画・要件定義
2. 競合調査・分析
3. 希望するデザインが得意な会社を検索
4. 依頼要件を踏まえて複数社に概算見積もり&比較
5. 依頼先決定とスケジュール確認
6. 秘密保持契約など契約書周りの対応
7. 初回ミーティングで方向性の確認
8. デザイン着手
9. デザイン初回納品
10. 最終納品

1. 企画・要件定義

企画・要件定義は事前にしっかりと固めておきましょう。どのような課題があって企画を立ち上げたのか、社内でしっかりまとめておく必要があります。

ユーザーがどのような状態で使うかを想定して、可能な限りUIパターンを挙げておくこともしておきましょう。パターンの洗い出しが不十分なまま進行すると、追加でデザインが発生する可能性があります。納期が遅れるだけでなく、追加の費用も発生するリスクもあります。

プロトタイプ(試作品)を作り、社内でフローを作成して抜け漏れがないかを確認することもおすすめです。

外注先の会社によっては、要件定義の段階からデザイナーが参画し、プロトタイプを作成してくれます。先に形を共有することで、後戻りの工程を防ぐことができます。

2. 競合調査・分析

ホームページでもアプリでも、自社業界のUI/UXトレンドを理解して、情報の抜け漏れをなくすことはとても重要です。

そのためにも競合調査・分析を行い、必要な要素を抽出しましょう。

調査では競合サイトの成功の要因は何か、自社の強みをどう設計すべきかという目線が重要です。

他社との差別化ができなければ、プロダクトの機能や価値観に目を向けられることなく価格競争で負けるおそれがあります。競合調査を通して自社の強みは何か、それを効果的に発信できるUXデザインを明確にできれば、情報設計やデザイン制作時にその要素を落とし込むことで差別化を図れます。

つまり、競合と比較されたときに自社の魅力をしっかりと伝えるために必須の工程になります。

3. 希望するデザインが得意な会社を検索

UI/UXデザイン会社は多数存在するため、自社に必要な部分を得意とする会社を見極めなければなりません。戦略策定、Webサービス開発、サイトリニューアル、アプリ・システム開発、サービス企画など、各社得意分野が異なります。

具体的な仕様が決まったら、どこまで外注するのか、その際必要なスキルセットは何なのか、どんな得意分野を持つ会社が良いのか、希望する予算・納期も整理しましょう。そのうえで、デザイン会社探しに移行します。

Web検索するときは、キーワード選びが重要です。自社業界の実績や、キーワードを掛け合わせながら検索しましょう。

関連記事:UI/UXデザインの依頼におすすめの会社12選!特徴や依頼のコツも含めて解説

4. 依頼要件を踏まえて複数社に概算見積もり&比較

複数社に見積もりをするメリットは、どのような対応をする会社なのか確認できることです。

見積もり依頼の際は、費用の内訳がわかるような見積もり算出を依頼するようにしましょう。「デザイン費用一式」だと、詳細が不明なため、適正価格かどうかの見極めができません。

要件定義・設計費用・デザイン費用・テスト費用・導入費用など、項目が分かれていることで、「何にどれくらいかかっているのか」という全体像が見えてきます。また、見積もりの比較もしやすくなります。

5. 依頼先決定とスケジュール確認

想定納期を伝えて実施可能かどうか、どの工程にどれだけ日数がかかるのかを事前に提出してもらいましょう。

スケジュールが短い場合は特急料金がかかることもあります。無理のないスケジュールを確定しておくことが重要になります。

6. 秘密保持契約など契約書周りの対応

業務委託契約書や秘密保持契約書(NDA)なども用意しておきましょう。

秘密保持契約書は情報の不要な流出を防ぐ効果があります。また、万が一漏れた際には損害賠償も請求できます。お互いの会社の利益を守る上でも大切です。

また、業務委託契約書を締結することで、その業務を遂行・完了することで報酬・支払いが発生すると宣言できます。万が一納品トラブルが発生した場合も、契約書を締結することで円滑に対応することができます。忘れずに用意しておきましょう。

7. 初回ミーティングで方向性の確認

依頼背景やサービス概要、解決したい課題とゴール、デザインの注意点、仕様の詳細、コミュニケーション方法や進め方、納品の形式について決定していきます。その際、ドキュメントに残す、zoomなどオンライン会議であれば録画をするなど、記録も残していきましょう。依頼するなかで認識のずれが発生した場合も、議事録があれば問題の所在がわかりやすくなります。

コミュニケーションの方法もこのときに決定しましょう。今はチャットワークやSlackなどのコミュニケーションツールを使用する会社も多いですが、チームで使い慣れたツールを使用しましょう。使い慣れないツールの使用は、情報共有において認識のズレが発生しやすくなります。

作業に関して、開始前に一言連絡する、作業後は進捗を報告してもらうなどルールを決めて運用するとお互い進行しやすくなります。

8. デザイン着手

デザインパターンは何パターン作る想定か、修正は何回まで対応可能かなども事前に決めておきましょう。50%の完成度で提出してもらって、確認後にブラッシュアップしてもらうのか、完成後に修正箇所を確認するのかなども決めておくと認識のずれが少なくなります。

さらに依頼する会社のスタイルにもよりますが、確認フローや報告のタイミングについても話し合いましょう。詳細に決めておくことで、「報告がこなくて進捗を把握できない」などの連絡トラブルを防ぐことができます。

9. デザイン初回納品

デザインの初回納品後は、フィードバックを行います。フィードバックする項目は、抜け漏れがないようにシートでまとめて共有しましょう。修正項目が多数の場合、修正後に対応済みか未対応か分からなくなります。誰が確認しても抜け漏れがないように整理しておきましょう。

また、都度フィードバックをすると、デザインの統一感がなくなる恐れもあります。一旦整理してからまとめてフィードバックを渡すなど、社内ルールも設けましょう。

ここで注意しなくてはいけない点が、事前の要件定義が曖昧だとUIデザインをつくっていくなかで不足が生じてくることです。パターンの抜け漏れがないか、UIの挙動の確認やPC版とSP版でコンテンツに差異がないかなど、UIデザインのチェックリストも作成し、スケジュールが押さないように修正後の仕様を確定することも重要です。

10. 最終納品

最終納品前にチェックを行います。指示書通りにデザインはできているか、表記揺れやダミーチェック、誤字脱字、ブラウザチェックやリンクチェック、404のリンク切れはないかなど、途中工程でも確認しますが、最後に今一度実施しましょう。

問題がなければ、依頼完了となります。

UI/UXデザインを外注・依頼する際の注意点3つ

UI/UXデザインを外注・依頼する際、必ずチェックして欲しい注意点を3つ紹介します。

・品質管理体制が整っているか
・制作実績から得意分野が明確か
・最新版のOSへ対応ができるか

1. 品質管理体制が整っているか

ファーストビューが想定していたものと異なっていたり、伝えていたトンマナに沿っていなかったり、最初にすり合わせをおこなうものの、予定通りにいかないケースも考えられます。そのようなことが起こらないように、品質管理体制が整っている会社を選ぶようにしましょう。

具体的には、納品物に対して機能テストや異常系テストを行うなど、使い勝手やセキュリティも含んだ品質チェックが可能か確認すると良いでしょう。仮に当初の打ち合わせ通りにいかなかった場合でも、改善などの対応が速くなるメリットがあります。

2. 制作実績から得意分野が明確か

依頼をしたものの、実際上がってきたものを見ると「どうもイメージと違う」ということもあり得ます。制作会社のホームページには実績が掲載されていることも多いため、事前にどういった分野が得意なのか、また自社の業種に沿った実績があるかどうかを把握しましょう。

3. 最新版のOSへ対応ができるか

スマホアプリの技術は日々進化しています。アプリに必要なUIを理解しているか、トレンドのUI/UXデザインを把握しているかもチェックしましょう。制作を依頼する際は、iOS・Androidともに最新バージョンに対応している制作会社かも併せて確認しましょう。仮に最新版OSではない場合、セキュリティに不具合が生じる、せっかく作ったアプリやデザインの機能が対応していない、ということもあり得ます。

UI/UXデザインを外注・依頼するときの費用相場

UI/UXデザイン制作会社の場合

「UI/UXデザイン」と一言でいっても、部分的に依頼するのか、全体的に依頼するのかで価格は大きく異なります。

たとえば世界観を作るデザインコンセプト設計のみを依頼する場合、費用は20万円〜50万円ほどとなり、UXに関わるカスタマージャーニー設計のみを依頼する場合は、費用は100万円以上かかることが多いです。

ここにオプションとして、写真撮影やロゴ作成などが加わると価格はさらに上昇します。

UI/UXデザインを全て依頼する場合については、あくまで目安ですが、500万円以上かかることが多いです。

フリーランスの場合

制作会社に所属するデザイナーに依頼するよりは、フリーランスのデザイナーに依頼するほうが比較的費用を抑えられることが多いです。しかし、高度で専門的なスキルを持っているかどうか、依頼する範囲がどうかで価格は変動します。デザイナーに求めるスキルやノウハウ、依頼する範囲はどこまでか事前にしっかり固めておきましょう。

フリーランスに依頼する場合、平均時給は約3,000円ですが、時給幅はスキルに応じて2,000〜8,000円と幅広くなっています。また案件ベースで依頼する場合もあり、その場合は1案件あたり40万円〜80万円で依頼することが多いです。

関連記事:フリーランスデザイナーの時給相場はいくら? デザイナーの種類別に解説

UI/UXデザインの外注ならクロスデザイナーがおすすめ!

今回はUI/UXデザインに外注・依頼する方法するステップと費用相場や注意点を解説しました。

一言で外注と言っても、どこまで対象範囲にするかは幅広く、内容によって費用も変動します。だからこそ事前に何を求めていてどこまでを依頼するべきか、明確にしておくことが大切です。

より良いデザインを求めているけど依頼方法が分からない、案件を一度保留したまま進行できないでいる企業様はぜひ本記事を参考にしてください。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。