スタートアップに必要なデザイナーとは?人材の要件や探し方まで紹介 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

スタートアップに必要なデザイナーとは?人材の要件や探し方まで紹介

INDEX

スタートアップにおいて、デザインの重要性が高まっています。事業戦略をスピード展開していくためにはデザインは必要不可欠だからです。

本記事では、スタートアップで具体的に必要とされているデザインや、デザイナーに求められる役割について解説します。

そもそもスタートアップとは?

スタートアップとは、革新的なアイデアで社会にイノベーションを生み出し、短期的に成長する企業のことを意味します。スタートアップはシリコンバレーで使われ始めた言葉で、Google、Apple、Facebook、AmazonなどいわゆるGAFAの台頭に合わせて一般的な言葉となりました。IT企業が多いイメージを持たれますが、IT企業に限って使われる言葉ではありません。

スタートアップの定義

3つの定義を紹介します。

  • 定義1:革新的なイノベーションや社会貢献を意識
  • 定義2:圧倒的な事業成長
  • 定義3:短期間での目標達成を重視(M&A、IPOなど)

定義1:革新的なイノベーションや社会貢献を意識

イノベーションとは、商品やサービス、システム、組織、ビジネスモデルなどに全く新しい技術や考え方を導入して新たな価値を創造し、社会に大きな影響を与え革新をもたらすことを意味します。

このようなイノベーションを起こす組織がスタートアップです。ただし、イノベーション自体が自社の利益に繋がらなければ意味はなく、社会に新たな需要を開拓していく、社会貢献の面があることも重要です。

定義2:圧倒的な事業成長

スタートアップ企業は、新しいビジネスモデルを「短期間で成功させることを目的」としています。

「Jカーブ」と呼ばれる成長曲線を描くことが特徴で、事業開始後の数年間は赤字であるものの、その後、急成長を果たして黒字転換を目指していきます。事業の立ち上げ当初に赤字に振れている理由は、新たなビジネスの創造のためにトライ&エラーを繰り返している期間だからです。この時に資金がなくなってしまうとビジネスとして存続できなくなるため、スタートアップは資金調達を図ることが一般的です。

スタートアップが市場に新たなビジネスモデルや価値観を投入することに成功した場合、市場には競合が存在しません。このため、スタートアップはその需要を独占することができ、圧倒的な成長を遂げることとなります。

定義3:短期間での目標達成を重視(M&A、IPOなど)

短期間で結果を出すことを目的とした経営戦略を持つのもスタートアップの特徴です。

ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家(創業支援を行う個人投資家)は短期間での資金回収と利益の獲得を見込んで、スタートアップに投資します。

スタートアップで起業する起業家の多くは、早期にイグジットを達成することを目標としています。イグジットとは、株式を売却し利益を得ることを意味します。イグジットを行う方法として以下の2つが一般的です。

・M&A
企業の合併・買収を指します。他の企業に会社ごと売却し利益を上げます。

・IPO(株式上場)
株式を上場し、一部の株式を売却することで利益を上げます。

スタートアップはイグジットの成功を見越して経営戦略を練り、投資家はその戦略を吟味して投資を行うため、短期間での目標達成は必須とも言えます。

スタートアップとベンチャー企業の違い

スタートアップと似た組織として、ベンチャーが挙げられます。両者は「新規事業を開拓する」「経営規模が小さい」という点は共通しています。異なる点は「イノベーション」と「成長スピード」です。

ベンチャーは新規事業を展開しつつ、大企業では実現しにくいフットワークの軽い経営を行います。また、既存のビジネスモデルをベースに、独自の方法で収益性を高める工夫をし、売上増大を目指しています。着実な事業成長が目的に掲げられており、バランスの取れた組織運営や、堅実なビジネスモデルを構築していきます。

これに対してスタートアップとは、イノベーションを通じて社会に新たな価値を提供していく組織のことです。ベンチャーとの違いは、新規事業を展開するだけでなく、これらを通じて社会変革を目指すといった特徴があります。

また、着実な成長を掲げるベンチャーとは違い、スタートアップでは短期間でイグジットを目指すための急速な成長を目指します。

▲出典:EXPACT

このように、スタートアップはイノベーションと成長スピードにフォーカスし、ベンチャー企業は既存のビジネスモデルを活用して収益性を高める事業展開をしているという違いがあります。

スタートアップとスモールビジネスの違い

スタートアップは新しいビジネスモデルを短期間で急成長させることが目的です。これに対し、スモールビジネスは、既存のサービスやビジネスモデルに基づいた長期目線での事業を展開します。最初は赤字も覚悟のスタートアップとは違い、スモールビジネスは赤字が少なく、最初から収益を上げることも珍しくありません。

▲出典:STARTUP HUB TOKYO

また、スタートアップは資金をベンチャーキャピタルやエンジェル投資家からの投資としていますが、スモールビジネスの資金は自己資金や銀行融資が一般的です。大きなリスクを取らず、計画的に成長する戦略を取ります。

スタートアップ企業は採用活動において悩むことも多いもの。以下の資料では、スタートアップが抱えやすい採用課題と、その解決アプローチについて解説しています。無料でダウンロード頂けますので、お気軽にご覧ください。


【お役立ち資料】
スタートアップが直面する採用課題と解決策

xdesigner.jp

og_img

スタートアップに必要なデザイナーの特徴

3つの特徴を紹介します。

  • 大きな裁量権を活かせる
  • デザイナー以外の職種との連携ができる
  • 自分から最新のデザイントレンドやスキルアップに取り組める

大きな裁量権を活かせる

スタートアップのデザイナーは、コンセプトなどの上流から設計に関わります。与えられた仕事をこなすよりも、自らデザインの目的や意図を捉えにいったり、積極的に提案するなど、大きな裁量権を活かして仕事をする人が向いています。

デザイナー以外の職種との連携ができる

スタートアップで働く場合、デザイナーの域を超えて、企業に関わっていくことも必要になります。

他部署との打ち合わせの際も、制作会社の場合はチームの代表が行うケースが多いですが、スタートアップの場合はデザイナーも参加する機会が多くあります。自社がどんな革新的な新規事業を計画しているかを把握し、他部署の業務内容との兼ね合いも考慮して、デザイナーとしてどのような提案ができるかを考えられることが必要です。

このように、デザインの領域を超えて仕事に携われるのが、スタートアップに必要なデザイナーの特徴と言えます。

スタートアップは特に少人数で構成されているため、積極的に関わることで社員一丸となって会社を成長させていこうという気概があることも重要です。

自分から最新のデザイントレンドやスキルアップに取り組める

スタートアップのデザイナーは、幅広いデザインスキルを求められます。企業のロゴやアイコン、Webサイト、イベントのチラシ作り、広告のクリエイティブなど、制作会社ならチームで制作するものを、一人もしくは少人数で制作することになります。

自ら進んで勉強する、移り変わりの激しい最新のトレンドも日々追うなど、成長意欲のあるデザイナーがスタートアップには向いているでしょう。

スタートアップにデザイナーが必要な理由

ここでは2つの理由を紹介します。

  • 自社のビジョンを伝わる形にする
  • スピード感を持ってプロトタイプやプロダクトを作成できる

自社のビジョンを伝わる形にする

スタートアップは、他社にはない付加価値や、これまでなかったイノベーションを表現することで、自社の価値や競争力を高めていきます。しかし、顧客から見て他社と同じようなことをしていると認知されてしまえば、スタートアップである意味は薄れてしまい、存在価値が大きく下がります。

そうならないためにも、デザインの力を使って、自社のビジョンを表現していくことが大切です。上手に自社のビジネスモデルの魅力をアピールできれば、投資を受けることができ、ブランドの差別化にもつながり、ビジネス面でも優位に働くことが期待されます。

スピード感を持ってプロトタイプやプロダクトを作成できる

スタートアップには、いち早くプロトタイプやプロダクトを作っていくスピード感も必要です。短期間で成果を出すためにも、リリースするスピードを早め、トライ&エラーをして新たな価値を創造していくことが重要だからです。

そのため、デザイナーには丁寧さだけでなくスピード感を持っていることも求められます。どんなに綺麗に作り込んでも、時間がかかると成果に繋がらない場合も。特に初期の期間は使える時間とリソースも限られます。

スタートアップのデザイナーに求められる役割

3つの役割について紹介します。

  • 素早くデザインすること
  • ブランディングを的確に表現すること
  • ユーザー体験をデザインすること

素早くデザインすること

スタートアップは短期間で成果を出していかないといけません。そのため、デザイナーとして成果に貢献するためには、デザインを素早く作ることが求められます。

また近年では、専門の技術者がいないと作れなかったプロトタイプなどがツールを使ってデザインできるようになっており、さまざまなツールを使いこなせるデザイナーは重宝されるでしょう。

ブランディングを的確に表現すること

スタートアップは新規で立ち上げた組織のため、当然知名度がありません。デザインを武器にブランディングを的確に表現することで、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家へのアピールとなり、資金調達へとつながっていきます。また、上手に自社の新規性や革新性をアピールできれば、自社ブランドの差別化にもつながります。

ユーザー体験をデザインすること

スタートアップの製品やサービスが市場に受け入れてもらえるかどうかは、技術力だけでなくユーザー体験のデザインによっても決まります。何を作るかに加え、どのような体験をユーザーに届けるのかを考えなくてはいけません。

ユーザー体験は、製品やサービスを実際使う場面だけに限らず、WebサイトやSNSなど多くのチャネルで包括的にデザインする必要があります。ユーザーの根本的なニーズを調査して課題を抽出し、より優れたユーザー体験をデザインしていくことが求められます。

デザイナーの探し方

このようにスタートアップにおけるデザイナーの役割は大きく、必須ポジションと言えるでしょう。

ここではデザイナーの探し方について3つ紹介します。

  • クラウドソーシングサイト
  • エージェントサービス
  • 知り合いの紹介

1. クラウドソーシングサイト

企業と個人がオンラインで直接受発注できるサービスがクラウドソーシングです。

さまざまな得意スキルを持ったデザイナーが在籍しており、ポートフォリオだけでなく、利用企業の口コミ評価や実績なども掲載されているため、信頼できる制作者を選択できる点がメリットです。

ただし、在籍するデザイナーのスキルレベルが幅広いのがデメリットです。自社のトンマナに合うか、実際に業務を依頼してみて見極めるなど、人の選定にある程度の時間がかかることを考慮しましょう。

2. エージェントサービス

企業とデザイナーを仲介してくれるのがエージェントサービスです。

エージェントに必要なスキルや稼働日数など条件を伝えれば、人材を代わりに探してもらえるだけでなく、提案してもらえる人材のレベルが高いケースも多くあります。企業にとっては採用の手間が少なくて済み、優秀な人材に出会いやすい点がメリットです。

デメリットはコストの高さです。成果報酬のケースが多いため、採用するまでコストはかかりませんが、他のサービスと比べて割高になります。費用に余裕があり、自社で探す時間がない場合におすすめの方法です。

3. 知り合いの紹介

もっとも安心して依頼できる方法は、知人からの紹介です。最近フリーランスにサイト制作を依頼した別企業からの紹介であれば、成果物のクオリティ、進行のしやすさ、人柄などを事前に詳しく聞くことができるため、予想外のトラブルに陥る可能性も低いといえるでしょう。

お互い信頼関係があるため、リスクなく優秀なフリーランスが見つかる可能性が高いのがメリットですが、万が一トラブルがあった場合、紹介してくれた方に迷惑がかかるおそれもあります。

スタートアップ企業にはフリーランスデザイナーもおすすめ

転職市場のデザイナーは多くない中で、特にスタートアップのデザイナーは幅広いスキルを持った人が求められるため、採用は困難を極めるおそれがあります。

しかしスタートアップにはブランディングは欠かすことはできず、そのブランディングを表現するデザイナーは欠かせません。すぐの採用が難しい場合、まずはフリーランスデザイナーの採用を検討してみてはいかがでしょうか。フリーランスデザイナーを登用するメリットを3つ紹介します。

  • 専門性の高いスキルを持っている
  • 客観的な視点が手に入る
  • 必要な時だけ仕事を依頼できるのでコストが抑えられる

1. 専門性の高いスキルを持っている

フリーランスは制作会社などで実績を積んだ人が多くいます。実務経験はスキルの証明であり、高いクオリティの成果物が期待できます。

また、フリーランスはただデザインをするだけでなく、商品やサービスが目的とするターゲット層に響くデザインを提案するためのマーケティングの視点を持っているデザイナーも多くいます。

2. 客観的な視点が手に入る

社内にいると視点や発想が固定されやすくなります。デザイナーに必要なのは、ユーザーが良いと思えるデザインを追求すること。客観的な視点が失われると、自分が良いと思うデザインを優先しがちになり、常に似通ったデザインになってしまうこともあります。

フリーランスがいることで、第三者の視点で提案をしてくれます。社内では気づけなかったデザインの不足部分の指摘や、外向けに伝わるデザインの提案を期待できます。

3. 必要な時だけ仕事を依頼できるのでコストが抑えられる

高い技術を持ったデザイナーを社員として採用するのは、莫大な人件費がかかります。しかし、フリーランスに依頼すれば、デザインツールのライセンスやパソコンなど、社内設備を整えるコストがかかりません。ツールやソフトを一から覚える必要もありませんし、人材育成にかかるコストも不要です。必要なときにスポットで仕事を依頼できるため、コストも抑えられます。

幅広い知識を持ったデザイナーの採用ならクロスデザイナーがおすすめ!

スタートアップにおけるデザイナーの必要性についてお伝えしてきました。自社の価値を的確に伝える、スピード感を持ってプロダクトを制作していくことが必須のスタートアップにおいて、デザインなくして成功はないと言えるでしょう。

社内にデザイナーがいないため人材の見極めが難しい、フリーランスを探す時間がない、どこに依頼したら良いか分からないなどお悩みの場合は、ぜひクロスデザイナーに相談ください。

クロスデザイナーは、国内最大規模のデザイナー登録者から、厳正したデザイナーを最適なタイミングでご提案するフリーランスデザイナー専門のエージェントサービスです。現在、7,000人以上のデザイナーが在籍しています。

登録しているデザイナーとの合意があれば正社員採用も可能です。また、スカウトや人材紹介機能もあるため、採用難易度の高い、即戦力デザイナーの採用機会を最大限サポートしています。

エージェントに相談いただければ、最短3営業日でのアサインも可能です。また、週2〜3日の柔軟な依頼も可能なので、自社の作業量に応じて効率的に外注することができます。

こちらよりサービス資料を無料でダウンロードできます。即戦力デザイナーをお求めの方は【お問い合わせ】ください。最短1営業日以内にでご提案します。

専属のエージェントより、即戦力デザイナーを最短即日でご提案します
日本最大級のフリーランスデザイナー専門エージェント「クロスデザイナー」
クロスデザイナーには、7,000人以上のデザイナーが登録しています。スタートアップ企業から大手企業まで、厳選したプロジェクトをご紹介。条件が合えば最短3日でアサイン可能です。 経験・スキル・希望条件などのヒアリングから、希望内容にマッチするプロジェクトの紹介まで、経験豊富な採用コンサルタントが徹底サポートいたします。 無料でご利用いただけます。
デザイナー登録後にできること
  • 案件へのエントリー
  • エージェントへの相談
  • ポートフォリオの登録
  • エージェントからの案件紹介
西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。