SNSのクリエイティブのポイントとは?媒体ごとの特徴も解説 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

SNSのクリエイティブのポイントとは?媒体ごとの特徴も解説

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SNSは今や生活の一部となっており、SNSマーケティングは多くの企業にとって非常に重要なものとなっています。ただ、SNSの投稿や広告に使用する画像や動画の制作においてどのようなことに気を付ければいいのか、わからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、SNSのクリエイティブ制作で重要なポイントや媒体ごとの特徴について解説します。

SNSクリエイティブとは

SNSのクリエイティブとは、SNSに投稿する画像や動画、その加工方法などを含めた総称です。通常の投稿と運用型広告の両方を指します。

SNSのクリエイティブ作成に必要なこと6つ

SNSのクリエイティブを制作する際は、以下の6つのポイントを押さえましょう。

  1. 目的とターゲットの明確化
  2. わかりやすく見せる
  3. LPと関連づける
  4. 複数投稿で効果を比較
  5. スマホ表示に合わせる
  6. 各媒体に合わせる

順に解説します。

1. 目的とターゲットの明確化

まず、目的やターゲットを明確にすることが重要です。

SNS広告の目的は、商品やサービスの認知拡大、購入意欲の促進、人材確保のための企業ブランディングなどさまざまです。また、ターゲットとなるユーザーは、性別、年齢、SNSの利用目的、シチュエーションなどによって異なります。

まずは、自社の目的とターゲットを明確にし、どのようなユーザーに何をしてほしいのかを検討しましょう。

2. わかりやすく見せる

SNSでは、まず“読みやすさ”より“見やすさ”を重視することで、ユーザーの目を引くことが重要です。

そのために、伝えたい内容を明確にし、簡潔に要点を伝えられるメッセージにしましょう。また、インパクトのある静止画や動画、ショート動画などの活用もおすすめです。

3. LPと関連づける

SNS広告から遷移させるLP(ランディングページ)が、クリック前の広告画像と乖離している場合には、ユーザーは違うページにきてしまったと誤解して離脱することがあります。LPとSNS広告との整合性がとれていないとコンバージョン(CV)率は大きく下がってしまうので注意が必要です。

SNSのクリエイティブはクリックした後に飛ぶLPの情報と関連させたものにしましょう。

4. 複数投稿で効果を比較

クリエイティブは作って終わりではなく、複数を出稿し、ABテストを行うことで、より高い効果が出るように最適化しましょう。

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5. スマホ表示に合わせる

SNSは基本的にスマホで見るユーザーがほとんどなので、スマホ表示に合わせた画像・投稿内容にしましょう。制作するときはPCであっても、モバイルサイズに合わせてユーザーが見やすいようにしてください。

6. 各媒体のポリシーに合わせる

SNSの各媒体の投稿ポリシーに合わせましょう。

各SNSには、投稿ポリシーが定められています。画像のサイズやテキスト量、ターゲット設定など、ポリシーに違反する内容の広告は審査に通ることができません。

たとえば、facebook・Instagramの広告審査には次のような項目があります。

  • 現代的ですっきりした大きめのフォントを選択し、対照色を使用するようにする
  • ビジュアルの邪魔にならないようにする
  • 通常、広告には1つしかCTAがないため、伝えるメッセージが多くならないようにする

参考:リールとストーリーズの広告のテキストオーバーレイに関するベストプラクティス(Meta)

媒体別クリエイティブのポイント

SNS媒体ごとのクリエイティブについて、大まかにポイントを解説します。

  • Instagram
  • X(旧Twitter)
  • TiktTok

1. Instagram

Instagramは、画像や動画をメインとしたSNSであり、ユーザーは画像の鮮明さや美しさ、世界観などに強く惹かれます。そのため、Instagram広告のクリエイティブ作成においては、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  • 画像の鮮明さ
  • コレクション機能への配慮
  • 世界観の構築

Instagramは、スマートフォンで閲覧されることが多いため、画像のクオリティは特に重要です。画像がぼやけていると、ユーザーの興味を引くことができず、広告効果も下がってしまいます。そのため、画像の撮影や編集には十分にリソースをかけて、高画質な画像を作成し、活用するようにしましょう。

またInstagramには、気に入った投稿を保存してあとで見返すことができる「コレクション機能」があります。この機能を利用することで、ユーザーは後からでも興味のある投稿を簡単に見返すことができます。コレクション機能に保存したくなるような、魅力的な画像を作成を心がけることもポイントです。 

さらにInstagramでは世界観が重視され、プロフィールページでは、これまでの投稿画像が一覧で表示されます。投稿内容やプロフィール画像(アイコン)の内容や色味などに統一感を持たせ、世界観を構築することで、サービスや商品の魅力をより効果的に伝えることができます。

これらの3つのポイントを押さえて、魅力的なInstagram広告を作成しましょう。

さらにInstagramでは、facebookとの連携も可能です。詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

関連記事:広告クリエイティブの事例13選! 成果を出すためのポイントも紹介

2. X(旧Twitter)

X(旧:Twitter)の大きな特徴は、短い「つぶやき」で宣伝やユーザーとのコミュニケーションができるという点です。また、気軽に投稿でき、情報も手に入れやすいため、10代から20代の若いユーザーが多い傾向にあります。

Xの主な機能は、140文字までのテキストを投稿できることや、リポスト機能により、他のユーザーへ拡散されやすいという特徴があります。

X広告で使えるクリエイティブは、文字のみ、画像付き、カード、動画、カンバーセーショナル広告などがあります。それぞれの商品やサービスに合ったターゲティングを行い、最適なクリエイティブを選ぶことが重要です。

3. TiktTok

TikTokの動画広告では、見たくなるよりも真似したくなる動画が効果的です。また、ユーザーが気軽に参加・投稿できる内容にすることも重要です。さらに、気まぐれや思いつきなど「楽しい瞬間」を切り取ることで、拡散につながります。

Instagram広告のポイント

Instagramの広告には、フィード広告・ストーリーズ広告・キャンバス広告などがあります。フィード広告は視覚的なインスピレーションを与えることができ、ストーリーズ広告はストーリーテリングの手段として重要な役割を果たします。

フィード投稿とストーリーズ広告のポイントを解説するとともに、Instagram広告の事例を紹介します。

フィード投稿のポイント

フィード投稿では、次の2つのポイントを押さえましょう。

  • ブランドを主役にする
  • 目的に合ったクリエイティブを制作する

ブランドの構成要素をわかりやすく伝えることが重要です。Instagramの世界観を活かして、ブランドアイデンティティを表現しましょう。

ビジネスゴールを達成するために、必要な情報をわかりやすく伝えてください。ユーザーの行動を促すためのCTA(ボタン)とメッセージの伝え方の工夫も重要です。

ストーリーズ広告のポイント

ストーリーズの広告で効果を出すためのポイントは、次の4点です。

  • 冒頭3秒で印象づける
  • Instagramの機能を活用する
  • 目的に合わせてカスタマイズする
  • 既存のアセットを活用する

ストーリーズは、ユーザーがすぐに広告からコンテンツに流れてしまうことがあります。そのため、離脱する前にブランドの印象やメッセージをしっかりと伝えられるように、冒頭3秒で印象づける必要があります。

スタンプ、GIF、逆再生などのInstagramの機能を活用することで、よりユーザーを引き込む動画を作成できます。また、斬新なデザインであれば、オーガニックに近い自然な印象を与えられます。

動画の再生回数増加、アプリインストール、商品購入など、目的に合わせてクリエイティブをカスタマイズしましょう。

Instagram広告の事例

▲出典:Instagram広告の成功事例

アメリカ発のスポーツドリンク「Gatorade(ゲータレード)」は、Instagram広告を実施した結果、キャンペーンの広告想起度が20%アップ、Gatoradeの影響力に関するKPIも5%アップしました。また、Instagramのリーチは450万人に達し、さらにFacebookのリターゲティングにより、リーチは4倍の1,800万人になりました。

X(旧Twitter)広告のポイント

Twitter広告の効果を高めるには、次の2つのポイントを押さえることが重要です。

  • 訴求したい内容を明確に伝える
  • オリジナルハッシュタグを活用する

訴求したい内容を伝える

TwitterはテキストメインのSNSで、タイムラインの流れが速いため、ユーザーの注意を引くためには、短い時間で瞬時に内容が伝わるクリエイティブが必要です。

具体的には、ユーザーにとってのメリットやクリック後の動きを明確に伝えるようにしましょう。

オリジナルハッシュタグを活用する

ハッシュタグを活用することで、自社キャンペーンを独自の立ち位置に確立することができます。キャンペーンや広告に合わせてオリジナルハッシュタグを設定し、認知度やブランディング効果を高めましょう。

また、ハッシュタグ経由でユーザーの声を収集することで、効果検証にも役立ちます。

Facebook広告のポイント

Facebookは、他のSNSに比べてフォーマルなつながりが多いのが特徴です。ここでは、主に画像にフォーカスして、Facebook広告のポイントを確認します。

Facebook広告の画像には、次の3つのポイントがあります。

  • 推奨アスペクト比を使用する
  • 商品やブランドを見せる
  • メッセージにフォーカスする

順に解説します。

画像の推奨アスペクト比を使用する

Facebook広告には、フィード広告、ストーリーズ広告など、さまざまなメニューがあります。各メニューで推奨されているアスペクト比を使用すると、画像の表示がより適切になります。

たとえば、カルーセル広告は「1:1」、ストーリーズ広告は「9:16」、右側広告枠は「1.91:1」が推奨されています。

参考:Meta広告マネージャの各配置でサポートされるアスペクト比

商品やブランドを見せる

フィード広告は、ユーザーの視野に入る時間が短いため、商品のブランドやロゴ、商品などを見せて、効果的にメッセージを伝えられる広告にしましょう。

メッセージにフォーカスする

重要な部分を明確にして、画像も必要な部分のみ使用しましょう。複数枚の画像を使う場合は、カルーセル形式を利用します。

SNSクリエイティブの成功事例

X広告で新規顧客獲得数が4.8倍増加したnosh(ナッシュ)

▲出典:Twitter広告を活用した成功事例のご紹介 nosh-ナッシュ

宅配食の製造・販売のナッシュは、X(旧Twitter)広告で新規顧客の獲得に一定の成果を上げています。上記の広告により、Twitter広告のラストクリックからのcしました。

ターゲットを若年層の男性に絞り、クリエイティブにはターゲットと同じ若い男性を起用。シンプルながらも目を引くデザインで、「調理不要で楽なのに健康的な食事」を訴求しました。

このメッセージは、一人暮らしの男性のニーズをうまく捉えており、効果的にリーチを広げることに成功しています。

本格的に運用を始めたのは2020年3月ごろから。積極的にTwitterで利用者の方とコミュニケーションを取るようになってから、フォロワー数も徐々に増えていき、認知UPや新規獲得につながったようです。

参考:Twitter広告を活用した成功事例のご紹介 nosh-ナッシュ

TikTokの動画広告:日本マクドナルド

▲出典:約3週間で総再生数1億回突破! 日本マクドナルドの「 #ティロリチューン」

日本マクドナルドの「#ティロリチューン」は、TikTokで重要なポイント3点をすべておさえた動画広告です。

  • 見たくなる動画よりも真似したくなる動画
  • ユーザーに気軽に参加・投稿してもらえる内容
  • 気まぐれや思いつきなど「楽しい瞬間」をとらえることが拡散されるカギ

マックフライポテトの揚がった音に合わせて踊る簡単なダンスは、誰でも真似しやすい内容。また、ハッシュタグチャレンジの形式でユーザー参加を促したことで、さらに情報が拡散されることに。

2019年3月4日~3月26日までの23日間で、総再生数1億回と5万件のユーザー動画投稿数を獲得しました。

このハッシュタグチャレンジは、デジタルネイティブ世代の間で大きな話題となり、マクドナルドの認知拡大と来店促進に大きく貢献したと言えるでしょう。

認知度向上を低コストで実現したセガ

▲出典:セガ ヨーロッパ:facebook広告の成功事例

ゲーム大手のセガ株式会社は、新しい歴史ストラテジーゲーム『HUMANKIND』の認知度向上を低コストで実現するため、モバイル広告クリエイティブのベストプラクティスを取り入れたプリロール動画クリップを作成しました。

FacebookとInstagramの広告に活用し、通常の広告と比較してブランド想起リフト単価の50%減、アクションの意向リフト単価の34%減、広告想起リフト単価の8.5%減を達成しました。

また、FacebookのA/Bテストツールとブランドリフト調査ツールを使用してキャンペーンの効果を測定。チームはA/Bテストを行い、Metaクリエイティブショップで制作された3つのプリロールクリエイティブアセットを比較し、パフォーマンスが高い2つを特定しました。

SNSクリエイティブの依頼先3つ

SNSクリエイティブは、国内・海外ともにさまざまなクリエイティブチームが制作しています。依頼先は、次の3つです。

  • 自社で制作する(内製)
  • 制作会社・広告代理店などの企業
  • フリーランス(個人事業主)

順に解説します。

自社で制作(内製)

まず、自社で制作(内製)するという方法があります。

SNSの投稿においては、自社の社員・スタッフが手掛けることが多いのではないでしょうか。スピード感やリアルタイムでのやり取りが求められる状況では特に、社内のリソースで対応したほうがより効果的でしょう。

ただ、画像制作や動画の編集には非常に手間が掛かることもあります。さらに広告運用となると、ABテストを用いた検証や分析にはさらに手間が掛かるため、SNS運用スタッフは自社のコア事業にリソースを割きにくくなってしまいます。

制作会社・広告代理店

2点目の依頼先としては、制作会社や広告代理店があります。

制作会社・広告代理店は、クリエイティブ制作のプロ集団なので、画像制作や動画編集に一定のクオリティ、動画・静止画、コピーなど幅広いクリエイティブを期待できるなどのメリットがあります。

ただ、デメリットとして、制作費が大きくかかりがちであることや制作期間が長くなりがちであることが挙げられ、費用・期間ともにコストが高くなりがちということがあります。

フリーランスに依頼する

内製や代理店への依頼の他には、フリーランスに依頼するという方法もあります。

フリーランスのメリットは、費用は会社規模のクリエイターに依頼するよりも比較的安く、制作期間もより短く、スピーディーにできること。また、制作担当者に直接依頼するため、コミュニケーションもスムーズです。

ただし、フリーランスのクリエイターは、クオリティやスキルにバラツキがあり、優秀なクリエイターに依頼しなければ、想像通りのものを納品してくれない可能性があります。制作からディレクションまで個人に依頼するため、依頼するクリエイターによっては多少の不安があることは避けられません。

しかし、優秀なクリエイターが在籍するエージェントを活用すれば、担当のコンサルタントがサポートしてくれるため、こうしたリスクを避けられるでしょう。

SNSクリエイティブを依頼するならクロスデザイナーがおすすめ

本記事では、SNSクリエイティブ作成時に必要なことやSNSの媒体別にクリエイティブのポイントなどをお伝えしてきました。

SNSは投稿においては自社で内製するという企業が多いでしょう。しかし、画像や動画の制作・編集において手間が掛かることは避けられず、競合に勝つために、より高いクオリティが求められる中で結果を出すことは難しいものです。

スピード感やリアルタイムのやり取りが求められるSNSにおいては、制作会社・広告代理店に依頼するだけでなく、フリーランスに外注することでよりスピーディーに、スムーズにクリエイティブの制作ができます。

ただ、フリーランスに依頼する場合、クオリティやディレクションにおいて多少のリスクはつきもの。そこでエージェントを活用すればこうしたリスクを軽減し、優秀なクリエイターに依頼することが可能です。

クロスデザイナーなら、厳正な審査を通過した優秀なクリエイター7,000名以上が在籍しており、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、アートディレクターなどさまざまなクリエイターがいます。

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梅澤 杏祐実
記事を書いた人
梅澤 杏祐実

インタビューライター/SEOディレクター。新聞記者を経て、フリーランスのライターとして経済・文化・地域活性など1,000人以上に取材を行う。Webクリエイター能力認定試験エキスパート。HTML、CSSやWebデザインの知見を深めながら、地元福井を中心にさまざまなWebサイトの運用にも携わっている。