
この記事では、企業向けにアニメーション動画を制作するメリット、種類別の特徴や費用相場、制作プロセスなどを解説します。
アニメーション動画制作に必要なスキルやおすすめのソフト、依頼先別のメリット・デメリットも紹介するので、内製するか外注するか、外注する場合は依頼先をどうするかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
アニメーション動画とは
動画制作には主に以下の3つ種類があります。
- 実写
- アニメーション
- 3DCG
それぞれの制作方法の特徴やメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
動画制作の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
実写 | ・実際の人物や風景を撮影して制作する。 | ・リアルなイメージや臨場感を伝えられる。 ・視聴者に安心感や信頼感を与える。 | ・撮影場所や出演者の手配、撮影コストが高くなる場合がある。 ・撮影対象を変更する際に撮り直しの費用が高額になる場合がある。 |
アニメーション | ・イラストやキャラクターを使って制作する。 | ・実写より自由で幅広い表現が可能。 ・撮影場所や出演者の印象に左右されず意図した世界観を保てる。 ・視覚的な訴求力が高く、視聴者に伝わりやすい。 | ・制作に時間がかかることがある。 ・複雑な動きや詳細な表現にはコストがかかる。 |
3DCG | ・コンピュータグラフィックスを使って立体的な映像を制作する。 | ・立体的でリアルな表現が可能。 ・現実世界では撮影が難しい場所や、存在しない物体や空間も創造できる。 | ・高度な技術と専門知識が必要。 ・実写やアニメーションより制作コストが高くなる場合がある。 |
このなかでもアニメーション動画は以下のような理由で人気が高まっており、マーケティング戦略に取り入れる企業が増えています。
- デジタルマーケティングの進化
- コスト効率の向上
- アニメーション動画制作ソフトの進歩
- 消費者のニーズ
それぞれ詳しく説明します。
関連記事:3Dデザインとは?制作フローや費用、外注時の依頼先の選び方も解説
1.デジタルマーケティングの進化
デジタルマーケティングは、インターネットとテクノロジーの進化に伴い急速に発展しています。特にSNSやYouTubeなどのプラットフォームの普及により、企業はより多くの消費者にリーチできるようになりました。
それに伴い動画コンテンツの需要が急増しています。特にアニメーション動画は視覚的に魅力的で、短時間でメッセージを伝えることができるため、デジタルマーケティングにおいて非常に効果的です。
DX・マーケティング支援を行うナイルの調査では、動画配信サービスの利用頻度は「ほぼ毎日」と回答した人が43.57%となっています。
出典:PR TIMES | ナイル「動画配信サービスを4割以上が毎日利用 10代は約7割 視聴デバイスはスマホが最多 60代はパソコンがスマホを上回る(Appliv TOPICS調べ)」
2.コスト効率の向上
アニメーション動画は、実写映像と異なり、撮影場所や出演者、セットなどの準備が不要です。そのうえ技術の進歩や制作手法の変化により制作コストが低下しており、以前に比べて手軽に制作できるようになりました。
また、一度制作したアニメーション動画は、複数のプラットフォームで再利用できるため、長期的なコスト効率も高いです。
そのため、多くの企業がアニメーション動画をマーケティング戦略に取り入れています。
アニメーション解説動画の制作会社であるWyzowlの調査によると、36%が動画マーケティングに関連するコストが安くなっていると考えていることが明らかになりました。
出典:Wyzowl「Video Marketing Statistics 2025」
3.アニメーション動画制作ソフトの進歩
近年、アニメーション動画制作ソフトが飛躍的に進歩しています。
例えば、テンプレートやプリセットを利用することで、短時間でプロフェッショナルな動画を作成することが可能です。また、クラウドベースのソフトウェアやAI技術の導入により、コラボレーションや編集作業も効率化されています。
これにより、企業は迅速に市場の変化に対応し、柔軟なマーケティング戦略を展開することができます。
前述のWyzowlの調査によると、動画の作成や編集にAIツールを使用したことがあると回答している人の割合は51%にのぼります。
出典:Wyzowl「Video Marketing Statistics 2025」
4.消費者のニーズ
消費者は情報を迅速かつ簡潔に得ることを求める傾向があります。
アニメーション動画は、視覚的に魅力的でありながら、複雑な情報を分かりやすく伝えることができるため、消費者のニーズに応える手段として人気が高まっています。
特にスマホやタブレットなどモバイルデバイスでの視聴が増えており、短くてインパクトのあるアニメーション動画が好まれています。
前述のナイルの調査によると、動画配信サービスの視聴デバイスはスマホと回答した人が最も多く74.60%を占めており、2位以下を大きく引き離す結果となりました。
出典:PR TIMES | ナイル「動画配信サービスを4割以上が毎日利用 10代は約7割 視聴デバイスはスマホが最多 60代はパソコンがスマホを上回る(Appliv TOPICS調べ)」
アニメーション動画を制作するメリット
企業がアニメーション動画を制作することで得られるメリットは以下のとおりです。
- 視覚的な魅力
- 複雑な情報の簡素化
- ブランド認知度の向上
- エンゲージメントの向上
- 多用途性
それぞれ詳しく説明します。
1.視覚的な魅力
アニメーション動画は、視覚的に魅力的で、視聴者を惹きつける力があります。
色彩豊かなグラフィックや動きのある映像は、静止画やテキストよりも強いインパクトを与えることが可能です。
抽象的なアイデアやコンセプトを視覚的に表現することで、視聴者にとって理解しやすく記憶に残るコンテンツとなります。これにより、ブランドや製品の魅力を効果的に伝えることができます。
2.複雑な情報の簡素化
アニメーション動画は、複雑な情報やデータをわかりやすく簡潔に伝えるために有効です。
例えば、技術的な製品の機能説明やサービスのプロセスをアニメーションで視覚化することで、視聴者の理解が深まります。
また、グラフやチャートをアニメーション化することで、データの変化やトレンドを直感的に把握できるようになります。
3.ブランド認知度の向上
アニメーション動画はブランドの個性を表現しやすく、視聴者に強い印象を与えることが可能です。
ユニークなキャラクターやストーリーを通じてブランドのメッセージを伝えることができれば、視聴者の記憶に残りやすく、ブランドの認知度を高めるために効果的なコンテンツになります。
SNSや動画プラットフォームでの拡散力も高く、大幅に知名度が上がる可能性もあります。
4.エンゲージメントの向上
アニメーション動画は、視聴者のエンゲージメントを高める効果があります。
それには動きのある映像やストーリーテリングの要素を取り入れることで視聴者を惹きつけ、最後まで視聴してもらうことが重要です。また、コメントやシェアなどのインタラクションを促進することで、視聴者との関係を深められます。
これによりブランドへのロイヤルティが向上し、顧客との長期的な関係を築くことにつながります。
5.多用途性
アニメーション動画は多用途性も大きなメリットです。
例えば、ブランディングや広告、製品紹介、SNSなど、さまざまな用途で活用できます。
一度制作した動画を複数のプラットフォームで利用することで、コスト効率も高まります。
また、ターゲットに合わせて内容をカスタマイズすることで、コストを抑えて効果的にコンテンツを展開することも可能です。
アニメーション動画の種類
アニメーション動画には以下のようにさまざまな種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。
- イラストアニメーション
- モーショングラフィックス
- ホワイトボードアニメーション
- ピクトグラムアニメーション
- タイポグラフィアニメーション
- インフォグラフィック動画
- 3Dアニメーション
- 2.5Dアニメーション(アイソメトリック)
- フレームバイフレームアニメーション
- コラージュアニメーション
- フルアニメーション
- キャラクターアニメーション
それぞれ詳しく説明します。
1.イラストアニメーション
2Dイラストを加工してアニメーションを作ります。温かみや親しみや差が感じられ、ターゲット層から支持を得やすい点が特徴です。
ストーリー性のある動画に適しており、企業PRやブランドストーリーの紹介などにおすすめです。
2.モーショングラフィックス
文字やイラスト、画像などの静止画に動きを加えてアニメーション化します。抽象的な形やテキストが使われることが多く、静止画やテキストのみより効果的にメッセージを伝えることが可能です。
ブランドのイメージ映像やプレゼンテーション資料、動画広告などで活用され、商品・サービスの認知度やブランディングの向上に効果的です。
3.ホワイトボードアニメーション
手描きのイラストがホワイトボードに描かれていく様子をアニメーション化します。複雑なアイデアをシンプルなイラストでわかりやすく表現するスタイルです。
教育用のコンテンツやマーケティング動画などでよく使用されます。
4.ピクトグラムアニメーション
シンプルなアイコンやピクトグラムを使用してアニメーションを作成します。言葉に頼らない映像表現で、直感的に理解させる訴求力がある点が特徴です。
製品・サービスの説明動画などで使用されます。
5.タイポグラフィアニメーション
文字やロゴに動きを加えてアニメーション化します。文字の動きや変化を利用して、視覚的な訴求力を高めてメッセージを伝えます。
サービスの開始日やイベントの場所などの告知動画や、Web CM、タイトルシークエンスなどに適しています。
6.インフォグラフィック動画
グラフやチャート、図に動きを加えて作成するアニメーションです。複雑なデータや情報を視覚的に表現することで視聴者が理解しやすくなり、短時間で効率的に伝えることが可能です。
営業資料や報告書、ニュース解説、広報資料などで活用されています。
7.3Dアニメーション
CGで三次元空間に立体的なキャラクターやオブジェクトをモデリング・レンダリングし、プログラムによって動きをつけます。高度な技術を用いて現実の人や物に近いリアルな質感や動きを表現することが可能です。
映画やゲーム、製品デモなどでよく使用されています。
8.2.5Dアニメーション(アイソメトリック)
2Dのイラストを3D風に見せるアニメーション動画です。2Dアニメーションより奥行き感を持たせることができ、立体的に見えるのが特徴です。3Dアニメーションより難易度が低いためコストを抑えて制作できます。
製品・サービス紹介動画やCSR活動PR動画、企業のコンセプト動画など、幅広く活用されています。
9.フレームバイフレームアニメーション
1フレームごとに少しずつ動きを付けた静止画を用意し、連続して表示させて作成します。アニメーションのフレームとは、動画を構成する静止画1枚=1コマのことで、一般的に1秒間に約30フレームが表示されます。
テレビアニメや劇場アニメ、短編アニメーションなどでよく使われている手法です。
10.コラージュアニメーション
写真やイラスト、テキストなどを組み合わせてアニメーションを作成します。複数の異なる素材をコラージュすることで生まれる独特の魅力と制作スタイルが特徴です。
幅広く活用されていますが、特にミュージックビデオやアートプロジェクトなど独創性や芸術性が求められる動画に適しています。
11.フルアニメーション
1コマごとに絵が変化する1コマ打ち=1秒間に24枚、または2コマごとに絵が変化する2コマ打ち=1秒間に12枚で作成されます。キャラクターや背景の動きが豊かで、高品質なアニメーションが完成します。
映画やテレビシリーズなどで多用されている手法で、動画広告などでも使われます。
12.キャラクターアニメーション
キャラクターの動きや表情を中心にアニメーションを作成します。感情やストーリーを伝えるのに適しています。キャラクターが登場し、ストーリーを通じてメッセージを伝えるアニメーションにより、印象に残りやすく、親近感を与えられる点が特徴です。
ブランドストーリーテリング、動画広告、ミュージックビデオなどで活用されています。
アニメーション動画制作の基本プロセス
ここで、アニメーション動画制作の基本プロセスを7つのステップに分けて説明します。以下のようなプロセスを通じて、効果的なアニメーション動画を制作することができます。
- 企画
- スクリプト作成
- デザイン
- アニメーション制作
- 音声・音楽の追加
- 編集・仕上げ
- 公開・プロモーション
1.企画
企画段階では、動画の目的やターゲットを明確にします。クライアントやチームと協議して、動画のテーマ、メッセージ、スタイルなどを決定します。
競合分析や市場調査を行い、どのようなアプローチが最適かを検討することも重要です。そのうえでコンセプトアートを作成して、全体のビジョンを共有します。
また、ストーリーボードを作成し、動画の流れやシーンを視覚的に表現して、全体の構成を把握しやすくすることも重要です。
2.スクリプト作成
アニメーション動画のスクリプトとは、シーンやアクション、ナレーション、セリフなどを時系列に並べて、動画の内容を具体的に文章化した台本を指します。
スクリプトは動画の流れやテンポを決定する重要な要素です。クライアントやチームと精査して修正を重ねて、メッセージが明確に伝わるように工夫して完成度を高めます。
3.デザイン
デザイン段階では、企業やブランドのイメージに合わせて、アートスタイルやカラーパレットを決定し、全体のビジュアルコンセプトを統一します。
そのうえで、動画に登場するキャラクターや背景、アイテムなど、アニメーションに必要なグラフィック要素を作成します。
4.アニメーション制作
アニメーション制作では、ストーリーボードとスクリプトに基づいて、デザインされたキャラクターやオブジェクトに動きをつけます。
モーショングラフィックスやフレームバイフレームアニメーションなど、さまざまな手法から適切なものを選択し、アニメーション制作ソフトを使用して映像を作り上げます。
5.音声・音楽の追加
音声・音楽は、動画の雰囲気や感情を強調する重要な要素です。動画に合ったナレーションやキャラクターの声、効果音、BGMなどを組み込み、視聴者の感情に訴える演出を行います。
ナレーションを録音する際は、プロのナレーターを起用して、スクリプトに基づいたナレーションを録音します。音楽はオリジナルのものを作成するか、ライセンスを取得して使用します。
6.編集・仕上げ
編集・仕上げは、アニメーションや音声、音楽などすべての要素を組み合わせて、動画の編集を行う重要な工程です。不要な映像をカットして、トランジションやエフェクトを追加し、全体の流れを調整します。
また、色調整や音声のミキシングなどを行い、最終的な動画を完成させます。
7.公開・プロモーション
マーケティング戦略に基づいて、完成した動画をターゲットに届けるために公開し、プロモーションを行います。
YouTubeやSNS、ウェブサイトなどの動画の目的やターゲットに慌て適切なメディアで公開し、広告やキャンペーンを通じて視聴者にアプローチします。
効果的なプロモーションにより、動画の視聴回数やエンゲージメントを最大化することが可能です。
関連記事:動画制作を依頼するには?その流れと依頼先の種類を紹介
アニメーション動画制作におすすめのソフト
アニメーション動画制作には専用のソフトウェアが不可欠です。おすすめのソフトを以下の表にまとめました。自社のプロジェクトに合ったものを検討する際に参考にしてください。
ソフトウェアの名称 | 特徴 |
Adobe After Effects | ・プロフェッショナル向けのモーショングラフィックスとビジュアルエフェクトのソフトウェア。 ・テキストやグラフィックのアニメーション化や映画のような特殊効果を作成することが可能。 |
Vyond | ・ビジネス向けのアニメーション制作に特化したツール。 ・アニメーションを使った数千のシーンと数万種類の映像素材を組み合わせて、魅力的なプレゼンテーション動画、研修コンテンツを短時間で作成可能。 |
Filmora | ・YouTubeをはじめ、SNSに投稿する動画を作るのに適した動画編集ソフト。 ・豊富なアセット素材をAI機能により映像やシーンに合わせて編集することが可能。 |
CLIP STUDIO PAINT | ・イラストやマンガを制作するためのアプリ。 ・コマ割り、フキダシ、テキスト、集中線、トーンをワンアクションで描画 · ネームから、仕上げまで、マンガ制作に必要なすべての機能が揃う。 |
Blender | ・3DCGやアニメーション制作に特化したオープンソースのソフトウェア。 ・モデリング、リギング、アニメーション、シミュレーション、レンダリングなど多機能。 |
Toon Boom Harmony | ・オールインワンの2Dアニメーションツール。 ・レイアウトからコンポジットまで、2Dアニメ制作の各工程に対応しており、3D素材のインポートと操作まで可能。 |
AnimeEffects | ・Qtフレームワークを使用してC++で書かれたオープンソースの2Dアニメーションアプリ。 ・2D画像を簡単にアニメーション化することを目的として開発されており、コストを抑えて高品質なアニメ制作が可能。 |
Procreate® | ・iPad向けのデジタルイラストアプリ。 ・アーティストやプロのクリエイターも利用する多彩な機能を搭載している。 |
関連記事:動画編集のやり方|基本的な手順6つと必須ツール3つ、おすすめソフトも徹底解説
アニメーション動画制作の費用相場
アニメーション動画の制作コストは、動画の種類やクオリティ、制作期間によって大きく異なります。
前章で紹介した動画の種類から、例として4つの制作手法の費用相場を以下の表にまとめました。自社のニーズにあった動画の種類や依頼先を選ぶ際に参考にしてください。
アニメーション動画の種類 | 費用相場 |
モーショングラフィックス | 30〜200万円 |
ホワイトボードアニメーション | 50〜100万円 |
フレームバイフレーム | 300万円以上 |
3Dアニメーション | 200万円以上 |
関連記事:動画編集を依頼する場合の料金相場は?内訳や動画の長さ、依頼先別に紹介
関連記事:動画制作を外注する際の流れや費用相場、依頼先の選び方を徹底解説
アニメーション動画制作の費用を抑える方法
これまでに説明したとおり、アニメーション動画の制作費用は高額になる場合がありますが、以下のような方法でコストを抑えることも可能です。
- 動画の尺を短くする
- シンプルなデザインを選ぶ
- テンプレートを活用する
一般的に動画の尺とコストは比例するため、短い動画であれば制作コストを抑えられます。具体的には30秒以内の動画を検討すると良いでしょう。
複雑なデザインや動きはコストが高くなるため、シンプルなデザインで効果的なメッセージを伝えることを目指して工夫することも重要です。
また、既存の素材やテンプレートを活用することで、制作時間とコストを削減することも可能です。
アニメーション動画制作に必要なスキル
アニメーション動画制作に必要なスキルは以下の通りです。
- デッサン力
- ソフトウェアのスキル
- 画面構成力
- コミュニケーション能力
それぞれ詳しく説明します。
1.デッサン力
基本的なデッサン力は、キャラクターや背景を正確に描くために不可欠です。特に、キャラクターや背景の形状、動き、表情を正確に描く能力が求められます。
デッサン力はアイデアを視覚化する際にも役立ちます。スケッチやストーリーボードを作成する際に、他のチームメンバーやクライアントにアイデアをわかりやすく伝えることができます。
2.ソフトウェアのスキル
Adobe After EffectsやBlenderなどのアニメーション制作に利用するソフトを使いこなすスキルが必要です。
ソフトウェアのスキルが高いと、制作プロセスが効率化され、クオリティの高い作品を作り上げることができます。
3.画面構成力
画面構成力は、視覚的に魅力的で効果的なシーンを作成するために必要なスキルです。
ストーリーボードや絵コンテを作成し、シーンごとのレイアウトを決定する際に役立ちます。
画面構成力が高いと、カメラアングル、フレーミング、レイアウト、色彩のバランスなどを考慮して、効果的な構成を作成することができ、ストーリーの流れや感情の伝達がスムーズになります。
4.コミュニケーション能力
アニメーション制作では、クライアントやチームとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。
チームのメンバーと協力して問題を解決し、アイデアやフィードバックを明確に伝える能力が求められます。
さらに、クライアントの要望を正確に理解して作品に反映させる能力があれば、品質と効果の高い動画を生み出すことができるでしょう。
アニメーション動画制作の依頼先
アニメーション動画制作の依頼先は主に以下の5つです。それぞれの特徴や考慮して、目的や予算に応じた最適な依頼先を選ぶことが重要です。
- 動画制作会社
- フリーランス
- 広告代理店
- アニメーションスタジオ
- 社内制作
それぞれ詳しく説明します。
1.動画制作会社
動画制作会社は、各工程において専門性が高いプロのスタッフが揃っており、高品質なアニメーション動画を制作することが可能です。
また、企画から制作、編集まで一貫して対応可能で、スムーズな進行が期待できます。そのうえ多くのプロジェクトを手掛けているため、様々なニーズに対応可能な点もメリットです。
2.フリーランス
フリーランスは個人で活動しているため、直接コミュニケーションを取ることができ、自社の要望に対して柔軟な対応が期待できるでしょう。また、一般的に動画制作会社に比べてコストが低く抑えられる点がメリットです。
フリーランスに依頼する方法は、エージェントサービスやクラウドソーシング、SNSなどさまざまです。
エージェントサービスは、企業ごとに担当者が付いてニーズに合ったクリエイターを紹介するサービスです。エージェントの審査を経た専門的スキルを持つ人材が登録されているため、優秀な人材を見つけやすく、採用工数を削減できる点がメリットです。
クラウドソーシングは、オンラインプラットフォームに登録しているフリーランスの中から予算やニーズに応じたクリエイターを選定します。
SNSも自社でスキルや実績をチェックし、直接連絡を取ってプロジェクトを進める手法です。
いずれも募集や選定にかかるコストを抑えられるメリットがあります。企業間の人材獲得競争が激化するなか、フリーランスなどの外部人材をいかに活用できるかが重要な要素となっています。
以下の資料では、外部人材を獲得するチャネルとしてよく挙げられる「業務委託」「派遣」「クラウドソーシング」に着目し、活用プロセスの違いやメリット・デメリットを解説しています。無料でダウンロードできるので、人材リソースの有効活用にお役立てください。

また、以下の資料では、「クロスデザイナー」に登録している注目デザイナーのリストの一部をご覧いただけます。こちらも無料でダウンロードできるので、ぜひご参照ください。

3.広告代理店
広告代理店に依頼すると、広告キャンペーン全体を企画・運営する中で、アニメーション動画の制作も行うため、統合的に一貫性を持ったマーケティング戦略を実現できます。
また、広告代理店のネットワークを活用して、幅広いリソースを利用することが可能です。
4.アニメーションスタジオ
TVアニメやアニメ映画の制作を手掛けるスタジオは、アニメーション制作に特化した専門知識と技術を持つスタッフが揃っています。
コストは高めになりますが、クオリティを重視する場合に適しています。クリエイティブな表現により、高品質で独自の魅力を持つ作品の制作が可能です。
5.社内制作
社内に動画制作チームを持つことで、迅速な対応とコスト削減が期待できます。社内のリソースを活用して、企業やブランドの一貫性を保ちながら制作できる点もメリットです。
一方、社内のリソースが限られているため、専門知識が不足している場合や大規模なプロジェクトの場合は対応が難しくなるでしょう。
以下の資料では、デザインのリソースを確保する二つの手法として、外注と採用について比較しながらご紹介しています。こちらも無料でダウンロードできるので、ぜひご参照ください。

動画制作をフリーランスに依頼するならクロスデザイナーがおすすめ
本記事では、企業向けにアニメーション動画を制作するメリット、種類別の特徴や費用相場、制作プロセスなどを詳細に解説しています。
アニメーション動画制作に必要なスキルやおすすめのソフト、依頼先別のメリット・デメリットも紹介するので、内製するか外注するか、外注する場合は依頼先をどうするかお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
アニメーション動画を制作する際の依頼先としては、「動画制作会社」「フリーランス」「広告代理店」「アニメーションスタジオ」「オンラインプラットフォーム」「社内制作」という6つの方法が考えられますが、コストを抑えてスピーディーに仕上げたい場合はフリーランスへ依頼することをおすすめします。
その際、フリーランスへアニメーション動画制作を依頼するなら、業界に詳しいクリエイター専門のエージェントサービスを利用すれば安心して任せられるでしょう。
デザイナー専門の国内最大級エージェントサービス『クロスデザイナー』なら、厳正な審査を通過した即戦力のデザイナーやアニメーション動画クリエイターが7,000人以上在籍。採用コンサルタントが、自社に必要なデザイナーのスキルや要件をヒアリングして最適な人材を紹介します。
以下では、『クロスデザイナー』のサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
- クロスデザイナーの特徴
- クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
- 各サービスプラン概要
- 支援実績・お客様の声
Documents