デザインの世界では、何度修正しても終わらない「修正地獄」という言葉があります。それは発注側・受注側どちらにとってもうれしくない現状です。
「修正を伝えたのに、思った通りのデザインになっていない」「言われた通りに修正したけど、あまりいい感じのデザインにならない」など修正を繰り返してもいいデザインにならないという悪循環です。
ただ、最初から最後まで修正が全くないデザインもほぼ皆無です。修正が必要なときにどう伝え、それをデザイナーがどう受け取ってお互いにいいものにしていくかが、デザイン制作の出来を決めると言っても過言ではありません。
だからこそ、デザイナーにいかに適切な修正指示を出して、制作の精度を高めていくことが非常に重要です。そこで本記事では、Webデザインを中心に、デザインの適切な修正指示のコツ、伝え方の具体例や修正回数を減らすポイントを解説します。
なぜデザインの修正が生まれるのか?その要因3つ
できればデザイン制作において、最後まで修正なく、スムーズに納品してもらいたいですよね。しかし、修正自体は決して悪いことではなく、修正時点からどう作り上げていくかが大事なのです。
修正指示を出すのは多少面倒なことかもしれませんが、修正の必要が生じてからデザイナーにどう指示を伝えていくかで、よりよい納品物につながっていきます。
ところで、そもそもなぜデザインの制作において、修正が生まれてしまうのでしょうか。制作の原点から検証していきましょう。
デザインの修正が生まれる原因として、次の3つが考えられます。
- 完成イメージの相違、伝達ミス
- デザインに起こしたときどうなるかまだ誰もわからない
- 一緒に作り上げることが重要だから
1. 完成イメージの相違、伝達ミス
まず考えられるのは、完成イメージの相違、伝達ミスです。しかし、これはどちら側が悪いということでもありません。ただ、打ち合わせをしただけで完成イメージというものは完全に伝わらないものであるということを把握しておきましょう。
経験豊富で優秀なデザイナーほど、ある程度の相違が起きるものだということをわかっています。そのうえで、デザイン案を2,3例提案してくることがあります。それは実際に差異を見比べられる形にして、クライアントの意図やコンセプトを、打ち合わせ時よりも高い解像度で引き出そうとしているのです。
2. デザインに起こしたときどうなるかまだ誰もわからない
発注側のほうである程度完成イメージを持っていたとしても、実際に完成したものはまだ誰も見ていません。仮にデザイナーがクライアントの完成イメージを完全に把握していたとしても、実際にデザインに起こしたときに多少の相違は生まれるでしょう。
なぜなら、誰も完成イメージを見ておらず、それが必ずしも「完成」とは限らないからです。完全に完成イメージをデザインに起こすことができたとしても、多少の修正が必要な場合もあります。
打ち合わせ時点である程度の予想図を描いていても、その通りにデザインしても、そこから軌道修正する必要は多かれ少なかれ生まれるものです。そしてそれは決して悪いことではありません。
ほぼすべてのデザインは、基本的にクライアントの目的に合わせて作るオーダーメードであり、そのようにしてデザインの精度を高めていくものだからです。
3. 一緒に作り上げることが重要だから
デザインに起こしてから完成イメージとの相違がある、あるいは完成イメージを変更させる必要が生じたときこそ、よりよいデザインが生まれるきっかけなのです。それがデザイン制作の出発点と言っても過言ではないでしょう。
打ち合わせ後にデザイナーから上がってきたデザイン案をたたき台として、さらに精度を高めていきましょう。発注者とデザイナーの双方がコミュニケーションを重ねながら、完成形につなげていくことがよりよいデザインにつながっていきます。
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なぜデザインの修正がうまくいかないの?理由6つ
デザインの修正自体は決して悪いことではありません。ただ、修正を何回も重ねても完成につながらないことが問題です。
なぜそのような事態に陥ってしまうのでしょうか。デザインの修正がうまくいかない理由は次の6つが挙げられます。
- その修正で必ずしもデザインが良くなるとは限らない
- 完成イメージが伝わっていない
- 修正内容の意図が伝わっていない
- コンセプトが伝わっていない
- デザイナーのスキル不足
- 修正指示のタイミングが悪かった
1. その修正で必ずしもデザインが良くなるとは限らない
まず一つ、考えておかなければならないのが、デザインの知識や経験がない人が修正指示を出す場合、それは必ずしも的確なものではないということです。
「デザイナーから上がってきたデザインがイメージと違う。もっと違うものにしてほしい」というとき、色やフォント、写真などを変更してもらいたいと考えたとします。しかし、その通り変更したとしても、デザインがよくならない場合も往々にしてあります。
修正については、デザイナーのプロとしての経験や知識を活用しながら、ともに協議していく必要があります。デザインについては妥協せず、デザイナーと一緒に納得いくものになるまでコミュニケーションしていくことが重要です。
2. 完成イメージが伝わっていない
デザイナーに修正後の完成イメージが伝わっていないことも、修正が終わらない原因の一つです。メールや口頭で修正の指示を出しても、全ての要望を伝えることは難しいでしょう。
修正の具体的な指示を一つひとつ細かく伝えることも重要ですが、まずは完成イメージをしっかり伝えることで修正をスムーズに済ませることにつながります。
3. 修正内容の意図(目的)が伝わっていない
修正してほしい背景として、「このメッセージをもっと目立たせて伝えたい」などの意図があります。具体的な修正指示を伝えることよりも、なぜ修正したいのか、どんな意図があるのかを伝えることで修正のやり取りがよりスムーズになります。
4. コンセプトが伝わっていない
デザインには、なぜそのデザインにしたのか、デザインを通じてどのようなことを目指しているのか、コンセプトが必ずあります。コンセプトは、制作の目的やターゲットをもとに設定します。
コンセプトが共有できていないと、どれだけ指示通りにデザインを修正しても、なんとなく違うものになってしまいます。もし、コンセプトがまだはっきりしていない場合は、ターゲットや目的を伝え、デザイナーと一緒にコンセプトを作り上げましょう。
5. デザイナーのスキル不足
「明るいイメージでお願いします」と伝えたのに、暗めのカラーをベースに使っていて明るい雰囲気じゃないなど、明らかに発注内容通りではないデザインが上がってきた場合は、デザイナーのスキル不足を疑ったほうがいいかもしれません。
また、契約時にコーディングまで依頼したのにデザイナーからできないと言われてしまう場合も同様です。発注前に実績やスキルを確認したうえで、デザイナーとコンタクトを取り、依頼したい業務についても遂行が可能かどうか、必ず確認しましょう。
6. 修正指示のタイミングが悪かった
前述したように、制作過程において、修正が可能なタイミングと厳しい場合とがあります。
制作を開始する前に、修正可能なタイミングを確認し、いつまでにデザインの確定をするのかを把握しておきましょう。
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ここを伝える!デザイン修正指示のポイント3つ
デザインの修正指示を伝えるときには、次の3つを意識しましょう。
- デザインの目的(意図)を伝える
- 修正の理由を伝える
- 修正の方法を伝える
「3. 修正の方法を伝える」は、修正の具体的な指示になります。
もし、社内にデザイナーがいないなどデザインの知識や経験がない場合は、具体的な指示を出すよりも、上記2つのデザインの目的や修正の理由を伝えることを優先しましょう。どのようなデザインに変更するかは、デザイナーと相談するほうがベターです。
1. デザインの目的(意図)を伝える
修正した先にどんなことを目指しているのか、デザインの目的(意図)を伝えましょう。
修正したい場合、「このメッセージを訴求してクリックさせたいから、この文字を大きくしたい」などの意図や目的があるはずです。「文字を大きくしてください」などの要望を伝えるよりも、なぜそうしたいのかを伝える方が効果的です。
デザイナーはその意図に基づいて、より良い修正案を出してくれるかもしれません。
2. 修正の理由を伝える
デザインの目的を踏まえた上でなぜ修正したいのか、今のデザインでは何がよくないのか、その理由を伝えることで、発注側のデザインコンセプトの解像度が高まり、デザイナーは発注側の目的をデザインに反映しやすくなります。
3. 修正の方法を伝える
文字や色、写真を変えてほしいなどの具体的な修正方法については、修正の目的や理由を伝えたうえで、指示しましょう。どんな方法が適切なのか、制作者であるデザイナーのほうがわかっていることがあります。
要望を伝えたうえで、プロとしてデザイナー側から意見や提案があれば積極的に受け入れ、ともにより良い方向性を探っていきましょう。
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デザイン修正指示の具体例とNG例
デザイン修正指示を出す際は、次のようにしましょう。
- 「ここを目立たせたいので文字(画像)を大きくしたい」
- 「こういうイメージにしたいので色を変えてほしい」
- 「こういうイメージにしたいので写真を変えてほしい」
いずれも、どんなデザインにしたいのか、何を伝えたいのか、どんなイメージにしたいのかがわかるように伝えましょう。
一方、次のように伝えると、逆効果なので注意しましょう。
「なる早で!」「適当にうまくやっておいて」
順に解説します。
1. 「ここを目立たせたいので文字(画像)を大きくしたい」
デザインには必ずメッセージがあります。言葉で見せるのか、画像で伝えるのかはその内容にもよりますが、デザインを通して何を伝えたいのか、何を際立たせたいのかをデザイナーに伝えましょう。
2. 「こういうイメージにしたいので色を変えてほしい」
デザインの背景にあるメッセージとともに重要なのが、イメージです。どんな状況や空気感で伝えたいのか、明るい色か暗い色というシンプルな尺度だけでなく、「おしゃれ」「はんなり」「和風」「クール」「シンプル」などイメージに沿う言葉を伝えていきましょう。
3. 「こういうイメージにしたいので写真を変えてほしい」
色だけでなく、写真も非常に重要です。どんなイメージにしたいのか、そのイメージに沿う写真はどんなものなのかをしっかりと伝えましょう。
これはNG!「なる早で!」「適当にうまくやっておいて」
「なるべく早くやってほしい」「早く上げてほしい」その気持ちは、発注側だけでなくデザイナーも同じです。期待に沿うようなデザインをなるべく早く上げたいと思っています。
抽象的な言葉ではなく、いつまでに、何を優先してほしいのかをしっかり伝えましょう。
「適当にうまくやっておいて」はNGです。デザイナーはある程度の提案はできたとしても、無数の可能性を探り当てる必要があり、発注側が具体的な要望を示す方が効率的でしょう。また、デザイナーに提案をしてもらう場合は、コンサル料金が追加で掛かることもあります。
また、あまりにもデザインの修正がうまくいかないからといって、他のデザインを途中から持ってきて、「こんなふうにやってください」というのもNGです。最初の打ち合わせで参考デザインを提示するのは問題ないですが、デザインの大幅な変更は振り出しに戻ることになり、制作期間もその分伸びてしまいます。
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今からできる!修正回数を減らすためにできること
もう修正回数を増やすわけにはいかない、なるべく減らしてやっていきたいということもあるでしょう。次のことを意識すると、今後の修正回数を減らすことができます。
- 修正対応回数の確認
- 修正のタイミングの確認
- コンセプトと完成イメージの共有
- デザイナーからの逆提案がよければ取り入れる
1. 修正対応回数の確認
修正してほしいのに、デザイナーからもう修正対応をしてくれないと言われたら非常に困りますよね。契約時に確認するのは必須ですが、修正依頼のときには改めてその対応について確認しましょう。
発注側としても、修正は最小限に抑えるという意識を持つことが修正回数を減らすことにもつながります。
2. 修正のタイミングの確認
制作過程のどの時点で、修正が可能なのか確認しましょう。場合によっては、修正が上がってくるまでに時間がかかってしまうことや修正が厳しいこともあります。
3. コンセプトと完成イメージの共有
コンセプトと完成イメージの共有を行っておくことで、修正を回避しやすくなります。修正時点はもちろん、普段から伝えておきましょう。
4. デザイナーからの逆提案がよければ取り入れる
修正依頼をしてから、デザイナーから「色を変えるなら、○○も変えたほうがいい」など修正に対して提案が上がることがあります。もし、その提案がいいと感じたなら、積極的に取り入れていきましょう。
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修正をなるべく生ませない!制作前の修正回避対策
修正はなるべく少ないほうが、発注側・受注側の双方にとってスムーズです。制作開始前に次の対策をすることで、無駄な修正を回避することができます。
- 優先順位を決める
- コンセプトを共有する
- 制作過程で修正の必要が生まれるタイミングを共有する
- 参考デザインを共有する
- フォントイメージを共有する
- 色のイメージを共有する
1. 優先順位を決める
制作における優先順位を決めておきましょう。何が重要なのかをあらかじめ共有しておけば、無駄な修正を少なくすることができます。
2. コンセプトを共有する
デザインを制作するうえで骨格となるコンセプトを共有しておきましょう。コンセプトは、ターゲットや目的、それらに合わせてイメージする世界観です。
世界観は、商品やサービス、企業のアイデンティティをつくるさまざまな要素にもなっています。たとえば、カジュアル・高級感、クール・情熱的、きれい・かわいい、シック・ゴージャスなどといった商品やサービスが持つイメージがあります。
これらを細かく設定し、共有していくことで、デザインで表現する世界観が狭まり、イメージの認識のズレがより少なくなることで、デザイナーは迷いやブレが少なくデザイン制作ができます。
3. 制作過程で修正の必要が生まれるタイミングを共有する
ある程度認識を共有したとしても、多少の修正は生まれます。制作過程のどの時点で修正が必要となるのかを確認し、必ずそのタイミングでデザインの方向性を再確認するようスケジュール設定しましょう。
4. 参考デザインを共有する
制作開始前に必ず参考となるデザインやWebサイトを2〜3程度共有しましょう。打ち合わせ前に社内で用意しておくと、スムーズです。
5. フォントイメージを共有する
デザインのコンセプトに沿って、どんなフォントにしたいのか、イメージを共有しておきましょう。
たとえば、高級感を感じてもらいたい場合には明朝体、親しみを感じてもらいたい場合にはゴシック体が有効です。ターゲットや目的に合わせて、デザイナーにフォントを提案してもらいましょう。
6. 色のイメージを共有する
ターゲットや目的に合わせて、色の明暗、彩度といった色のイメージを共有しておきましょう。ポップ・シック・カジュアルなどのコンセプトを共有したら、色味についてもある程度設定が可能です。
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効率的な修正指示に!オススメのツール5選と活用法
修正指示を伝えるうえで、デザイン修正指示ツールを活用すると非常に効率的です。
デザイン修正指示ツールの概要と修正指示ツールのメリットと注意点、次のおすすめのツール5選をご紹介します。
- AUN(アウン)
- AdFlow(アドフロー)
- AKAPON(アカポン)
- Brushup(ブラッシュアップ)
- MONJI(モンジ)
修正指示ツールとは?
デザイン修正指示ツールは、ブラウザ上でデザインの修正内容を画像に直接書き込めるソフトです。
URLを入力するだけで、該当ページの画面を自由に切り取ってコメントできます。それまで、出力してペンで書きこんでスキャンして画像にしていたような手間が、画面上の操作一つにまとめることが可能です。
修正指示ツールのメリットと注意点
修正指示ツールのメリットとして、次のことがあげられます。
- 画像への修正コメントとテキスト校正が同時に可能
- ツールのインストールが不要
- デザイン画像に直接書き込めるため、わかりやすい
- 電話やメールのやり取りなどコミュニケーションコストの削減に期待できる
- チーム内で修正内容を共有できる
- 動画レビュー(コメント)機能が付いているサービスもある
- 初稿から最終稿まで修正の履歴を確認できる
- 優先順位や期限設定などもツールによっては可能
修正指示ツールによっては、制作物のスケジュールや履歴、進捗状況など制作を一元管理できる機能もあり、制作全体において活用できるものもあります。制作開始前に操作性を確認して、導入しておくとスムーズです。
修正指示ツールはやり取りが簡単にできる一方で、知らない間に修正回数が増えてしまうこともあります。その修正が本当に必要なのか検討したり、全体のバランスを確認したうえで修正指示を送ったりするようにしましょう。
1. AUN(アウン)
AUN(アウン)は、登録不要・無料ですぐに使える修正指示ツールです。
修正してほしいURLをコピー&ペーストで貼り付けると、画面上に該当のページが映し出されます。該当箇所をマウスでドラッグして切り取ることができ、メッセージを加えることができます。
右上の「保存して終了」ボタンを押せば、共有リンクが発行され、そのままメールで送ることも可能です。URLの保存期間は7日間で、期間内ならいつでも見ることができます。
修正対応可能なファイルは、Webサイトや画像、PDFとなっています。急ぎで修正内容を送りたいときにサッと使えるため、便利です。
2. AdFlow
AdFlowは、デザイン修正指示だけでなく、クリエイティブ制作全般に利用できるプロジェクト管理ツールです。発注から承認までメッセージのやり取りが可能で、発注のテンプレートや初稿から最終稿までの管理ができるなど制作過程全般が一目で確認できるようになっています。スケジュール管理機能も付いており、進捗が一目で確認できます。
動画の修正依頼をしたいときにも、コメントが可能です。動画を含めたプロジェクトにも活用できます。
ただ、すぐに利用したり、操作性を確認できたりするものではなく、右上の「デモ体験申込」から情報を入力してからとなっています。
3. AKAPON(アカポン)
AKAPON(アカポン)は、動画・Webサイト・デザインの修正指示ツールです。「赤入れツール」で修正コメントを入れることができ、メンバーの招待や管理の機能も付いています。
メール登録すれば、無料プランもすぐに使用できるため、操作性の確認がすぐにできます。動画の修正チェックを手早くしたいときにおすすめです。
4. Brushup(ブラッシュアップ)
Brushup(ブラッシュアップ)は、制作管理と校正・承認の機能が付いた制作全般において活用できるツールです。制作物のチェックとフィードバックといった修正指示だけでなく、期限の確認や制作物のスケジュール、進捗状況をツール内で一元管理できます。
動画のレビュー機能も付いており、動画再生を止めて、その時点で修正してほしいコメントや内容を直接書き込むことができます。プロジェクトを進めるうえで周知徹底したいルールの共有や制作物数の推移をグラフで見ることができるなど、プロジェクトに合わせて活用したい便利な機能があります。
5. MONJI
MONJI(もんじ)は、メールアドレスを登録すれば無料で利用できる修正指示ツールです。
該当ページのURLを貼り付けると、PC・スマートフォン・タブレットの各サイトを選ぶことができます。そのため、スマホでの見せ方を変えたい場合にはとても便利です。
該当箇所を切り取ってコメントを入れることが可能。文字入力は音声でもできるため、長文を打ち込む手間が省けます。改行や「トル」「ツメ」などの校正記号を入れることができて非常に便利です。修正内容に対して、「優先順位」「期限」を設定することもできます。
修正指示を送りたいときは、「修正依頼を送る」ボタンで、chatworkをはじめとした連絡ツールを選択することが可能で、そのままURLが発行され、共有することができます。
デザインの修正回数を減らしてスムーズに制作依頼するならクロスデザイナーがおすすめ
本記事では、デザイナーに修正を伝えるコツとして、修正指示の伝え方の具体例や修正回数を減らすポイントを解説してきました。デザインの修正は必ずしも避けるべきことではなく、修正が発生してからのコミュニケーションの制度を高めることが重要です。
具体的には、修正の目的や理由、方法を伝えること、デザインにおいて何を伝えたいのか、どんなイメージなのかをより解像度を高く伝えていくことです。そうすることで、デザインで制作する世界観が狭まり、デザイナーはより迷いやブレがなくデザインすることができます。
制作中でも修正回数を減らすための対策は可能ですが、制作前に優先順位を決める、コンセプトを共有するなどの対策をすることで無駄な修正を減らすことができます。修正指示や制作管理全般において便利なツールも紹介していますので、ぜひご活用ください。
修正は、発注側・デザイナー側の双方にとってなるべく少なくしたいものですが、初めて外注する企業にとって、適切な修正指示は非常に困難なこともあります。社内でデザイナーやデザインの経験や知識がない場合、コンセプト設定の段階から戸惑うことも多いかもしれません。
しかし、そういう状況であってもデザイナーと企業の間にコンサルタントが入ってサポートが受けられるエージェントサービスを活用すれば、デザイナーへの依頼から納品までよりスムーズになります。
クロスデザイナーなら、厳正な審査を通過した経験豊富なデザイナー7,000人以上が登録された国内最大級のデザイナー特化型エージェントサービスなので、優秀なデザイナーを期待できます。採用コンサルタントが自社に必要なデザイナーを紹介し、依頼から納品まで徹底的にサポートするため、無駄な修正を抑え、より精度の高いデザインを目指すことができるでしょう。
以下では、クロスデザイナーのサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
- クロスデザイナーの特徴
- クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
- 各サービスプラン概要
- 支援実績・お客様の声
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