業務委託契約書の重要性と作成方法、記載すべき項目や注意点を解説【テンプレ付き】 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

業務委託契約書の重要性と作成方法、記載すべき項目や注意点を解説【テンプレ付き】

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近年は、慢性的な人手不足や働き方改革などの影響もあり、業務委託を活用する事業者が増えています。そして、業務を社外の業者や個人事業主に外注する際には、適切な業務委託契約書を作成することが求められます。

なぜなら、契約書を作成していない、または内容が曖昧だった場合には、さまざまなトラブルを招く要因となるからです。そのため、契約書を作成する際には、どのような内容を記載すべきか、どのような点に注意すべきかを理解しておくことが必要です。

そこで今回は、業務委託契約書の重要性と作成方法について、記載すべき項目や注意点を徹底解説します。これから業務委託をしようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

業務委託契約書とは?必要性と作成する目的を解説

業務委託契約書とは、企業や個人が特定の業務を外部の専門家や企業に委託する際に締結する契約書のことです。この契約書は、双方の権利や義務、業務の範囲、報酬、納期などを明確にするために作成されます。

業務委託契約書の必要性4つ

業務委託契約書が必要な理由には、主に次の4つが挙げられます。

  1. 権利と義務を明確化するため
  2. 業務内容を具体化するため
  3. 報酬と支払い条件を明示するため
  4. 納期を設定するため

それぞれ解説します。

1.権利と義務を明確化するため

業務委託契約書は、双方の権利と義務を明確にするために必要です。契約書に発注者と受託者の責任範囲や権利が具体的に記載され、誤解やトラブルを防ぐことで、双方が安心して業務を遂行できる環境が整います。

2.業務内容を具体化するため

契約書には、業務内容を具体的に記載することが求められます。具体的なタスクや期待される成果物を明示することで、受託者が何をすべきかを明確に理解し、効率的に業務を進めることができます。これは、品質の高い成果物を得るための重要なプロセスです。

3.報酬と支払い条件を明示するため

業務委託契約書は、報酬と支払い条件を明示するために重要です。報酬額、支払い方法、支払い期日などを詳細に記載することで、金銭的なトラブルを防ぎます。これらは、受託者が安心して業務に集中し、発注者の予算管理を円滑化するために重要です。

4.納期を設定するため

契約書には、納期を明確に設定する必要があります。具体的な納期を明示することで、受託者はスケジュールを立てやすくなり、発注者もプロジェクトの進行状況を把握しやすくなるからです。納期の設定は、プロジェクトの遅延を防ぎ、円滑に業務を進行するために重要です。

関連記事:はじめての業務委託 成功のポイントと注意点を徹底解説

業務委託契約書を作成する目的3つ

次に、業務委託契約書を作成する目的を紹介します。業務委託契約書を作成する目的は、主に次の3つが挙げられます。

  1. トラブルを回避するため
  2. 信頼関係を構築するため
  3. 業務を効率化するため

それぞれ解説します。

1.トラブルを回避するため

業務委託契約書は、双方の権利と義務を明確にすることで、誤解やトラブルを未然に防ぐ役割を果たします。例えば、納期や報酬、業務内容などを具体的に記載することで、後々の紛争を避けることができます。

また、契約違反が発生した場合の対応策や解決方法も明示することで、迅速かつ公平な解決が可能です。きちんと契約書を作成することで、ビジネス関係が円滑に進行し、無駄な時間やコストを削減できます。

2.信頼関係を構築するため

契約書は、双方の信頼関係を築くための重要なツールです。明確な契約条件を設定することで、双方が安心して業務を進めることができます。特に、業務の範囲や品質基準、報酬の支払い条件などを詳細に記載することで、期待値のズレを防ぎます。

3.業務を効率化するため

業務委託契約書は、業務の効率化にも寄与します。具体的な業務内容やスケジュール、報告方法などを明示することで、業務の進行がスムーズになります。また、責任の所在を明確にすることで、業務の遅延や品質低下を防ぐことが可能です。さらに、契約書に基づく定期的なレビューやフィードバックの仕組みを導入することで、業務の改善点を迅速に把握し、効率的な運営も可能になります。

上記のように、業務委託契約書は、ビジネスの円滑な運営とトラブル防止のために非常に重要な書類と言えるでしょう。

関連記事:業務委託契約を進める流れとは?稼働開始後の注意点と合わせて解説

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業務委託契約書の作成方法を解説

業務委託契約書を作成する際は、以下の7つのステップを踏むのが一般的です。

  1. 契約書の基本情報を記載する
  2. 業務内容を具体的に記載する
  3. 報酬と支払い条件を明示する
  4. 納期を設定する
  5. 権利と義務を明確にする
  6. 契約の解除条件を記載する
  7. その他の条項を記載する

それぞれ解説します。

1.契約書の基本情報を記載する

契約書の冒頭には、契約の基本情報を記載しましょう。具体的には、契約のタイトル、契約日、契約当事者の名称と住所を明示します。基本情報を明記することで契約の対象が明確になり、法的な効力を持つ文書としての基盤が整います。また、契約の有効期間や契約番号などを記載することで、後々の管理が容易になるためおすすめです。

2.業務内容を具体的に記載する

業務内容は契約の中心となる重要部分であるため、できるだけ具体的に業務の範囲や作業内容、成果物の詳細を明記しましょう。具体的な内容を明記することで、双方が期待する業務の内容が明確になり、誤解やトラブルを防ぐことが可能です。また、業務の進行方法や使用するツール、技術的な要件なども記載すると、より具体的な指針となります。

3.報酬と支払い条件を明示する

報酬と支払い条件は、契約の重要な要素です。報酬の金額、支払い方法、支払い期限を明確に記載しましょう。例えば、月末締め翌月末払いなどの具体的な支払いスケジュールを設定することで、双方のキャッシュフロー管理が容易になります。また、追加報酬やボーナスの条件も明示すると、業務のモチベーション向上につながります。

4.納期を設定する

成果物などの納期は、業務の進行を管理するために必要不可欠です。そこで、具体的な納期を設定し、各段階のマイルストーンを明記しましょう。納期を明確にすることで、業務の進捗状況が把握しやすくなり、遅延を防ぐことが可能です。また、納期に遅れた場合のペナルティや対応策も記載すると、より確実な業務遂行に期待ができます。

5.権利と義務を明確にする

契約書には、双方の権利と義務を明確に記載することが重要です。例えば、業務委託者の指示権や業務受託者の報告義務などを具体的に示します。権利と義務を明確にすることで、双方の役割と責任が明確になり、業務の円滑な進行が期待できます。また、知的財産権や機密保持義務などを記載することで、法的なトラブルを防ぐことも可能です。

6.契約の解除条件を記載する

契約の解除条件は、契約終了時のトラブルを防ぐために重要です。そこで、具体的な解除条件や手続きを明記しましょう。例えば、契約違反が発生した場合の解除条件や、双方の合意による解除手続きなどを記載します。これは、無用な紛争を避けるための重要なプロセスです。

7.その他の条項を記載する

その他の条項には、契約の細部に関する事項を記載します。例えば、契約の変更手続き、紛争解決方法、適用法令などを明示しておくと良いでしょう。このような条項を記載することで、契約の全体像が明確になり、予期せぬ事態にも対応しやすくなります。また、特定の業務に関連する特別な条件や要件を記載することで、契約の実効性が高まります。

ただし、業務委託契約書を作成する際は、法的な要件を踏まえる必要があるため、弁護士や行政書士などの専門家を交えて作成するか、既存のテンプレートを活用するのがおすすめです。

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業務委託契約書に記載すべき基本項目と注意点

次に、業務委託契約書に記載すべき基本項目について解説します。以下の項目は、契約の明確化とトラブル防止のために重要です。

  1. 契約当事者の情報
  2. 契約の目的
  3. 業務内容
  4. 報酬と支払い条件
  5. 納期
  6. 権利と義務
  7. 契約の解除条件
  8. 秘密保持条項
  9. 紛争解決方法
  10. 契約の変更方法

それぞれの具体的な内容と、記載すべき理由を解説します。

1.契約当事者の情報

契約当事者の氏名、住所、連絡先などの基本情報を明記します。法人の場合は、会社名、代表者名、所在地も必要です。特に、連絡先が正確であることは、緊急時の対応や確認事項の連絡において重要です。

2.契約の目的

契約の目的を明確に記載します。曖昧な表現は避け、具体的な内容を記載することが重要です。目的が明確であれば、業務の進行がスムーズになり、成果物の品質も向上します。

3.業務内容

委託する業務の具体的な内容を詳細に記載します。業務の範囲、方法、使用するツールや技術などを明確にすることで、業務の遂行における誤解やトラブルを防ぎます。また、具体的な業務内容を記載することで、双方の責任範囲が明確になり、効率的な業務遂行が可能です。

4.報酬と支払い条件

報酬の金額、支払い方法、支払い期限などを明記します。分割払いの場合は、各支払いのタイミングも記載しておきましょう。特に、支払い条件が明確であれば、フリーランスのモチベーションも維持され、業務の質が向上します。

5.納期

成果物の納期については、できるだけ具体的に記載することが重要です。納期の遅延に対するペナルティや、納期変更の条件も明記することで、スムーズな業務進行が期待できます。また、納期を明確に記載することで、業務の進行管理が容易になり、成果物の品質も確保されます。

6.権利と義務

業務委託契約書には、双方の権利と義務を明確に記載することが重要です。これには、業務遂行に必要な情報提供や、成果物の所有権などが含まれます。特に、知的財産権の取り扱いについては、責任の所在を明確にするためにも、詳細に記載することが重要です。

7.契約の解除条件

契約を解除する条件や手続きを明記します。これには、解除の通知期間や、解除に伴うペナルティなどが含まれます。契約解除時のトラブルを防ぎ、双方の信頼関係が維持にも繋がります。

8.秘密保持条項

業務遂行中に知り得た情報の秘密保持について記載します。情報の範囲、保持期間、違反時のペナルティなどを明確にすることで、情報漏洩を防ぐことが可能です。秘密保持条項が明確であれば、安心して業務を遂行できます。

9.紛争解決方法

契約に関する紛争が発生した場合の解決方法を記載します。仲裁や調停、裁判などの方法を明記することで、紛争解決がスムーズに進むことが期待できます。特に、紛争解決方法が明確であれば、トラブル発生時の対応が迅速に行えるため、安心です。

10.契約の変更方法

契約内容を変更する場合の手続きを明記します。変更の通知方法や、双方の同意が必要なことを明確にすることで、契約変更時のトラブルを防ぐことが可能です。特に、変更方法が明確であれば、業務の進行がスムーズに行えます。

上記の項目を明確に記載することで、業務委託契約書がより具体的で信頼性の高いものとなります。

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ようすけ
記事を書いた人
ようすけ

Workship MAGAZINE編集部。フリーランス、マーケティング、会計経理、経営分野が専門。個人事業主としてスポーツインストラクター、飲食店経営、飲食コンサルを経て、現在はコンテンツ制作会社を経営中。