Webデザイナーへの発注方法と事前準備|選び方や事例も紹介
Webデザインの部分外注をしたいという場合や費用を抑えたいという場合には、フリーランス発注が最適です。
ただし、フリーランスはスキルが一定ではなく、求める基準に達しない場合や個人に依頼する際のポイントを押さえていないとトラブルに発展する場合もあります。
そこで本記事では、フリーランスのWebデザイナーに発注するのは初めてという企業にも、依頼方法や流れ、費用相場について解説します。
フリーランスのWebデザイナーへ発注するメリット
フリーランスのWebデザイナーへ発注するメリットとして、次の3点が挙げられます
- 費用を抑えられる
- 意思決定スピードが早い
- 柔軟な対応が可能
費用を抑えられる
まず、大きなメリットとしては費用を大幅に抑えられることです。法人(会社)に外注する場合と比べて、個人への外注の費用は半分以下になります。
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意思決定スピードが早い
フリーランスに依頼する場合、その個人ができるかどうかを判断するだけなので、依頼選定から契約、制作時のさまざまなフェーズにおいて、意思決定スピードが早くなります。
会社に依頼する場合は、ディレクターやデザイナー、コーダー、エンジニアなどさまざまな役割の人がチームメンバーとしてアサインするため、意思決定において社内持ち帰り検討事項が多くなり、全体でみても時間が掛かりやすくなります。
柔軟な対応が可能
意思決定のスピードが早いことに加えて、フリーランスの場合、柔軟な対応が期待できます。相談のうえで納期を早めてもらったり、追加で依頼をしたりと会社に依頼する際よりも、さまざまな要望が伝えやすく、状況に応じて判断してもらいやすいのが特徴です。
関連記事:デザイナーへの発注方法は?押さえておきたい7つの成功ポイント
フリーランスのWebデザイナーへの発注方法
フリーランスのWebデザイナーへ発注するには、以下の4つの方法があります。
- クラウドソーシングサービス
- 制作会社
- フリーランスへ直接依頼
- エージェントサービス
それぞれの特徴を理解したうえで、目的にあった発注先を選ぶことが大切です。
1. クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングサービスは、仕事を探している人と仕事をやってもらいたい人をつなげるマッチングサービスです。『クラウドワークス』や『ココナラ』、『ランサーズ』などが代表的なサービスになります。
発注価格は低めの傾向があり、案件によっては相場よりもかなり安く依頼することも可能です。おもな発注方法は以下のとおりです。
発注方法 | 特徴 |
プロジェクト方式 | 依頼内容を掲載して応募を待つ |
コンペ方式 | 複数案を比較検討して採用する |
タスク方式 | 単発の依頼 |
パッケージ購入 | 出品サービスを購入する |
直接依頼 | メッセージを送って交渉する |
サービスに登録し、フォームに募集内容を記載することで一定期間、案件募集のページを掲載できます。応募を待つ方法もあれば、登録人材を一人ひとりチェックして気になるWebデザイナーへ直接メッセージを送って交渉する方法もあります。
目的にあった人材を選べるメリットがありますが、スキルに差があるため、選定に時間がかかることがデメリットといえるでしょう。
関連記事:デザインをクラウドソーシングするには?発注・受注の方法を解説
2. フリーランスへ直接依頼
フリーランスのWebデザイナーへ直接依頼する方法もあります。デザイナーはフリーランスで活躍する人が多く、ポートフォリオサイトを開設して実績やスキルをアピールしています。
一人ひとりのポートフォリオサイトチェックする手間と、メッセージなどで交渉する手間がかかりますが、目的にあったフリーランスWebデザイナーを探すことが可能です。
ただし、経験豊富なフリーランスだと引く手あまたのため、すぐに依頼を受けてもらえるかはわかりません。また、事前に制作してほしいWebデザインの要件をまとめて、契約書を作成するなど準備が必要です。
関連記事:フリーランスのWebデザイナーに発注するには?依頼方法や流れ、費用相場を紹介
関連記事:ポートフォリオの採用基準とは?効率的に評価するためポイント6つを解説
関連記事:ポートフォリオの意味や役割、評価ポイントをわかりやすく解説
3. エージェントサービス
エージェントサービスは、専任のコンサルタントがついて自社の依頼内容に最適なフリーランスを紹介するというサービスです。
費用は案件稼働後に発生するパターンが多く、案件によって異なるため、わかりにくいというデメリットがあります。ただ、採用は自社で行わなくても良いため、適したデザイナーが見つかりやすく、第三者として入ってくれることから、トラブルが起きにくく、安心して利用できる点がメリットです。
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関連記事:Webデザイナー採用の転職エージェント12選!メリット・デメリットも解説
フリーランスWebデザイナー発注前の準備
Webデザイナーへ発注するときは、事前にいくつか準備が必要です。スムーズに契約を結んで制作してもらうためにも、発注側としてできるだけのことをしておきましょう。
連携体制を構築する
フリーランスWebデザイナーへ発注する前に、社内の連携体制を整えましょう。Webデザイナーとやり取りをする担当者と、担当者をサポートする社員などプロジェクトの規模にあわせてリソースを確保します。
プロジェクトメンバーと発注内容や進捗を共有できるように『Chatwork』や『Slack』などチャットツールを利用して連携をとるとよいでしょう。こうしたツールは発注先のWebデザイナーとも連携します。
費用相場を押さえておく
依頼前に依頼したい内容の費用相場を押さえておきましょう。依頼内容に対する相場を理解しておくことで、費用の交渉がしやすくなるからです。
WebサイトやLPの制作の費用、ページ別制作費、工程別の費用相場は次のようになっています。
制作物 | フリーランス | Web制作会社 |
Webサイト制作 | 10万円程度~ | 50万円程度~ |
LP制作 | 数万円程度~ | 30万円程度~ |
<ページ制作の費用相場>
ページ | 費用相場 |
トップページ | 5万円程度~ |
下層ページ | 2万円程度~ |
派生ページ | 1万円程度~ |
<工程別の費用相場>
工程 | 費用相場 |
企画 | 30万円程度~ |
デザイン | 15万円程度~ |
コーディング | 3万円程度~ |
依頼したいフリーランスをある程度選出したら、見積金額を正式に提示してもらう前にいくらくらいで対応してもらえるのか、どのくらいの金額でやってもらいたいかを伝えておくとその後のトラブル回避にもつながります。
関連記事:Webデザインの費用/料金相場は? 制作会社とフリーランスどちらに依頼すべきかも解説
関連記事:【企業向け】Webデザイナーの単価や費用相場を契約形態や採用媒体別で紹介!
対応範囲を確認する
費用とともに重要なのが対応範囲です。
フリーランスによっては、スキルとしてできないことや修正に対応していないこと、あるいは平日18時以降は連絡が取れないなどさまざまな対応範囲があります。
事前にどういったことが対応できないのか、あるいはデザインの修正は何回までなら可能なのかなどをすり合わせしておくと、スムーズです。
相性・コミュニケーションのしやすさを確認する
フリーランスとの相性も重要なポイントです。
コミュニケーションが取りやすいか、レスポンスが遅すぎないか、こちらの要望に対して最適な提案をしてくれるかなども踏まえて採用を考慮すると、業務を進めていくうえでも非常にスムーズです。
関連記事:デザイナーと円滑なコミュニケーションをとるコツは?工程別に解説
納期・スケジュールを明確にする
いつまでに何を依頼したいのかを明確化しておくと、制作進行に変更があっても、あえてMTGを設けなくても、チャット連絡だけでも意思疎通しやすく、軌道修正しやすくなります。
綿密なコミュニケーションをとりやすい内製と異なり、フリーランス外注ではお互いにコミュニケーションをとれない場合もあります。期日・依頼内容・してほしいことを明確に共有しておくと、柔軟な対応もしやすくなります。
依頼するWebデザイナーの選び方
どのようなWebデザイナーへ依頼したらよいのか、Webデザイナーの選び方について解説します。
実績を確認する
まずは、何を依頼できるのかを実績を見て確認します。基本的に実績に書かれていないことは、依頼できないとみて良いでしょう。
クラウドソーシングや制作会社のサイトには、実績ページが設けられています。複数人が関わった案件では、具体的な担当領域を確認してください。
得意分野をチェック
フリーランスはスキルにバラツキがあるのが特徴ですが、逆に言えば、それぞれ得意分野があります。
それぞれの得意分野が依頼内容や自社の求めることに合っているかどうかを見極めておきましょう。
信頼性を評価する
フリーランスは個人で請け負うため、納期の遅延や廃業などのリスクは避けられません。依頼した業務を一定のスキルと期日をしっかり守ってやる人なのか、万が一のことがあっても誠実な対応をしてくれるかどうかなど信頼性があるWebデザイナーを選ぶようにしましょう。
複数のデザイナーを比較検討する
1人のデザイナーに絞らず、複数のデザイナーを比較検討しておくと良いでしょう。
個人に依頼するリスクとして、納期の遅延や廃業などさまざまな可能性があります。万が一のトラブルへの対応も含めて、業務が滞ってしまうことのないよう、あらかじめ複数のフリーランスをリスト化して候補先としておいておくのもおすすめです。
以下では、専門職であるデザイナー採用をどのように進めればよいか、初めての企業にとってもわかりやすく解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
フリーランスのWebデザイナーへ発注するときの流れ
Webデザイナーへ発注するときの流れは以下のとおりです。
1. 要件定義をする
今回制作を依頼するWebサイトの目的を明確にします。あるいはサイト改修やページ改修を行う場合は、サイトやページの目的を再定義しましょう。
また、依頼にあたって必要な情報をまとめておきます。可能な範囲で、サイトマップやサイト設計図を作成し、どんな情報をどんな順番でサイトに掲載したいのかを明確化します。
また、サイトに必要な画像、写真データ、イラストデータなどをまとめ、デザイナーに共有できるようにしておきましょう。
2. 求めるスキルを明確にする
要件定義を行ったら、Webデザイナーに求めるスキルを明確にします。
今回、サイトに求める機能はどんなことか、どんなデザインを求めているのか、それらはどのくらいのスキルが必要なのか、どのくらいのレベルなのか、専門的な領域でわからない部分もあるかもしれませんが、わかる範囲でまとめておきましょう。
以下は人材を募集するうえで必要な「ジョブディスクリプション」の作成ガイドです。初めて作成する方にも安心のテンプレート付きで、無料でダウンロードできますのでぜひご活用ください。
3. 依頼するWebデザイナーを決める
エージェントサービスなどを活用して、Webデザイナーを募集します。採用にあたって専門的な知識も必要となるため、社内にデザイナーがいない場合、基準が難しいですが、専門のエージェントサービスを利用することで、自社に合ったWebデザイナーを選出してもらうことが可能です。
複数のWebデザイナーから今回の依頼内容に合うWebデザイナーを決めます。先述したように決定前には実績やスキルはもちろんのこと、自社との相性や対応範囲、費用などを確認します。
4. 契約を締結する
依頼するWebデザイナーが決まったら、相互承認のもと、契約を交わします。契約締結後に業務を開始し、Webサイトの企画に入ってもらい、デザインやコーディング作業を進めます。
以下では、フリーランス・副業人材との業務委託契約書作成の方法をわかりやすくガイドしています。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
5. 検品・修正をする
依頼内容が完了すれば、データを納品してもらうなどして検品作業を行います。必要な内容が記載されているか、それぞれのデバイスで問題なく表示できているかなどを確認します。問題やリクエストなどがあれば、修正を依頼します。
修正を依頼するときは、意図や理由を明確に伝えましょう。より的確な修正内容を提案してくれることもあります。
関連記事:デザインの修正指示のコツは?伝え方の具体例や修正回数を減らすポイントを解説
関連記事:イメージ通りのデザインにする伝え方のポイント6個|おすすめツールも紹介
6. 納品・最終確認をする
修正後のデザインの最終確認をします。ここで問題なければ、契約にもとづき納品完了を確認し、プロジェクトを締めます。
フリーランスデザイナーへの発注事例
フリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』は、デザイナーを探されている企業が求める陣坐剤の提案をしています。ここでは『クロスデザイナー』の導入事例を3つご紹介します。
1. 住友商事株式会社 様
住友商事株式会社様は、2019年に創立100周年を迎えました。今回、新規事業を進めてくれるデザイナーを探しており、クロスデザイナーをとおして、フリーランスデザイナーを採用しました。
月50時間や100時間など稼働時間を決められることで、正社員採用よりも効率的に即戦力人材を採用できることに喜ばれています。
チームの一員として並走してくれる、メタバース領域に強いデザイナーと出会った住友商事様
2. BUSINESS ALLIANCE株式会社様
BUSINESS ALLIANCE株式会社様は、システム企画開発を通して企業を支援している会社です。新規事業『flowzoo(フローズー)』の開発のためにUI/UXデザイナーを探していました。
クロスデザイナーでフリーランスデザイナーを紹介しました。難易度の高い採用要件でしたが、要件にマッチするデザイナーを紹介し事業を進めています。
新規事業立ち上げのフェーズで、全方位に対応可能な優秀なUI/UXデザイナーの採用に至ったBUSINESS-ALLIANCE様
3. ライズネット株式会社様
ライズネット株式会社様は、美容クリニックへのコンサルティング事業を行っています。社内デザイナーの異動により、フリーランスデザイナーへの発注を検討されていました。
クロスデザイナーからは2名のフリーランスデザイナーを紹介しました。エージェントが仲介することで、発注側とデザイナー側のパワーバランスが取りやすく、円滑に業務を進めることができています。
ほどよい緊張感がある関係を築けていることにたいへん満足しています。
「契約の決め手は、課題の本質を見抜いた提案」クロスデザイナーを利用してはじめての業務委託採用を成功させたライズネット様
フリーランスWebデザイナーへ発注するコツ
フリーランスWebデザイナーへ発注するときは、円滑にプロジェクトを進めるためいくつか押さえてほしいコツがあります。
スケジュール管理を徹底する
フリーランスWebデザイナーとプロジェクトを進めるときは、スケジュール管理を徹底しましょう。最終的な納期だけではなく、工程ごとに期日を設けて進捗を確認します。
定期的な進捗報告を求めることで、大きなトラブルを防ぐことが可能です。
契約内容を明確にする
フリーランスWebデザイナーと契約を結ぶ前に各条件をしっかりと確認しておくことが大切です。納期や修正回数、報酬の支払い方法などをお互いに確認してください。
納品後のサポートの有無について、対応できないケースもあります。「できるだろう」などあいまいにせず、明確にすることが大切です。
信頼できるWebデザイナーを探す
発注したからには成果物をしっかりと受け取りたいものです。信頼できるWebデザイナーを見つけるためには、実績やポートフォリオ、評判などをチェックすることが大切です。
とくにコミュニケーションなどは取ってみないとわからないものですが、口コミなどでイメージできることもあります。
以下の資料では、クロスデザイナーに登録しているデザイナーの一部を紹介しています。経験年数ごとに単価や稼働工数を確認いただけます。無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
フリーランスのWebデザイナーに発注するならクロスデザイナーがおすすめ
本記事では、Webデザイナーに発注するための流れやポイント、依頼先選定のポイントなどについて解説してきました。
フリーランスのWebデザイナーに発注する際は、失敗しないよう依頼先を慎重に選定することや連携体制、依頼内容を明確化しておくことなどが重要です。今回お伝えしたポイントをしっかり抑えて発注できれば、フリーランス外注のメリットを生かして費用を抑えてスピーディーに進められるでしょう。
フリーランスのWebデザイナーに発注する場合は、デザイナー専門のエージェントを活用することで専門性の高い人材にアクセスしやすくなります。国内最大級のデザイナー専門のエージェントサービス、『クロスデザイナー』では厳正な審査を通過した7,000人以上のデザイナーが在籍しており、貴社に必要なデザイナーのスキルや要件をヒアリングして最適な人材を紹介します。
以下では、『クロスデザイナー』のサービス資料を無料でダウンロードできます。即戦力デザイナーをお探しの方は、【お問い合わせ】ください。平均1営業日以内にご提案します。
- クロスデザイナーの特徴
- クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
- 各サービスプラン概要
- 支援実績・お客様の声
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