メタバースの活用事例10選!成功企業のビジネスモデルを紹介 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

メタバースの活用事例10選!成功企業のビジネスモデルを紹介

INDEX

この記事では、メタバースの概要、認知度・利用状況、市場規模について解説したうえで、日本企業のメタバース活用事例や日本のメタバースプラットフォームを紹介します。

メタバースの活用を検討している企業の方はぜひ参考にしてください。

メタバースとは何か

メタバースは「超(メタ)」と「宇宙(ユニバース)」を組み合わせた造語で、以下のような特徴を持つインターネット上の仮想空間を指します。

  • ユーザーはアバターを通じて、現実世界に近い活動を仮想空間で行うことができる。
  • ユーザー間のリアルタイムでのコミュニケーションや相互作用が可能。
  • メタバース内で経済活動が行われ、デジタルアセットが実際の価値を持つ。
  • 誰もが自由にアクセス可能な、拡張性のある開かれたプラットフォームである。

アバターとは、ユーザーが自分を表現するために使用するデジタル分身のことで、外見を自由に設定することができます。

デジタルアセットとは、資産価値のあるデジタルデータを指し、ゲームのアイテムやアバター用のファッションアイテム、仮想通貨などが挙げられます。

メタバースの認知度と利用状況

電通は3DCG技術を使ったゲームやメタバース、拡張型広告を「イマーシブメディア」と定義し、日本におけるイマーシブメディアに関する認知率や理解度、利用状況の把握などを目的に「イマーシブメディアに関する調査2024」を実施しました。

その調査結果によると、海外・国内で主なゲーム型・交流型など主な8つのイマーシブメディアの認知率に関する回答は、いずれか1つでも知っている人の割合が過半数を超え、10代では9割に上りました。サービスの利用経験者も10代が最も多く(65.3%)、その他の世代(12.6%)の約5倍となっています。

また、1サービスあたりの1日の平均利用時間は、SNS(46.6分/日)よりイマーシブメディア(59.8分/日)が長いことが明らかになりました。

楽しみ方については、現実世界での友人知人と一緒に

  • 「ゲームをするための場として楽しむ」(78.9%)
  • 「チャットや通話をしながら楽しむ」(73.7%)
  • 「同じ場所に集まって一緒に楽しむ」(72.0%)

という回答が全体で多くなっています。

ただし、年代別にみると、20代は

  • 「好きな開発者やクリエイターがいて、その人たちの作るゲーム・アイテム・配信などのコンテンツを楽しむ」(77.1%)
  • 「アバターのカスタマイズを楽しむ」(77.1%)
  • 「ネット上のみでつながりのある知人とゲームをするための場として楽しむ」(73.8%)
  • 「ネット上のみでのつながりのある知人とチャットや通話をしながら楽しむ」(73.6%)

という回答が多く、利用者の6割以上がサービス内でアバターやワールドなどの3Dコンテンツを制作した経験がある(63.6%)ことが明らかになっています。

このことから、若い世代を中心にイマーシブメディア上でのコミュニケーションや楽しみ方が広がっており、イマーシブメディア市場はより一層拡大していくことが予想されます。

参考:MarkeZineニュース「3DCG技術を用いたイマーシブメディアの認知率は5割/10代の利用経験率は他世代の約5倍【電通調査】

メタバースの市場規模

メタバースは、企業にとって新しい市場や顧客との接点をつくり、ビジネスチャンスを提供する場として、多くの企業が続々と参入しており、世界のメタバース市場は堅調に延びています。

総務省「情報通信白書 令和6年版」によると、2022年の461億ドルから2030年には5,078億ドルと、10年弱で約10倍にまで拡大すると見込まれています。

【図表Ⅱ-1-7-6 世界のメタバース市場規模の推移と予測】

出典:Statista

日本からも大手企業を中心に続々と参入する中、メタバースのプラットフォームを運営するベンチャーも複数誕生しています。

総務省の別の資料「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会報告書」で、日本国内の市場規模は2025年に4兆円、2030年に24兆円となると見込まれています。

内訳はゲ ーム・アミューズメントが最も多く、次いで医療・健康、製造現場、オフィスワークが続くと予測されており、オンラインゲームやそのインフラなどにかかわってきた企業を中心に様々なプレイヤーが参入し、市場競争が激化しています。

以下にメタバース事業やブロックチェーン事業を展開するUrthが公開している「メタバース事例カオスマップ」をご紹介します。2023年にPRTIMESで取り上げられた計185件の事例を、「業界区分」と「活用目的」という2つの軸で整理しマッピングしたものになっています。自社でメタバースを活用する目的や方法を検討する際に、ぜひ参考にしてください。

出典:Urth「国内メタバース事例カオスマップ2023」より引用

参考:Urth「【2023年のメタバース活用を総まとめ!】「メタバース事例カオスマップ」を公開|株式会社Urth

ジャパン・メタバース経済圏「リュウグウコク®」とは

2023年2月、JCB、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、りそなホールディングス、損害保険ジャパン、凸版印刷、富士通、三菱商事といった日本を代表する企業が、BtoBオープンメタバース基盤「リュウグウコク®」の構築および「ジャパン・メタバース経済圏」の創出に向けた基本合意書を締結。

JP UNIVERSEの代表取締役でゲームクリエイターの田畑 端氏による「ゲームの力で日本をアップデートする」というコンセプトのもと、ゲーミングテクノロジーを活用した産業DXの取り組みに各社が賛同して合意が成立しました。

「ジャパン・メタバース経済圏」の創出は、プラットフォーム内におけるメタバースの連携のほか、異なるメタバースプラットフォームの相互運用も可能にし、新しい社会インフラとして国内企業の情報発信、マーケティング、働き方改革といった企業DXと消費者のEXを実現することを目的としています。

「リュウグウコク®」とは「PEGASUS WORLD KIT®」を使用して開発された、RPG にゲームコマースを内包した仮想空間プラットフォームです。「PEGASUS WORLD KIT®」はJP UNIVERSEが提供するRPG/メタバース開発キットで、仮想空間の開発に必要な機能が揃っており、写真からメタバース空間を簡単に作れる「RIV TECHNOLOGY®」など、ユーザーによるコンテンツ作成機能も搭載しています。

「リュウグウコク®」では、広大なVR世界でユーザーがアバターを使って冒険に参加できるほか、企業の製品やコンテンツをデジタル空間で気軽に体験することが可能です。企業はユーザーのゲーム体験のサポートを通じて、新たな顧客との出会いを創出する機会が得られます。

同年12月には、JP UNIVERSE、竹中工務店、TSI ホールディングス、TOPPAN、三菱自動車、三井住友フィナンシャルグループ、ヤマハが、「リュウグウコク®」において、仮想空間内で企業プロダクト・コンテンツ体験ができる実証実験を開始。ゲーム/メタバース体験と企業のプロダクトやコンテンツを、仮想空間に組み込む技術検証を行いました。

日本を代表する企業が取り組むメタバースプロジェクトに、ぜひ注目してみてください。

参考:「ジャパン・メタバース経済圏」創出に向けた基本合意書の締結について

ジャパン・メタバース経済圏 「リュウグウコク®」仮想空間内での企業プロダクト体験の実証実験開始

JCB と三菱 UFJ 銀行によるログシスへの出資およびMULTI MAGIC PASSPORT 開発の本格化について

日本企業のメタバース活用事例10選

ここからは、メタバースに取り組む以下の日本企業の事例を具体的に紹介していきます。

  1. ソニー
  2. 任天堂
  3. KDDI
  4. 富士通
  5. 日立
  6. アクセンチュア
  7. NTTコノキュー
  8. JAXA、バスキュール
  9. HIKKY
  10. 凸版印刷

1.ソニー

ソニーではメタバースを活用した新たな価値の創出に向けて積極的に取り組んでいます。

例えば、PlayStation用のソフトウェア「Deams Universe」は、ユーザーがゲームやキャラクターのほか音楽も自由に制作できるゲームクリエイティブプラットフォームです。ほかのユーザーがシェアしたゲームをプレイしたり、編集して自身のゲームに活用したりといった楽しみ方も可能になっています。

また、ソニークリエイターの夢の実現を支える製品・サービスの開発にも注力しています。

AR開発用SDK「ToF AR」は、スマホ搭載の深度情報センサと独自のAI処理技術により、3Dアバターの手や指の動きまでスムーズに描写することができます。

参考:総務省 「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第5回)ソニー「メタバースへの取り組みについて」

2.任天堂

2020年3月に発売されたNintendo Switch用のソフト「あつまれ どうぶつの森」は、世界的なヒットを記録。2021年にアメリカのストロング国立演劇博物館により世界ビデオゲームの殿堂入りを果たしたことが発表されました。

2022年3月にはJTBが外国人向けに「「あつまれ どうぶつの森」JTB 島バーチャル探索ガイドツアー<浅草編>」を英語版でリリース。外国人に人気の浅草を社員が英語で案内するというもので、コロナ禍による渡航規制が続くなか訪日気分を味わってもらうという試みで行われました。

このような活用方法を含めて、どうぶつの森は広義の意味ではメタバースの一種として捉えられています。そして今後、ゲームからメタバースへの進化した「Fortnite」「Roblox」のような過程をたどるのか、任天堂がメタバースへどのようにアプローチしていくのかといった点に、世界中の人々の関心が高まっています。

参考:JTB グローバルマーケティング&トラベル「メタバースを活用した新訪日プロモーション事業「あつまれ どうぶつの森」JTB 島バーチャル探検ガイドツアー英語版第一弾 <浅草編> 3 月 31 日一般公開

3.KDDI

KDDIは2023年3月から「αU(アルファユー)」というメタバース・Web3サービスを展開しています。

オープンメタバース「αU metaverse」に、デジタルツインでショッピング体験ができる「αU place」、NFTマーケットプレイスの「αU market」、簡単・安心な次世代ウォレット「αU wallet」、リアルとバーチャルがつながる次世代3Dライブの「αU live」といった5つのサービスがあります。

今後αUはメタバースをコアにWeb3領域を全方位で進化させていくと予想されており、KDDIが注力するメタバース・Web3事業として注目度が高まっています。

参考:KDDI「「αU」始動!リアルとバーチャルが「もう、ひとつの世界。」に

4.富士通

富士通はその昔、元祖メタバースと言われている「Habitat」のライセンスを取得して日本で提供しており、メタバースがブームになる以前から実績のある企業の1つです。

現在はIT企業からDX企業への変革に向けた取り組みのなかで、メタバース事業にも力を入れています。

前述のBtoBオープンメタバース基盤「リュウグウコク®」の構築および「ジャパン・メタバース経済圏」の創出に合意した企業にも名を連ねており、そのなかでデジタルデータ権利管理などWeb3関連技術の提供を役割としています。

また、「Trusted Society Metaverse」は、富士通が目指す豊かで持続可能な社会の実現に向けて、社会課題の解決に貢献するオファリングをオンラインで体感できるメタバース空間となっています。業界トップの専門家によるウェビナーから最新の知見や成功事例を学ぶことも可能です。

参考:富士通「リアルを超えた体験を!Trusted Society Metaverse富士通が目指す「豊かで持続可能な社会」の実現

5.日立

日立は、2023年12月に現場データの収集技術や生成AIを活用した「現場拡張メタバース」を発表しました。

産業分野での活用を想定したインダストリアルメタバースで、エネルギーや交通分野の建設・製造・保全といったさまざまな現場で、業務を迅速に進めるために開発してきたメタバース技術を組み合わせたものとなっています。

今後、社会インフラや建設・製造業をはじめとする産業領域で導入され、現場作業の効率化に貢献することが期待されています。

参考:総務省「安心・安全なメタバースの実現に関する研究会(第6回)日立「5D現場拡張に向けたインダストリアルメタバース」

6.アクセンチュア

アクセンチュアは49カ国200都市以上に拠点を構え、120カ国以上のクライアントを持つ世界をリードする総合コンサルティング企業です。アメリカの「フォーチュン」誌が発表した世界のトップ企業100社および500社のうち、75%がアクセンチュアのクライアントであることが明らかになっています。

アクセンチュアはメタバース分野にも積極的に取り組んでおり、600を超える特許と15年にわたる実績があります。アクセンチュア・ラボで実施されたメタバース関連のパイロットプログラムと実証実験の件数は245、入社初日にメタバース上で研修を受講するアクセンチュアの新入社員数は15万人にのぼります。

また、メタバースに関して高い知識とスキルを持つ800名もの専門家を集めて、メタバースの専門組織「アクセンチュア メタバース コンティニウム ビジネスグループ」を創設。

「メタバース・コンティニウム・スタジオ」ではクライアントが没入型の体験を通じて、業界や機能のユースケースを探求し、メタバース事業のビジョンの設計をサポートします。

参考:アクセンチュア「メタバースの遍在化360° Value Report 2023

アクセンチュア26卒新卒採用案内「アクセンチュアってどんな会社?

7.NTTコノキュー

NTTコノキューはNTTグループにおけるXR事業の推進を目的に設立された会社で、メタバースプラットフォーム「NTT XR Space WEB(DOOR)」を提供しています。

DOORはWeb版メタバースプラットフォームであるため、ブラウザ上で簡単にオリジナルルームを制作し、気軽に仮想空間を楽しめる点が特徴です。

イベントの開催、コンテンツの展示などに活用でき、さまざまな業界で法人・個人問わず活用できるサービスとなっています。

コンシューマー向けのイベントやコンテンツのほか、ビジネス向けの活用事例も豊富で、教育事業では学校の授業やワークショップ、オープンキャンパスなどの開催実績もあります。

また、自治体では観光地・世界遺産などの再現PRにより地域活性化に貢献したり、企業のオウンドメディアでは決算バーチャルサロンや外部向け講演会のオンライン会場などに利用されたり、幅広い用途で活用されています。

参考:NTTコノキュー「NTT XR Space WEB(DOOR)

8.JAXA、バスキュール

THE ISS METAVERSE」は、「KIBO宇宙放送局」を推進するバスキュールとJAXAのコラボレーションで開発されたプロジェクトです。

地球上空400kmを秒速8kmで飛行している国際宇宙ステーションのリアルタイム位置情報と連携しているデジタルツインメタバースで、ISSにいる宇宙飛行士の視点を疑似的に体験することが可能です。

また、ユーザーは宇宙遊泳しながらISSを巡るツアー型のワークショップを体験し、ISSに宇宙船がドッキングする様子をリアルタイムに再現するライブイベントに参加でるなど、従来とは異なる新しい形で宇宙の魅力を楽しめます。

参考:バスキュール「THE ISS METAVERSE

9.HIKKY

HIKKYは、世界最大級のメタバースイベント「バーチャルマーケット」を主催、メタバース制作エンジン「Vket Cloud」の開発・提供、リアルイベント「Vket Real」を主催するなど、さまざまなメタバースサービスを提供する企業です。VR、メタバース作品を売買できるECサイト「Vket Store」の運営も行っています。

バーチャルマーケットでは出展企業との共同でギネス世界記録™に挑戦しており、毎回世界中の人々が参加して盛り上がりを見せています。「バーチャルマーケット2024 Summer」ではサントリーとの共同企画で4度目となる記録を達成しました。

参考:HIKKY「サントリーとHIKKYが共同でギネス世界記録™を達成!

10.凸版印刷

凸版は四半世紀もVRの臨場感・没入感を追求しており、さまざまなサービスやコンテンツを開発・リリースしてきた歴史があります。

例えば「ストリートミュージアム®」は、VRと全地球測位システムを組み合わせた観光ガイドアプリで、国宝五城を含む約50史跡が掲載されている、国内最大級のXR観光プラットフォームです。

2021年にはビジネス向けに高い臨場感のあるメタバースプラットフォーム「MiraVerse®」のサービスを開始。電子決済・データ解析・システム構築・保守運用・配信技術に対応し、高いリアリティと信頼性のあるコミュニケーション空間となっています。

参考:総務省「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第3回)凸版印刷のメタバースへの取り組みについて

関連記事:メタバースで何ができる?活用するメリットや事例、注意点を解説

関連記事:メタバースで動画を活用するには?事例を交えてわかりやすく解説

日本のメタバースプラットフォーム5選

ここからは、日本の主要なメタバースプラットフォームから、前章で紹介した「αU(アルファユー)」と「DOOR」を除いて紹介します。

  1. cluster 
  2. REALITY
  3. STYLY
  4. XR CLOUD
  5. ZIKU

1.cluster

cluster」は、イベント累計動員数3,500万人を超える、国内最大級のメタバースプラッフォームです。アプリは200万ダウンロードを突破し、海外ユーザーも増加しており、BtoC向けのサービスとしても加速しています。

2024年7月には、運営元のクラスターの創業9周年にあわせて新しい公式ワールド「Cluster GAME PARK」がオープン。クリエイターが制作したゲームワールドの展示コーナーや誰もが気軽に活動内容などを発信できるエリアも開設されています。

2.REALITY

REALITY」は2023年11月に累計1,500万ダウンロードを突破したスマホ向けのメタバースです。

スマホがあれば誰でも手軽に自分好みのアバターを作り、好きな姿で顔出しせずにライブ配信を行うことができる気軽さが特徴です。スマホのインカメラで表情を読み取って、アバターをリアルタイムで動かすこともできます。

また、複数人でのコラボ配信や、ライブ視聴中に配信者へギフトやコメントを送ることも可能です。もちろんゲームやユーザー同士のコミュニケーションも楽しめます。

参考:グリーホールディングス「スマートフォン向けメタバース「REALITY」、全世界ダウンロード数が1,500万を突破 〜1,500万DL突破記念キャンペーンを実施~

3.STYLY

STYLY」は、誰でも簡単にVRやARなどの作品を制作・体験できるAR/VRクリエイティブプラットフォームです。2023年1月時点で、5万を超えるアーティストアカウントが発行され、スマホの閲覧用アプリは500万ダウンロードを超えて利用されています。

Galleryでは世界中のユーザーから投稿された50,000以上の作品を、登録不要で楽しめます。また、アプリ内のカメラでSTYLYマーカーを読み取ることによってAR/VRコンテンツの体験が可能になります。

STYLYのAR/VRコンテンツは、すべてSTYLY StudioというWebブラウザツールで制作されており、このSTYLY Studioは誰でも無料で利用可能な点も特徴です。あらゆるデバイスへクリック一つで公開でき、充実したアセットがあなたの作品づくりをサポートします。

より高度な作品を生み出すためのスクール「NEWVIEW SCHOOL」も開催しており、多様な領域の最前線で活躍する講師とともに学習・実践できる場となっています。

参考:STYLY「リアルメタバースプラットフォームを提供する株式会社Psychic VR Labが、Animoca Brands、Agya Ventures から資金調達を実施

4.XR CLOUD

XR CLOUD」とは. Webブラウザー対応し、数千人規模の同時接続が可能で、高い空間カスタマイズ性が特徴の法人向けメタバースプラットフォームです。

従来は会場に出向く必要があったリアルイベントに、スマホやタブレット、PCやVR機器といった手元のデバイスから、いつでもどこでも参加することが可能になります。

具体的には展示会・会議、ファンミーティング、ショッピングモール、セミナー・授業など、大人数同時接続可能なバーチャル空間のビジネス活用をサポートしています。

5.ZIKU

ZIKU」は、ビジネスに特化したオンラインイベントをバーチャル空間上で開催できるメタバースイベントプラットフォームです。

イベント主催社と出展社、来場者を3D空間上のアバターでつなげるサービスとなっており、「実際の展示会のようなイベント体験をオンラインで提供するのは難しい」と考えるイベント主催社に選ばれています。

来場者はアバターで3D会場を歩いて体験し、出展社はCG制作不要で展示ブースを簡単に作成できるうえ、音声で来場者に話しかけることもできます。イベント内で講演動画の配信も可能です。

メタバース開発・制作の依頼先5つ

メタバースは企業のさまざまなメリットをもたらしますが、メタバースを活用するには、高度な知識とスキルを持つ専門家の協力が必要であり、自社でそのような人材を採用・育成するには膨大な時間やコストがかかります。

そのため多くの企業では外部の専門家に依頼することが一般的となっており、社内に開発の知見やリソースがない場合は、外注することをおすすめします。

メタバースの制作や開発を外注する際の依頼先は主に以下の5つです。

  1. メタバースコンサル開発会社
  2. メタバースソリューション提供会社
  3. メタバースプラットフォーム運営会社
  4. メタバースコンテンツ提供会社
  5. フリーランス

それぞれ詳しく説明します。

1.メタバースコンサル開発会社

メタバースコンサル開発会社は、企業の目的や要望に合わせて、メタバースを活用するための戦略を立案し、仮想世界の設計やメタバース環境の構築などをサポートします。

また、メタバース内における効果的な広告・マーケティングの手法や、プラットフォームに応じた最適な計画の提案も依頼することが可能です。

2.メタバースソリューション提供会社

メタバースソリューション提供会社は、メタバースを活用したサービスや環境の構築、運営の支援などを行います。

具体的には、メタバース上での商品販売やイベントなどを実施する際の環境の構築、メタバース上で働く人材の育成環境の提供、メタバース上で自社の業務を行うための支援などが挙げられます。

3.メタバースプラットフォーム運営会社

メタバースプラットフォームを提供する企業は、仮想空間の基盤となるプラットフォームの開発に特化しています。そのため、メタバース開発においても高い技術力と組織力を持っています。

4.メタバースコンテンツ提供会社

メタバースで利用するコンテンツを開発している会社は、メタバース内でユーザー体験を高める機能性とデザイン性を両立したサービスを提供しています。依頼する際は、各会社の強みや得意分野を比較し、自社のニーズと照らし合わせて見極める必要があります。

5.フリーランス

メタバースの開発や制作に携わった実績を持つフリーランスに依頼することも可能です。

フリーランスならプロジェクトの要件や特定のタスクに対して柔軟な対応が期待でき、企業に依頼するよりも予算を抑えつつ、効率的にメタバースの活用をサポートしてくれるでしょう。

一方、プロジェクトの途中で辞めてしまう可能性があり、リスクを回避するためには円滑なコミュニケーションを確保する必要があります。また、フリーランスは一人で作業するケースが多く、大規模で複雑な要件のプロジェクトを担うには限界があるでしょう。

そのため、フリーランスに依頼する際は、知識やスキルのほかコミュニケーション力や信頼性についても慎重に評価する必要があります。

以下の資料では、「初めて外注を活用する」という方に向けて、外注の流れをステップとして解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひお気軽にご覧ください。


はじめての外注マニュアル|フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

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関連記事:メタバースのデザインを依頼するには?依頼先と探し方を解説

関連記事:メタバース開発で活躍する3DCGデザイナーとは

フリーランスのメタバースクリエイターの探し方

フリーランスのメタバースクリエイターを探す際におすすめの採用方法は、以下の3つです。

  • 人材エージェント
  • ダイレクトリクルーティング
  • リファラル採用

人材エージェントを利用する最大のメリットは、エージェントの審査を経た専門的スキルを持つ人材が登録されており、優秀な人材を見つけやすく採用工数の削減につながることです。契約書作成や契約締結などにおいてもサポートを受けられるため、フリーランスへの業務委託に慣れていない企業にとっては特におすすめの方法です。一方デメリットは、利用料が発生する点と、自社に採用ノウハウが蓄積されにくい点が挙げられます。

ダイレクトリクルーティングは、企業側が採用したい人材へ直接スカウトを行い、能動的に採用活動を実行する方法です。企業側で選考人数を調整できるため、採用コストを抑えられる可能性がありますが、採用担当者のスキルや経験に左右されやすい点がデメリットです。

リファラル採用は、SNSなどを活用して自社の社員から友人や知人を紹介してもらう方法です。採用のミスマッチが起こりにくくコストを抑えられる点がメリットですが、期間内に求める人材を確実に採用したい場合には不向きでしょう。

そのため、メタバースクリエイターのような高度なスキルと実績を必要とする人材を業務委託で採用する際は、人材紹介会社を活用することをおすすめします。

以下の記事では、デザイナー専門のエージェントサービス「クロスデザイナー」経由で、メタバース開発に関わるデザイナーを採用した法人様の導入事例をご紹介しています。

関連記事:チームの一員として並走してくれる、メタバース領域に強いデザイナーと出会った住友商事様

また、以下の資料では、「クロスデザイナー」に登録している注目デザイナーのリストの一部をご覧いただけます。こちらも無料でダウンロードできるので、ぜひご参照ください。


クロスデザイナー|法人・クライアント向けデザイナーリスト|フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

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メタバースクリエイターをお探しならクロスデザイナーがおすすめ

この記事では、メタバースの概要、認知度・利用状況、市場規模について解説したうえで、日本企業のメタバース活用事例や日本のメタバースプラットフォームを紹介しました。

メタバースの活用を検討している企業の方はぜひ参考にしてください。

メタバースを活用するために高度な知識とスキルを持つ専門家を自社で採用・育成するには膨大な時間やコストがかかるため、多くの企業では外部の専門家に依頼することが一般的となっており、社内に開発の知見やリソースがない場合は外注することをおすすめします。

主な外注先としては「メタバースコンサル開発会社」「メタバースソリューション提供会社」「メタバースプラットフォーム運営会社」「メタバースコンテンツ提供会社」「フリーランス」の5つが挙げられますが、フリーランスなら企業に依頼するよりも予算を抑えつつ、効率的にメタバースの活用をサポートしてくれます。

その際、メタバースクリエイターへ外注する場合は、デザインの知識やスキル、費用相場について熟知した、実績と信頼のあるデザイナー専門のエージェントサービスに依頼すれば、業界に詳しく安心して任せられるでしょう。

デザイナー専門の国内最大級エージェントサービス『クロスデザイナー』なら、厳正な審査を通過した即戦力デザイナーが7,000人以上在籍。採用コンサルタントが、自社に必要なデザイナーのスキルや要件をヒアリングして最適な人材を紹介します。

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サービス資料でわかること
  • クロスデザイナーの特徴
  • クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
  • 各サービスプラン概要
  • 支援実績・お客様の声
曄道 うるは
記事を書いた人
曄道 うるは

Webディレクター&SEOライター。出版業界、広告代理店、IT業界を経てパラレルワーカーに。執筆した記事は500を超える。得意ジャンルはIT、ヘルスケア、金融。座右の銘は「好きを仕事に」。