ランディングページ(LP)制作費用は、会社や内容によって大きく異なります。2社以上に見積を取ると、その費用は2倍も3倍も違い、内訳もそれぞれ。どこに依頼すればいいかわからないという企業も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、LP制作にかかる料金、費用相場とその内訳を解説し、LP制作を依頼するうえで重要なポイントをお伝えします。
【依頼別】 LP制作の料金相場
LP制作の料金相場は、数万円~数十万円です。価格帯によって依頼できることが変わってきます。以下の4つの料金相場で実現できる依頼内容について解説します。
- 10万円以下
- 10万円~30万円
- 30万円~60万円
- 60万円以上
1. 10万円以下|コストを抑えたい
LP制作が10万円以下の場合、コストを抑えた最低限のLPや部分的な依頼が期待できます。ただし、デザインはオリジナルではなく、テンプレートのデザインを使ったものという場合が多くなります。
対応できる業務については、デザインとコーディングのみが多く、競合調査や戦略設計、構成案やキャッチコピーの作成(ライティング)、運用・改善については社内で対応する必要があります。
制作期間 | 1週間~1か月 |
依頼できること | ・デザイン(テンプレート) |
依頼側の作業 | ・競合調査 |
おすすめしたい企業 | ・とにかく価格を抑えて早くLPを制作したい |
2. 10万円~30万円|オリジナルデザイン
10万円〜30万円のLP制作の場合、ターゲットに合わせたオリジナルのデザインが期待できます。
ただ、競合調査やライティング、運用・改善については自社でリソースを確保する必要があります。構成案の作成など、若干広い範囲まで対応してくれる場合もあるでしょう。
制作期間 | 3週間~1か月半 |
依頼できること | ・構成案作成 |
依頼側の作業 | ・競合調査 |
おすすめしたい企業 | ・予算に限りがある |
3. 30万円~60万円|高品質なLP制作
30万円〜60万円のLP制作の場合、一定のクオリティが期待できるデザインだけでなく、ライティングまで依頼することが期待できます。ただ、公開後のサポートについては制作会社によっては対応していない場合もあるため、依頼先のホームページや見積の際に確認しましょう。
制作期間 | 3週間~1か月半 |
依頼できること | ・戦略設計 |
依頼側の作業 | ・競合調査 |
おすすめしたい企業 | デザインにこだわったLPを制作したい |
4. 60万円以上|成果重視のLP
60万円以上のLP制作は、「公開後のサポートまでお任せしたい」「一定のクオリティと成果を期待したい」という場合におすすめです。対応してもらう範囲が広くなるため、依頼先の対応範囲を確認することが大切です。
自社にリソースがない場合、ある程度費用かけなければ求めるLPを制作してもらうことは難しいでしょう。
制作期間 | 3週間~1か月半 |
依頼できること | ・戦略設計 |
依頼側の作業 | 広告運用など |
おすすめしたい企業 | 公開後のサポートまで任せたい |
【発注先別】LP制作料金の相場と依頼できること
LP制作を依頼する場合、発注先ごとの費用相場や依頼できる内容についてご説明します。
フリーランス|数万円~30万円
フリーランスデザイナーのLP制作の料金相場は、数万円〜30万円程度です。
企画や構成案、コピーの作成も依頼できますが、制作会社のように全てを依頼することは厳しいですが、部分的な依頼がしやすく、制作期間についても柔軟に対応してくれます。
ただ、デザインのスキルやクオリティについても、個人によってばらつきがあるため、実績を確認する必要があります。
中小規模の制作会社|数万円~60万円
中小規模の制作会社のLP制作の料金相場は、数万円~60万円です。内容によっては60万円以上かかることもあります。
競合調査や戦略設計といった企画の段階により注力し、一定のクオリティを期待できるという特徴があります。基本的には、企画戦略の立案から構成案の作成、ライティングなどのデザイン制作以外の依頼にも対応していることが多いです。
運用管理については別料金としていることもあるため、公開後の運用までを期待する場合には、大手の制作会社に依頼するのがおすすめです。
大規模の制作会社|60万円以上
大手制作会社のLP制作の料金相場は60万円以上です。一定のクオリティと成果を期待できるというメリットがあります。LP公開後の成果を期待したい場合に、依頼するといいでしょう。
戦略設計や構成案作成、デザイン制作、運用など幅広く依頼できるぶん、料金は高くなりやすいため、それなりの予算を確保しなければなりません。
制作期間も長くかかることが多いため、LPを早く公開したいという方には慎重に選択することをおすすめします。
LP制作の見積項目の内訳
LP制作費用が異なる理由は、制作に必要となる構成要素が異なるためです。依頼先から見積書をもらったら、各項目をチェックして、どのくらいの費用が掛かるのかを確認しましょう。
客観的に判断できるLP制作の見積項目は以下のとおりです。
- 要件定義・戦略設計費
- 撮影・素材制作費
- 構成案作成・ライティング費
- デザイン制作費
- コーディング費
- 運用・改善費
LP制作にかかる料金を正しく把握するために見積項目の費用相場について解説します。
要件定義・戦略設計費
要件定義・戦略設計費は、LPのターゲットとなるユーザーや目標を明確にするための費用です。ディレクション費として記載されていることもあります。料金相場は、トータルの料金の10~30%です。以下の作業が含まれます。
- 競合分析・市場調査
- ユーザーニーズの洗い出し
- 仮説の立案
- 要件定義書の作成
調査結果をもとに、ユーザーのペルソナを作成し、LP制作のプロジェクトメンバーと共有します。これにより、LPの目標を達成するための方向性が定まり、戦略設計がしやすくなるのです。
問い合わせや資料請求の件数、サービスの申し込み数など、具体的な数値を目標とします。納品までの具体的な計画や、その間のこまかい目標も立てるための費用です。
もし、自社で対応できればこの費用はかかりません。
撮影・素材制作費
LPを制作するうえで、イラスト画像や写真などの素材、キャッチコピー(原稿)が必要となります。自社の商品やサービスの魅力を伝えるうえで、画像とわかりやすい解説は欠かせません。
また、写真がない場合には、カメラマンに撮影してもらうと別途撮影費も掛かります。こうした素材をそろえるうえで、外注の人件費が掛かってきます。
しかし、これらの素材を社内で用意することができれば、外注費としてはより安く制作することができます。
構成案作成・ライティング費
コンテンツのボリュームが多い場合には、構成案やキャッチコピーを作成するのに手間がかかります。運用を見据えたSEOキーワードの設計、資料請求や問い合わせなどCVをにつなげられるように情報の配置や流れを設計するのです。
キャッチコピーの作成や商品の説明文、CTAのコピーもこの段階で作成されます。マーケティングの知識が必要とされる大切な工程です。
関連記事:CTAとCVの違いや関係性とは?デザイン観点でのCTAの改善策についても紹介
関連記事:CTAとは?マーケティングやデザインとの関係性も解説
デザイン制作費
デザイン制作費は、LP全体のビジュアルデザインを試作するための費用です。1ページあたり2~5万円かかります。企業のブランドイメージを反映させた配色やフォントの選定、UIの設計費用が含まれます。
LPの成果につながるように、視線誘導やUXデザインの知識も必要です。
ほかにもPC・スマートフォン・タブレットとデバイスのサイズに合わせて表示を最適化させるレスポンシブ対応も必要です。PC表示のみか、スマートフォン表示にも対応するかどうかでも費用は変わってきます。
コーディング費
コーディング費は、制作したデザインをHTML/CSS、JavaScriptを使用してLPに組み立てていくための費用です。費用相場は3万~60万円かかります。
ドメインやサーバー設定、外部ツールとの連携も含まれることがあります。さらに、セキュリティ対策としてデータを暗号化する仕組みに必要なSSL費も含まれます。
もし、これらを自社で対応できれば費用を抑えることが可能です。
コーディングはユーザーの読みやすさだけではなく、読み込み速度やレスポンシブ対応、商品の魅力度アップなどさまざまな要素に影響を与えます。
依頼先によっては、デザイン制作費に含まれます。フリーランスデザイナーへ依頼する場合、コーディングに対応できないケースもあるため確認が必要です。
運用・改善費
LPの制作後、運用もまかせるときは運用・改善費がかかります。LPの目的を達成するために、アクセス解析やデータの分析を実施し、改善していく必要があるためです。
改善の具体的な内容は、CTAの改善やコピーの改善などがあります。ABテストを実施しながら効果を検証し、目標達成を目指すのです。
こうしたLP改善の施策はLPOと言われ、大手制作会社ではLP制作の際に依頼することも可能ですが、30万~100万円かかるケースもあるため、制作後の運用も見据えて予算を確保しておくことが大切です。
集客のための広告運用も大手制作会社が対応できますが、費用が大きく掛かります。LPO同様、社内で運用できる体制を整えておくことで、こうした外注費を抑えることが可能です。
関連記事:ランディングページ(LP)の改善方法(LPO)|チェックポイントや便利なツールも解説
LP制作を依頼する前の準備
LP制作の依頼先を選ぶ前に、次の3つを準備しておきましょう。上記の工程を依頼するとしても、これだけは自社で決めておかないと選定する基準も定まりません。
- 目的の明確化
- 納期の設定
- 予算の設定
順に解説します。
1. 目的の明確化
LP制作の目的は、どういうことにあるのか、社内で決めておきましょう。LPの目的は、先述したようにCVの獲得です。
目的となるCVは、ユーザーの態度変容から定めることができます。カスタマージャーニーマップを作成して、ユーザーがどのフェーズにいるのかを把握します。
- 認知拡大:プロダクトを知ってもらう
- 比較検討:会員登録を促す
- 購入・利用:プロダクトの購入や利用を促す
今回、LPで取り扱う商材をどのフェーズで狙うのかを定めてから依頼先を検討しましょう。
関連記事:カスタマージャーニーマップの作り方4ステップ|作成するメリットや注意点、成功事例も紹介
2. 納期の設定
スムーズにLPを制作するために、納期を設定しておく必要があります。とくにキャンペーンや新商品のリリースにあわせてLPを制作するときは、公開が遅れてはいけません。
制作の各工程に適切な時間を確保する必要があります。LP制作を外注する場合、依頼先とも納期を共有しておくことが大切です。遅れないように、各工程のスケジュールを確認しながら、進めていきましょう。
3. 予算の設定
LP制作の予算を確保しておきましょう。期待値が膨らむほど制作費はかさみ、際限なく増えてしまう可能性もあります。
予算を事前に決めておくことで、どこに依頼するのか選定基準にもつながります。予算が不足しているときは、優先順位をつけて必要な部分だけ依頼することも検討してください。
LP制作の依頼先の選び方
LPの目標を達成するには、予算や要望に応じた依頼先の選定が欠かせません。ここでは、LP制作の依頼先の選び方について解説します。
1. 実績やノウハウを確認する
まず、確認しなければいけないのは制作会社の実績やノウハウです。制作会社のホームページを見て、これまでどんなLP制作をしてきたのか、どんな成果があるのか、どんなノウハウを持っているのかをチェックしましょう。
フリーランスデザイナーなら、ポートフォリオサイトをチェックしてみてください。これまでの実績を見て、LP制作で期待したいことが依頼できそうかを判断します。
関連記事:ポートフォリオの採用基準とは?効率的に評価するためポイント6つを解説
関連記事:ポートフォリオの意味や役割、評価ポイントをわかりやすく解説
2. 得意分野を確認する
実績から、依頼先の得意分野も見えてきます。どんな業界を多く扱ってきたのか、どういうデザインを得意とするのか、あるいはどんなサポートを得意とするのかを確認しましょう。
そのうえで、自社の商材が依頼先の得意分野とマッチしているのかを検討してみてください。
3. 担当者が親身になってくれるか
担当者との相性も重要です。制作期間中は、密にコミュニケーションをとっていくことになります。
ときには打ち合わせ中の雑談からより良いアイデアが生まれることもあるかもしれません。相性が良いほど、デザイン制作にも反映されていくことでしょう。
制作会社によっては担当者が工程で異なることもあります。フリーランスなら相談から納品まで1人で対応しているため、より寄り添った対応が期待できます。
4. 広告運用やLPOの知識があるか
LP制作は公開したら終わりではありません。公開後の広告運用や改善施策(LPO)の知識が必要です。先述したように、制作会社なら、LP制作だけではなく、こうした上流の施策まで依頼できます。
ただし、実績が豊富なフリーランスでもこうしたWebマーケティングの知識を持っている人も少なくありません。運用まで依頼したいときは、広告運用やLPOの経験、ノウハウについても確認しておきましょう。
5. サポート体制を確認する
依頼先のサポート体制も確認しておきましょう。自社の商材が成果を上げるために、どのようなサポートが有効なのかを検討する必要があります。
依頼先の対応領域や得意分野をチェックすることで、選定する検討材料になります。
LP制作をフリーランスデザイナーに依頼するメリット
成果につながるLPを制作するなら、フリーランスデザイナーへ依頼するのがおすすめです。具体的にどのようなメリットがあるのか解説します。
高スキルを効果的に活用できる
フリーランスデザイナーはスキルを磨き続けている人が多く、さまざまなプロジェクトに参画経験があります。マーケティング視点が必要なLP制作も、これまでの経験を生かして見た目と機能を備えたデザインの制作が可能です。予算内で効果的なLPの制作ができるでしょう。
フリーランスデザイナーへの依頼は原則、業務委託契約です。雇用契約と異なる制約があるため、理解しておく必要があります。以下の資料でくわしく解説していますので、ご覧ください。
成果重視のLP制作が可能
LP制作の最大の目的はCVにつなげることです。フリーランスデザイナーは、クライアントの要望をくみ取り、成果を重視したLPを制作します。
キャッチコピーやレイアウト、配色など細部まで調整が可能です。競合と差別化できるオリジナルデザインのLPも制作できます。
ただし、フリーランスデザイナーといっても経験やスキルに差があるものです。求める人材を明確にしておかなければ、選定が難航してしまいます。事前に採用計画を立てておくことで、必要なスキルをもつ人材を確保できます。
部分的な発注もできる
フリーランスデザイナーには、アイコンやバナーなど部分的な発注が可能です。キャッチコピーや仕上げのデザイン、テキストなどは社内で対応することで全体の費用を抑えることができます。
多忙なフリーランスデザイナーでも、負荷のかからない依頼となるため、受けてもらいやすいメリットもあります。こうした部分的な発注に対応してもらえる点は、フリーランスデザイナーの大きなメリットといえるでしょう。
スキルや条件を明確に記載した「ジョブディスクリプション」を作成しておくことで、LP制作に必要なデザインスキルを明確にしておくことで、求めるデザイナーを見つけやすくなります。
以下より無料でダウンロードが可能です。
LP制作をフリーランスデザイナーへ依頼するならクロスデザイナーがおすすめ
この記事では、依頼先別のLP制作の料金相場や見積項目の内訳、依頼先の選び方について解説しました。
LP制作はツールを活用すれば自社制作も可能ですが、成果につなげるにはさまざまな知識が必要です。予算がないときは、フリーランスデザイナーへLPのデザインのみ発注を検討してみてください。
フリーランスデザイナーの選定や契約に不安があるときは、エージェントサービスがおすすめです。デザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』は、要望にあわせた人材の提案が可能です。場や見積項目の内訳、依頼先の選び方について解説しました。
LP制作はツールを活用すれば自社制作も可能ですが、成果につなげるにはさまざまな知識が必要です。予算がないときは、フリーランスデザイナーへLPのデザインのみ発注を検討してみてください。
フリーランスデザイナーの選定や契約に不安があるときは、エージェントサービスがおすすめです。デザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』は、要望にあわせた人材の提案が可能です。
『クロスデザイナー』には厳正な審査を通過した優秀なデザイナー7,000人以上が登録しており、Webデザイン、UI/UXデザイン、グラフィックデザインと依頼内容に応じてさまざまなスキルをもつデザイナーを紹介することができます。
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