【企業向け】リードデザイナーとは?その仕事内容や探し方を解説 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

【企業向け】リードデザイナーとは?その仕事内容や探し方を解説

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デザインの品質管理やマネジメントなどでチームをリードする「リードデザイナー」は、デザイン領域のプロジェクトに欠かせない存在です。

実践的なデザインスキルはもとより、戦略に応じたデザインのアウトプット、チームのマネジメントやリーダーシップ、コミュニケーションスキルなど広い視点でさまざまなスキルが求められます。

本記事では、リードデザイナーの役割や仕事内容、採用方法などについて詳しく解説します。

リードデザイナーとは

リードデザイナーとは、クリエイティブ領域におけるプロジェクト全体のトンマナを決めるデザイナーチームをリードするデザイナーのことです。リードデザイナーはデザインチームのマネージャーを兼務することもあります。

デザイン組織のつくりかた』によると、リードデザイナーの実績や範囲、スキルなどは次のようになっています。

テーマ

文脈を設定し、戦略を立てる

実績10〜15年ほどの経験。「プロダクト領域」で質の高い制作物を提供
範囲

未定義の問題領域のソリューションを導き出す

人となり必要なチームの結成。他の部門のリーダーと課題を定義付ける
コアスキル1つのスキルのエキスパート。他に2つのスキルを得意とし、2つに対応可能
ソフトスキル信頼と自信
リーダーシップスキル計画作成、指導力

実績は10〜15年ほどの経験とより質の高い制作物の提供、デザインチームのリーダーとしての役割・スキルが求められます。

デザイナーの役職の一つ

リードデザイナーは、デザイナー組織における役職の一つでもあります。アートディレクターやグラフィックデザイナーのように職種名を表すものではなく、デザイナー組織の中でどんな役割を持っている人なのかを示す言葉です。

またデザイナーのキャリアパスの選択肢の一つでもあります。

デザイナーになった当初はジュニアデザイナーとして、デザイナーをアシスタントします。デザイナーとして業務をこなせるようになってくると、シニアデザイナーを経て、リードデザイナーとしての役職に就くことがあります。


関連記事:デザイナーのキャリアパス9選|市場価値が高い職種やスキルも解説

求められる役割

リードデザイナーに求められる役割は、まずデザインスキルのエキスパートであることです。その上で、別のスキルにも対応可能であることが必要としています。

たとえば、Webデザイナーのエキスパートであるとともに、UI/UXデザインにも対応可能であることなどです。

そのほか、質の高いデザインを提供するためのリーダーシップ、プロジェクトの計画作成、チームの指導などがスキルとして求められます。

仕事内容

具体的な仕事内容としては、次のことが挙げられます。

  • デザインコンセプトの立案
  • コミュニケーションデザインの設計
  • デザインガイドラインの策定
  • 全社的なデザイン領域における品質管理
  • 役員や他部署のマネージャーへの意思決定フェーズでのプレゼン
  •  マーケターと協業し、CV向上への施策立案・実行       

デザイナーの業種や組織、事業内容によって変わってきますが、おおよそ上のようにデザインの決定権を持ち、デザインのクオリティ管理を担うことがリードデザイナーの業務です。

シニアデザイナーとの違い

先述したように、デザイナーのキャリアパスのなかで、シニアデザイナーを経てリードデザイナーとなる人もいます。

ただ、必ずしも両者のポジションが組織内で明確に分かれていない場合もあるでしょう。どちらにおいても共通して求められることは、デザインチームのマネジメントやメンバーの育成、デザインの品質管理などが挙げられます。

違いとしては、先に仕事内容として提示したデザインガイドラインの策定など、デザインのトンマナを決める立場にあることがシニアデザイナーとの違いとして大きくあります。

こうした役割はリードデザイナーの他にも、デザインリード・アートディレクターなどと呼ばれる役割の人が担っています。

関連記事:【企業向け】シニアデザイナーとは?その役割や採用方法を解説

アートディレクターとの違い

では、リードデザイナーとアートディレクターとの違いはなんでしょうか。

アートディレクターの方がよりプレーヤーから距離を置いた監督者として、チームを統率する役割を担うことにあります。

関連記事:Webデザインにおけるアートディレクターとは?デザイナーとの違いや仕事内容、必要なスキルを解説

アートディレクターは、デザイナーのキャリアパスの一つですが、デザイナーと視点が大きく異なります。デザイナーはプレーヤーとしてデザインを完成させるというのが仕事ですが、アートディレクターは高品質なデザインを制作期間内に仕上げるという責任を持っており、デザインの品質管理とスケジュール管理やコントロールを担います。

関連記事:デザイナーとアートディレクターの違いとは?どちらを採用すべきか比較解説

求められる役割

リードデザイナー・アートディレクターはともに品質管理やディレクション、マネジメントが求められますが、リードデザイナーの方が制作者により近い立ち位置となっています。リードデザイナーは、監督者としての役割はアートディレクターと比べればより薄くなります。

たとえば、リードデザイナーに求められるマネジメントは、マネージャー・経営陣とデザインチームとの関係を構築したり、チームがパフォーマンスを発揮できる仕組みをつくったりします。

一方、アートディレクターの役割はクライアントとプレーヤーの間に立つことです。プロジェクトの円滑な進行のための段取りなどを行います。

これはアートディレクターが率いるチームでは、カメラマンやライターなどデザイナー以外のクリエイティブメンバーも含まれることが多いのに対し、リードデザイナーはデザイナーチームにおけるリーダー的な役割を求められることが多いことも理由としてあるからでしょう。

仕事内容

仕事内容としては、デザインの品質管理やトンマナの決定(デザインガイドラインの策定)、クリエイティブの進行をフォローしていくという点では共通しています。

一方で両者の違いとして、次の点が挙げられます。

リードデザイナー:

  • トータルブランディングの提案・コミュニケーションデザインの設定
  • デザインガイドラインの策定

アートディレクター:

  • コンセプトをデザイナーやカメラマンに伝え、媒体に合わせたクリエイティブの作成
  • 企画の段階から納品まで、デザイン面のディレクションとコントロール、品質管理を行う
  • 色校正や編集チェックなど

リードデザイナーは、主にデザインチームがかかわるプロジェクトにおいてメンバーのマネジメントを行います。それに対し、アートディレクターはカメラマンやライターなど多様なクリエイティブがかかわる領域のプロジェクトにおいてもかかわることがあり、より広い視点で監督者として指示出しやフォローをします。

リードデザイナーの採用事例

ここでは、リードデザイナーの事例を2人ご紹介します。

  • 制作会社のリードデザイナー・マネージャー
  • 事業会社のインハウスデザイナー・デザイングループのマネージャー

両者ともUIデザイナーやアートディレクター、あるいはグラフィックデザイナーとWebデザイナーなどデザイン領域で2つ以上の業種を経験。さらに、スタートアップ、フリーランス、中小企業などさまざまな組織も経験しています。

リードデザイナーとして採用する場合には、こうしたデザイン領域の横断経験や多様な組織の実務経験を持っているかが一つの選考基準になるでしょう。

制作会社のリードデザイナー兼マネージャーの事例

1つ目に紹介するのは、制作会社のリードデザイナーの事例です。

キャリアパスとしては、デザイン系専門学校を卒業後、広告代理店のデザイナーとなり、フリーランスのデザイナーを経験。その後、オンラインゲームの開発・運営を行う企業のUIデザイナー、アートディレクターを経て、デザイン制作会社でリードデザイナー兼マネージャーを務めています。

採用において企業側がデザイナーに求めたことは、ビジュアル領域の補足・強化や経験の浅いメンバーの教育も含め、デザイナーチームをサポートしてもらうことでした。

具体的な業務内容としては、7名のメンバーのマネジメントや成果物のクオリティコントロールなどです。クライアントワークを中心にBtoB、BtoC両領域で、アプリからWebまで対応しています。

UIデザイナーやアートディレクター、フリーランスのデザイナーなど多様な業種、組織経験を持ち、複数のデザインスキルは対応可能で、デザイン制作にはもちろん、リードデザイナーとしてのマネジメントにも生かされています。

参考:Wantedly

事業会社のリードデザイナーの事例

2つ目に紹介するのは、事業会社のインハウスデザインを手掛けるリードデザイナーの事例です。

キャリアパスとしては、デザイン系専門学校を卒業後、グラフィックデザイナー、Webデザイナーなどを経て、事業会社のシニアデザイナー兼デザイングループのマネージャーを務めています。

Web制作会社ではのクライアントワークに従事し、、インハウスの事業会社ではデザインチームとしての施策を実施したり、自社のブランディング事業に携わったりしました。

クライアントワークでも事業会社のインハウスにおいても、デザイナーがやることは大きく変わりません。ただ、事業会社ではデザイナーが事業に対してどんな姿勢でかかわってくれるかどうかは中長期的に重要です。

リードデザイナーは現場と経営陣の間に立つことも多く、会社のビジョンやバリューを理解した上でデザインに取り組んでもらえることは、企業にとって大きなメリットになるでしょう。

参考:ポワプラSTYLE

リードデザイナーを採用する際に必要な基準

リードデザイナーを採用する際に必要な基準として、次の4点が挙げられます。

  • デザインスキル
  • マネジメントスキル
  • コミュニケーションスキル
  • 会社のカルチャーとマッチするかどうか

デザインスキル

まず、デザインスキルは必須です。

採用の際の応募条件として、業種に応じた実務経験3~5年以上をベースに、Adobe XD/Photoshop/Illustrator、Sketch、Figma などのデザインツール使用の実務経験や求める業種以外にも対応可能なデザインスキルがあるといいでしょう。

マネジメントスキル

リードデザイナーには、マネジメントスキルも必要です。

スキルを図るための前提条件として、デザインチームのマネジメントやディレクションなどの実務経験を求めるといいでしょう。

コミュニケーションスキル

デザインチームのリーダーとしてのコミュニケーションスキルも欠かせません。

デザインチームを統率し、社内のマネージャーとデザイナーとの間に立って事業戦略を共有したり、デザイン制作物に落とし込んだりすることが重要です。

デザインスキルだけでなく、マネジメントする側としてのコミュニケーションスキルを満たしているかどうかをしっかり見極めましょう。

会社のカルチャーとマッチするかどうか

リードデザイナーは、デザインチームのマネジメントを求められるため、事業内容や企業理念、コアバリューへの深い理解も重要です。

もし採用する際にデザイン・マネジメント・コミュニケーションのスキルを満たしていても、会社のカルチャーとマッチしていなければ、採用を見送る場合もあります。

逆にカルチャー面での相性が良ければ、多少スキルが未達でも伸び代を加味して採用することも可能です。

リードデザイナーの採用方法

リードデザイナーの採用方法としては、次の2つがあります。

  • 社員として採用する
  • フリーランスとして外部採用する

正社員として採用する

まず、正社員として採用する方法があります。

事業としてインハウスデザイナーが必要な場合、あるいはクライアントワークを担う企業が一定のデザイナーリソースを確保したい場合に社員として採用します。

長期的な視点で若手デザイナーの育成や組織力の向上に貢献してくれる人かどうかを確認しましょう。

フリーランスとして契約する

フリーランスとして契約する場合もあります。

即戦力デザイナーを求めている場合、あるいは短期的にデザイナーが必要な場合などに業務委託契約をして採用することも可能です。

また、業務委託契約をした後、双方が合意した場合は社員として採用することもできます。

フリーランスとして契約する場合、社員として採用した場合の早期離職やミスマッチのリスクを避けられます。

リードデザイナーをお探しならクロスデザイナーにご依頼ください

本記事では、リードデザイナーの役割やシニアデザイナーやアートディレクターとの違い、採用事例、採用基準などを解説してきました。

リードデザイナーは、中堅以上の経験・スキルを持つシニアデザイナーをさらにリードする存在です。

デザインの品質管理だけでなく、戦略や目的に応じて、デザインのアウトプットを使い分けたり、全体的な方向性を定めたりする役割を持っています。

こうした専門性の高いデザイナーを見つけようと思っても難しいですが、国内最大級のエージェントサイト、クロスデザイナーでは登録されている7,000人以上のデザイナーから自社に適したデザイナーを提案することができます。

業務委託での採用はもちろん、双方が合意すれば、社員としての採用も可能です。リードデザイナーをお探しの際はぜひ、クロスデザイナーにご相談ください。

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梅澤 杏祐実
記事を書いた人
梅澤 杏祐実

インタビューライター/SEOディレクター。新聞記者を経て、フリーランスのライターとして経済・文化・地域活性など1,000人以上に取材を行う。Webクリエイター能力認定試験エキスパート。HTML、CSSやWebデザインの知見を深めながら、地元福井を中心にさまざまなWebサイトの運用にも携わっている。