グラフィックデザインのヒアリングシートとは?整理しておくべき項目9個を紹介 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

グラフィックデザインのヒアリングシートとは?整理しておくべき項目9個を紹介

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グラフィックデザインの依頼を考えたとき、最初に行われる重要なステップが「ヒアリング」です。このヒアリングを通じて、デザイナーはクライアントのニーズを正確に把握し、最適なデザインを提供するためのベースが整えられます。

具体的にどのような項目がヒアリングシートに含まれているのか、事前に知っておくことでスムーズなコミュニケーションと準備が可能になるでしょう。

本記事では、「グラフィックデザインのヒアリングシートとは何か?」という基本的な疑問に答えながら、依頼前に知っておくべき具体的な項目を徹底解説します。また、ヒアリング後の制作の流れを詳細に説明し、制作会社とフリーランスのどちらに依頼すべきかについての判断基準も紹介します。

グラフィックデザインの依頼プロセスを明確にし、効率良くデザインを制作するための参考にしてください。

デザインにおけるヒアリングの目的とは

クライアントの要望を詳しく聞き出し、デザインの方向性を明確にするためにヒアリングは行われます。ヒアリングを通じて、クライアントが何を達成したいのか、デザインによってどのような効果を期待しているのかを把握します。これにより、認識の相違を防ぎ、後の工程で大きな修正が発生するのを避けることができます。

ヒアリングシートを用いることで、売上や集客アップ、ブランディングなどの目的を明確にし、どのようなデザインが求められているのかを可視化することができます。また、制作期間や印刷にかかる時間を見積もることで、スケジュールが確定し、プロジェクトを効率的に進めることもできるようになります。

準備すべきヒアリングシートの項目9個

ヒアリングシートに記述する主要項目をピックアップしました。

ひとつずつ紹介していきます。

  1. 基本情報
  2. 制作物の使用用途
  3. 制作の目的・コンセプト
  4. ターゲット
  5. コンテンツ
  6. サイズ
  7. デザイン仕様
  8. 素材の有無
  9. 予算

1. 基本情報

基本情報の項目には、会社名、代表者名、担当者の名前、連絡先(電話番号、メールアドレス)などの基本的な連絡先情報を記載します。

これにより、プロジェクトの進行中に必要な連絡をスムーズに行うことができます。また、プロジェクトの納期や都合の良い連絡方法や時間帯もお互い確認しておきましょう。

2. 制作物の使用用途

どういったことに使うデザインなのか、用途を詳しく伝えます。例えば、ポスターなら展示場所や目的、パンフレットなら配布方法や対象となるイベントなど、具体的な使用シーンを明確にします。これにより、デザインの方向性や必要な情報の優先順位を把握することができます。

3. 制作の目的・コンセプト

制作物を作成する目的やコンセプトを明確にします。売上アップやブランド認知向上など、達成したい目標を把握することで、デザインの方向性が定まります。コンセプトには、デザインに反映させたいブランドメッセージやイメージも含みます。

4. ターゲット

デザインするサービスなどのターゲットとなるユーザー層の情報を明確にします。区分(会社or個人)年代、性別、職業、言語、エリア指定など、ターゲットの詳細なプロフィールを把握することで、デザインがより効果的にターゲットに訴求するようになります。ここではターゲットのニーズや好みを反映させることが重要です。

5. コンテンツ

制作物に含めるべきコンテンツを具体的に記載します。テキスト、画像、イラスト、グラフなど、必要な要素をリストアップし、それぞれの内容や配置についても検討します。どの情報が最も重要で、どの順序で配置するかを決めることが重要です。

6. サイズ

制作物の具体的なサイズを決定します。印刷物であればA4、A3、ポストカードサイズなど、デジタルコンテンツであれば画面の解像度や縦横の比率、正確な寸法を確認します。デザインのレイアウトや配置が効率よく行うための重要な項目です。

7. デザイン仕様

デザインの詳細な仕様について確認します。コーポレートカラー、主に使用したい色、希望するイメージ、ロゴ、イラスト、コピーやテキスト、参考サイトの有無、フォントの選定、ブランドガイドラインの有無など、具体的なデザイン要素を決定します。

また、紙媒体の場合は希望の紙質、納期、部数、サイズ(A判・B判・片面or両面など)、加工の有無(角を丸くする、折り加工など)も記載します。

8. 素材の有無

使用する素材の有無を確認します。写真、ロゴ、イラスト、テキストなどがある場合、それらの提供タイミングや形式も確認しましょう。また、素材が不足している場合は、追加撮影や購入が必要かどうかも判断します。

9. 予算

プロジェクトに割り当てられる予算を確認します。予算に応じて、デザインの範囲やクオリティ、使用する素材などが決まります。また、追加費用が発生する可能性のある項目についても事前に確認し、予算内で最適なデザインを提供できるようにしましょう。

ヒアリング後の制作の流れ

ヒアリング後の流れについて5ステップに分けて解説します。

  1. 見積書
  2. ラフ制作
  3. デザイン制作 
  4. 修正 
  5. 納品

1. 見積書

ヒアリングが完了した後、要件と希望に基づいて見積書を入手します。この見積書には、プロジェクト全体の費用、作業の内訳、納期などが詳細に記載されていることを確認します。見積書に合意し、予算やスケジュールに関する認識を一致させてから契約を締結しましょう。

2. ラフ制作

次に、ラフ制作の段階に進みます。ここでは、ヒアリングで得た情報を基に、デザインの基本構成やレイアウトを考案し、簡単なスケッチやワイヤーフレームを作成する段階になります。

ラフ案はデザインの方向性や基本的なアイデアについてフィードバックを返し、意見をもとに、デザインの修正や調整を行います。デザインの方向性が決まり、後の修正回数を軽減することができる重要な工程です。

3. デザイン制作 

ラフ案を承認したら、詳細なデザイン制作工程になります。ここでは、テキスト、画像、グラフィック要素などを使って、最終的なデザインを作り上げます。Adobe Illustrator、Photoshop、InDesignなどのデザインソフトを駆使して、デザインを作成します。デザインの各要素がバランスよく配置され、要望通りのものであることを確認します。

4. 修正 

デザインが完成したら、確認してフィードバックを行います。必要な修正を確認し、デザインを最適化していきます。修正作業は、スケジュールに遅れが出ないよう、効率的に進めることが重要です。

印刷物の場合は、印刷会社とのやりとり、色校正も行いましょう。印刷後の修正は難しいため、確認作業は綿密に行うことが重要です。

5. 納品

デザインがOKの場合は、承認して納品してもらいます。印刷物の場合は、印刷会社に入稿するためのデータを準備し、必要に応じてアウトライン化や色校正を行ってもらいます。デジタルコンテンツの場合は、指定されたフォーマットでファイルを納品してもらいます。


ロゴ

カラー・モノクロバージョン(JPEG・PNG)

※aiデータを納品してもらう際は別途料金がかかることもある

DTPデザイン

PDF(自社で印刷手配をする場合)

※デザイナー側で手配する場合はデータ入稿も可能

バナー

JPEG画像

グラフィックデザインは制作会社とフリーランス、どちらに依頼すべき?

実際依頼しようと思ったら、どちらを選べばいいのでしょうか。

ここではそれぞれのおすすめケースに分けて紹介します。

制作会社に依頼するケース

制作会社はプロフェッショナルの集団です。大規模なプロジェクトに対応する能力があります。短期間での大量生産が必要な場合、制作会社のリソースとチームワークが有利に働きます。

さらに、ブランドの一貫性を保つために、ロゴ、Webデザイン、印刷物など複数のメディアに渡るデザインを一貫したトーンで提供できます。大規模なキャンペーン展開の場合は、専門知識と多数の実績を持つ制作会社の総合力が強みとなるでしょう。

一方、デメリットとしては、コストが高くなりやすい傾向にある、プロジェクト変更への対応が遅れる場合がある点が挙げられます。

フリーランスに依頼するケース

急ぎの案件や、変更が多く発生しそうなケースは、柔軟で迅速な対応が可能なフリーランスに依頼することがおすすめです。ヒアリングシートの項目を用意することで自社に必要な工程が明確になるため、スポット利用ができる点もメリットです。これにより、制作会社よりも安く依頼することができます。

また、フリーランスのデザイナーは、それぞれ特定の分野に強みを持っていることが多いです。特定のスタイルが必要なプロジェクトでは、その分野に特化したフリーランスデザイナーを選ぶことで、期待通りの成果を得られる可能性が高まります。

デメリットとしては、一人で対応するため、大規模プロジェクトには不向きな点、スキルや経験にばらつきがあり、成果物の品質が安定しない場合がある点が挙げられます。

グラフィックデザインをスピード感を持って依頼したいのなら、クロスデザイナーがおすすめ

グラフィックデザインのヒアリングシートについてお伝えしてきました。事前打ち合わせにおいて、ヒアリングシートを用いることは自社の要望を明確に伝えるだけでなく、同じ方向を向いて歩くため、お互いの信頼度を高める役割もあります。

制作会社とフリーランス、どちらに依頼するかは自社の状況と照らし合わせて判断することをおすすめします。

また、コスト面や柔軟性からフリーランスデザイナーへの外注を考えているのなら、経験豊富な人材が揃っているクロスデザイナーがおすすめです。

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サービス資料でわかること
  • クロスデザイナーの特徴
  • クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。