Webデザイナーとフルリモート契約するメリットや注意点を企業向けに解説 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

Webデザイナーとフルリモート契約するメリットや注意点を企業向けに解説

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リモートワークの普及により、働き方の選択肢としてフルリモート勤務を希望する人が増えています。

フルリモートで働く人材は、Webデザイナーなどのクリエイティブな職種で多く見られ、企業側も優秀なWebデザイナーを確保するために、フルリモート人材の採用を積極的に行うようになっています。

しかし、フルリモートで働くWebデザイナーと契約する際には、優秀な人材を獲得しやすいというメリットだけではなく、デメリットや注意点を十分に理解した上で採用することが重要です。

なぜなら、コミュニケーションの取り方一つをとっても、フルリモートでは直接顔を合わせることなく進めるため、誤解が生じやすいという問題点があるからです。また、タスクの進捗管理方法も、オフィスで働く場合とは異なるアプローチが求められるでしょう。

そこで今回は、フルリモートで働くWebデザイナーと契約する際のメリットやデメリット、成功ポイントを徹底解説します。これからフルリモートのWebデザイナーを採用しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

Webデザイナーとフルリモート契約する際の主な契約形態2つ

フルリモートでWebデザイナーと契約する方法は「業務委託契約」と「雇用契約」が一般的です。それぞれの特徴について簡単に解説します。

業務委託契約

業務委託契約とは、企業の業務の一部を外部に委託するための契約方法です。請負契約と準委任契約があり、それぞれ報酬の対象が異なります。

契約の種類報酬の対象
請負契約成果物
準委任契約業務の遂行(労働力)

デザインの完成までを依頼するなら、請負契約を選びます。Webデザイナーとして制作以外の業務も委託したいときは、準委任契約が効果的です。

関連記事:【企業向け】請負契約とは? 準委任との違いやメリット・デメリットを解説

雇用契約

雇用契約とは、自社の従業員として採用したいときに使用される労働供給契約のひとつです。契約を結ぶことで、雇用主と労働者には「使用従属性」が発生します。

勤務時間や働く場所は雇用主が定めることが可能です。そのため、フルリモート体制を整えていれば、オフィスに出社してもらわなくても、フルリモートで働いてもらうことができます。

Webデザイナーとフルリモート契約するメリット4つ

Webデザイナーをフルリモートで契約を結ぶメリットは以下の通りです。

  1. 採用の幅が広がる
  2. コストを削減できる
  3. 育成コストがかからない
  4. 専門スキルを活用できる

それぞれ簡単に解説します。

1. 採用の幅が広がる

フルリモートで契約できるなら、遠隔地まで対象を広げて募集することが可能です。極端な例だと、海外に住むWebデザイナーとも契約を結べます。

リモートワークの可否は求職者の応募意向にも大きく影響を与えており、契約の段階からフルリモート対応なら、それだけで多くの求職者の興味を引くことが可能です。

2. コストを削減できる

フルリモート体制なら、採用した人材のために設備を用意する必要がありません。オフィスの座席は、リモートワークが難しい職種に限定するなど、小規模での運用が可能です。

出社人数を減らせるため、オフィスの省スペース化が実現し、賃料や維持費などの経費を削減できます。ほかにも出社のための交通費など人材に関わるコストの削減が可能です。

3. 育成コストがかからない

フルリモートで業務を進められるWebデザイナーは、もともと高いスキルを持っている人がほとんど。そのため、採用後に育成期間を設けなくてもプロジェクトへ参画が可能です。

もし育成が必要でも、今は動画コンテンツやウェビナーなどリモートで学べる環境を整えることができます。フォロー体制も構築しておけば、フルリモートでも育成が可能です。

4. 高い専門スキルを活用できる

Webデザイナーといっても、WebサイトのデザインやUI/UXデザイン、3Dデザインなど職種ごとに専門スキルは異なります。フルリモートでの契約ができれば、必要なときに必要な専門スキルをもつデザイナーをスポットで採用することが可能です。

従業員として雇用契約を結ぶと、指揮命令はできるものの、労務管理などの負担が発生します。スポット採用のメリットを活用するなら、業務委託契約がおすすめです。

関連記事:フルリモートでデザイナーと契約するメリットは?事前準備や成功ポイントを解説!

フルリモートでWebデザイナーと契約する3つのデメリット 

フルリモート契約を導入するときは、以下の3つのデメリットについても理解しておくことが大切です。

  1. 進捗管理が難しい
  2. コミュニケーション不足になりやすい
  3. 強力なセキュリティ対策が必要

それぞれ簡単に解説します。

1. 進捗管理が難しい

フルリモートだと業務の進捗が見えにくいというデメリットがあります。とくに業務委託契約の場合、企業側に指揮命令権はないため、Webデザイナー側が進捗を報告しなければ把握できません。

こまめに進捗報告を必要としない業務を依頼するなど、対策を検討することが大切です。

業務委託人材の労務管理について不安がある方に向けて、以下の資料では実践方法を解説しています。無料でダウンロードできますので、お気軽にご覧ください。


【お役立ち資料】
業務委託の労務管理実践ガイド

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2. コミュニケーション不足になりやすい

フルリモートだと社内のメンバーとコミュニケーションをとる機会がありません。不明点や困ったことがあっても、聞きにくい状況になりがちです。コミュニケーション不足から、孤独や不安を感じやすくなりモチベーションが低下するケースもあります。

3. 強力なセキュリティ対策が必要

業務委託契約の場合、働く環境は企業側から指定できません。作業環境のセキュリティ対策はWebデザイナー自身に委ねることになります。もし機密情報や社外秘情報などが漏えいした場合、企業としてどう対処するのか、対策も検討しておくことが大切です。

フルリモートデザイナーとのコミュニケーション不足を解消する方法

以下では、フルリモートデザイナーとのコミュニケーション不足を解消する方法を解説します。ぜひ参考にしてください。

定期的なオンラインミーティングの実施

リモートワークでは、直接顔を合わせる機会が少なくなるため、定期的なオンラインミーティングを実施することでコミュニケーション不足を防ぎましょう。

週次や月次で進捗報告や課題の共有を行うことで、メンバー間の理解が深まり、方向性のズレを防げます。また、短時間でも雑談を交えることで信頼関係の構築にも役立ちます。

チャットツールを活用したリアルタイムコミュニケーションの促進

SlackやTeamsなどのチャットツールを活用し、リアルタイムで情報共有を行うことで、スムーズな業務進行が可能となります。

短文で気軽に質問できる環境を整えることで、メールよりも迅速な対応が期待でき、デザイナーとのやり取りが円滑になるでしょう。さらに、チャンネルを分けて用途ごとに整理すると、情報の見落としを防げるため有効です。

フルリモートとはいえ「直接的なコミュニケーション」は業務進捗を確認する際の重要な要素です。そこで下記の資料を参考にして、適切なマネジメントを行いましょう。


【お役立ち資料】
外部人材とのコミュニケーションとマネジメント

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業務の進捗共有と透明性の確保

プロジェクト管理ツール(TrelloやNotionなど)を活用し、業務の進捗を可視化することで、チーム内の透明性を高めることが可能です。

各タスクの進捗状況を明確にし、どの作業が完了しているのか、どこで課題が発生しているのかを共有することで、無駄な確認作業を減らし、円滑なコミュニケーションを実現できます。

バーチャル雑談タイムの導入

業務に関係のない雑談の場を設けることも、チーム内の人間関係を強化する重要なプロセスです。

例えば、週に一度「雑談ミーティング」を設定したり、オンラインでカジュアルなトークを楽しめる場を作ることで、相互理解が深まり、仕事の相談もしやすくなるためおすすめです。心理的な距離を縮めることにより、業務上のやり取りもスムーズになるでしょう。

明確な業務ルールと期待値の設定

リモート環境では認識のズレが生じやすいため、業務ルールを明確化し、デザイナーに期待する成果やスケジュールを具体的に伝えることが重要です。

作業手順やレビューのタイミング、修正の回数制限などを事前に決めておくことで、スムーズな進行が可能となります。また、相互の認識を統一することで、業務上のストレスも軽減できるでしょう。

関連記事:デザイナーと円滑なコミュニケーションをとるコツは?工程別に解説

以下の資料では、業務委託に必要な契約書を作成する際のポイントについて網羅的に解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひ参考にしてください。


【お役立ち資料】
フリーランス・副業人材との業務委託契約書作成ガイド

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理想のWebデザイナーをフルリモート採用するための成功ポイント

フルリモートでWebデザイナーと契約するときは、体制づくりだけではなく、選考基準や就業ルールなどを決めておかなければなりません。契約前に押さえてほしい採用のポイントを紹介します。

フルリモート体制を整える

フルリモートは出社と違って業務の進捗などが見えにくいため、監視ツールやチャットツールなど、円滑にビジネスを進めるために体制を整えることがポイントです。

そもそもリモートワークを導入済みの企業なら、改めて構築が必要なものはないでしょう。初めてフルリモートを導入するなら、慣れるまでは週1で出社してもらうなど段階的に移行する方法もあります。

理想の人物像を決める

つぎにどのようなWebデザイナーにきてほしいのか、採用したい理想の人物像を決めます。「コーディングまで任せたい」「ディレクション経験があれば」など、求めるスキルや経験値などの情報を洗い出しておくことがポイントです。

スキルや経験だけではなく、人柄やクリアしてほしい成果目標なども設定しておくと募集段階で人材を絞りやすくなります。

関連記事:魅力的な募集要項の書き方は?記載すべき項目や注意点まで解説

業務内容を明確にする

フルリモートの契約は双方が安心して業務を依頼・受発注できるように、業務内容を決めておくことがポイントです。契約後に依頼した仕事が上がってこないといったトラブルを防ぐことができます。契約書だけではなく、募集要項にも書いておきましょう。

選考基準を決める

Webデザイナーを採用するときは、事前にどのような部分を評価するのか定めた選考基準を決めておくことがポイントです。

職務経験やスキルなどポートフォリオをもとにした評価項目もあれば、主体性やコミュニケーションスキルなど面接時に評価する内容もあります。それぞれ具体的に決めておくことで、面接官が複数いても基準がぶれることはありません。

関連記事:デザイナーの採用基準のポイント7つ!採用基準の設定方法も解説

就業ルールを決める

業務委託契約では企業側に指揮命令権はないため、働く場所や時間を決めることはできません。そのため、業務で使うデータの扱い方や進捗報告など最低限のルールを定めておくことがポイントです。こうしたルールの遵守を人材に求める場合には、必ず契約時点で合意を取りましょう。

リモートワークの業務管理を目的に、監視システムを導入している企業もあります。ただし、監視ツールの利用はストレスを与えてしまうおそれがあり、導入には慎重な検討が必要です。

業務委託契約書を用意する

どの契約方法で採用するのか決めたら、契約方法に基づいて契約書を作成します。電子契約なら、従来の紙契約と違って印紙税がかかりません。フルリモートでもスムーズに契約を結べます。

業務委託契約書をどのように作成したらよいのかお悩みなら、以下の資料が役立ちます。4つの契約書のテンプレートをご用意しました。無料でダウンロードいただけますので、ぜひお役立てください。


【ポイント解説付き】
業務委託に必要な4つの契約書テンプレート

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関連記事:デザイナーとの業務委託契約書で注意すべき点とは?必須の記載事項も解説

Webデザイナーのフルリモート求人情報5選

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」ではWebデザイナーの平均年収は約480万円、平均月収は約25万円とわかりました※。優秀なデザイナーを獲得したいなら、相場を下回らないように報酬を含めた待遇も検討することが大切です。

他社の募集内容が気になる方に向けて、フルリモートのWebデザイナーの求人情報を5つご紹介します。

1. 正社員・フレックス勤務OK  

東京都にある企業のフルリモート可能なWebデザイナーの求人情報です。地方在住の求職者もターゲットに広く募集しています。

案件選択制度を導入しており、要望にあわせた案件を紹介してもらえるのが特徴です。仕事が少ないときでも、月額25万円以上の給与が保証されています。フォロー体制もあるため、フルリモートでもコミュニケーションをとりながら案件を進めることが可能です。

契約方法雇用契約
給与・報酬

年収300万円~960万円
月給25万円~80万円

スキルIT業界2年以上
就業時間フレックスタイム制(土日祝日完全休み)

2. 週2~3日・業務委託のWebデザイナー 

UI/UXデザインを任せられるWebデザイナーの求人例もご紹介します。LP制作経験やHPの更新経験が必須となっており、開発エンジニアとのコミュニケーションも必要とされるお仕事です。

週1~3日程度の勤務も可能としていることから、複数の業務を請け負っているフリーランスのWebデザイナーを対象としていることがわかります。

契約方法業務委託契約(準委任)
給与・報酬15~20万円
スキルLP制作経験、HP更新経験
就業時間10時~18時

3. 業務委託契約のUI/UXデザイナー

UI/UXデザイナーの求人をもう1点ご紹介します。情報設計からデザイン・提案などUI/UXデザイン業務全般に携われるWebデザイナーを募集しています。

コーディング経験や大型開発案件への参加経験があるなど、プロジェクト進行において必要なスキルも記載されています。業務量が多く求める経験値も高いことから、報酬は相場よりも高めに設定されているのが特徴です。

契約方法業務委託契約(準委任)
給与・報酬週5日:~60万円、週4日:~45万円
スキル情報設計Webデザイン、ECサイトや予約サイトのデザイン経験
就業時間10時~18時(月140~180時間)

4. コーディングもできるWebデザイナーを募集

大手通信系キャリアサービスのWebサイト制作を委託できるWebデザイナーの求人です。Webデザイン制作以外に、UI/UX設計やコーディングも業務内容に含まれます。それなりのスキルが必要とされるため、実務経験3年以上の応募条件が設定されています。

契約方法業務委託契約
給与・報酬時給1950円~
スキル広告制作の実務経験3年以上など
就業時間9時半~18時半(実働8時間)※時短も相談可

5. 未経験者歓迎・Webデザイナー募集 

職種・業界未経験者歓迎の求人です。WebデザインとWordPress構築スキルを持っている人をターゲットにしています。業務内容だけではなく、業務の流れについてもくわしく書かれており、働くイメージがしやすいのが特徴です。

職種・業界未経験者歓迎となっていますが、クリエイティブ以外のデジタルマーケティングの実務経験が必須スキルとなっています。「未経験」の使い方が参考になる求人情報です。

契約方法雇用契約・正社員
給与・報酬年収400万円~800万円
スキルコーディング経験など
就業時間フレックスタイム制(コアタイム11時~16時)

下記の資料では、フリーランス・副業のデザイナーを実際に活用した事例について紹介しています。無料でダウンロードできますので、ぜひ参考にしてください。


【お役立ち資料】
フリーランス・副業人材デザイナー採用事例

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Webデザイナーを採用するならクロスデザイナーにおまかせください

Webデザイナーはフリーランスで活躍している人が多く、募集をかけても応募が集まらないケースも少なくありません。フルリモート体制を整えれば、フリーランスのWebデザイナーもターゲットに募集をかけられるため、理想の人材を獲得できる可能性が高まります。

フリーランスのWebデザイナーを採用するなら、クロスデザイナーにおまかせください。クロスデザイナーは、フリーランスデザイナー専門のエージェントです。「Workship」に登録する約7,000人のデザイナーより、貴社のご要望に沿った人材をご紹介いたします。

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吉永 ゆくら
記事を書いた人
吉永 ゆくら

デザイン系の専門学校でグラフィックデザインを学ぶ。デザイン事務所に就職後、縫製業と企業の専属ライターを経てフリーランスに。デザイン・縫製・Webとものづくりの楽しさとやりがいを仕事を通して感じています。現在はオウンドメディアのコンテンツ制作を中心に活動中。

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