WebサイトやUI/UX、ロゴ制作など、どの企業にとってもデザイナーは欠かせない存在ですよね。
デザイナーに仕事を依頼したいとき、採用ではなく、特定の領域をフリーランスのデザイナーに依頼したいケースも多いかと思います。
そこで本記事では、「フリーランスデザイナーへの依頼を検討している企業の方」に向けて、フリーランスデザイナーの時給相場を解説します。
Webデザイナー、UI/UXデザイナー、グラフィックデザイナーのように、各デザイナーごとに解説するため、ぜひ参考にしてください。
フリーランスデザイナーの仕事とは?
結論、フリーランスデザイナーに依頼できる仕事内容は、会社員デザイナーの仕事内容と違いはありません。
デザイナーの活動する業界は多岐にわたりますが、どの業界でも共通していえることは、「機能性やコストなど、クライアントのさまざまな求めに応じたデザインを作り上げること」が仕事内容となります。
具体的には製品やポスター、雑誌書籍の表紙、レイアウトなどのデザインを手がけます。近年はインターネットが普及したことで、印刷物だけではなく、Webサイトやアプリのデザインを手がける仕事も増えています。
なお、デザイナーの約60%がフリーランスや自営業で活動していることが厚生労働省の調査で明らかになっています。デザイン業務において、フリーランス人材の活用は今後主流になると言っても過言ではないでしょう。
フリーランスデザイナーに依頼するメリット3つ
・コストを抑えることができる
・プロジェクトへの参画スピードが早い
・専門的なスキルを活用できる
順番に解説します。
1. コストを抑えることができる
正社員の場合は仕事のあるなしに関わらず、給与などが一定額「固定費」としてかかります。しかし、フリーランスの場合、支払うのは制作物と業務にまつわる経費のみです。
フリーランスの方が単価が安いとは限りませんし、同じ依頼内容でも人によって見積もり金額やクオリティも異なります。しかし、必要なときだけ発注できる点で、フリーランスに発注する分は固定費ではなく変動費と捉えることができます。場合によっては、大きなコスト削減となるでしょう。
2. プロジェクトへの参画スピードが早い
制作会社に依頼すると、打ち合わせやスケジュール確定、見積もり、担当者決定など依頼先のルールに沿って発注となるため、プロジェクトの参画まで1〜2ヶ月かかることも珍しくありません。最終的な納品はさらに先となるため、全体的にスピード感を持って動くのは難しい傾向にあります。
その点フリーランスであれば、お互い合意すれば即日稼働も可能です。その後のプロジェクトの共有や進捗管理も、直接やりとりできるためスムーズに行えます。このようにプロジェクト参画までのスピードはフリーランスの方が圧倒的に早いでしょう。
3. 専門的なスキルを活用できる
企業に所属せずとも案件を受注できるフリーランスは、専門性の高いスキルを持ったスペシャリストが数多く存在します。未経験の正社員を採用した場合、どうしても教育や研修が必要となり時間と費用コストがかかりますが、その社内コストを負うことなく必要に応じて即戦力として活用できることは大きなメリットです。
関連記事:デザイナー業務委託のメリットは? 採用や派遣との違いも解説
フリーランスデザイナーの時給相場
ここでは、フリーランスデザイナーの平均時給について、種類別で解説します。
なお、ここで紹介する時給は、実績があり、納品物のクオリティが期待できるデザイナーに依頼する場合の相場になります。
実績やスキルによって時給は変わるため、企業側は自社の予算にあわせて依頼するデザイナーや依頼内容を考えた方が良いでしょう。
・Webデザイナー
・UIデザイナー
・UXデザイナー
・グラフィックデザイナー
順番に解説します。
Webデザイナー
さまざまなWebサイトのデザインを見栄えだけではなく、サイトの目的やコンセプトを考慮してデザインするのがWebデザイナーの仕事です。
平均時給は、約2,000円程度となっています。(Workship調べ)
しかし個人のスキルの差による変動が大きく、実績が豊富だと時給換算で5000円〜10,000円以上、もしくはそれ以上などもありえます。
自社の目的や予算に応じて、どの程度の経験があるWebデザイナーに依頼するべきか考えたほうが良いでしょう。
UIデザイナー
パソコンやスマートフォンなどの画面で操作しやすい表示やデザインを考えるのがUIデザイナーの仕事です。
時給幅が1,500〜8,000円と広く、平均時給は約3,000円となっていますが、案件ベースで依頼することも多いです。(Wokship調べ)
UXデザイナー
アプリケーションなどの使い心地のよさや便利さ、そのサービスを通じて得られる体験全般を考慮してデザインを考えるのがUXデザイナーの仕事です。
平均時給は約3,000円ですが、時給幅は2,000〜8,000円と幅広く、UIデザイナーと同じく案件ベースで依頼することもあります。(Workship調べ)
グラフィックデザイナー
ポスターや雑誌の広告、フライヤー、商品のパッケージなど、主に印刷物をデザインするのがグラフィックデザイナーの仕事です。
平均時給は、約2,000円程度となっています。(Workship調べ)
フリーランスのデザイナーを採用できるサービス5選
それでは実際にフリーランスデザイナーを採用できるサービスを5つ紹介します。
・クロスデザイナー
・レバテック
・ReDesigner
・Crowdtech
・Vivivit
フリーランスのデザイナーの採用サービスを選ぶ際は、次の2つのポイントを確認しましょう。
・デザイナーの種類、案件数
・サポート体制(契約の代行、福利厚生、保険)
案件数が多いところはデザイナーも多く所属しています。また、エージェントサポート体制が整っているサービスは自社で探す手間が省けるなど、ミスマッチを防ぎ効率的に採用することができます。
1. クロスデザイナー
【特徴】
・国内最大級のデザイナー登録者(約7,000人)から提案するデザイナー専門のエージェントサービス
・採用難易度の高い即戦力デザイナーの採用機会を最大限サポート
・Webデザイナー、UI/UXデザイナー、グラフィックデザイナー、アプリ開発など豊富なデザイナーの種類から最短3営業日でアサイン可能
国内最大級のデザイナー登録者から、厳正したデザイナーを最適なタイミングでご提案するデザイナー専門のエージェントサービスです。双方合意があれば正社員への契約転換が可能であり、良いデザイナーを確保したい企業と継続的に仕事が欲しいフリーランスデザイナーのマッチングも可能です。
2. レバテック
【特徴】
・ITエンジニア・デザイナー専門エージェントで、経験豊富なWeb、UI/UX、2D、 キャラクタ、グラフィックデザイナーなどが多数在籍
・スピード対応・スピード参画が可能
・費用はフリーランスが参画するまで無料(要望をヒアリング、案件票の作成・掲載からフリーランスのご提案、顔合わせの設定まで)
業界歴15年のITエンジニア・デザイナー専門エージェントです。技術理解の高いコンサルタントが、デザイナーの経験とスキルを深くまでヒアリングし、経歴書だけではわからない、得意分野やプロジェクトの相性を踏まえマッチングします。問い合わせから当日にオンラインで打ち合わせをして人材アサインが可能など、スピードが早いのも特徴です。
https://levtech.jp/contact/recruit
3. ReDesigner
【特徴】
・初期費用無料の完全成果報酬型
・デザイナーに特化したデザイナータイプ診断で企業とデザイナーのミスマッチを軽減
・Web、UI/UX、BX、グラフック、デジタルプロダクト、コミュニケーションデザイナーなど、多数在籍
日本初のデザイン会社がはじめたデザイナーに特化した採用サイトです。中途・新卒合わせて13,000名のデザイナーが登録。これまで培ってきた幅広い支援実績を基に、デザイナー特有のマインドセットやスキルを理解して、企業とデザイナーの間に介在して適切にマッチングを行います。費用は完全成果報酬で、採用された人材が3ヶ月以内に自己都合で退職した場合、一部紹介料を返金するなどサポート体制も万全です。
https://redesigner.jp/business/
4. Crowdtech(クラウドテック)
【特徴】
・350万人が登録の豊富なデータベースから、契約・面談などを含めて最短3日でプロジェクトへの参画が可能
・登録者の50%が豊富な知識と高い技術力を持ち、円滑なコミュニケーションを取ることができる即戦力が所属
・成功報酬のため、案件掲載や提案には一切費用は不要
テレワークを稼働条件とすることで、全国から優秀な人材を提案してくれます。週2日〜柔軟な稼働日数の調整ができ、急な受注に合わせて急遽人員を確保したい場合や、立ち上げフェーズで優秀な外部知見が欲しい場合などニーズに合わせた人材のアサインが可能です。稼働後もクライアントとデザイナーの両方をサポートする体制も整っており、双方が円滑な業務ができるようになっています。
5. Vivivit
【特徴】
・デザイナー特化型のダイレクトリクルーティングサービス
・デザイナー志望の学生から現役デザイナーまで幅広く採用可能
・ポートフォリオを見て採用を考えることができる
Vivivitは、デザイナー特化型の採用サービスです。サービス開始から8年が経過しており、国内最大級のマッチングサービスとなっています。
特徴的な点が、学生も採用できる点です。デザイナー志望の学生も採用することができ、アルバイトやインターンという形で採用することもできます。
もちろん現役フリーランスデザイナーの採用も可能で、UI/UXデザイナーやWebデザイナー、グラフィックデザイナーなど、幅広いデザイナーが在籍しています。
利用料金は要問い合わせです。
https://www.vivivit.com/mediainfo#about
フリーランスデザイナーを採用するときの注意点3つ
良いデザイナーを見つけたからといって、すぐ採用して仕事を依頼することはおすすめしません。ミスマッチやトラブルなどで余計な工数を増やさないためにも、以下3点はしっかり確認しましょう。
1. ポートフォリオを確認する
2. 業務委託方法を確認する
3. 依頼内容は詳細まで解説する
1. ポートフォリオを確認する
フリーランスに依頼する大きなメリットは、社内の人材だけではできないハイクオリティな制作を期待できることです。専門的な知識・スキルを備えた外部の人材に依頼することで、社員は自身の作業に集中でき、社内の生産性も上がります。
しかし、フリーランスはベテランから初心者までさまざまな人がいます。ポートフォリオを確認しないと、得意分野や専門性、実績が分かりません。クオリティ担保のために、必ずポートフォリオを確認してから、依頼するようにしましょう。
2. 業務委託方法を確認する
フリーランスに依頼する場合、企業とフリーランスは「業務委託契約」を結ぶことになります。業務委託契約は、大きく分けて請負契約と準委任契約の2種類があります。
・請負契約
依頼した仕事の完成に対して報酬を支払う契約のこと
関連記事:【企業向け】請負契約とは? 準委任との違いやメリット・デメリットを解説
・準委任契約
仕事の完成ではなく、一定の事務処理行為を行うことを約する契約のこと
関連記事:準委任契約とは? 請負契約との違いやメリット、デメリットを解説
つまり請負契約は成果物に報酬を払うのに対して、準委任契約は成果物を納品する過程にも報酬を支払います。
そのためフリーランスデザイナーを時給で雇いたい場合は、「準委任契約」を結ぶことになります。
そのほか成果物納品の義務が請負契約にはある一方で準委任契約にはなかったり、再委託が請負契約ではできる一方で準委任契約ではできなかったりするなど違いがあるため、業務委託方法はよく確認するようにしましょう。
3. 依頼内容は詳細まで解説する
依頼内容について認識のズレがあった場合、ポイントになるのは「指示があったのか・なかったのか」ということです。テキストでのやりとりは詳細説明をする、打ち合わせの際は議事録を設けるなど心がけましょう。
また、手順書や発注書、マニュアルを作成することも有効です。トラブルが防ぎやすくなり、理想に近い納品物が上がってくる可能性が高くなります。
フリーランスデザイナーの採用はクロスデザイナーがおすすめ
企業がフリーランスを活用するのは大きなメリットがあります。たとえば「生産性の向上」「コスト削減」などが挙げられ、企業の成長につながる要素にもなりえます。
業務量に対してリソースが不足している、専門的な知識・スキルを持った人が社内にいないことで機会損失をしているのなら、積極的にフリーランスを利用することをおすすめします。
もちろんメリットだけなく、デメリットやリスクは存在します。今回ご紹介したポイントをぜひご参考にして、あらかじめ対策を取った状態で活用してください。
しかし、フリーランスのデザイナーは数が多すぎて採用するにも探すのが大変……というお悩みをお持ちかと思います。その際は、ぜひクロスデザイナーにご相談ください。
クロスデザイナーは、国内最大規模のデザイナー登録者から、厳正したデザイナーを最適なタイミングでご提案するデザイナー専門のエージェントサービスです。現在、7,000人以上のデザイナーが在籍しています。
登録しているフリーランスとの合意があれば正社員採用も可能です。また、スカウトや人材紹介機能もあるため、採用難易度の高い、即戦力デザイナーの採用機会を最大限サポートしています。
エージェントに相談いただければ、最短3営業日でのアサインも可能です。また、週2〜3日の柔軟な依頼も可能なので、自社の作業量に応じて効率的に外注することができます。
サービス資料は無料でダウンロードできます。ぜひ下記より無料でダウンロードして貴社の採用活動にお役立てください。
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