在宅デザイナーとは?求人媒体に頼らない採用方法と業務の進め方 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

在宅デザイナーとは?求人媒体に頼らない採用方法と業務の進め方

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「在宅OK」でデザイナーの求人募集を出しているのに、なかなか応募が来ないと悩んでいる担当者もいるのではないでしょうか。

コロナ禍をきっかけに「在宅勤務」「フルリモート」の需要が増えました。そもそもデザイナーの採用は難しく、求人媒体に掲載しても応募が集まらないのは珍しくありません。

デザイナー側が望んでいる求人情報が出てこないことから、そもそも閲覧していない可能性があるのです。

この記事では、求人媒体に頼らず在宅で働く優秀なデザイナーを採用する方法について解説します。採用方法や業務の進め方も紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

在宅で働くデザイナーの種類

在宅勤務やフルリモートで募集がかけられている主なデザイナーの種類を紹介します。

募集している企業の傾向、どのような業務で募集があるのかを各求人媒体の情報をもとにまとめました。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは『Adobe Illustrator』や『Adobe Photoshop』を使用して、パンフレットやポスター、名刺など、印刷媒体のビジュアルデザインを制作しています。

近年はデザインツールの進化により、オンラインで完結できるようになり、在宅で働くグラフィックデザイナーも増えてきました。

求人の傾向としては、グラフィックデザイナーの募集でも、バナー制作やWeb広告のデザインなど、Webデザイン業務が多いです。

在宅で働くグラフィックデザイナーは、長くデザイン業界に携わっている人も多くいます。Webデザインは近年のニーズのため、求人募集では経験豊富な即戦力を求めているのでしょう。募集企業の傾向としては、広告代理店やマーケティング会社などがあります。

関連記事:在宅で働くグラフィックデザイナーと契約する際の注意点と業務委託のポイント

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを制作するデザイナーです。グラフィックデザイナーと同様にアドビ系のソフトを使用している人が多くいます。オンラインに対応しているため、物理的な制約がなくフルリモートで働く人も多いです。

業務内容は、Webサイトやアプリケーションのデザイン、UI/UXデザインです。Webデザインの業務は幅広いため、募集するときは業務内容と担当範囲を明確に記載したほうがよいでしょう。

募集企業の傾向としては、スタートアップやWeb広告も扱う代理店などです。すでにフルリモートの環境が整っている企業が多いため、在宅デザイナーの受け入れ体制も整っているのでしょう。

関連記事:【企業向け】フリーランスWebデザイナーに注目する5つの理由を徹底解説

CGデザイナー

CGデザイナーは、CGソフトを使用して映像やアニメーション、ゲームデザインなどのデジタルコンテンツを制作します。

エンタメ業界やゲーム制作会社では、フルリモート勤務のCGデザイナーの求人数が多いです。ゲームグラフィックやアニメーションなどのデザイン案件が多く、3DCGデザイナーの需要は高まりつつあります。

CGデザインに使用するソフトは高額なものが多いため、制作工程のすべてに対応できるデザイナーは多くはないでしょう。モーションデザイナーやモデラーなど、工程に特化したデザイナーを確保することで、円滑にプロジェクトを進めることが可能です。

関連記事:3Dデザイナーとは?仕事内容やスキル、需要の変化について解説

DTPデザイナー

DTPデザイナーは、印刷物のデザインや版下作成をするデザイナーです。パンフレットやチラシなどのレイアウトや文字詰めなどをして、印刷データを仕上げます。

DTPデザイナーは印刷会社で勤務するのが一般的でしたが、デジタル化にともない在宅で働く環境が作れるようになってからフルリモート案件が増えてきました。

DTPデザイナーは長く印刷業界で働いてきた経験豊富なデザイナーも少なくありません。グラフィックデザインから、そのまま入稿用のデータを制作できる人もいます。

募集する企業の傾向としては、デザイン制作会社や印刷制作会社などがあり、印刷媒体のデザインからまかせるものが多いです。

関連記事:失敗しないDTP外注のポイント!依頼方法や費用の相場

デザイナーの働き方は「フルリモート」が多い

リモートワークが普及し、パソコンがあれば在宅で働けるようになった人も少なくありません。

フリーランス白書2023』によると、フリーランスの働き方でもっとも多いのは「フルリモート」という結果がでました。これはコロナ禍をきっかけに増加傾向にあります。

デザイナーはリモートワークが普及する前から、在宅で働いている人も少なくありません。そもそも制作会社や広告代理店で数年間勤務し、フリーランスとして独立する人が多いのです。

関連記事:デザイナーの採用が難しい理由は?採用を成功させる6ステップ

エージェント経由で仕事を獲得している

フリーランス白書2023』によると、フリーランスの仕事獲得経路でもっとも多かったのは「人脈」。次に「過去・現在の取引先」「エージェントサービスの利用」という結果でした。

この結果からもわかるように、デザイナーの多くは求人媒体をきっかけに案件を獲得していないことがわかります。

そのため、即戦力を求めるなら、フルリモート対応の在宅デザイナーを探すことがポイントです。

在宅で働く優秀なデザイナーを採用するコツ

経験豊富な在宅で働く優秀なデザイナーを採用するには、5つのコツがあります。それぞれ簡単に解説しましょう。

1. 業務内容を明確にする

在宅で働くデザイナーへ仕事を依頼するときは、依頼から納品まですべてオンラインで解決することも少なくありません。そのため、事前にどのような業務を担当してもらいたいのか明確にすることが大切です。

たとえば、グラフィックデザイナーを採用したい場合、「グラフィックデザイン」だけでは伝わりません。

  • デザインカンプの作成
  • ロゴ・チラシのデザイン
  • 入稿用データの作成
  • LPやバナーデザイン

このように記載できるように、具体的な業務内容を洗い出しましょう。プロジェクトの期間だけ入ってもらいたいときは、他チームメンバーの役割や、制作プロセスも示しておくことが大切です。

これにより、フルリモートでも円滑に業務を進めることができます。

2. 求めるスキルを洗い出す

次にプロジェクトを進めるために必要なスキルを洗い出します。この作業は、デザイナーが応募する際に自身が活躍できるかどうか、応募のための判断材料となるものです

必要なスキルには業務遂行に必要な「必須スキル」と、あると良い「尚可スキル」があります。

たとえば、デザイン制作にあたって使用するツールがありますが、技術的なレベルには個人差があります。資格ランクを目安にすると、具体的なスキルレベルを把握することが可能です。

また、在宅で働くデザイナーは、デザインスキル以外にも自己管理能力など、コミュニケーションスキルが重要です。こうした細かいスキルをまとめたものを「ジョブディスクリプション」と呼びます。

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3. 必要に応じて実技試験を実施する

履歴書やポートフォリオでスキルを判断しきれないときは、特定の課題を提示して実技試験をする方法もあります。実際の業務にどれだけ対応できるのかを具体的にチェックすることが可能です。

応募者がもっていると主張するスキルが本当に実践レベルなのか、試験を通して確認します。スムーズに評価できるように、事前に評価基準を設けておきましょう。

採用までの期間が短いときは、ポートフォリオを提出してもらいます。ポートフォリオのなかで、デザインの意図やコンセプトがきちんと解説されているかをチェックして、デザイナーとしての考え方を評価することが可能です。

関連記事:ポートフォリオの採用基準とは?効率的に評価するためポイント6つを解説

4. 研修期間を設ける

デザイナーは採用が難しく、そもそも市場では見つかりにくいものです。もし、未経験者を育成するゆとりがあれば、研修期間をもうけたうえで募集をかける方法もあります。

研修期間があれば、基本スキルを身につけている新卒デザイナーや実務経験のないデザイナーでも応募しやすくなるのです。

とくにフルリモートだと、使用するコミュニケーションツールがクライアントによって異なります。研修期間中に操作方法に慣れてもらうことが可能です。

5. 出社日があれば明記する

「在宅勤務可能」「フルリモート可能」と記載された求人でも、打ち合わせのために定期的な出社が必要なときは明記しましょう。月2回程度の出社でも、遠方に住んでいると対応できないことがあるためです。

応募数を集めるためにあいまいな表現を用いると、トラブルを招くおそれがあるため注意しましょう。

募集時にも明記したうえで、契約時点でも合意を取っておくことが大切です。デザイナーに納得してもらうために、どのようなケースで出社が必要なのかを記載しておきましょう。

在宅デザイナーと円滑に業務を進める方法

在宅デザイナーと円滑に業務を進めるには、以下の5つの方法があります。

  1. リモート環境を整備する
  2. セキュリティ対策を強化する
  3. 必要な契約書を締結する
  4. 作業進捗を報告してもらう
  5. 業務のフィードバック・評価を行う

それぞれ簡単に解説します。

1. リモート環境を整備する

在宅デザイナーがスムーズに業務を進められるように、適切なツールやシステムを導入しましょう。

プロジェクト管理・タスク管理ツールや、ビジネスチャットツールの導入は不可欠です。そのほかにも、クラウドで共有できるツールやソフトウェアを導入します。

社内システムに頼らない環境を構築することで、在宅勤務やフルリモートにも対応できる環境を整えることが可能です。

2. セキュリティ対策を強化する

在宅で働くデザイナーの環境はさまざまです。社外ネットワークで業務を遂行するため、セキュリティ対策を強化しておくことが大切です。

VPNの導入やファイルなどのアクセス権限の付与を進めましょう。これにより、外部からの不正アクセスや情報漏洩を防ぐことが可能です。

機密データなどは暗号化して、定期的にバックアップを取ります。こうしたセキュリティ対策は、ふだんから意識することが大切です。

採用したデザイナーを含めて、全従業員に定期的にセキュリティチェックを実施することも検討しましょう。

3. 必要な契約書を締結する

在宅で働くデザイナーへ仕事を依頼するときは原則、業務委託契約書を結びます。業務委託契約書には、業務範囲や納期、報酬、成果物の著作権などの事項があり、双方で確認のうえ締結するものです。

トラブルが起きたときの証明としても役立つため、適切なものを制作しなければいけません。以下の資料では、業務委託に必要な4つの契約書テンプレートを用意いたしました。無料でダウンロードいただけます。


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4. 作業進捗を報告してもらう

フルリモートや在宅勤務では、デザイナーの作業進捗が見えにくいため、定期的に作業の進捗を報告してもらう仕組みをつくることが大切です。

作業進捗の報告により、納期の遅延やトラブルにも迅速に対処できます。

日次や週次など、プロジェクトにあわせて報告のタイミングを設定しておきましょう。長期にわたるプロジェクトでは、月に1回定例会議を設けるのもおすすめです。

こうしたこまめに評価する環境を整えることで、円滑に業務を進めることができるでしょう。以下の資料では、業務委託人材の労務管理についてくわしく解説しています。ダウンロードは無料です。


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5. 業務のフィードバック・評価を行う

在宅デザイナーを採用するときは、定期的なフィードバックを行うことが大切です。フィードバックのなかで、成果物に関する評価を伝えます。これによりデザイナーのパフォーマンスを向上させることが可能です。

もし、ゆとりがあればオフィスに出社している従業員と同じように、1on1など面談を実施してコミュニケーションをとってもよいでしょう。

デザイナーの採用方法

在宅勤務やフルリモートでデザイナーを採用するときは、企業のニーズや業務内容に応じて、採用方法を検討する必要があります。正社員・業務委託契約・エージェントの3つの方法について解説しましょう。

1. 正社員として雇用する

正社員として在宅デザイナーを採用するときは、雇用契約を結ぶため、長期的に働いてもらうことが条件です。オフィス勤務と同じように、社会保険や福利厚生などの待遇を提供します。

リモートでも長く働いてもらうには、企業文化の理解や長期的な企業への貢献が期待されます。

採用するときは、プロジェクトに関わるメンバーとも円滑にコミュニケーションが取れるかどうかもチェックしましょう。

経験値が低いデザイナーの採用は、研修やトレーニングを通して企業のニーズにあわせて育成できるメリットがあります。フルリモート環境が整っている企業なら、検討してみてください。

2. 業務委託契約を締結する

業務委託契約は、フリーランスや個人事業主などへ業務を委託する際に結ぶ契約です。企業は雇用主ではないため、指揮命令権はありません。働く場所や時間はフリーランスデザイナーの裁量です。もちろん、労基法も適用されません。

プロジェクトごとに契約を結ぶことが多く、業務量に応じて対応できるのがメリットです。適切な人材を効率よく確保できます。

専門スキルを効率よく活用できるものの、プロジェクトごとの契約となるため、デザイナーに帰属精神を求めにくいでしょう。そのため、契約終了後は継続的な依頼がむずかしくなるケースもあります。

あくまで外部の人材のため、チームワークも築きにくく、一体感を醸成したい場合には不便です。契約書についても、適切なものを用意していなければトラブルにつながることもあります。

3. エージェントに紹介してもらう

在宅で働くフリーランスデザイナーの仕事獲得方法として、エージェントを活用するデザイナーが増えています。もし求人募集を出しても応募者がこないときは、エージェントを活用するとよいでしょう。

エージェントは企業の要望をヒアリング後、自社の登録データベースより要望にマッチする人材を紹介します。一人ひとり調査して選定し、交渉するといった手間を省いて、求めるスキルをもつ人材を確保することが可能です。

週2〜3日、決まった日数を決められた期間働いてもらうこともできます。ただし、はじめてデザイナーを採用するとなると、いろいろと不明点が多いことでしょう。

以下の資料では、デザイナー採用に役立つ具体的な採用手法について解説しています。無料でダウンロードできますので、ぜひお役立てください。


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求人媒体に頼らずデザイナーを採用するならクロスデザイナーにおまかせ!

デザイナーは在宅勤務やフルリモート勤務を求めている人が多くいます。そのため、優秀なデザイナーを採用するには、まず働く環境を整えることが大切です。

探すときは、デザイナーがもっとも案件を獲得している場所を狙います。フリーランスデザイナー専門のエージェントサービスなら、フルリモート勤務を希望するデザイナーと企業のマッチングが期待できます。

採用ミスマッチもなく、求めるスキルをもつデザイナーを採用することが可能です。

クロスデザイナー』はフリーランスデザイナー専門のエージェントサービスです。グラフィックデザインやWebデザイン、UI/UXデザインなど、さまざまなデザイナーのニーズに対応することが可能です。

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吉永 ゆくら
記事を書いた人
吉永 ゆくら

デザイン系の専門学校でグラフィックデザインを学ぶ。デザイン事務所に就職後、縫製業と企業の専属ライターを経てフリーランスに。デザイン・縫製・Webとものづくりの楽しさとやりがいを仕事を通して感じています。現在はオウンドメディアのコンテンツ制作を中心に活動中。