Webデザイナーへ外注する際や採用選考を行う際に、どのようにスキルをチェックしたらよいかわからないといったお悩みを持つ人もいるでしょう。
この記事では、Webデザイナーのスキルチェックシートとスキルシートなどについて解説します。
スキルシートをチェックする際の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Webデザイナーのスキルチェックシートとスキルシートの違い
はじめにWebデザイナーのスキルチェックシートとスキルシートについて説明します。
この2つを理解しておくと、外注先の選定や採用の際のスキルチェックに役立ちます。
スキルチェックシートとは
スキルチェックシートとは、Webデザイナーが自身のスキルを整理するためのものです。
Webデザインの初学者がデザイナーとして必要なスキルを確認したり、フリーランスのデザイナーが収益を向上させるためにスキルレベルを把握して方向性を検討したりする際に使用します。
1つめの例として、Webデザイン初級者向けのチェック項目から一部をご紹介します。
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2つめの例として、Webデザインとコーディングの両方を行う中級者向けのチェック項目から一部をご紹介します。
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スキルチェックは1度行ったら終わりではなく、Webデザイナーが自身のスキルレベルと向き合うために定期的に見直すものです。
企業側もWebデザイナーのスキルについて理解しておくことで、外注先の選定や採用選考の際の評価に役立つでしょう。
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スキルシートとは
Webデザイナーのスキルシートとは、使用可能なツールや言語といったスキル、関わったプロジェクトで担当した工程や役割などをまとめたものです。
WebデザイナーのほかWebディレクターやエンジニアなど、IT業界の専門性の高い職種で活用されており、外注先の選定や採用選考の際に企業側へ提出されるものです。
他の業界で使用されている職務経歴書のような役割を持っています。
スキルシートに記載されている項目
優れたWebデザイナーは、定期的にキャリアの棚卸しを行ってスキルを整理し、スキルシートにまとめています。
スキルシートに記載されている項目は主に以下の6つです。
- 関わったプロジェクトの概要
- プロジェクトの予算規模
- チーム構成とメンバー内での役割
- 担当した工程や業務の内容と期間
- 使用ツールや言語などのスキル
- 保有する資格
まず、上記の項目が漏れなく正確に記載されているかを確認しましょう。
そのうえで、求めるスキルや経験と一致するかを確認して、自社のニーズに合った人材かを判断することが重要です。
Webデザイナーのスキルを証明する資格
Webデザイナーに求められるものはスキルであって資格ではありません。
しかし、スキルの証明となる資格は、企業側が評価する際に役立つため知っておくとよいでしょう。
Webデザイナーのスキルを証明する資格の例として、以下の8つがあります。
- ウェブデザイン技能検定
- Webデザイナー検定
- カラーコーディネーター検定試験®
- Webクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定資格
- Photoshop® クリエイター能力認定試験
- Illustrator®クリエイター能力認定試験アドビ認定エキスパート
- アドビ認定プロフェッショナル
それぞれの資格の概要を説明します。
1. ウェブデザイン技能検定
国家検定制度である技能検定制度の一つです。
資格レベルは3〜1級まであり、3級は実務経験のない未経験者でも受験可能で、2級以上は実務経験が必要です。
3級は、インターネットの仕組みやWebデザインの入門的な内容に関する知識と、HTMLやCSSを使ったシンプルなWebサイトを制作する能力があることを証明します。
2級は、インターネットやWebデザインに関する深い専門知識と、HTMLやCSSのコーディングに加えて、画像の作成・加工や、データのアップロードを含むWebサイトを管理する能力があることを証明します。
1級は、ウェブデザイン職の上級技能者として、さまざまなWebサイトの設計・デザイン・運用管理を行う知識と能力があることを証明します。
2. Webデザイナー検定
公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が実施しており、デザイン関連の出版を手掛ける「MdN」の公認を受けています。
資格レベルはベーシックとエキスパートの2つの難易度に分かれています。
文字や色、レイアウト、画像編集などの表現の基礎をはじめ、コンセプトメイキングや情報の構造といった準備段階から、Webサイト制作における技術、知的財産権や著作権まで、幅広い知識があることを証明します。
3. カラーコーディネーター検定試験®
東京商工会議所が主催しており、資格レベルはアドバンスとスタンダードの2つの難易度に分かれています。
色の性質や特性、色彩が与える心理的な効果をビジネスシーンに生かすための能力があることを証明します。
プレゼン資料の作成や効果的な商品陳列にも役立つため、企業のデザイン部門だけでなく企画制作などさまざまな部署でも人材育成に活用されている試験です。
4. Webクリエイター能力認定試験
株式会社サーティファイが主催しており、資格レベルはスタンダードとエキスパートの2つの難易度に分かれています。
近年のWeb技術の発展により、さまざまなWebブラウザで同じWebページが正しく表示されないといった問題が発生しているなかで、利便性や汎用性が高くユニバーサルデザインを考慮したWebページへと見直していく傾向があります。
Webクリエイター能力認定試験はこのような傾向に対応しており、CSSによるレイアウト指定を重視した試験を行っているため、さまざまな閲覧環境に柔軟に対応するためのWebサイト制作能力があることを証明します。
5. HTML5プロフェッショナル認定資格
主要IT技術の認定試験を実施するNPO法人のLPI-Japanが実施しており、資格レベルはレベル1とレベル2の2つの難易度に分かれています。
HTML5、CSS3、JavaScriptなどに関する知識と技術を持ち、マルチデバイスを実現する能力、動的WebコンテンツやリッチUIの開発・設計・実装する能力があることを証明します。
6. Photoshop® クリエイター能力認定試験
株式会社サーティファイが主催しており、資格レベルはスタンダードとエキスパートの2つの難易度に分かれています。
画像編集に関する知識と、Photoshop®を使ってコンテンツを制作する能力があることを証明します。
7. Illustrator®クリエイター能力認定試験
株式会社サーティファイが主催しており、資格レベルはスタンダードとエキスパートの2つの難易度に分かれています。
Illustrator®を使ってグラフィックコンテンツを制作するにあたって、限られた時間内に制作する操作スキルと、指示内容を的確に表現する問題解決力があることを証明します。
8. アドビ認定プロフェッショナル
アドビ社(Adobe Inc.)のAdobe Creative Cloud 2021/2022に対応する資格試験です。Photoshop、illustrator、Premiere Proの基本的な知識と活用するためのスキルがあることを証明します。
詳しくはこちらをご覧ください。
関連記事:Webデザイナーが持っておくと有利な資格6選。実は国家資格もあるんです!
スキルシートをチェックする際の注意点
スキルシートをチェックする際の注意点は以下の4つです。
- 誤字脱字がないか
- 情報は整理されていて見やすいか
- 内容は具体的でわかりやすいか
- 自社の案件や募集要項に合わせて記載されているか
スキルシートの仕上がりに仕事への意欲が表れます。
また、スキルシートの精度の高さから、就業後の仕事ぶりが想像できます。
使用言語や保有資格の多さ、大規模なプロジェクトへの参画経験などに目が行きがちですが、まずは上記の点をチェックすることが重要です。
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Webデザイナーに依頼するならクロスデザイナーがおすすめ!
本記事では、Webデザイナーのスキルチェックシートとスキルシートの違いや、スキルシートをチェックする際の注意点などを、詳細に解説しました。
優れたWebデザイナーは、定期的にキャリアの棚卸しを行ってスキルを整理し、参画プロジェクトや保有資格をまとめたスキルシートをアップデートしています。
外注先の選定や採用選考ではスキルシートを提出してもらい、精度の高さをチェックしましょう。
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