デザインをクラウドソーシングするには?発注・受注の方法を解説 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

デザインをクラウドソーシングするには?発注・受注の方法を解説

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クラウドソーシングでデザインを依頼するときは、それぞれのプラットフォームの発注・受注方法をきちんと理解しておくことが大切です。クラウドソーシングといってもプラットフォームごとに特徴や手数料なども異なります。「依頼方法がわからない」「安く発注できるの?」など、初めて利用するとなるといろいろと不安があるのではないでしょうか。

この記事では、クラウドソーシングでデザインを発注・受注する方法について解説します。デザインを依頼できるおすすめのクラウドソーシング10選と依頼するときのポイントもまとめました。

そもそもクラウドソーシングとは?

クラウドソーシングとは、不特定多数へインターネットをとおして業務を委託する方法を指します。「Crowd(群衆)」と「Sourcing(調達)」を組み合わせた造語です。

クラウドソーシングは法人・個人を問わず登録できます。法人の場合は「法人アカウント」として登録することで、請求書などビジネスに必要な書類の発行・印刷が可能となります。2023年10月1日に施行されるインボイス制度についても、クラウドソーシングは媒介者交付特例を用いた適格請求書の発行が可能です。

クラウドソーシングには匿名で活動するフリーランスのデザイナーも多いため、信頼性など戸惑うこともあるかもしれません。適格請求書発行に対応しているフリーランスは、基本的に本人確認などの認証を終えているため、身元の確認がとれています。もし、匿名であっても安心して依頼することが可能です。

関連記事:クラウドソーシングとは?企業が使うメリット・デメリットや依頼時の流れを解説

クラウドソーシングのデザイン案件の発注・受注方法

クラウドソーシングでデザインを依頼するには、各サービスの発注・受注方法を理解しておくことが大切です。代表的なサービスで用いられている案件の発注・受注方法について解説します。

プロジェクト形式


▲出典:クラウドワークス

「プロジェクト形式」は依頼したい業務を公開募集して、登録者からの見積もりを募集します。集まった応募の中から希望条件にあった人を選定して発注する方法です。

プロジェクト形式には「固定報酬制」と「時間単価制」があります。

固定報酬制成果物の納品に応じて報酬を支払う
時間単価制業務に従事した時間に対して報酬を支払う

固定報酬制は依頼する業務内容が明確に決まっているときにおすすめです。決まっていないときは、時間単価制を利用する方法もあります。

固定報酬制は業務委託契約でも「請負契約」となり、時間単価制は「準委任契約」の契約形態となるため、それぞれの違いについて理解しておくことが大切です。

関連記事:準委任契約とは? 請負契約との違いやメリット、デメリットを解説

コンペ形式


▲出典:ランサーズ

「コンペ形式」は、募集内容に対して多くの提案やアイデアを集める発注・受注形式です。デザインやロゴ作成、キャッチコピーなど多くのアイデアを比較して、気に入った制作物を選びます。

コンペ形式のメリットは、制作会社へ依頼するよりも多種多様なアイデアを集められるところです。ロゴやキャラクターなどもタッチが偏らず、さまざまな制作物を集めることできます。

できるだけ多くのアイデアを集めるためにも、相場をもとに適正な報酬額を設定することが大切です。

ロゴ作成25,000円~/点
イラスト作成30,000円~/点
似顔絵・アイコン作成

30,000円~/点

(参照:ランサーズ 仕事の種類・参考価格

関連記事:ロゴ制作の依頼のポイントは?相場や依頼方法、注意点を解説

タスク形式


▲出典:クラウドワークス

「タスク形式」は、選定や交渉などなく、サービス上で作業をしてもらう発注・受注形式です。アンケートやデータ収集、短いライティングなどの案件があります。基本的に単発で終わる案件を依頼したい場合におすすめの方法となります。

作業内容を確認して、正確に作業を終えていれば「承認」をして、報酬を支払います。「非承認」を選ぶこともできますが、上限が設けられているサービスもあるため、かんたんな依頼に適しています。

スキルパッケージ


▲出典:ココナラビジネス

「スキル・サービス販売」は、登録者が得意とするスキルを購入する方法です。スキルシェアサービスの『ココナラ』はこの出品スタイルが中心です。『ランサーズ』でも「スキルパッケージ」として、登録するフリーランスが自分のスキルやサービスを商品として出品することができます。

スキル・サービス販売のページでは、たくさんのサムネイルが並んでおり、タッチやセンスをチェックできます。同じ出品内容でも出品者によって対応領域や価格が異なるため、気になるフリーランスを見つけたら、見積もりを出せるかどうか相談してから購入をするのがおすすめです。

個別メッセージ


▲出典:クラウドワークス

「個別メッセージ」は、気になるフリーランスへ直接メッセージを送る方法です。クラウドソーシングのデータベースは職種やスキルなどの条件で絞って検索できます。一人ひとりのプロフィールやポートフォリオなどを確認して、デザインを依頼したい人を選びたいときにおすすめです。

初めてクラウドソーシングでデザインを依頼するときは、取引件数が多く、評価が高い人を選ぶとスムーズに取引を進めることができます。プロフィールに依頼や相談時のお願いを記載している人も多いため、必ず確認したうえでメッセージを送ることが大切です。

関連記事:デザイナーと円滑なコミュニケーションをとるコツは?工程別に解説

デザインを依頼できるおすすめのクラウドソーシング10選

デザインを依頼するのにおすすめのクラウドソーシングを10選紹介します。各サービスの特徴やプラン、報酬の支払い方法もまとめました。依頼先を検討するのに役立ててください。

1. ランサーズ


▲出典:ランサーズ

ランサーズ』は国内初のクラウドソーシングサービスです。インターネット上で完結するWeb関連の仕事を中心に、Webデザイナーやイラストレーターなど専門スキルをもつ多くのフリーランスが登録しています。

依頼金額に制限を設けており、コンペ方式では300円~30,000円、タスク・プロジェクト方式では最低金額300円、または500円となっています。依頼するときは最低依頼金額を下回らないように注意しましょう。

2019年5月20日に開始した「パッケージ(旧スキルパッケージ)」は、依頼内容が具体的な場合におすすめです。中小企業・組織のためのディレクションパートナーを使えば、大量発注もできるため、目的や用途にあわせて活用できます。

登録会員数150万人以上(2023年11月時点)

登録料金・プラン


Basic:0円
Plus:5,000円(税抜)
Enterprise Entry:30,000円(税抜)
Enterprise:要問い合わせ(税抜)

システム利用料5.5%
支払方法銀行振込、請求書、クレジットカード
サポート発注相談窓口

2. クラウドワークス


▲出典:クラウドワークス

クラウドワークス』は国内最大級のクラウドソーシングサービスです。デザイン関連の仕事では、Webデザインや動画編集・制作、ロゴ作成、イラスト・漫画作成などを依頼できます。タスク形式は300円(税込)の最低支払額があるので注意してください。マイルストーン払いに対応しており、継続してデザインを依頼したいときに便利に活用できます。

クライアント限定で法律・税務の無料相談や経理記帳サービスを受けられるので安心です。ほかにも、認定パートナー企業へまるごと外注できるサービス「CroudWorks まるごと外注」を展開しています。法人契約を結びたい場合におすすめの発注方法です。

登録会員数588.6万人
登録料金・プラン

<依頼オプション>
マイページ表示:33,000円(税込)
ダイヤモンド:16,500円(税込)
プラチナ:11,000円(税込)
ゴールド:8,000円(税込)
急募オプション:7,700円(税込)
その他オプションあり

システム利用料無料
支払方法銀行振込、クレジットカード、請求書払い(Paid)
サポートCWコンシェルジュ

3. ココナラビジネス


▲出典:ココナラビジネス

ココナラビジネス』はビジネス向けの機能を備えたサービス購入プラットフォーム。購入できるのはスキルマーケット『ココナラ』から集めたビジネス向けのサービスです。見積書・発注書・納品書・請求書・領収書などの発行機能や源泉徴収機能を備えています。

ただし『ココナラビジネス』には出品機能がありません。業務を個人へ発注したいときは通常のココナラアカウントで法人アカウントを作成して公募する方法もあります。用途や目的にあわせて使い分けることが可能です。

登録会員数220万人
登録料金・プラン無料
システム利用料無料
支払方法銀行振込、クレジットカード、請求書払い(Paid)※審査あり
サポートチャット・お問い合わせフォーム

4. ママワークス


▲出典:ママワークス

ママワークス』は、会員は在宅勤務を希望する主婦が中心の主婦のための求人応援サイトです。公募で依頼するデザイナーを選定します。業務委託契約を直接結べるため、気に入ったデザイナーがいれば継続的に発注することが可能です。

管理ツールや業務委託契約書の提供など、ビジネスに便利な機能を備えています。「在宅ワーカー活用支援サービス」も展開しているため、難しいデザイナーの採用もサポートしてもらえます。

登録会員数37万人
登録料金・プラン非公開(取材・原稿作成が必要な案件は6万円)
システム利用料非公開
支払方法銀行振込
サポート在宅ワーカー活用支援サービス

5. シュフティ


▲出典:シュフティ

シュフティ』は主婦向けのクラウドソーシングサービスです。公開募集で集めた応募者から依頼する人を決める仕組みです。イラストやバナー、Webサイトのアイキャッチ作成などさまざまなお仕事を依頼できます。

仕事の進め方や必須条件、歓迎スキルなど募集要項を詳細に作りこむことで多くの応募を期待できます。

登録会員数43万人
登録料金・プラン無料
システム利用料10%(後払いは5%)
支払方法クレジットカード、請求書
サポートシュフティサポート

6. Bizseek(ビズシーク)


▲出典:Bizseek

Bizseek』は総合型のクラウドソーシングサービスです。仕事の依頼方法には「コンペ形式」と「プロジェクト形式」があり、内容にあわせて選べます。有料オプションの利用により、非公開で募集することも可能です。

デザインには「Webデザイン」と「グラフィックデザイン」のカテゴリーがあります。法人アカウントでも受注が可能なため、目的に合わせて使い分けることが可能です。

登録会員数
登録料金・プラン無料(別途有料オプションあり)
システム利用料5~10%(税別)
支払方法クレジットカード、銀行振込
サポートサポート&お問い合わせフォームあり

9. Craudia(クラウディア)


▲出典:Craudia

クラウドソーシングの『Craudia』は、公開募集とスキル検索、ワーカー検索の大きく3つの依頼方法があります。デザインはロゴデザインやイラスト、キャラクターデザインをはじめ、名刺やカード作成といった紙媒体のデザインも依頼することが可能です。

他では有料オプションとなる非公開設定やキャンセル料などはかからないため、低コストで発注できます。また、法人のみ請求書など各種書類にも発行が可能です。

登録会員数100万人以上
登録料金・プラン無料
システム利用料無料
支払方法クレジットカード、銀行振込、請求書(後払い不可)
サポートお問い合わせフォーム、Chatwork

10. 99design


▲出典:99design

99design』はグラフィックデザイナーと企業をつなぐフリーランサープラットフォームです。拠点が海外のクラウドソーシングですが、プラットフォームは多言語対応のため、日本語でのやり取りが可能です。

デザイナーレベル制度を導入しており、プロ意識やスキルをもとに調査チームが審査をおこなってレベルが決められています。デザイナーはスキルを判断するのがむずかしいため、指標があると早く選定できるので便利です。

登録会員数100万人
登録料金・プラン要お問い合わせ
システム利用料5%
支払方法クレジットカード
サポートカスタマーサポートあり

クラウドソーシングでデザインを依頼するときのポイント

クラウドソーシングでデザインを依頼するときは、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。

  1. 複数のクラウドソーシングに登録する
  2. 専門性の高い案件は予算をしっかりかける
  3. 必要に応じてNDA契約を結ぶ
  4. しっかりコミュニケーションをとる

1. 複数のクラウドソーシングに登録する

クラウドソーシングにはデザイナー以外の職種も含めた総合型と、デザイナーなど特定の職種に特化した特化型があります。それぞれ登録者数も異なるため、デザイナーを探すときはひとつのクラウドソーシングで探すよりも、複数に登録したほうが多くのデザイナーと出会えるチャンスがあります。

2. 専門性の高い案件は予算をしっかりかける

クラウドソーシングは安くデザインを依頼できるといった印象をもっている人も少なくありません。しかし、高品質な仕上がりを求めるなら、それなりの報酬を支払う必要があります。

とくに専門性が高い案件は、デザイナーの知識や技術が必要です。クラウドソーシングは初心者も多く登録しています。品質を重視するなら、スキルチェックがおこなわれているサービスを選ぶのがおすすめです。

関連記事:フリーランスデザイナーの時給相場はいくら?デザイナーの種類別に解説

3. 必要に応じてNDA契約を結ぶ

クラウドソーシングは匿名で活動するフリーランスも多くいます。デザインを依頼するにあたって社外秘情報が含まれるときは「この人に依頼して大丈夫だろうか」と不安になることもあるでしょう。

必要に応じて「秘密保持契約(NDA)」を結ぶことで、情報漏えい対策が可能です。クラウドソーシングを利用する時点で秘密保持契約を結んでいるケースもあれば、依頼時に本名・住所などの本人確認をもって契約締結となるサービスもあります。

契約書のテンプレートは運営側で用意されているため、別で用意する必要はありません。もし自社で用意する場合には、以下の資料より必要な契約書4種類のテンプレートを無料でダウンロードできます。


【お役立ち資料】
業務委託に必要な4つの契約書テンプレート

xdesigner.jp

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4. しっかりとコミュニケーションをとる

依頼後はデザインが納品されるまで、コミュニケーションをしっかりとることが大切です。制作中の質問などにも迅速に答えることで信頼関係を築くことができます。ただし、業務委託契約は原則依頼主に指揮命令権はありません。業務に関する指示は出さないように注意してください。

クラウドソーシングには専業で活動するフリーランスと、副業で活動する人に分かれます。活動する時間帯で品質に差があるわけではありませんが、コミュニケーションがとりやすい人を選ぶこともプロジェクトをスムーズに進めるためのポイントです。

関連記事:デザイナーと円滑にコミュニケーションを取るコツは?依頼時から納品までフェーズごとに解説

デザイナーへの依頼ならエージェントサービスの活用も

デザイナー探しは目的によって時間がかかるケースも少なくありません。仕事内容やリソースによってはエージェントを活用する方法もあります。

デザイナー探しの手間が省ける

エージェントサービスは登録データベースより、企業のニーズにマッチした人材を提案します。一人ひとりのプロフィールをチェックしてメッセージで相談をしなくても、希望のデザイナーを紹介してもらえます。

審査を通ったデザイナーが多く安心

エージェントサービスは企業に自信をもって人材を提案できるように、登録人材のスキル審査を行っています。審査を通ったデザイナーが多く登録しているため、採用前にスキルチェックをしなくても即戦力として採用できます。

契約関連やトラブル対応まで任せられる

業務委託契約をはじめて結ぶ場合、指揮命令権の有無やコミュニケーションなど不安なことが多いと思います。エージェントサービスなら担当エージェントが仲介するため、契約まわりやトラブルの対応も任せることができます。

フリーランスデザイナーへ依頼するならクロスデザイナーにおまかせください

クラウドソーシングでデザイナーを探すときは、各サービスの発注・受注方法や料金、支払方法などを確認することが大切です。登録者も多いため、じっくり探せば希望条件にあったデザイナーを見つけることができます。


「クラウドソーシングで希望のデザイナーが探せない」とお悩みなら、フリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』を活用しませんか?クロスデザイナーは審査を通過した厳選人材より貴社のご要望にあわせた最適なデザイナーをご紹介し、不安が多い契約周りもしっかりとサポートします。

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  • クロスデザイナーの特徴
  • クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
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吉永 ゆくら
記事を書いた人
吉永 ゆくら

デザイン系の専門学校でグラフィックデザインを学ぶ。デザイン事務所に就職後、縫製業と企業の専属ライターを経てフリーランスに。デザイン・縫製・Webとものづくりの楽しさとやりがいを仕事を通して感じています。現在はオウンドメディアのコンテンツ制作を中心に活動中。