デザイン制作の流れとは?外注する場合の依頼方法も紹介 | フリーランス・業務委託採用|クロスデザイナー

デザイン制作の流れとは?外注する場合の依頼方法も紹介

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デザイン制作の流れを理解することで、外注先にスムーズに依頼できます。しかし、デザイン制作の外注に慣れていないと、どのように依頼すればよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。

デザイン制作は紙とWebで制作の手順が異なります。さらに依頼方法も異なるため、正しく理解していなければデザインの品質にも影響が出てくるため注意が必要です。

この記事では、デザイン制作の流れについて解説します。外注する場合の依頼方法やポイントもご紹介しますので、参考になさってください。

【紙媒体】デザイン制作の流れ

デザイン制作の流れは、紙とWebの媒体ごとに異なります。まずは、紙媒体のデザイン制作の流れについて解説しましょう。

紙媒体のデザイン制作はプリプレスとプレス、ポストプレスに工程がわかれています。デザイン制作はプリプレスの段階のため、その工程に絞って解説します。

プリプレス 企画・デザイン制作・下版
プレス 印刷
ポストプレス 加工・発送・納品

構成・企画提案

ヒアリングの内容をもとに、デザインの方向性や詳細について深く掘り下げていきます。

内容をもとに納品時期までのスケジュールを含めた企画書を提出してもらいます。

具体的なイメージがあれば、デザイン制作の計画が立てやすくなるので提供しておくとよいでしょう。

素材・原稿提出

デザインに使用する画像や原稿を提供します。もし、用意できないときは取材や撮影、原稿作成の費用が別途必要です。

依頼先にリソースがないときは、外注となるため、スケジュールにも大きく影響することもあります。

デザイン制作開始

いきなりデザイン制作に入るのではなく、ラフ案を制作します。ラフ案の時点で修正箇所があれば、しっかりと詰めておくことが大切です。

初校デザインを提出後、要望に沿って修正や追加をおこないます。

校正・納品

デザインが完成したら、コピーや文章の誤字脱字を確認する校正作業です。印刷したときの発色も確認して校了となります。

校了後はデザインデータを納品するか、印刷会社へ印刷を依頼して完成品を納品します。

関連記事:パンフレットのデザイン制作はどこに依頼できる?ポイントと合わせて解説
関連記事:チラシのデザイン制作はどこに依頼できる?ポイントと合わせて解説
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【Web媒体】デザイン制作の流れ

Webデザイン制作の流れは以下の通りです。

  • 企画・設計
  • ワイヤーフレームを作成
  • デザインカンプ・プロトタイプの作成
  • 確認・修正
  • コーディング
  • 公開・運用

それぞれ簡単に解説します。

企画・設計

Webサイトを制作する目的とターゲットを明確にして、納品までの制作スケジュールを設計していくフェーズです。

目的やターゲット以外に、Webデザインに必要な情報などを整理していきます。ここでもし必要な素材がなく、制作が必要なら別工程で進めなければなりません。

予算なども踏まえてスケジュールを決めていきます。

ワイヤーフレームを作成

どこにどのような情報を配置するのか、ワイヤーフレームを作成します。ワイヤーフレームは簡単にいうと、Webページの設計図です。紙媒体でいえばラフデザインに近い形となります。

くわしく作りこむのではなく、線と□などでどこに何が入るのかを決めていく工程です。ユーザー導線はそのまま残るため、見た目よりも導線を意識して設計することが大切です。

関連記事:ワイヤーフレームの作り方|目的と注意点、おすすめツールを徹底解説

デザインカンプ・プロトタイプの作成

全体のレイアウトが決まったら、見た目を具体的に確認するためにデザインカンプを制作します。Webサービスやアプリのデザイン制作では、動きを確認するためにモックアップまたはプロトタイプを作成します。

確認・修正

この段階で不備や修正したい箇所が見つけられるのが理想です。データを共有できる『Figma』や『Sketch』などのツールを使用すると確認やコミュニケーションがとりやすいでしょう。

確認後、問題がなければ、見た目のデザインのこまかい部分を作りこんでいきます。

最終的にWebディレクターが全体の調整をおこなって校了となります。

コーディング

Webデザインの場合、完成したデザインデータをもとにコーディングをおこないます。

コーディングをする専門の職種はフロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアへ依頼するのが一般的です。

Webデザイナーでもコーディングに対応しているデザイナーはいます。

公開・運用

Webサイトは納品後のトラブルはつきものです。

制作工程のなかで何度も修正を重ねていても、起こりやすいため、公開後のアフターフォローが大切です。何かしら不具合が起きていないかを確認します。

また、公開後、デザインが目的を達成しているのか、ツールを用いて調査・分析することも大切です。調査分析から効果検証といったPDCAをまわして改善をし続けます。

デザイン制作にかかる費用の目安

デザイン制作にかかる費用は、媒体や依頼内容によって異なります。

  • Webデザイン:55万~65万円/月
  • チラシデザイン:1万5,000円~
  • ロゴデザイン:5万円~
  • パンフレットデザイン:3万5,000円~
  • ポスターデザイン:2万5,000円~

原稿に文字や画像が必要な場合、企業から素材として提供されるのか、一から制作するのかで費用が変わります。

工程が増えると納期も変わることから、低コスト・短納期がご希望なら自社で撮影したり用意したりすることが大切です。

そのほかにも費用やスケジュールに影響する要素は「企画・プランニング」「修正」があります。修正は回数と制作物の評価基準を明確にすることでトラブルを防げます。

関連記事:【種類別】デザイン依頼にかかる費用/料金相場は?費用を抑えるコツも解説!

デザイン制作を外注するときの依頼方法

媒体や目的によって異なるデザイン制作。内製化が困難な場合の外注先として、制作会社やフリーランスデザイナーへ依頼するのが一般的です。

ここでは外注先ごとのデザイン制作の依頼方法を解説します。

制作会社への依頼方法

制作会社へデザイン制作を依頼するときは、基本的に気になる制作会社へ問い合わせをして、見積もりを依頼するところから始まります。

メリット デメリット

・制作体制が整っている
・実績が豊富
・納品後のサポートがある

・短納期の対応が難しい
・工程で担当者が変わることがある
・デザイナーと会えない

デザイン制作会社

デザイン制作会社は、デザイン制作に特化しており、高品質なデザインが期待できます。

印刷や広告展開は提携している会社があり、デザイン制作以外の展開も依頼することが可能です。

デザイン制作会社によっては、ブランディングやマーケティングなど、戦略設計からサポートしてもらえるところもあります。

まずはデザイン制作会社の制作実績を確認することが大切です。

関連記事:デザイン制作を依頼できる東京の会社は?依頼時のポイントまで紹介

印刷会社

印刷会社は、印刷物に特化した制作工場です。デザイン制作だけではなく、印刷まで依頼することができます。

自社の印刷機に対応したデザインを制作するため、文字化けやレイアウトの崩れ、色味の仕上がりなどのトラブルが起こりにくいのが特徴です。

印刷だけ他社にお願いするといった手間やコストを削減できるメリットがあります。

広告代理店

広告代理店は、広告全般を強みとしており、マーケティング戦略にもとづいたデザイン制作に対応しています。

大規模なキャンペーンや複数の媒体を使用したプロモーションが得意です。デザイン制作を依頼するときは、制作目的や要望などを伝えるためのデザインブリーフを作成しておくとよいでしょう。

具体的なプランが決まっていないときは、企画段階から依頼することも可能です。

フリーランスデザイナーへの依頼方法

フリーランスデザイナーへ依頼するときは、デザイナーが運営しているホームページ、クラウドソーシング、人材紹介エージェントを経由して依頼する方法があります。

メリット デメリット

・デザイナーを選べる
・実績を確認したうえで依頼できる
・制作会社より安く依頼できることがある
・コミュニケーションをとりやすい

・スキルで依頼費用に幅がある
・音信不通のリスクがある
・得意分野に偏っている

フリーランスデザイナーのホームページ

フリーランスデザイナーは、自身の経験とスキルを強みとして一人で活動しているデザイナーです。

自身のこれまでの制作実績や活動をアピールするため、ポートフォリオサイトをもっていることが少なくありません。

ポートフォリオサイトには、これまでの制作実績が掲載されているため、希望のデザインを制作してもらえるかどうかをチェックすることが可能です。

クラウドソーシング

クラウドソーシングは、企業が一部の業務をフリーランスデザイナーへ委託できるサービスです。

依頼方法は公募と直接交渉の2つの方法があります。

公募 公募形式でデザイナーを募集する。提案者から選定をしてデザインを制作してもらう。
直接交渉 ポートフォリオを一人ひとりチェックして直接交渉する。

公募でデザイナーを募集するときは、依頼内容をくわしく書くことが大切です。これにより、フリーランスデザイナーは自身のスキルと照らし合わせて応募を判断します。

クラウドソーシングは企業とフリーランスの仲介役のため、業務委託契約書を交わさずとも業務を委託できます。

NDA(秘密保持契約書)以外に取り決めておきたい内容があるときは、独自で契約書を作成して締結しましょう。

関連記事:業務委託契約を進める流れとは?稼働開始後の注意点と合わせて解説

人材紹介サービス

人材紹介サービスとは、企業の要望に沿った人材を紹介するサービスです。

希望のスキルをもつフリーランスデザイナーを紹介してもらうためにも、制作目的や委託したい業務内容をまとめておくとよいでしょう。

人材紹介サービスを介する場合でも業務委託契約の締結が原則ですが、エージェントが契約締結をサポートしてくれるため、安心して依頼することが可能です。

関連記事:人材紹介を利用した際のヒアリング項目とは?依頼時のポイントも解説

以下の資料は、フリーランスデザイナー専門のエージェントサービスのクロスデザイナーを利用いただいた4つの企業の事例集となっています。

デザイナーを取り巻く採用環境についても解説していますので、ぜひ参考になさってください。


【お役立ち資料】フリーランス・副業人材デザイナー採用事例

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効果的なデザイン制作のポイント

デザイン制作はビジュアルだけではなく、マーケティング支店や5W2Hの要素などを取り入れることで効果を高めることが可能です。ここでは効果的なデザイン制作に欠かせないポイントについて解説します。

マーケティングの視点を取り入れる

デザイン制作はビジュアルの品質も大切ですが、よりターゲットに訴求するデザインを制作するには、マーケティング視点を取り入れることが大切です。

とくにポスターやチラシなど、ターゲットの行動喚起に使用する媒体のデザインを制作するときは、UXやマーケティング視点を意識しましょう。

関連記事:マーケティングにおけるデザインの役割とは?必要な理由からデザインが重要となる施策まで解説

5W2Hで販促媒体の効果を高める

デザインを制作するときは、5W2Hを意識して制作することが大切です。5W2Hとは以下の要素を指します。

  • Why(なぜ):目的
  • Who(誰に):ターゲット
  • When(いつ):使用時期
  • What(何を):プロダクト
  • Where(場所):使用する場所
  • How(どうやって):手段
  • How much(いくらで):予算

これらの要素を洗い出しておくことで、デザインの方向性が定まり、販促効果を高めることが可能です。

スケジュール管理とコミュニケーション

デザイン制作には納期があります。契約後、依頼先に任せきりにせず、発注側も積極的にコミュニケーションをとることが大切です。

制作プロセスごとに定期ミーティングをセットし、進捗確認やフィードバックをおこないます。

こうしたこまめなコミュニケーションにより、認識のズレやミスを早期に発見することが可能です。

ただし、定期ミーティング以外にも思いついたアイデアを反映させてほしいといった柔軟性を求めるときは、制作会社よりもフリーランスのデザイナーのほうが対応しやすいでしょう。

制作工程やコミュニケーションの頻度などを踏まえて依頼先を決めることが大切です。

フリーランスのデザイナーへデザイン制作を依頼するポイント

フリーランスデザイナーへデザイン制作を依頼するときは、以下のポイントを押さえることでスムーズに依頼することが可能です。

  • ポートフォリオを確認する
  • 依頼内容を明確にする
  • コミュニケーションをこまめにとる

それぞれ簡単に解説します。

ポートフォリオを確認する

フリーランスデザイナーへ依頼するときは、ポートフォリオでスキルレベルを確認することが大切です。

ポートフォリオにはこれまで参画したプロジェクト実績や、自主制作作品などが掲載されています。また、デザイン制作だけではなく、プロジェクトを率いたディレクション経験なども確認が可能です。

委託したい業務や希望のデザインを制作できるかどうかを見極めましょう。

関連記事:ポートフォリオの採用基準とは?効率的に評価するためポイント6つを解説

依頼内容を明確にする

フリーランスデザイナーへ業務を委託するときは、依頼内容を明確にすることが大切です。

クラウドソーシングの公募でデザイナーを採用する場合、依頼内容の詳細がなければ応募を集めることはできません。これは自身が対応できる依頼なのか明確に判断ができないためです。

デザインに画像や文章を入れる場合、これらの素材が提供されるかどうかは、デザイナーにとって依頼を受ける判断材料となります。また、完成イメージに近い資料の有無も大切です。

フリーランスデザイナーは他案件も並行して進めているため、他の制作に影響がでないかどうかを判断してもらえるように、できるだけくわしい情報を提供しましょう。

依頼内容の詳細だけではなく、求めるスキルや責任の範囲などをくわしくまとめたものをジョブディスクリプションといいます。フリーランスデザイナーのように、専門スキルをもつ人材を採用するために欧米の企業で広く活用されているものです。

以下の資料では、ジョブディスクリプションを作成するためのテンプレートがついたガイドブックとなっています。無料でダウンロードが可能です。


【お役立ち資料】ジョブディスクリプション作成ガイド

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コミュニケーションをこまめにとる

フリーランスデザイナーへ依頼する場合、制作の途中で音信不通になり連絡が取れなくなるのでは?と心配する人もいるのではないでしょうか。

信頼できるフリーランスを選ぶことがプロジェクト成功には欠かせません。メッセージやWeb会議システムを利用した面談などで、信頼性を確認しましょう。

ただどうしても不安がぬぐえないというときは、フリーランスデザイナー専門のエージェントサービスを利用するのがおすすめです。担当のエージェントが企業とデザイナーのマッチングから契約、プロジェクト完了までサポートしてもらえます。

デザイナーに限らず、さまざまな職種で人手不足となり、フリーランスの活用を考えている企業も増えてきました。以下の無料資料では、はじめての業務委託採用について解説しています。

これからの時代にあわせた採用手法についてくわしく知りたい方は、ぜひ参考になさってください。


【お役立ち資料】はじめての業務委託採用

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クロスデザイナーが自社にあったフリーランスデザイナーをご紹介します

デザイン制作の流れは、紙とWebで異なります。どのようなデザイン制作を依頼するのか、目的を明確にし、依頼内容の詳細を伝えることが大切です。

依頼先によっても対応範囲が異なります。柔軟な対応やスポット的な採用をお考えなら、フリーランスデザイナーへ依頼するのがおすすめです。

クロスデザイナー』はフリーランスデザイナー専門のエージェントサービスです。グラフィックデザインやWebデザイン、UI/UXデザインなど、様々なデザイナーのニーズに対応することが可能です。

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吉永 ゆくら
記事を書いた人
吉永 ゆくら

デザイン系の専門学校でグラフィックデザインを学ぶ。デザイン事務所に就職後、縫製業と企業の専属ライターを経てフリーランスに。デザイン・縫製・Webとものづくりの楽しさとやりがいを仕事を通して感じています。現在はオウンドメディアのコンテンツ制作を中心に活動中。