この記事では、企業ブランディングの概要や費用相場から、具体的な手法、効果測定方法まで詳細に解説します。企業ブランディングを成功させるためのポイントや、ブランディングに取り組むメリットも事例とともに紹介するので、ぜひ参考にしてください。
企業ブランディングとは
企業ブランドは、企業の理念や哲学、存在意義(パーパス)を核として、企業の総合的なイメージや価値観、信頼性を表すものです。企業が提供する製品やサービスの品質、顧客との関係、市場での位置づけなどが含まれます。
企業ブランディングとは、企業が自社のアイデンティティやビジョンを明確にし、顧客や市場に伝えるための戦略的な活動を指します。
企業ブランディングの目的
企業ブランディングは、単なる販促活動ではなく、企業の認知度や信頼性を高めることを目的として行います。効果的な企業ブランディングによって、顧客のロイヤルティを高め、競合他社との差別化を図ることが可能です。
販促活動のほか、人材採用難のなか採用市場においても重要視されており、優秀な人材の獲得や社員の定着に影響します。
パーパスブランディングとは
近年、企業経営においてパーパスブランディングが注目を集めています。
パーパス(Purpose)とは、英語で目的や目標、意図などを意味し、ビジネスでは企業の存在意義や社会的意義を指します。パーパスブランディングは、企業の存在意義や社会的使命を明確にしてブランド戦略を展開する手法です。
従来のブランディングが利益の追求を主な目的としていたのに対し、パーパスブランディングは社会や環境に対する貢献を重視し、顧客や社員、ステークホルダーとの共感を築くことを目指します。企業の社会的責任(CSR)や環境、社会、ガバナンス(ESG)への取り組みが評価されるなかで、企業の持続可能な成長と社会的責任を両立させるためのアプローチとして、パーパスブランディングが注目を集めています。
企業ブランディングの費用相場
企業ブランディングの費用は、依頼する内容や規模によって大きく異なりますが、ここでは一般的な相場を以下の3つの項目に分けて説明します。
- コンサルティング料
- ロゴやパッケージのデザイン費
- 広告制作費
コンサルティング料
企業ブランディングにかかる基本のコンサルティング料には、ブランディング戦略の立案や市場分析などが含まれ、一般的には月額10万円から30万円程度が相場となっています。契約期間は3ヵ月から1年となるケースが多く、総額で60万円から200万円程度がボリュームゾーンです。
新ブランドの立ち上げやリブランディングといった特定のプロジェクトに対しては、プロジェクトベースで料金が設定される場合が多く、100万円から300万円程度が相場です。
ブランディング戦略の立案から施策の実行支援までを含む包括的なコンサルティングの場合は、300万円から800万円程度が相場といわれています。
ロゴやパッケージのデザイン費
ロゴやパッケージのデザイン費用は、依頼するデザイナーや制作会社の規模、依頼内容によって異なります。ここでは、フリーランスデザイナー、デザイン制作会社、広告代理店の2つの依頼先別に、一般的な費用相場を以下の表にまとめました。
ロゴデザインの費用相場 | |
フリーランスデザイナー | 5万〜30万円 |
デザイン制作会社 | 15万〜50万円 |
広告代理店 | 50万〜100万円 |
関連記事:ロゴデザイン制作の費用相場と失敗しない外注先の選び方を解説
パッケージデザインの費用相場 | |
フリーランスデザイナー | 3万〜20万円 |
デザイン制作会社 | 10万〜50万円 |
広告代理店 | 50万〜100万円 |
上記のデザイン費用に含まれる主な項目と内訳の費用目安は、以下のとおりです。見積もりが上がってきたら内訳も必ず確認し、不明点があれば問い合わせましょう。
デザイン費用に含まれる項目 | |
ディレクション費 | 1万〜5万円 |
デザイン費 | 3万〜10万円 |
修正費 | デザイン費の10%程度 |
その他 | 交通費や諸経費など |
広告制作費
広告制作費は、広告の種類や媒体、制作の規模によって大きく異なります。ここでは、テレビCM、Web広告、印刷物の3つに分けてご紹介します。それぞれの一般的な相場は以下のとおりです。
広告制作費の内訳 | ||
テレビCM | 制作費 | ・数百万円から数千万円程度。 ・撮影、編集、タレントの起用、特殊効果などが含まれる。 |
放送費 | ・1回の放送で数十万円から数百万円程度。 ・放送局や放送時間帯によって異なる。 | |
Web広告 | バナー(静止画) | ・4,000円から15,000円程度。 |
動画 | ・30万円から100万円が相場だが1,000万円に上るケースもあり幅がある。 ・制作に関わる人材のスキルや使用する機材、求めるクオリティによって異なる。 | |
印刷物 | 新聞 | ・数十万円から数百万円程度。 ・広告のサイズや掲載する新聞によって異なる。 |
雑誌 | ・数十万円から数百万円程度。 ・掲載する雑誌の種類や広告のサイズによって異なる。 |
関連記事:広告デザインとは?広告効果を高めるポイントや事例集も紹介
適正な価格で依頼するためには、上記の相場を把握したうえで、次のような点に注意して外注先との交渉に臨みましょう。
- どのようなデザインを求めているのか、依頼内容を明確にして具体的に要望を伝える。
- あらかじめ予算を設定して依頼時に明確に伝えることで、デザイナーや制作会社に適切な提案を促す。
- 複数のデザイナーや制作会社から見積もりを取って比較検討する。
上記に留意して依頼をすすめることで、想定外のコスト増加の防止につながります。
企業ブランディングの具体的な手法
企業ブランディングの具体的な手法を流れに沿ってまとめると以下のとおりです。
1.現状分析 | ・市場調査や競合分析を行い、現時点でのポジションを把握する。 |
2.ブランドの方向性決定 | ・企業の理念や価値を明確化してブランドの方向性を決定する。 |
3.コミュニケーション戦略 | ・ブランドコンセプトを顧客に伝えるためのコミュニケーションプランを策定する。 |
4.ブランドアイデンティティの設定 | ・ロゴ、キャッチコピー、ブランドカラーなどを設定して、一貫したブランドイメージを構築する。 |
5.インナーブランディング | ・社員のエンゲージメントを高め、社内からブランド価値を向上させる取り組みを行う。 |
6.アウターブランディング | ・顧客やパートナー企業に対して、ブランドの独自性や価値を伝える活動を展開する。 |
7.ブランド評価 | ・ブランディング戦略の効果測定を行い、必要に応じて戦略を見直して実行する施策を調整する。 |
上記のようなステップで戦略を進め得ることで、効果的なブランディングを行い、企業価値を高めることができます。
企業ブランディングにSNSを活用する方法
次に、企業ブランディングにSNSを活用する方法を説明します。SNSを通じて企業ブランディングを行う際の基本的なフレームワークは以下のとおりです。
1.ブランドアセットを定義する | ・企業ブランドの認知拡大を効率的に行うために、ロゴやフォント、キャッチコピー、カラーパレットなどブランドアセットをデザインする。 |
2.CEP(カテゴリーエントリポイント)を設定する | ・消費者が特定のカテゴリーに関心を持ち製品・サービスを購入しようとしたときに、企業ブランドを思い浮かべるきっかけやヒントを設定する。 |
3.ブランドコミュニケーションのルールを作成する | ・ブランドを扱う際に推奨される行動や禁止される行動を言語化した規定を設ける。 ・ブランドアセットを使用する際のガイドラインを作成する。 |
4.ブランド戦略に沿って運用を実施する | ・ブランディング戦略と規定に基づいてSNSの運用を行う。 |
5.ルールに沿って運用されているかマネジメントする | ・定期的に運用を見直し、ブランディング戦略に沿っているか、ガイドラインに従っているかを確認する。 |
6.定期的にブランド調査を実施する | ・KPIを設定して効果測定を行い、ブランディング戦略を評価する。 |
なお、SNSをブランディング戦略に組み込む際は、使用するSNSの特性への理解を深めて、企業ブランドに合ったものを選びましょう。また、SNSの運用にはリスクを伴うため、適切なリスク管理と対応策の準備も不可欠です。
企業ブランディングの効果を測定する方法
企業ブランディングの効果測定に用いられる指標として、次のようなものがあります。これらの指標を活用することで、ブランディング戦略の効果を総合的に評価し、改善点を発見することが可能です。
ブランド認知度 | 特徴 | ・消費者が調査対象のブランドをどれだけ知っているかを測る指標で、ブランド名やロゴを見たときに消費者が認識できるかを評価する。 ・ブランド認知度が高いほど市場シェアの拡大につながる。 |
主な調査方法 | ・アンケート調査やオンライン調査などを行う。 | |
向上・改善方法 | ・ブランディング戦略を策定し、マーケティング・キャンペーンを実施する。 | |
ブランド好感度 | 特徴 | ・消費者が調査対象のブランドに対して抱く感情や印象を測る指標で、ブランドに対する信頼感や親しみやすさ、満足度などを評価する。 |
主な調査方法 | ・顧客満足度調査やオンラインレビューの分析などを行う。 | |
向上・改善方法 | ・品質の高い製品・サービスの提供のほか、優れたカスタマーサービス、ポジティブなブランドストーリーを発信する。 | |
新規接触率 | 特徴 | ・調査対象のブランドが新規顧客とどれだけ接触できているかを測る指標で、新規顧客の獲得数や新規訪問者数を評価する。 ・ブランディング戦略やキャンペーンの影響を数値化するために活用される。 |
主な調査方法 | ・Webサイトの訪問者数やSNSのフォロワー数などを分析する。 | |
向上・改善方法 | ・ターゲット市場に対する広告キャンペーンやプロモーション活動を実施する。 | |
サーチリフト | 特徴 | ・広告キャンペーンやプロモーション活動が行われた後に、ブランドに関連する検索クエリの増加を測る指標で、消費者がブランドに興味を持って情報を検索する頻度を評価する。 |
主な調査方法 | ・検索エンジンのデータ分析やWeb解析ツールを使用する。 | |
向上・改善方法 | ・SEO対策やオンライン広告の運用改善を行う。 | |
トラフィック数 | 特徴 | ・ブランドのWebサイトやオンラインプラットフォームへの訪問者数を測る指標で、訪問者数のほかページビュー数、滞在時間などを評価する。 |
主な調査方法 | ・Google AnalyticsなどのWeb解析ツールを使用する。 | |
向上・改善方法 | ・コンテンツマーケティングやSEO対策、SNSの活用などを行う。 | |
NPS(ネットプロモータースコア) | 特徴 | ・顧客が調査対象のブランドを他者に推薦する意欲を測る指標で、顧客に対して「他の人にブランドを紹介したいか?」を質問し、0から10のスケールで評価する。 |
主な調査方法 | ・定期的な顧客アンケートを実施する。 | |
向上・改善方法 | ・顧客満足度の向上を図り、優れたカスタマーサービスの提供を行う。 |
オンライン広告におけるブランドリフトとサーチリフト
ブランディングにおいて、サーチリフトとブランドリフトは、主にWeb広告の効果を測定する指標として用いられます。それぞれの違いは以下のとおりです。
サーチリフト | ブランドリフト | |
測定対象 | ・対象キーワードの検索数。 | ・ブランド認知度や購買意欲。 |
測定方法 | ・オーガニック検索のデータをもとに測定 | ・接触ログと意識調査を組み合わせて分析。 |
測定内容 | ・広告がブランド名や商品名の検索につながっているかどうか。 | ・広告に触れたユーザーのブランド認知拡大や購買意欲の向上につながっているかどうか。 |
サーチリフトは、広告配信によって対象キーワードの検索回数がどれくらい増えたのかを示す指標で、広告の効果を数値で可視化します。
一方、ブランドリフトは、アンケート調査によって広告効果を評価する手法です。広告に触れたユーザーのブランドに対する認知度や評価、購入意向といった指標を測定し、触れていないユーザーと比較して、広告効果を把握します。
Yahoo! JAPANブランド効果測定では、ブランドリフト調査・サーチリフト調査の2種類の効果測定が提供されています。また、Google広告とMeta広告でもブランドリフト調査などのリフトテスト機能を使用することが可能です。
Web上でブランディング広告を展開するうえで、これらに対する理解は欠かせません。適切に調査を設定して測定結果を使用することで、Web広告やキャンペーンなどのマーケティング施策を最適化することが可能です。
参考:Yahoo!広告ヘルプ「Yahoo! JAPANブランド効果測定について」
Metaビジネスヘルプセンター「ブランドリフトテストについて」
企業ブランディングを成功させるためのポイント
企業ブランディングを成功させるためのポイントは主に以下の3つです。
- 企業アイデンティティの形成
- 一貫性のあるコミュニケーション
- 情緒的価値と機能的価値のバランス
それぞれ詳しく説明します。
1.企業アイデンティティの形成
企業アイデンティティの形成は、ブランドの核となる価値観やミッション、ビジョンを明確にし、それらに基づいて一貫したメッセージを発信することです。これにより、企業の独自性を強調し、顧客や市場に対して強い印象を与えます。
具体的には、ブランドを象徴するロゴやカラー、フォントなどのビジュアルデザインを統一し、視覚的な一貫性を保つことでブランドの認知度を高めます。また、企業の歴史や文化、理念を反映したストーリーテリングを通じて、ブランドの信頼性と共感を築きます。また、ブランドガイドラインを作成し、適切に運用することも重要です。
2.一貫性のあるコミュニケーション
企業のビジュアルデザインや発信するメッセージは、オンライン・オフライン広告、SNS、Webサイト、店舗など、すべてのコミュニケーションチャネルにおいてトーンやスタイルを統一することが重要です。
どの接点においても同じブランド体験を提供することができれば、顧客からの信頼感が高まります。それには社員教育を通じて、企業のブランド価値やメッセージへの理解と、一貫した顧客対応を促すことも必要です。
3.情緒的価値と機能的価値のバランス
情緒的価値は、ブランドが顧客に与える感情的なつながりや共感を指し、機能的価値は、製品・サービスの実用性や品質を指します。この情緒的価値と機能的価値のバランスを取り、顧客に対して総合的な魅力を提供することで、強力なブランドロイヤルティの構築につながります。
そのためには、品質の高い製品や優れたカスタマーサービスを提供すると共に、企業のブランドストーリーやビジョンを通じて顧客の心に響くメッセージを伝えることが重要です。
成功事例に学ぶ!企業ブランディングに取り組むメリット
「企業ブランディングはリソースが豊富な大手企業が取り組むもの」と考えている人も多いでしょう。
ここでは、中小企業のブランディング戦略にフォーカスし、経済産業省・中小企業庁の公式サイトから成功事例を紹介します。中小企業の経営者の方で「企業ブランディングに取り組みたいが、どのようにすればわからない」といった方もぜひ参考にしてください。
出典:経済産業省 中小企業庁「ミラサポplus『事例から学ぶ!「ブランディング」』」をもとに作成
北海道の消臭液・土壌改良材メーカー
北海道の消臭液・土壌改良材のメーカーである環境大善株式会社は、事業承継をきっかけに自社製品の顧客層の若返りを考えて、若年層向けにパッケージデザインを変更しました。
しかし商品の見た目だけを変えても思うような結果につながらなかったため、自社の存在意義を改めて見直し、リブランディングを決意。アートディレクターの鎌田順也氏への依頼を機に2018年よりデザイン経営に取り組み、本格的なブランディングを行いました。鎌田氏と徹底的な自社分析を行い、自社の強み、経営理念や行動指針を明確にしたうえで、ブランドコンセプトを設定。それに基づき、シンボルマークやパッケージデザイン等を開発し、社内外へのコンセプトの浸透・発信に取り組みました。
2021年には、これまでの取り組みで明確化されたブランドコンセプトを基に、新たなターゲットとして見据える若年層への親しみやすさにも配慮しながら、対象となる百貨店や雑貨店、ホームセンターなど顧客層別にパッケージをそれぞれデザイン。利益率の向上や、海外との取引を含めて販路の拡大にもつながっており、売上は順調に伸びているといいます。
また、一連の取り組みにより企業イメージが刷新されたことで、地域外からの新規採用につながるなど、採用難のなか人材の獲得にも寄与しています。
出典:経済産業省 中小企業庁「ミラサポplus『環境大善株式会社』」を参考に作成
奈良県の老舗編針メーカー
1916年創業の近畿編針株式会社は、売上げの6~7割を占める竹編針を中心に、編み物用具や手芸用品を展開し、世界18か国に輸出も行っている老舗編針メーカーです。2006年頃より国内向けの伝統ブランド「K・A」の製品の輸出を開始し、当初は売上げも堅調に推移したものの、2010年代に入ると海外での売上げは伸び悩みました。
「現状のブランド、デザインのままでは海外ユーザーには十分に訴求できない」と感じた経営者は、創業100周年に向けて新たなプロダクトブランドの創設を計画。主に中小企業のデザイン経営の支援などを行う株式会社SASIと共に、社員全員でブランドコンセプトの検討から始め、ブランド名を決定しました。
さらに、ブランドロゴ、製品パッケージ、カタログなどを統一的にデザインしてブランドイメージを刷新し、EC機能やオンライン展示会の機能も備えたWebサイトをリリース。2015年11月、約1年に及ぶ取り組みにより新ブランドを立ち上げ、100周年記念事業が完了しました。ブランド再構築の効果は大きく、新ブランド立ち上げ前と比べて売上げは約1.5倍になったといいます。
ブランディングが成功した要因について、経営者は「ブランド構築は、人任せにせず、主体性を持って取り組むのが大事。ただし理想論ではなく身の丈に合ったプランをまとめるには、専門的なノウハウを持つパートナーにプロデュースしてもらうのも重要。」と語っています。
出典:経済産業省 中小企業庁「ミラサポplus『近畿編針株式会社』」を参考に作成
福島県南会津町の木製玩具メーカー
南会津町の伝統産業である木工産業は、技術には自信があったものの、需要低迷に悩んでいました。そこで地域の木工関係業者と連携して地域の木製玩具の再ブランディングを目指し、2010年に株式会社マストロ・ジェッペットを設立。「子供達が、木の温もりを感じ、安心して遊べるおもちゃ」をコンセプトに、世界観を作り上げる外部のデザイナー、良質な素材を供給する木材店、デザインを形にする木工所が、お互いの強みを発揮して製品を開発しました。
その結果、製品のデザイン性、頑丈・壊れにくさ、安全性が子育て層から評価され、国内の百貨店・ショッピングセンターなどに販路を拡大。海外市場の開拓も進めており、欧州の見本市でも高い評価を受けています。
同社はブランディング戦略を導入する際の工夫として、「外部のデザイナーと協力することで、既存製品に不足している機能を補完したこと」を挙げています。外部協力者と地域の連携により再ブランディングに取り組み、海外展開の可能性をもつかみ取った成功事例です。
出典:経済産業省 中小企業庁「ミラサポplus『デザイン性と高品質を兼ね備えた国産木製玩具で、海外進出を目指す企業』」を参考に作成
ブランディングを成功させるデザインについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:ブランディングデザインとは?目的と重要性、構成要素、メリット、成功事例6選を徹底解説
アートディレクターやクリエイティブディレクターといった高度なデザイン人材にブランディングデザインを依頼する際は、ポジションや職務内容のほか、期待する目標や成果、責任や権限の範囲などを明記したジョブディスクリプションを作成すると良いでしょう。
以下の資料は、初めてジョブディスクリプションを作成する方でも安心のテンプレート付となっています。こちらも無料でダウンロードできますので、自社で必要な人材の採用活動にぜひお役立てください。
ブランディングデザインを内製するか外注するか迷ったときの判断基準
ブランディング戦略の一環としてデザインの仕事を依頼する際に、社員を雇用して内製すべきか、制作会社やフリーランスに外注するか迷うケースもあるでしょう。
内製化と外注のいずれを選択するかの判断ポイントは以下の3つです。
- コスト
- 納期
- デザイン案件の数
一般的には、スポットや依頼回数が少ない場合は外注、継続して依頼をする場合は内製が向いています。継続的に案件がある場合、内製したほうが社内にノウハウや知見がたまり、制作の効率化も期待できるためです。
しかし、ブランディングデザインのような専門性の高い案件の場合は、プロジェクトが一定期間継続するとしても、社内の人材にスキルがないと対応できず工数がかさむうえ、ブランディング戦略を成功に導くことは難しくなるでしょう。そのため、高度なスキルとブランディングデザインの実績があるクリエイティブディレクターやアートディレクターへの外注をおすすめします。外注であれば案件ごとに支払う報酬のみで済むため、高度なデザイン人材を雇用するよりもコストを削減できる可能性があります。
関連記事:デザイン外注と内製のメリット/デメリットは? 判断すべきポイントも解説
近年、企業ブランディングをはじめ、デザインに必要な考え方やフレームワークなどを経営手法に取り入れる考え方も広がりつつあります。一方で、デザイナー自体は人材不足傾向にあり、デザインに注力しきれない企業も少なくないでしょう。
以下の資料では、デザインのリソースを確保する二つの手法として、外注と採用について比較しながらご紹介しています。無料でダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
ブランディングデザインを外注するならフリーランスをおすすめする3つの理由
デザイナーの就業形態はフリーランスが多いため、制作会社などの企業ではなくフリーランスに依頼をするのも一つの手です。
ブランディングデザインをフリーランスデザイナーへ依頼するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- コストが抑えられる
- 迅速で柔軟な対応が可能
- 専門性・クオリティが高い
一般的に制作会社よりもフリーランスデザイナーに外注するほうが、費用を抑えられることが多い傾向があります。例えば、予算が少なく制作会社への外注費が用意できない場合でも、フリーランスなら依頼することが可能です。そのうえ企業に外注する場合とは異なり、デザイナーと直接コミュニケーションを取れるため、情報伝達をスムーズに行えます。
また、フリーランスで活躍している人の多くは、これまでの就業先でスキルを磨き、経験や実績を積んでから独立・開業しています。自社に合った優秀なフリーランスに依頼すれば、ブランディング戦略に基づいてクオリティの高いデザインを完成させることができるでしょう。
以下の資料では、デザイナー専門のエージェントサービスである『クロスデザイナー』に登録している注目デザイナーのリストの一部をご覧いただけます。こちらも無料でダウンロードできるので、ぜひご参照ください。
ブランディングデザインをフリーランスに依頼するならクロスデザイナーがおすすめ!
本記事では、企業ブランディングの概要や費用相場から、具体的な手法、効果測定方法まで詳細に解説しました。企業ブランディングを成功させるためのポイントや、ブランディングに取り組むメリットも事例とともに紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
デザイナーを社員として雇用し内製化するか、外注するか迷ったときの判断のポイントは「コスト」「納期」「デザイン案件の数」の3つになりますが、ブランディングデザインのような専門性の高い案件の場合は、スキルと実績のあるクリエイティブディレクターやアートディレクターへの外注をおすすめします。外注であれば案件ごとに支払う報酬のみで済むため、結果的にコスト削減につながる可能性があります。
その際、優秀なフリーランスに依頼すれば、制作会社よりコストを抑えてクオリティの高い制作物を完成させることができるうえ、進行中は直接コミュニケーションを取れるため、迅速で柔軟な対応が期待できます。
フリーランスデザイナーへの依頼に慣れていない企業は、デザインの知識やスキル、費用相場について熟知した、実績と信頼のあるデザイナー専門のエージェントサービスに依頼すれば、業界に詳しく安心して任せられるでしょう。
デザイナー専門の国内最大級エージェントサービス『クロスデザイナー』なら、厳正な審査を通過した即戦力デザイナーが7,000人以上在籍。採用コンサルタントが、自社に必要なデザイナーのスキルや要件をヒアリングして最適な人材を紹介します。
以下では、『クロスデザイナー』のサービス資料を無料でダウンロードできます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
- クロスデザイナーの特徴
- クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
- 各サービスプラン概要
- 支援実績・お客様の声
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