CG制作を外注するには?依頼先の種類とメリット・デメリット | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

CG制作を外注するには?依頼先の種類とメリット・デメリット

INDEX

CG制作を外注するには、まず目的を明確にすることが大切です。社内で制作するのと違って、外注先によって制作の流れも異なります。また3DCGなどは制作工程も増えるため、費用が気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、CG制作を外注できる依頼先の種類について解説します。それぞれのメリットとデメリットも紹介しますので、外注先選びの参考になさってください。

CG制作を外注する目的を明確にする

CG制作を外注するときは、まず目的を明確にすることが大切です。おもな制作目的について解説します。

臨場感・リアリティを加えるため

CGはリアルに近い映像表現が可能なため、物理的に撮影が難しいシーンでも再現できるのが強みです。

例えば未来都市の風景や災害、宇宙空間など実際に撮影が難しいシーンもCGで表現できます。すでに撮影した映像にCGを加えることで、よりリアルで引き込まれるような映像の制作が可能です。

このようにCGを使うことで多彩な表現ができるようになります。そのため、視覚的に魅力的なコンテンツを制作するためにCGが使われているのです。

費用を抑えるため

爆破シーンなど特殊なシーンの撮影は、撮影許可やセットの建設などで多額の費用が掛かることも少なくありません。

しかし、CGで制作することで、撮影地の確保や爆薬のコスト、安全対策費用などを抑えられます。実際に爆破しないため、安全対策も不要です。

また、CGなら修正が可能なため、撮影のやり直す手間や費用も削減できます。こうした費用を抑えることを目的にCGが使われています。

訴求力を高めるため

CGは映像内で表現したい要素をコントロールできます。通常の撮影では、被写体以外に意図しないものが映り込んだり、天候などに左右されたりします。しかし、CGならあらかじめ設計した環境で、意図した通りに視覚化が可能です。

最初から見せたいものだけに絞って制作できるため、リアルよりインパクトの強い映像を制作できます。ターゲットへの訴求力の高いコンテンツ制作を目的にCGが使用されています。

CG制作を外注したときの流れ

CG制作を外注した際、プロジェクトをうまく進めるにはCG制作の流れを理解しておかなければなりません。具体的な外注ステップについて解説しましょう。

外注先の選定

まずはCG制作を依頼するための外注先を探します。おもな外注先は「CGデザイン制作会社」「映像制作プロダクション」「フリーランス」の3種類です。

CG制作の目的やリソース、予算を踏まえて最適な外注先を選びましょう。

見積もり

気になる外注先を見つけたら、見積もりを依頼します。プロジェクトの範囲や納期などを具体的な要件を伝えて、複数の業者から見積もりをとるのが一般的です。

予算を事前に伝えておくことで、外注先より範囲内で提案がもらえるケースがあります。この段階で依頼からどのくらいの期間で納品できるのか納期を確認することが大切です。

打ち合わせ

外注先と具体的なプロジェクト内容について打ち合わせをおこないます。CG制作の目的や具体的な要求をしっかり共有し、互いの認識をすり合わせましょう。

見積もり時に納期が確認できなかった場合、ここで必ず確認してください。見積もりが想定より高いときは、どうすれば値下げができるのかも聞いておいてもよいでしょう。

契約締結

打ち合わせで合意した内容にもとづいて、契約を結びます。契約書には作業範囲や納期、報酬、修正回数、成果物の品質など各事項を明記してください。

完成した契約書を確認して、お互いが納得したら正式に契約を締結します。

CG制作

契約締結後、CG制作をスタートします。プロジェクトの管理は外注先にまかせきりにせず、定期的な進捗確認や情報を共有し、必要に応じてフィードバックをすることが大切です。

こまめなコミュニケーションにより、トラブルが起きても迅速に対応できるとともに、契約書で定めた品質を確保できます。

納品

納品された成果物の品質をチェックします。契約段階で品質の評価基準を決めておくと、スムーズな検収が可能です。もし問題があったときは必要に応じて修正を依頼します。

初めて外注を活用する場合、具体的な手順がわからない方が多いはずです。うまく活用するには、外注先の特徴を理解しておく必要があります。

以下の資料では、初めての方にもわかりやすく外注の活用方法をまとめました。無料でダウンロードできますのでぜひお役立てください。


【お役立ち資料】はじめての外注マニュアル

xdesigner.jp

og_img

CG制作の外注先の種類・メリットとデメリット

CG制作の外注先によく選ばれる「CGデザイン制作会社」「映像制作プロダクション」「フリーランス」の3種類があります。それぞれに依頼するメリットとデメリットを解説しましょう。

CGデザイン制作会社

メリット
デメリット

・高い専門性と高品質
・サービスの幅が広い
・大規模なプロジェクトにも対応できる

・規模によって対応範囲が異なる
・コストがかかる
・小規模な案件は受けてもらえないことがある

CGデザイン制作会社はCGアニメーションや3DCG、ビジュアルエフェクトなど、さまざまなCG制作を依頼できます。

専門性が高く、技術に対応できるスタッフが在籍しているため、高品質なCG制作に対応できるのが強みです。

書籍のCGイラストなどを依頼する場合、費用相場は挿絵1枚あたり5万円から、書籍1冊で300万円からとなっています。

ただし、規模によって専門性や対応領域が異なり、小規模の制作会社だと依頼内容によっては受けてもらえない可能性があります。

関連記事:CGを制作するには?必要なソフトや流れから、依頼先の種類まで紹介

映像制作プロダクション

メリット
デメリット

・映像制作者からの指示が通りやすい
・映像のプロとして品質が期待できる
・スムーズなコミュニケーションが取れる

・映像制作がメインのためcgの技術に限りがある
・コストがかかる
・短期間での納品が難しい

映像制作プロダクションは、映像専門の技術力と実績をもっているため、クオリティの高い映像制作を依頼できます。ビジュアルエフェクトやCGに関するサービスを提供しており、映像に特化したCG制作ならおすすめの外注先です。

CG動画コンテンツの制作を依頼する場合、費用は100~250万円かかります。3DCGでは1分140万円が相場です。制作工程が複雑な分、それなりに費用がかかることを覚えておきましょう。

また、制作工程が複雑なため、依頼内容によっては柔軟な対応が難しく、相場よりも見積もりが高くなることがあるようです。事前に確認しておきましょう。

フリーランス

メリット
デメリット

・ハイスキル人材へ依頼できる
・採用コストを抑えられる
・柔軟に対応してもらえる
・コミュニケーションスキルが高い

・実績が確認しづらい
・対応範囲が限られていることがある
・指揮命令ができない

フリーランスは専門スキルをいかして活躍している個人を指します。モデラーやエフェクターなど対応範囲が絞られているケースが多いため、依頼前に確認が必須です。

フリーランスはスキルや経験で報酬相場が異なります。クラウドソーシングでCG制作を依頼すると、ゲーム用3Dモデル制作で10万円からです。

ただし、制作工程が複雑なCG制作の場合、時間制で採用する方法もあります。時間制ならプロジェクトにあわせて柔軟な依頼が可能です。短期間の採用でも効果的な利用ができるため、コストを抑えて専門人材を活用できます。

関連記事:CGデザイナーを採用するには?仕事内容や探し方を解説

CG制作の外注費用を抑える方法

CG制作をすべて外注するとそれなりに費用がかかるものです。ここではCG制作の外注費用を抑える方法について解説します。

完成イメージを制作しておく

完成イメージを事前に制作しておくことで、外注先に明確な要求が可能です。

完成イメージとはビジュアルコンセプトやカラースキーム、重要シーンのデザインなどが含まれます。イメージとして制作が難しいときは参考資料を用意しておくと効果的です。

イメージにもとづいて制作を進めることができるため、認識の齟齬が発生しにくくなります。

結果、修正や追加指示なども減り、無駄な工数を減らせるため全体的な費用を抑えることが可能です。

コミュニケーションの回数を減らす

コミュニケーションはプロジェクトを進めるうえで欠かせませんが、過度な会議やヒアリングは効率を下げることがあります。

できるだけ少ないヒアリングで依頼できるように、仕様書や依頼書などをまとめておくことが大切です。

映像制作の場合、工程別に依頼するよりも、ひとつにまとめて依頼したほうがコスト効率を上げることができます。コミュニケーションの取り方について検討しましょう。

納期にはゆとりをもたせる

短納期のプロジェクトは、外注先がほかのプロジェクトを調整する必要があるため、通常よりも高いコストが発生することがあります。

プロジェクトのスケジュールを立てるときは、工程別に時間枠を設定してゆとりをもたせておくことが大切です。急ぎの作業はミスが発生しやすく、クオリティに影響を及ぼすことがあります。

納期にゆとりをもたせることで、追加費用を払うことなく、リスクも避けて品質も確保することが可能です。

CG制作はフリーランスデザイナーに依頼するのがおすすめ

CG制作の費用を少しでも抑えたい、しかしクオリティも確保したいときは、フリーランスのデザイナーへ依頼することで解決します。

制作者と直接コミュニケーションが取れるため、こまかいニュアンスが伝えやすく、迅速なフィードバックが可能です。

また、フリーランスデザイナーは複数の案件を同時に進めていることもあり、管理能力に優れています。急ぎの依頼にも対応範囲や費用など具体的な交渉が進みやすい点がメリットです。

こうした対応力の高さと柔軟性により、長期的な関係を築くことができます。CG制作のコスト効率を上げるなら、フリーランスのCGデザイナーがおすすめです。

関連記事:3Dデザイナーは業務委託できる?探し方と合わせて解説

CG制作をフリーランスにデザイナーに依頼するときのポイント

フリーランスデザイナーにCG制作を依頼するときは、基本的に業務委託契約です。契約書の作成以外に、企業側で必要な準備について解説します。

評価基準を策定

CG制作を依頼する前に、納品される成果物の品質を評価する基準を策定しておきます。評価基準を契約前に共有することで、納品後のトラブルを防ぐことが可能です。

評価基準では、テクスチャの詳細など技術的・視覚的要件、解像度など品質指標、各工程の期限などを設定します。

フリーランスを選定する際で求めるタスクを整理して、それにあわせたフリーランスをアサインする方法もあります。求める要件を達成できる人材するには、ジョブディスクリプションが便利です。

以下の資料では、ジョブディスクリプションのテンプレートを無料でダウンロードいただけます。ガイド付きのため、スムーズな作成が可能です。


【お役立ち資料】ジョブディスクリプション作成ガイド

xdesigner.jp

og_img

業務委託契約書の作成

業務委託契約書はフリーランスへ外注する際に必要な文書です。契約書にプロジェクトの範囲や成果物の詳細、報酬の支払い条件、納期、権利の帰属について明確に記載する必要があります。

トラブルを防ぐためにも、正確な業務委託契約書を作成することが大切です。

秘密保持契約書を結ぶ

秘密保持契約書(NDA)は機密情報など、外部に漏らしてはいけない情報の漏えいを防ぐための文書です。業務を通じて知り得た情報を第三者に漏らすことを防ぎます。

プロジェクトで機密情報を提供する可能性があるときは、締結しておくことが大切です。

初めて業務委託契約書を作成するときは、どのような内容を記載したらよいのかわからない方も少なくありません。以下の資料では、業務委託契約書のテンプレートを無料でダウンロードいただけます。

各条項の決め方や書き方など、ガイドに沿って作成が可能です。契約書の作成にお悩みの方はぜひご活用ください。


【ポイント解説付き】
業務委託に必要な4つの契約書テンプレート

xdesigner.jp

og_img

フリーランスデザイナーへのCG制作依頼をクロスデザイナーがサポートします

CG制作を外注するときは、制作工程を理解したうえで適切な依頼先を決めることが大切です。プロジェクトを成功させるためにも、評価基準の策定や業務委託契約書の作成などを事前に準備しておきましょう。

またプロジェクトの管理・進行においても業務委託契約の特性を踏まえて、適切なコミュニケーションを取ることが大切です。

契約書まわりやコミュニケーションの取り方などに不安がある方は、エージェントサービスを利用する方法もあります。

フリーランスデザイナー専門エージェントサービス『クロスデザイナー』には、通過率5%の厳しい審査をクリアしたデザイナーが登録しています。貴社のご要望に沿ったCGデザイナーや3DCGデザイナーの提案が可能です。

以下よりクロスデザイナーの【サービス資料】を無料でダウンロードいただけます。即戦力デザイナーをお探しの方は【お問い合わせ】ください。平均1営業日以内にご提案します。

専属のエージェントより、即戦力デザイナーを最短即日でご提案します
日本最大級のフリーランスデザイナー専門エージェントサービス「クロスデザイナー」
UI/UXデザイン、アプリデザイン、グラフィックデザイン、そしてアートディレクションなど、多様化するデザイナー職。 7,000人以上ものフリーランスデザイナーが登録するクロスデザイナーなら、ヒアリングさせていただいた最短即日中に複数名の即戦力デザイナーをご提案。さらに条件が合えば最短3日でアサイン可能です。 さらに、採用コンサルタントがお客様の案件内容をヒアリングの上、稼働日数やスキル条件など、求められる採用要件をアドバイスさせていただくため、採用のミスマッチを最小限に抑えます。 事業成長を加速させるデザインを実現いたします。
サービス資料でわかること
  • クロスデザイナーの特徴
  • クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
  • 各サービスプラン概要
  • 支援実績・お客様の声
吉永 ゆくら
記事を書いた人
吉永 ゆくら

デザイン系の専門学校でグラフィックデザインを学ぶ。デザイン事務所に就職後、縫製業と企業の専属ライターを経てフリーランスに。デザイン・縫製・Webとものづくりの楽しさとやりがいを仕事を通して感じています。現在はオウンドメディアのコンテンツ制作を中心に活動中。