CGの動画の作り方とは?そのステップと外注できる依頼先を紹介 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

CGの動画の作り方とは?そのステップと外注できる依頼先を紹介

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企業のブランディングや自社サービスや商品の認知度向上のために、CG動画に興味を持つ企業が増えています。

本記事では、CG動画の作り方を知りたい人に向けて、CG動画の基本的な作り方の流れを紹介します。

CG動画とは

CG動画(Computer Graphics Animation)は、コンピュータグラフィックス(CG)技術を使用して制作されるアニメーションの一つの形です。2dと3dの両方のアプローチで作成され、リアルな映像による世界観を作り出します。

2DCG動画とは

2DCG動画は2次元(縦・横)の平面図に動きをつける動画で、アニメーションが身近な例です。3DCGに比べて奥行きはありませんが、多彩なアニメーションの表現が可能です。

アニメーションの他、商品を紹介するためにグラフなどを用いた写真や動画を組み合わせた動画も2DCGとして使われています。

3DCG動画とは

3DCGは3次元(縦・横・奥行き)で表現される動画です。立体的に動くため、リアル感や臨場感を感じられる動画となります。人体の構造や、建物の内部など、リアリズムを追求する動画をつくる際に多く採用されています。

CG動画のメリット

4つのメリットを紹介します。

  • 撮影が困難なケースでもリアルに表現できる
  • ブランディングに効果的
  • リアリティを排除したものが作れる
  • 修正や調整が容易

撮影が困難なケースでもリアルに表現できる

CGは存在しないものを制作できますが、存在していても撮影が困難なケースも制作可能です。たとえば、地中の様子や宇宙空間での表現など、撮影できない場所も映像化が可能です。

ブランディングに効果的

動画は文章や静止画よりも多くのメッセージを訴求できるため、ターゲットとなる視聴者に信頼感を与えられ、イメージアップにつながるでしょうまた、自由度も高く、自社のコンセプトや商品・サービスに合う雰囲気の動画を作成できることで、ブランディングにも効果的です。

リアリティを排除したものが作れる

CGはリアルな映像だけでなく、あえてリアリティを排除した動画を制作できるのもメリットです。たとえば、医療分野の商品だと、人体の内部が実写だと生々しく映ってしまいますが、CGにすることで誰もが見れる表現ができます。

他にも、商品やサービスの紹介動画で、商品の機能や特長をダイナミックに表現することにより、魅力を効果的に伝えることができます。

修正や調整が容易

CGはコンピューター上で制作するため、光や色味の調整や、必要なものを削除するなど調整が容易です。実写の場合は天候によって映像が暗くなったり、余計なものが映り込んだりすることがあるため、修正の手間が多くかかります。その点、CG動画は完成後も微調整できるため、柔軟に修正やトラブルに対応ができます。

CGの動画の作成ステップ

基本的な流れを7ステップで紹介します。

  1. 企画・構成・シナリオを作成する
  2. 三面図を作成する
  3. CGツールでモデリングをおこなう
  4. ポリゴンに色を塗っていく
  5. リギングで骨を作る
  6. スキニングでモデルと骨を関連付ける
  7. レンダリングで出力する

1. 企画・構成・シナリオを作成する

まず、制作するCGの企画を練りましょう。なぜ制作するのか、目的やターゲットを明確にし、どのようなメッセージを伝えたいのかを定めます。実現したい目的を理解したうえで企画・構成を仕上げていくことで、修正の回数を下げることができます。

企画が固まったうえで、動画の構成やシナリオを作成し、動画の大まかな流れや、重要なシーンの決定、ナレーション、テロップの内容も決めていきましょう。

最初の段階で、しっかり企画と構成を組み立てることで、内容が定まり、効率良くCGを制作していくことができるようになります。

2. 三面図を作成する

次に、三面図を作成します。三面図とは、CG動画に登場するキャラクターやオブジェクトなどを正面・側面・上面から見た図のことです。三面図を作成することで、立体的な構造や寸法など構造を把握でき、よりイメージに近い映像を作ることにつながります。また、三面図があることで、それぞれの寸法やバランスが崩れていないかを確認することができます。

3. CGツールでモデリングをおこなう

三面図が描けたら、モデリングを行っていきます。CGモデリングツールを利用して、三面図で用意したイラストをX軸・Y軸・Z軸に配置し、配置したイラストを線でそれぞれつなぎ合わせてポリゴンを作っていきます。

三面図がズレているとポリゴンのバランスが悪くなります。制作するものの角や丸みを調整してポリゴンを作っていきましょう。

4. ポリゴンに色を塗っていく

完成したポリゴンに色を塗り、リアル感を出していきます。より立体感を出すために、色は直接ポリゴンに塗るのではなく、テクスチャーを利用します。テクスチャーとは、質感、凹凸、手触り感、模様などの「質感」を表現するための素材です。イメージに近いテクスチャーを貼っていくことで、リアリティのある仕上がりとなります。

5. リギングで骨を作る

次に物体の「骨」を作るリギングを行います。

特に人間や動物などのキャラクターは、骨の動きを加えることでリアルなCG動画になります。キャラクターの自然な動きや表現力を高めるためにリギングは必要な工程であり、ここを雑にしてしまうと身体の動きと表情が合っていないなど、不自然な動画が仕上がるので注意が必要です。

6. スキニングでモデルと骨を関連付ける

リギングされた骨格とモデルの肌や外皮を関連づける工程がスキニングです。

リギングまではモデルは関節がついた骨格剥き出しの状態に近く、スキニングをすることにより骨格に合わせて外皮(最終的な見た目の部分)が適切に動くようになります。キャラクターに不自然な動きがあれば、リギングに戻って修正しなければなりません。骨を動かすことでポリゴンのどの部分が一緒に動くのかを確認して調整していきましょう。

スキニング作業と並行してライティング作業もしていきます。光源の種類、光の量や方向を調整し、影をつけて雰囲気や質感を作っていきます。

7. レンダリングで出力する

最後にレンダリングを行います。レンダリングとは、完成したCGデータを出力する作業のことです。制作したCGモデルと、シーン設定を実際の映像に変換します。モデリング・リギング・スキニング・ライティングの結果を組み合わせて制作していくため非常に情報量が多く、映像に変換するには高度な計算が必要となります。そのため、時間がかかり、スペックが高いコンピューターが必要です。

映像の場合、1秒間で30枚の画像を出力するため、レンダリングにはかなり時間がかかります。あらかじめ時間の余裕を持って、レンダリングをすることを考慮しましょう。

CG動画作成の外注先は2つ

外注先は2つあります。それぞれ紹介します。

制作会社

制作会社に依頼することで、ソフトを操作する人材を社内で育成しなくても本格的な動画が作成できます。内製化するよりもコストはかかりますが、経験豊富なCGデザイナーが制作するため、クオリティの高い動画が作れることできます。

制作には数週間〜数ヶ月かかりますが、プロモーション動画や商品紹介動画、会社紹介などビジネス目的で使う場合は制作会社に依頼することをおすすめします。制作会社によって費用に差があるため、自社の目的を考え、比較しながら選びましょう。

関連記事:CGの制作会社おすすめ15選

フリーランス

CG制作をフリーランスに依頼すれば、企業に依頼するよりもコストが抑えられます。また、自社でデザイナーを直接雇用して育成する手間も省けます。

個人で仕事を行うため、制作会社よりもスピード感を持って作業を進めたり、連絡がつきやすかったりと柔軟性が高いのが魅力です。

また、CGにおける最新の技術や流行は常に更新されていますが、個人で仕事をしているフリーランスは自らをブラッシュアップすることを怠りません。専門家に任せることで、それらを取り入れることができ、より洗練されたデザインにすることも可能です。

CG制作をフリーランスに依頼したいのなら、クロスデザイナーがおすすめ

CG動画の作り方について、お伝えしてきました。制作会社とフリーランス、どちらに依頼するかは自社の状況と照らし合わせて判断することをおすすめします。

また、コスト面や柔軟性からフリーランスデザイナーへの外注を考えているのなら、経験豊富な人材が揃っているクロスデザイナーがおすすめです。

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西原 小晴
記事を書いた人
西原 小晴

セールスライター/コンテンツディレクター。合同会社ウォンバット。京都府立大学農学部卒。印刷会社・マーケティング会社・デザイン会社にて知見を深め、累計8億以上の売上をサポートする。化学・製造DX・Webデザイン・ライティング・マーケティング分野が専門。