WebデザイナーはWebサイトの構築からデザインまで行う職種のことです。一口にデザイナーと言っても種類があり、依頼目的に応じて選ぶ必要があります。
本記事では、Webデザインを依頼したい人に向けて、Webデザイナーの種類、目的別にどこに依頼すべきかを解説します。内容に応じて依頼先を選択できるように、ぜひ役立ててください。
Webデザイナーとは
Webデザイナーとは、Web領域におけるデザインをする人のことを言います。見た目の美しさだけでなく、ユーザビリティや使いやすさに配慮しながら制作を行います。
Webデザイナーの仕事は、クライアントの要望をヒアリングして、イメージを形にしていくために、構成やデザインを行います。ただ見た目良くデザインするだけでなく、更新のしやすさを意識して作り上げるのも重要な仕事です。
Webデザイナーの種類
具体的には4つに分けられます。
- インハウスデザイナー
- 制作会社に所属するデザイナー
- 広告代理店に所属するデザイナー
- 業務委託・フリーランス
1. インハウスデザイナー
制作会社ではなく、事業会社など一般的な企業で自社Webデザインの制作を担当するのがインハウスデザイナーです。自社の製品やサービス、ブランディングに関わるデザインを担当します。更新頻度の高いサイトを運営している企業であれば、インハウスデザイナーが社内にいることですぐの制作に取り掛かることができます。
クライアントは社内の人になるため、すり合わせがしやすいのがメリットです。大企業の場合、制作部門が設けられ、複数人のデザイナーでチームを構成していることがあります。一方、中小企業の場合は一人で制作を回すということも珍しくはありません。
特定の商品やブランドのウェブサイト制作に長期に渡り携わりたいというデザイナーに向いています。
2. 制作会社に所属するデザイナー
その名の通り、制作会社で働くデザイナーです。デザイン制作部門を設けていない他の企業からデザイン業務を請け負って制作します。一口にデザイン制作会社と言っても、Webデザインやグラフィックなど、それぞれ得意分野があります。
クライアントがイメージするデザインから、コンテンツ制作、機能面まで、コミュニケーションを取りながら要望に沿って制作するのが仕事です。チームで担当することが多く、企画から完成までのスケジュールまで管理してくれるため、高いクオリティのサイト制作が期待できます。
3.広告代理店に所属するデザイナー
広告代理店のデザイナーは、クライアントからWebサイトの制作を受けて仕事するだけでなく、プロモーションや広告戦略の立案、広告制作など、さまざまなメディアに関わった業務にも関与することができます。
広告代理店のデザイナーは、マーケティング部門など異なる職種の社員と協力しながら業務を進めることが一般的です。そのため、コミュニケーション能力も重要な要素となります。関わる案件は、大企業から個人まで幅広く、様々なプロジェクトに対応するために、アイデアや技術の幅広さが求められます。そのため、多くのデザイナーがさまざまなスキルを持って在籍しています。
4. 業務委託・フリーランス
デザイン業務を業務委託やフリーランスの形式で受けるデザイナーもいます。元々制作会社で働いていた人が独立して活動しているケースが多いです。報酬は実力次第となるため、ポートフォリオを準備している人も多く、依頼する際は必ずスキルや制作実績をチェックしましょう。
また、トラブルが発生した場合に備えて、業務委託契約を締結することも重要です。成果物のクオリティや納期など具体的な条件を明確に設定することで、円滑なプロジェクト進行を図ることができます。
デザイン制作が多い場合はインハウスデザイナーがおすすめ
「デザイン業務は専門の制作会社やフリーランスに依頼した方が、社内で管理する必要なく一定のクオリティが担保されるのだから、インハウスデザイナーは不要では?」と思う人もいるかもしれません。ここでは、事業会社がインハウスデザイナーを採用する理由について解説します。
1. 依頼先を探す必要がない
自社Webサイトの更新の頻度が高い場合、その都度外注に任せていては時間もコストもかかります。また、これからWebサイトを作成する場合、依頼先を探すところから始めなければならず、自社のブランドに合うかどうかなど見極めに時間がかかります。
しかし、インハウスデザイナーなら、必要な時にすぐに社内で依頼できます。依頼先を探す手間もなく、スピード感のある制作が可能となります。
2. トンマナを説明する必要がない
自社のブランドに合わせたトンマナを細かく決めている企業もあります。トンマナとは、トーンとマナーを合わせた言葉で、デザインのコンセプトやイメージに一貫性を持たせるルールのことです。外注の場合、細かくトンマナを説明しなければならず、チェックする時間も手間もかかります。
インハウスデザイナーなら、すでにトンマナを把握しています。具体的な指示を出さずとも、イメージに近いデザインが上がってくる可能性が高くなるでしょう。
3. 社内のブランドに対する理解がある
ブランドをデザインで表現するには、デザイナーが企業の事業内容や想いなどを深く理解している必要があります。インハウスデザイナーであれば、普段から寄り添ってデザイン制作を行っているため、企業理念や代表メッセージを理解できるでしょう。デザインに対するこだわりが強い企業は、インハウスデザイナーがいた方が理想的なデザインを制作できる期待が高まります。
インハウスデザイナーを採用する注意点
もちろん、注意点も存在します。インハウスデザイナーは、周りがデザインに対する知識や経験が少ない環境で制作していることが大半です。社内で一人で制作している場合、デザインで判断に悩んだり、行き詰まった時に相談できる人がおらず、自分だけで解決して進まなければなりません。
指示を出してくる人がデザインの知識がない場合、指示が曖昧で分かりにくく、思うように制作を進められないと言ったこともあるでしょう。最初からやり直しなど、無理な注文がくるおそれもあります。
また、得意分野以外のデザインも担当しなければなりません。制作会社の場合、分業制で得意分野に特化して業務を行うケースが多いでしょう。しかし、インハウスデザイナーの場合、ブランドに関わるすべての業務を担当します。ロゴデザインや名刺デザインなど、今まで経験のない媒体のデザインを手がける必要も出てくるでしょう。長期的には幅広いスキルの会得を期待できる反面、育成に手間がかかり苦労をすることもあるかもしれません。
質の高いデザイン制作なら制作会社がおすすめ
「自社のターゲット層にあったデザインを作りたい」「競合他社と差別化をしたい」と考えている場合は、デザイン制作会社に依頼しましょう。売上を伸ばすために新規顧客をサイトから集客したい、自社のブランド力を強化したいなど、目的に沿ったデザインを提案してくれます。
1. 得意分野に特化したデザインが期待できる
デザイン制作会社と言っても、得意分野はさまざまです。中には医療系など特定の分野に特化したデザイン制作会社もあります。目的に合わせたデザインをしてもらうためにも、まずは自社がサイトを作る目的を整理しましょう。その目的が得意分野とマッチした会社を選ぶことで、質の高いデザインが期待できます。
2. 運用・保守も依頼できる
Webサイトは公開したら終わりではありません。公開後にはサイトの訪問者のアクセス解析をしたり、実際望んでいる効果が出ているか数値分析をする必要があります。また、SEO対策やコンテンツ更新といった運用、障害の原因究明や復旧といった保守を定期的にしていく必要があります。自社でやることもできますが、できれば制作会社に依頼した方が、サイトの構造などを理解しているためスムーズです。制作費用だけでなく、保守・運用代についても依頼時に確認しておきましょう。
制作会社へ依頼する注意点
制作会社に依頼すると、自社内で制作する場合に比べて費用は高くなる傾向にあります。また、実装する機能やデザイン、ページ数によっても金額は変動するため、打ち合わせの時に詳細を決めてから見積もりを取りましょう。また、サイトの更新作業も依頼した場合、リアルタイムでの更新が難しくなります。サーバー契約は自社で行わないといけないなど、どこまでが制作会社に依頼できるのかの線引きは忘れずに確認しておきましょう。
総合的な戦略展開を依頼したいなら広告代理店がおすすめ
広告代理店は、マーケティング戦略の提案や支援、広告枠の提案、広告運用などを行います。広告についての十分な知見があり、成果が出るまでのスピードが早いことが特徴として挙げられます。
1. マーケティング戦略の立案を依頼できる
広告代理店は、デザイン制作だけでなく、マーケティング戦略の立案や、総合的なプロモーション展開の企画を依頼することができます。ターゲット層によって適した広告を選定してくれるなど、総合的なプロモーション展開に依頼することができます。
2. 広告の運用・管理や分析ができる
広告の運用・管理や分析まで依頼することができるため、数値を見たうえでの改善提案もしてもらえます。広告代理店には蓄積されたノウハウがあり、データ分析や改善に必要な時間が大幅に短縮することも可能です。広告業界はトレンドの移り変わりが早いため、トレンドの情報や、成果が出る施策の提案が期待できます。
3. デザインから広告まで依頼できるため手間や労力が減らせる
総合的な戦略展開を一貫して任せることができるため、手間や労力の軽減につながります。
また、広告クリエイティブには、サイトデザインと一貫性が保たれたクオリティが期待できます。広告代理店のディレクターは依頼内容に合わせて最適なクリエイターチームをつくるため、掲載する広告媒体が多岐に渡る場合でも、品質が保たれたクリエイティブが期待できるでしょう。
広告代理店へ依頼する注意点
高い予算をかけても成果が出ない可能性もゼロではありません。広告代理店にノウハウが不足している、その分野の知識や経験が浅い場合は、広告代理店の移管を考えましょう。また、自社にノウハウやデータが蓄積しにくいデメリットもあるため、丸投げするのではなく、積極的に情報共有の場を儲けるなどのアクションが必要です。
柔軟に制作したいのなら業務委託・フリーランスがおすすめ
業務委託やフリーランスのデザイナーは一人で活動しているため、レスポンスが早く、柔軟に対応してくれることが期待できます。
1. コストが比較的安い
制作会社にサイト作成を依頼するより、業務委託やフリーランスのデザイナーに依頼したほうが費用を抑えられる傾向にあります。
案件によっては費用相場は異なりますが、自宅で業務を行っていることが多く設備などの固定費が少ないため、自然と依頼単価も安く見積もることができます。コスト面を重視してホームページ制作を依頼するなら、業務委託やフリーランスのデザイナーに依頼したほうが良いでしょう。
2. コミュニケーションがとりやすい
業務委託やフリーランスのデザイナーは一人で制作しているため、コミュニケーションが取りやすいのが特徴です。制作会社の場合、チームで活動しているため、誰にどのように声をかければ良いのか迷うことがあります。しかし、業務委託やフリーランスなら声がけは一人のため、依頼内容や質問に対して、素早く回答してもらうことができるでしょう。スピーディーに依頼を進めてもらうことができます。
フリーランスデザイナーへ依頼する注意点
ポートフォリオや実績を確認し、信頼できる人材を選ぶ必要があります。また、ポートフォリオの中に自社の分野がない場合は、コミュニケーションを十分に取って、想定していたデザインをイメージがズレないように対策をしなくてはなりません。
また、一人で作業しているため、急な怪我や病気で業務に支障が出てしまうおそれがあります。制作会社の場合はチームで制作しているため代わりの人材に引き継ぎがされますが、フリーランスは廃業してしまった場合にアフターサポートを依頼できないこともあります。このような事態を防ぐためにも、事前に契約書を作成し、追加修正の時の対応など、事前に取り決めておくことが大切です。
経験豊富なフリーランスデザイナーに仕事を依頼したいのならクロスデザイナーがおすすめ!
Webデザイナーの種類についてお伝えしてきました。
主にインハウスデザイナー・制作会社に所属するデザイナー・広告代理店に所属するデザイナー・業務委託/フリーランスに分けられ、自社の目的にあったデザイナーを選ぶことが大切です。
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