調査レポート:フリーランスデザイナーが契約したいと思うのは「契約・担当者・納期・単価・働き方」が適切な案件。そして根強い“長期案件志向” | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

調査レポート:フリーランスデザイナーが契約したいと思うのは「契約・担当者・納期・単価・働き方」が適切な案件。そして根強い“長期案件志向”

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株式会社GIGが運営するデザイナー特化エージェントサービス『クロスデザイナー(https://www.xdesigner.jp/)』は、フリーランスデザイナーを対象に「契約したいと思える案件の特徴」と「案件探しで苦労している点」についてのアンケート調査を実施しました。

調査で得られた回答をもとに、フリーランスデザイナーの活用を検討する企業が考慮すべきポイントを解説します。

《TOPICS》

・フリーランスデザイナーが契約したいと思う、案件の特徴は「コミュニケーションを円滑にとれる」「信頼できる担当者がいる」「納期・単価が適切である」「働く時間や場所を制限されない」「長期的な関係を築ける」など

・フリーランスデザイナーが困っていることを質問したところ、「案件獲得」という回答が多く、関連して「場所・時間の制約が厳しい」「単発案件が多めで、長期的に関わることのできる案件が少ない」といった声も寄せられた

・フリーランスデザイナーの活用を検討している企業は、「フリーランスとの関係構築を見据えた社内体制の整備」や「多様な働き方を受容する採用要件の設定」が求められる

フリーランスデザイナーが契約したいと思う案件の特徴

フリーランスデザイナーに「契約したいと思える企業や案件の特徴」を聞いたところ、以下5つの要素を重視する回答が集まりました。

1. 契約周りがしっかりしている

アンケート回答:

「契約書類やお金周りの話など、基本的なことをしっかり対応してくれる企業」

契約条件をしっかりとすり合わせ、書面に明記した上で契約を締結する対応を求める声が挙がりました。当たり前のように対応している企業も多い中で、回答として挙がってくるという現状から、対フリーランスになるとずさんな対応をする企業も少なくないことが窺えます。

2. コミュニケーションを円滑にとれる、信頼できる担当者がいる

アンケート回答:

「連絡をきちんとしてもらえる」

「レスポンスが速く、柔軟な対応をしてくださる企業が理想」

「担当者が誠実で思慮深い。場当たり的なフィードバックではなく、企画のコンセプトや価値から逆算してデザインを評価できる方だと多少報酬は低くても契約したいと思える」

アンケート回答には、コミュニケーションの取りやすさに関する言及も多くありました。担当者/責任者が明確になっており、その人物の連絡先が共有されていることや、レスポンスの速さ、フィードバックの適切さなどが、フリーランスデザイナーが魅力的に感じるポイントのようです。

3. 納期・単価が適切である

アンケート回答:

「単価やスケジュールがきちんと明確になっている」

「案件はある程度予算が確保されていて納期がタイトでないものが理想」

スケジュールや報酬が事前に提示されており、それが適切かどうかを、フリーランスデザイナーは案件を探すうえで重視する傾向にあります。フリーランスのスキルや経験にあわせて報酬を決定したいと考える企業も、目安となる金額はあらかじめ提示しておくと応募が集まりやすくなるかもしれません。

4. 働く時間や場所を制限されない

アンケート回答:

「リモートワーク」

「作業時間を自由に選択することが可能な会社」

「柔軟な感じが好き。システマティックに管理されるのは苦手」

働き方に関する回答も複数寄せられ、働く時間や場所を固定されることを嫌うフリーランスデザイナーがいると分かりました。リモートワークやフレックス制度など柔軟な働き方を受容することが、フリーランスに対する訴求にもつながるでしょう。

5. 長期的な関係を築ける

アンケート回答:

「長く働ける環境か」

「安定してお仕事をいただける企業様」

長期的に発注してもらえるかどうか、を気にかけているという回答もありました。同時期に複数の案件に携わるイメージのあるフリーランスですが、収入を安定させるために生活の基盤となるような長期案件/継続案件を探す方もいるようです。

フリーランスデザイナーが案件探しで苦労している点

「フリーランスデザイナーとして活動するにあたり、何か困っていることがあれば教えてください」という質問には、案件探し/案件獲得の難しさに関する回答が集まりました。難しいと感じる理由として多く挙げられたポイントを以下にまとめました。

1. 場所・時間の制約が厳しい

アンケート回答:

「出社が必要であったり時間拘束などで、縛りが多いと他案件が取れなくなりがちです」

「海外の田舎住みのため、ローカル現地案件以外では、フルリモートが必須条件となっており、日本海外を問わず、仕事の選択が限られてくること」

リモートやフレックスの案件が見つからず、苦労しているフリーランスデザイナーの声が多数寄せられました。特に、地方や海外に住んでいるフリーランスデザイナーの場合、応募できる選択肢が少なく、魅力的な案件でも、場所や時間的な要因で応募しないケースがあると分かりました。

2. 長期的に関わることのできる案件が少ない

アンケート回答:

「単発案件多めで収入が不安定になりやすい」

「月によって収入にばらつきがあるので、安定できるといいなと思っています」

「クラウドソーシングやSNSなどを利用し始めたが、もう何ヶ月もその分の収入がほとんどないことに困っています」

収入が安定しないという悩みも集まりました。一部の回答者がその要因として挙げたのが、携われる案件に単発/短期のものが多いこと。反対に、長期的に携われる、継続発注の可能性がある案件は、魅力に感じるフリーランスデザイナーもいるようです。

フリーランスデザイナーを活用したい企業が見直すべきポイント

高い専門スキルを持ってフリーランスとして活躍するデザイナーが増えている一方、「求人を出しても応募がこない」と悩む企業も。スキルも実績も豊富なフリーランスデザイナーを雇用できれば人材不足解消・業務改善につながりますが、現状は企業とフリーランスの間に「壁」が存在しているのかもしれません。

今回の調査で、フリーランスが重視している条件と企業が掲示している募集要件において、噛み合っていないいくつかのポイントが浮かび上がってきました。フリーランスデザイナーの活用を検討する企業は、以下のポイントを見直してみてください。

・案件のスケジュールや納期、報酬を提示しているか。求めるスキルや経験、依頼したい業務量に対して、報酬は適切か確認する

・フレックスやリモートが可能か。不可な場合は、勤務時間や必要出社日数を明確にし提示する

・担当者は決まっているか。連絡スピードやフィードバックの有無など、フリーランスと適切なコミュニケーションができるか、社内体制を見直す

・長期的な関係になる可能性を示しているか。契約形態の見直しを行うほか、継続発注の可能性があれば、その意向をフリーランスに伝えるようにする

フリーランス人材を積極的に活用したい企業は、フリーランスとの関係構築を見据えた社内体制を整え、多様な働き方を受容する動きが必要だといえるでしょう。

クロスデザイナーとは? 

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株式会社GIGについて

ナショナルクライアントからスタートアップまで、Webコンサルティング、UI/UXデザイン、システム開発など、DX支援をおこなう。『クロスデザイナー』のほか、47,000人以上が登録するフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』やリード獲得に特化したCMS『LeadGrid』、UXコンサルティングサービス『UX Design Lab』などを展開する。

GIG:https://giginc.co.jp/

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本件に関するお問い合わせ先

株式会社GIG 広報担当

東京都中央区日本橋浜町1-11-8-4F

メールアドレス:pr@giginc.co.jp

本調査の概要

・調査対象
株式会社GIG「Workship」に登録している、フリーランスデザイナー5,600名

・調査期間
2023年5月9日〜2023年5月16日

・調査機関
自社調査

・調査・集計方法
アンケート集計

・調査エリア
全国

・有効回答数
有効回答数:37

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クロスデザイナー編集部
記事を書いた人
クロスデザイナー編集部

日本最大級のデザイナー専門エージェントサービス『クロスデザイナー』の編集チーム。複数の現役デザイナーや編集者で構成されている。