【企業向け】Web制作とWebデザインの違いとは?業務範囲や費用、外注先について解説 | フリーランスデザイナー・業務委託採用|クロスデザイナー

【企業向け】Web制作とWebデザインの違いとは?業務範囲や費用、外注先について解説

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新規サイトの構築や既存サイトの改善を検討している人の中には、Web制作とWebデザインの違いがわからないという方もいるのではないでしょうか?

Web制作とは、サイトの要件定義から実装までWebサイト制作に関わる一連のプロセス全てを指します。一方、Webデザインは、Web制作の中でもワイヤーフレームや、ホームページの完成見本であるデザインカンプなどデザイン制作に関わる部分を担当。

そのため、Web制作とWebデザインでは必要なスキル・経験や携わる職種が異なります。本記事ではWeb制作とWebデザインの業務範囲や費用の違い、外注先の選び方について紹介します。

Web制作・Webデザインとは何か

Web制作とWebデザインそれぞれについて解説します。

Web制作

Web制作とはサイトの要件定義から実装までWebサイト制作に関わる一連のプロセス全てを指します。新規サイトを立ち上げるだけでなく、既存サイトをリニューアルする場合もWeb制作です。

Web制作は以下のようなプロセスを経て公開されます。

  • 企画・設計
  • ワイヤーフレームの作成
  • 実装

Web制作ではユーザーの目に触れる部分だけでなく、システム構築など目に見えない箇所も担当。そのためデザイナーだけでなく、ディレクターやエンジニアなど多くの職種が携わり、大規模なプロジェクトになります。

Webデザイン

WebデザインとはWeb制作の中で、ユーザーの目に触れる部分を設計し、それを基に実際に制作することです。ユーザーにとって見やすいだけでなく、求めている情報にたどり着きやすい直感的な操作性も求められます。

Webデザインでは以下のような制作物があります。

  • デザインカンプ:Webサイトなどの完成見本
  • タイポグラフィ:読みやすく、見やすい文字のデザイン
  • 画像・アイコン:Webサイトのテーマやコンセプトに沿った画像・アイコンの作成

またどの媒体からでも利用しやすいレスポンシブルデザインの観点も必要です。したがって、Webデザインではコーディングの基礎知識や経験も求められます。

Web制作とWebデザインの違い

Web制作とWebデザインの違いを以下の3つの観点から紹介します。

  • 業務範囲
  • 求められるスキル・経験
  • 外注すべき職種

業務範囲

Web制作とWebデザインでは業務範囲が異なり、それぞれ以下の表の通りです。

 

仕事の種類

業務範囲

Web制作

・Webサイトの設計
・デザイン制作
・コーディング
・システム構築
・サイトの保守・運用

Webデザイン

・ワイヤーフレームの作成
・デザインカンプの作成
・ロゴ・アイコンの作成

Web制作は、ウェブサイト全体の構築に関わる幅広い業務を指します。具体的には、プロジェクトの企画立案から始まり、サイトの要件定義、情報設計、デザイン、コーディング、システム構築、さらにはサーバー設定やSEO対策まで含まれます。

また、案件によっては公開後のサイト運用やコンテンツ制作まで担当することもあります。

一方、Webデザインは、主にウェブサイトの操作性や利便性に焦点を当てたデザイン制作が中心です。具体的には、ワイヤーフレーム(サイトの骨格となる設計図)の作成やデザインカンプ(完成イメージ)の制作、ロゴやアイコンのデザイン、ユーザビリティやアクセシビリティに配慮したインターフェースの制作などです。

求められるスキル・経験

Web制作とWebデザインで求められるスキル・経験は以下の表のとおりです。

 

仕事の種類

求められるスキル・経験

Web制作

・Webサイト制作のスケジュール作成・管理ができること

・CMSを使ってサイト構築をした経験があること

・ワイヤーフレームが作成できること

・Webマーケティングの知見
・Webサイトのコーディングや開発に関する知見

Webデザイン

・Figma、XD、Photoshopなどデザインツールの使用経験があること

・LPやデザインカンプを作成した経験があること
・HTML、CSS(Sass)を使用したコーディングの経験
・レスポンシブルデザインの実装経験

Web制作ではサイト制作に関わる一連の業務全てが含まれているため、Webデザイン、Webマーケティング、開発など様々なスキル・経験が求められます。

またその他にも、プロジェクト管理やコミュニケーション力といったWeb制作を滞りなく進め、プロジェクトに関わる人をまとめる能力も必要となります。

一方Webデザインではデザインの設計から制作まで携わるため、デザイン制作のスキルや実績を重要視。多くの企業ではXDやPhotoshopなどデザインツールが使えることを前提としています。

また、エンジニアとコミュニケーションを取る機会も多いため、コーディングの基礎知識や経験を求める場合もあります。

外注すべき職種

Web制作とWebデザインでは、以下の表のように外注すべき職種も異なります。

 

仕事の種類

外注すべき職種

Web制作

・プロジェクトマネージャー
・Webディレクター
・Webデザイナー
・コーダー
・バックエンドエンジニア

Webデザイン

・Webデザイナー

Web制作では、プロジェクト全体の責任者であるプロジェクトマネージャーや、品質・進捗管理をするWebディレクターがWeb制作全体を統括します。その指示の下、制作プロセスごとにWebデザイナーやコーダー、バックエンドエンジニアがWebサイトの制作や開発を行います。

大規模なサイトや多様な機能を持つサイトの場合は、Web制作に携わる全職種が必要です。一方小規模なデザイン制作やLPを作成したい場合は、Webデザイナーが設計からコーディングまで一気通貫で担当することもあります。

Web制作のアウトソーシング

ての職種を雇うことは現実的ではありません。また、外注することで社員がコア業務に集中できるメリットもあります。

Web制作のアウトソーシングに関して、以下の3つの観点から解説します。

  • Web制作として外注すべきケース
  • 費用
  • 外注先

Web制作として外注すべきケース

以下のような場面では、Web制作を外注しましょう。

  • 長期的な運用を考えている新規サイトの構築
  • 大規模なサイトリニューアル
  • ECサイトや会員制サイトの構築

長期的な保守・運用を見据えたサイトの構築やリニューアルの際は、Webディレクターやエンジニアなど多くの職種が関わるため、Web制作を外注しましょう。例えば会社の顔となるコーポレートサイトや定期的に更新するオウンドメディアなどです。

また、Web制作にはエンジニアも携わるため、Webデザイナーだけでは完結できないECサイトや会員制サイトなど複雑な機能を実装したい場合にもおすすめです。

費用

サイト制作を1年間制作会社に外注した場合、かかる想定の費用と内訳は以下の表のとおりです。

 

費用

内訳

500万円

・サイト設計:50万円

・Webデザイン:300万円
・コーディング:50万円
・ディレクション:100万円

サイト制作はサイトの種類や規模、テンプレートの使用の有無によって制作期間や費用が異なります。ページ数が少ない小規模サイトであれば100万円程で外注できますが、サイトの機能やページ数が多い大規模サイトでは500万円以上かかる場合も。

またテンプレートを使用することで、制作期間を短縮し費用も抑えられます。ただし、コンテンツのレイアウトやデザインを自由に決められないデメリットもあります。

外注先

Web制作の外注先は、構築やリニューアルするサイトの規模や複雑さに応じて決めましょう。

大規模なサイトや複雑な機能を実装したい場合は、制作会社への外注がおすすめです。制作会社ではWeb制作に携わる人やノウハウが豊富にあり、Webサイトの設計から実装まで任せられます。

一方小規模なサイト制作であればフリーランスへの外注が適しています。ページ数が少ないサイトや複雑な機能を実装しない場合は、フリーランスへ外注することで費用を抑えてサイトの構築やリニューアルができます。フリーランスを選ぶ際はミスマッチを減らすためにも、ポートフォリオや面接を通じて、スキルや実績、コミュニケーション力を見極めましょう。

Webデザインのアウトソーシング

Webデザインでは見た目だけでなく、操作性や利便性なども考慮する必要があり、外注することで、それらを考慮したWebデザインをスケジュール通り制作することができます。Webデザインのアウトソーシングに関して、以下の3つの観点から解説します。

  • Webデザインとして外注すべきケース
  • 費用
  • 外注先

Webデザインとして外注依頼すべきケース

以下のような場面では、Webデザインを外注しましょう。

  • LPやキャンペーンサイトを作成する場合
  • サイトの見やすさや使いやすさを向上させたい場合
  • サイトのデザインだけ改修したい場合

Webデザイナーだけで設計から実装までできるため、複雑な機能を必要とせず、少ないページ数のWebサイトを作成したい時はWebデザインを外注しましょう。具体的には短期的なプロモーションに使われるLPやキャンペーンサイトなどです。

また、WebデザインはWeb制作と比べて携わる人数が少なく、費用を抑えて外注できるので、少ない予算でサイトを作りたい時にもおすすめです。

費用

Webデザインを1年間制作会社に外注した場合、かかる想定の費用と内訳は以下の表のとおりです。

 

費用

内訳

300万円

・プロジェクト設計:30万円
・ペルソナ設計:70万円
・カスタマージャーニーマップ:100万円
・デザインコンセプト設計:20万円
・デザインガイドライン設計:30万円
・コーディング:50万円

Webデザインではページの種類や外注内容よって制作期間や費用が異なります。サイト全体の配色やコンセプトを決めるトップページは最も高く、情報を微調整するだけの派生ページは少ない費用で作成できます。

また、バナーやロゴデザインも外注する場合、さらに費用がかかります。そのため、費用を抑えて外注したい場合は社内のリソースを活用し、コーディングなど一部を内製化するのもおすすめです。

関連記事:Webデザインの費用/料金相場は? 制作会社とフリーランスどちらに依頼すべきかも解説

外注先

Webデザインではプロジェクトの設計からコーディングまで業務内容が多岐にわたります。

社内にリソースがなく、これら全てを外注したい場合は制作会社がおすすめです。制作会社ではWebディレクターやWebデザイナーなどWebデザインに携わる専門家が揃っています。またデザイン制作だけでなく、サイト公開後の運用やサポートも充実しているので、制作から運用までワンストップで対応可能です。

一方社内のリソースを補いたい場合や予算が限られている場合は、フリーランスがおすすめです。自社のリソースや予算に合わせて、契約形態や期間を柔軟に選択できるためスポット的な外注もできます。さらに直接コミュニケーションが取りやすいため、急な修正や細かな要望も迅速な対応が期待できます。

関連記事:Webデザインの外注できる内容や依頼する際のステップ6つ、費用相場や注意点を徹底解説

Webデザインに強い制作会社18選と失敗しない選び方、外注する際の流れやフリーランスの活用法も解説

効率よくフリーランスを探す方法

Web制作やWebデザインを外注する際、社内にWebデザイナーなどが不足しており、コストを抑えてリソースを補いたい場合はフリーランスがおすすめです。しかし、フリーランスはスキルや経験に差があるため、最適な人を探すためには工数がかかります。工数を抑えて、効率よくフリーランスを探す方法は以下の2つです。

  • 人材紹介サービス
  • クラウドソーシングサイト

人材紹介サービス

人材紹介サービスとは、専属のエージェントが人材を採用したい企業と求職者を仲介し、企業の人材要件をもとに最適な人材を紹介するサービスです。

登録されている人はスキルチェック済みであり、その中から最適な人を最短3日で紹介してもらえます。そのため、スカウトメールの作成や求人広告の作成といった企業側の負担はほとんどありません。

ただし紹介手数料が高い傾向にあり、年収の30%〜40%が一般的。WebディレクターとWebデザイナーを採用する場合は、以下のような手数料がかかります。

  • Webディレクター:180万円~240万円(年収600万円の場合)
  • Webデザイナー:120万円~160万円(年収400万円の場合)

そのため、費用をかけてでも採用を失敗したくないという企業におすすめです。特に初めてWebディレクターやWebデザイナーを採用する場合や、工数を抑えて外注したい企業には相性が良いといえるでしょう。

関連記事:クリエイティブ人材を紹介できるエージェント12選

クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトはオンライン上で、専門的なスキルを持った人に業務を発注できます。

利用するメリットは、費用を抑えて外注できることです。例えばWebデザインの場合、安い場合は1ページあたり15万円程度で外注できるため、採用費用をかけず社内に不足したリソースを補えます。

しかしクラウドソーシングサイトでは、求める人材を探しにくいというデメリットも。サイトには匿名で活動している人や経験が少ない人も多く登録しています。そのためミスマッチを減らすためにも、ポートフォリオを確認し、取引実績の多い人に外注してみましょう。

クラウドソーシングについては下記の資料で、メリット・デメリットや活用シーンなどをわかりやすく比較解説しております。無料でダウンロードできるのでぜひご利用ください。


【お役立ち資料】
業務委託・派遣・クラウドソーシング比較表

xdesigner.jp

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関連記事:クラウドソーシングとは? 依頼できる業務と費用相場、メリット・デメリットや活用方法を解説

効率よくWeb制作とWebデザインのリソースを補うならクロスデザイナーがおすすめ

今回はWeb制作とWebデザインの違いについて、業務範囲や求められるスキルの面から紹介しました。Web制作はサイト制作に関わる一連のプロセス全てを指し、Webデザインはその中でユーザーの目に触れる部分の設計・制作をすることです。

小規模なサイト制作をしたい場合や社内のリソースを補いたい場合は、フリーランスに外注するのがおすすめです。

社内にWeb制作やWebデザインに関するリソースがないとお困りの企業様、フリーランスに外注したい企業様は、ぜひクロスデザイナーを活用ください。


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記事を書いた人
クロスデザイナー編集部

日本最大級のデザイナー専門エージェントサービス『クロスデザイナー』の編集チーム。複数の現役デザイナーや編集者で構成されている。