CVとはお問い合わせや資料のダウンロードなどWebサイトやLPにおける成果のことです。
一方CTAとは「Call To Action」の略であり、サイト訪問者に特定の行動を促すことを指します。つまりWebサイトやLPに訪れたユーザーをCVに誘導することがCTAの役割です。
本記事ではCTAとCVの違いや関係性について紹介し、CV数を増やすための具体的なCTAの改善方法についてデザインの観点から紹介します。
CTAとは
CTAとは「Call To Action」の略であり、サイト訪問者に「お問い合わせ」や「資料ダウンロード」などを促すボタンやリンクのことを指します。つまりWebサイトやLPに訪れたユーザーに取って欲しい行動をナビゲーションすることがCTAの役割です。
CTAにはWebサイトやLPの目的や目標に合わせて以下の表のような種類があります。
CTAの役割 | CTAの文言例 |
購入促進 | ・今すぐ購入 |
リード獲得 | ・資料ダウンロード |
会員登録 | ・新規会員登録 |
ソーシャル共有 | ・Facebookにシェアする |
効果的なCTAを設置するためにはユーザーの視線の動きを把握する必要があります。縦長のコンテンツの場合は左上から右上、左下、右下のZ字を描くように見るといわれています。それを踏まえてユーザーの目に留まるCTAの設置場所を考えると良いでしょう。
関連記事:CTAとは?マーケティングやデザインとの関係性も解説
CTAの重要性
マーケティング施策においてCTAはCV数に関わっている重要な要素です。
その理由はWebサイトやLPに流入したユーザーに対して、次に取るべき行動を明確にし、「資料ダウンロード」や「購入」などの導線になるから。
もしCTAを設置していない場合や認識されていない場合は、ユーザーが商品やサービスに興味を持っていたとしても、サイトから離脱してしまいます。
しかし一方で、CTAをむやみに目立たせたり、数を増やしたりすることはユーザーのストレスになるので注意が必要です。ユーザーの導線や興味関心に即してCTAを設置しましょう。
CTAの種類
CTAは売上に直結するかどうかで以下の2種類に分類されます。
CTAの種類 | 概要 | CTAの文言例 |
プライマリCTA | 売上に直結するCTA | ・購入する |
セカンダリCTA | 見込み客の獲得につながるCTA | ・メルマガの登録 |
プライマリCTAとは「会員登録」など売上に直結するボタンやリンクのことです。活用シーンとしては、サービスサイトやLPなど商品やサービスを欲している人が流入する際に使われます。
一方、セカンダリCTAとは見込み客の獲得やブランドの認知を促すものです。そのため、商品やサービスについて知らないユーザーと関係性を築きたい時に用いられます。
プライマリCTAとセカンダリCTAは商品やサービスの検討度合いに応じて使い分けたり、併用したりします。例えば、「CTAとは」というキーワードで流入した検討度合いの低いユーザーにはお役立ち資料などセカンダリCTAの方がよりクリックされるでしょう。
どちらのCTAも目立つようにデザインや配置を工夫する必要がありますが、プライマリCTAがより目立つようにしましょう。
CVとは
CVとはコンバージョンの略であり、お問い合わせや資料ダウンロードなどWebサイトやLPにおける成果のことを指します。CVは売上に直結することもあり、マーケティング施策の成果を測る上で重要な指標です。
CVの種類は業態やサービス内容によって変わりますが、以下の4つが代表的です。
- 購入:EC サイトなどでの商品購入
- 申込:サービスへの申し込みや予約
- 資料請求:製品やサービスの詳細資料のダウンロードや請求
- 会員登録:メールマガジンの登録やアカウント作成
その他、売上に直結はしませんが、SNSのシェア数などをCVに含む場合も。
CV数の最大化を図るためにはCTAとの違いや関係性を理解し、効果的な設置や改善を行う必要があります。
CTAとCVの違いや関係性について、次の項目で解説します。
CTAとの違い・関係性
CTAとCVは密接に関連していますがその役割と定義には明確な違いがあります。
CTAはユーザーに特定の行動を促すための要素であるのに対し、CVはその行動が完了した状態を指します。つまり、CTAは目標達成のためのきっかけであり、CVは目標そのものです。
例えば、ECサイトで「今すぐ購入する」というボタンがCTAであり、ユーザーがそのボタンをクリックして実際に購入を完了させることがCVとなります。
CTAとCVを適切に設計し、継続的に改善していくことでよりユーザーにとって理解しやすく、CVにつながるWebサイトやLPになります。
さらにCTAやCVの改善を通して顧客の行動パターンや課題を理解することで、より効果的なマーケティング戦略の立案・実行に役立てられるでしょう。
最適なCTA・CVの設計方法
CTAとCVを適切に設置するためには商品やサービスに対するユーザーの検討度合いを把握する必要があります。
その際、以下の図のようなカスタマージャーニーマップを取り入れることで、コンテンツやLPでどのようなCVを設定すれば効果的か知ることができます。
各フェーズに適したCVの例は以下のとおりです。
- 認知:お役立ち資料、調査レポートのダウンロード
- 比較検討:資料請求、ウェビナー参加
- 決定:お問い合わせ
認知フェーズのユーザーに対して「お問い合わせ」を訴求してもクリックされる可能性は低いです。そのため、「お役立ち資料」などユーザーにとって有益な情報を提供し、課題が顕在化した際に第一想起してもらえる状態を目指しましょう。
さらにCTAも顧客の課題や興味関心に応じて最適化することで、よりユーザーのCVへの関心が高まり、CTAのクリック率も向上するでしょう。
関連記事:カスタマージャーニーマップの作り方4ステップ|作成するメリットや注意点、成功事例も紹介
CVにつながるCTAデザインの改善方法
CVにつながるCTAデザインの改善方法は以下の3つです。
- CTAの位置を変更する
- CVの種類などに合わせてCTAの色を変える
- 心理的ハードルを下げるデザインに変える
CTAの改善に取り組む際は、ユーザーのスクロールやクリックした箇所を可視化するヒートマップツールを使い効果検証しましょう。
CTAの位置を変更する
まずはユーザーの目に留まる位置にCTAを設置しましょう。なぜなら、ユーザーが「資料請求」や「お問い合わせ」をしたいと思った時にCTAが設置されておらず、その結果CVに至っていない可能性があるからです。
例えばCTAがサイト上部にしか設置していない場合は、コンテンツを読み進めたユーザーがCTAを見つけられず離脱してしまう可能性があります。そのため以下のような場所にCTAを設置し直したり、設置場所を増やしたりしましょう。
- LPのファーストビュー(ユーザーが最初に見る画面)
- Webページの最上部(ヘッダー)
- Webページの最下部(フッター)
- 記事内(記事の途中、最後)
- サイドバー
特にLPの場合はファーストビューで7割が離脱すると言われています。商品やサービスに興味を持った人を逃さないためにもファーストビューの画面そこにCTAを設置しましょう。
CTAをより目立たせたい場合は、サイトやLPとは別で表示される以下のようなポップアップウィンドウもおすすめです。
ただしポップアップウィンドウを多用すると、ユーザーの閲覧を邪魔してしまうので注意しましょう。
CVの種類などに合わせてCTAの色を変える
ユーザーに認識してもらうために、CTAの色を変えることも一手です。。
CTAによく使われる色には以下の表のような効果があります。CVの種類やサービス、ターゲットなどに合わせて使い分けましょう。
色 | 効果 |
緑色 | 調和、成長、安全 |
赤色 | 情熱、自信、活発 |
オレンジ色 | エネルギッシュ、遊び心、幸福 |
紫色 | エレガントさ、忠誠心、神秘的 |
ピンク色 | 女性らしさ |
黄色 | 明るい、活発、楽しい |
サービスの内容を問わず汎用性が高い色は緑色ですが、「商品購入」などユーザーへの訴求力を高めたい場合は赤色がおすすめです。より目立つ色を選びたい場合は、以下の図の色相環の対となる補色やCTAにカーソルを合わせたときに色が変わるホバーアクションも検討してみましょう。
またCTAの色をWebサイトのブランドカラーと統一し、一貫性や信頼感を与えるといった方法もあります。
CTAの色に正解はないので、複数のCTAを試し成果の高いデザインを見つけるABテストを繰り返し行いましょう。
関連記事:CTAは何色がよい?デザイン視点でのポイントと依頼先
ABテストの実施方法とサイト改善のメリット、注意点やおすすめのツールも解説
心理的ハードルを下げるデザインに変える
ユーザーの心理的なハードルを下げ、次のアクションを促すようなデザインにしましょう。つまりCTAではユーザーの不安を解消し、行動に移しやすい状況をつくることが大切です。そのため「今すぐ確認」ではなく、「資料をダウンロードする」などクリックで何ができるか分かるCTAにしましょう。
さらに1分で登録完了のようなマイクロコピーを、CTAとセットで表示するとより効果的。
ユーザーの心理的なハードルを下げられるCTA・マイクロコピーの種類や具体例は以下の表のとおりです。
CTA・マイクロコピーの種類 | 具体例CTA・マイクロコピーの文言例 |
簡便さを強調 | ・3ステップで登録完了 |
無料であることを伝える | ・無料でダウンロード |
購入のリスクがないことを示す | ・7日間無料でお試し |
具体的な利点を挙げる | ・今だけ30%OFF |
また、複数のCTAを同時に使いたい場合はその個数を絞り、優先度や重要度がわかるような配置にしましょう。
CTA改善の依頼先
CTA改善の依頼先は以下の3つです。
- Webコンサルティング会社
- Webデザインの制作会社
- フリーランスデザイナー
各依頼先の活用シーン、メリット・デメリットは以下の表のとおりです。
依頼先 | Webコンサルティング会社 | 制作会社 | フリーランスデザイナー |
活用のシーン | ・Webマーケティングの戦略策定から実行を任せたい | ・Webサイトのリニューアルを図りたい | ・CTAの改善だけ依頼したい |
メリット | ・内製化支援など様々サービスがある | ・デザイン作成やその後のサポートが充実している | ・コストを抑えてCTAの改善ができる |
デメリット | CTAのデザインには精通していない場合も | 費用が高くなることがある | スキルや経験の差が大きい |
Webコンサルティング会社
CTAの改善を含めたWebマーケティングの課題の洗い出しから戦略策定、施策の実行まで依頼したい場合はWebコンサルティング会社を選びましょう。
ヒートマップやGoogleアナリティクスの分析結果を基に、最適なCTAの位置やデザインを導き出してくれます。
そのため、社内にWebマーケティングの知見が不足していたり、CTAの効果検証ができていなかったりする企業に相性が良いと言えるでしょう。依頼する企業によっては内製化支援にも対応しているので、将来的にCTAの改善を内製化したい企業にもおすすめです。
Webデザインの制作会社
CTAの改善だけでなく、サイト全体のUI改善やリニューアルを図りたい場合はWebデザインの制作会社がおすすめです。
Webデザインの制作会社の場合、UI/UXデザイナーやWebデザイナーなど様々な専門家が在籍しています。そのため、要望に応じて最適な提案やサポートを受けられます。
さらに見積に修正対応や制作後のサポートが含まれているため、社内にリソースがない場合でも安心です。
ただし案件の規模によって変わりますが、UI/UXデザインを全て依頼すると数百万円以上になるなど、費用が高額になるデメリットもあります。
関連記事:UI/UXデザインの依頼におすすめの会社12選!特徴や依頼のコツも含めて解説
フリーランスデザイナー
CTAの改善だけしたいけれどもそのリソースがない場合にはフリーランスデザイナーに依頼する選択肢もあります。
フリーランスデザイナーに依頼する場合は、自社のリソースや予算に合わせて契約期間などを柔軟に調整できます。それにより、Webコンサルティング会社やWebデザインの制作会社よりもコストを抑えられます。UIデザイナーを依頼する場合、スキルや経験によって異なりますが時給3,000円が相場です。
また直接デザイナーとコミュニケーションを取れるため、緊急の修正や細かな要望にも対応可能。
ただしフリーランスデザイナーはスキルや経験の差が大きいため、初めて依頼する際は人材紹介サービスを検討してみましょう。人材紹介サービスでは条件を伝えるだけで、厳選したデザイナーの中から最適な人を紹介してもらえます。そのため工数はほとんどかかりません。
さらに審査基準を設けているため高いスキルを持ち、身元が保証されたデザイナーと契約を結べます。
CTAの改善を依頼するならフリーランスデザイナーがおすすめ
今回はCTAとCVの違いや関係性、CTAの改善方法について紹介しました。CTAの改善は正解がなく、何度も効果検証を繰り返し最適なCTAの設置場所やデザインを見つける必要があります。
しかしWebデザインの知見が不足している場合、CTAの改善に着手しても思うようにCV数が増えないといった課題が発生します。その場合は費用を抑えてCTAの改善ができるフリーランスデザイナーに依頼してみましょう。
社内にCTAの改善に詳しい人材がいないとお困りの企業様、フリーランスに依頼したい企業様は、ぜひクロスデザイナーを活用ください。
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- クロスデザイナーの特徴
- クロスデザイナーに登録しているデザイナー参考例
- 各サービスプラン概要
- 支援実績・お客様の声
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